※この作品はR-18です。

フタナリ女生徒と凶悪な女保健医   作:チンゲンサイ2026

8 / 17
一時撤退

保健室に重い沈黙が落ちていた。

縛られた舞子は膝をついたまま、小さく肩を震わせている。縄が手首と足首を締め付け、逃げられない姿勢のまま、彼女の目から涙が溢れていた。あかりはソファに座ったまま、その姿を見て、胸の奥が締め付けられるのを感じていた。

霧島麗子は静かに立っていた。白衣の袖を軽くまくり、あかりの巨大な肉棒を見つめたまま、冷たい声で促す。

「さあ。やりなさい。この子の処女を、あなたの巨根で奪うのよ」

あかりは首を横に振った。力強く、はっきりと。

「……ダメです」

「ダメ?」

「彼女を犯すことは、できません」

あかりの声は掠れていたが、意思は明確だった。体はまだ熱を持ち、射精の余韻で神経が過敏になっている。なのに、舞子の涙を見ていると、下半身の硬さが急速に冷めていくのがわかった。

麗子は眉をひそめた。

「聞こえた? この子が学校にいられなくなるかもしれないのよ。あなたがやらなければ、私が全部ばらすわ。ふたなりだってこと、保健室で何度も大量に出していたことも、全部」

「それでも……できません」

あかりはゆっくりと体を起こした。脱力した足に力を込め、ソファから降りると、縛られた舞子の前に跪いた。舞子は涙でぐしゃぐしゃになった顔を、少しだけ上げた。

「舞子ちゃん……ごめん。こんなところを見せて……本当にごめん」

舞子の唇が震える。声にならない抽泣が、小さく漏れた。あかりは自分の制服の裾で、舞子の頬を優しく拭おうとしたが、手が震えてうまくできない。

麗子が後ろから近づいてくる気配がした。

「まだ抵抗するの? いいわ。じゃあ別の方法を考えましょう。この子を——」

「やめてください」

あかりは振り返り、麗子を真正面から見据えた。目には涙が浮かんでいるが、視線は逸らさない。

「舞子ちゃんには、何もしないでください。私のことは……好きにしてください。でも、彼女は関係ないんです」

「関係ない? 覗き見していたのはこの子よ。もう巻き込んでしまったの」

「それでも、彼女を傷つけることはできません」

あかりは舞子の縄に手を伸ばした。結び目を解こうとするが、麗子が素早くその手を掴む。

「触らないで。まだ許可していないわ」

「お願いです……解いてあげてください。彼女が泣いているんです」

あかりの声が、ついに泣き声になった。舞子は膝をついたまま、俯いて肩を震わせ続けている。涙が床に落ちる音が、静かな保健室に小さく響いた。

麗子はしばらくあかりを観察していた。その瞳には、苛立ちと、どこか興味深そうな光が混じっている。

「……泣いているから、やめるの?」

「はい。彼女がこんなに苦しんでいるのに、これ以上何かするなんて……できません。私は……彼女を好きなんです。こんな形で傷つけたくない」

あかりは拳を握りしめ、床に俯いた。巨大な肉棒は、もうほとんど萎えていた。熱も、射精感も、舞子の涙の前では急速に冷めていく。

麗子は小さく息を吐いた。

「ふうん。意外と真面目なところがあるのね」

「……本気です。舞子ちゃんには、何もしないでください。私をどうにでもしてください。奴隷にするとか、治療を続けるとか……何でもいいです。でも、彼女だけは」

あかりは顔を上げ、麗子の目を見た。涙で視界が歪んでいる。舞子の小さな抽泣が、後ろから聞こえてくる。

麗子はしばらく沈黙した。そして、ゆっくりと舞子の後ろに回り、縄の結び目に手をかけた。

「……今日は、ここまでにしてあげる」

縄が解かれる音がした。舞子の両腕が自由になり、すぐに足首もほどかれる。舞子は力が抜けたようにその場にへたり込み、あかりの制服の裾を掴んで泣き続けた。

「あかり……怖かった……本当に怖かった……」

「ごめん……本当にごめん……」

あかりは舞子の頭を優しく抱き、背中をさすった。麗子は二人を見下ろしたまま、白衣のポケットに縄をしまう。その表情は読めなかった。

「明日も来なさい。あかり」

麗子の声は、いつもの冷たいトーンに戻っていた。

「今日は特別に許してあげる。でも、治療は終わっていないわ。わかった?」

あかりは小さく頷いた。舞子を庇うように抱きしめたまま、それ以上何も言えなかった。保健室のカーテンから差し込む光が、泣き腫らした二人の姿を淡く照らしていた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。