異世界で、好き勝手して、生きていく 作:瑜伽
――朝ですよ、起きてください、クルスさん。朝ごはんもできてますよー?
コンコンコン、というノックの音で目が覚めた。
どうやら朝までぐっすりだったらしい。
ランプが無くとも部屋が明るく見える。
ドア越しにリディアの声が聞こえてきた。
「起きてますか?クルスさーん」
言いながら彼女は部屋のドアをノックしている。
おっと、さっさと返事をしないと悪いな。
「今目が覚めたよ、ありがとう。準備ができれば降りていくから」
俺は伸びをしながらリディアに返した。
昨夜の言葉通り、起こしに来てくれたのだろう。
「わかりました、それでは下でお待ちしていますね」
彼女の気配が遠ざかっていく。
俺は朝の身支度をする為、ベッドから抜け出した。
*
「おはよう、リディア」
俺は1階に降りてくると、カウンターの中に立っているリディアに朝の挨拶をした。
「おはようございます、クルスさん」
俺の挨拶に対し、リディアは微笑みを見せながら返してくれた。
続けて、彼女はカウンター席の前に置いてある料理を手で示した。
「朝のご飯ができていますので、そちらにどうぞ。お口に合えば良いのですが」
示された席に座ると俺は目の前の料理を確認した。
昨日の夕飯の時にも思ったが、やはり日本で食べてきた朝食と大差ない。
俺が元いた日本と何か関係があるんだろうか。
「ありがとう、いただきます」
俺はリディアにお礼を告げ、目の前の美味しそうな料理を早速頂くことにした。
*
「ふぅ……昨日も思ったけど、リディアは料理が上手だね」
俺はコップに入った水を一口飲みながら、食後の食器をカウンター内で洗っているリディアに声をかけた。
魔道具らしきそれから出てくる水は飲料に適したものらしい。
今飲んでるこの水も、喫茶店で紅茶やコーヒーに使っているのも、この魔道具から出た水なんだとか。
「ふふ、ありがとうございます。料理については喫茶店でも、結婚した後でも大事ですから、ちょっとだけ自信があります」
俺の言葉に彼女は嬉しそうに返してきた。
その服装は昨日に見た物と同じ、黒のエプロンに白のブラウス、紺色のロングスカートと落ち着いた印象を受ける物だ。
恐らくそれが喫茶店を開いている時の彼女の仕事着なのだろう。
「リディアはもっと早くから起きてたの?ご飯も俺一人分しか無かったけど……」
昨夜は仕込みをすると言って、俺の部屋から出ていったが、しっかり眠れているんだろうか。
こちらにくる前の自分を思い出し、心配になる。
「そうですね、今日は早起きでしたが、いつもはもっとゆっくりですよ。食事もしっかり摂りましたし、大丈夫です」
返ってきた言葉に嘘は無さそうだったので、俺は少し安心した。
「そっか、それなら良いんだけど。……今日は外に行って買い物をしてくるよ、従業員についても考えてみる」
今日の予定をリディアに伝えておく。
生活していく上で必要な物を買い集めつつ、情報を手に入れる。
フリオからもらった金貨が早速役に立つ時が来た。
「わかりました、お気をつけて。いい方が見つかりそうなら教えてくださいね。必要な分のお金もお渡ししますので」
笑顔で告げるリディアだが、俺はその綺麗な顔を見て昨夜の情事を思い出してしまった。
「…………」
睡眠欲、食欲が満たされ、残りの一つが気になってくる。
「……?」
俺が急に固まってしまったからだろう。
リディアは不思議そうにこちらを見つめている。
もうすぐ喫茶店の開店時間のはずだし、俺にも外出の予定がある。
リディアの身体をガッツリ楽しむには全く時間が足りていない。
「…………」
仕方がない、今回はオナニーメインで済ませるとしよう。
*
俺は席に座ったままズボンとパンツをずり下げ、ペニスを露出した。
カウンター内のリディアにバレないように、ゆっくりとペニスを扱く。
彼女本人を見ながら、昨夜の痴態を頭に思い浮かべる。
それだけで、すぐにペニスは天を向いた。
「……♪」
固まった俺が無言でいたためだろう。
問題は無いと判断したのか、彼女は鼻歌を歌いながら、自分の作業に没頭している。
「…………」
このままでもじきに出せるとは思うが、せっかくだしリディアに協力してもらうか。
「さっきも言ったけど、リディアは料理がうまいよね」
俺の唐突な褒め言葉を受けて、一瞬呆けたリディアだったが、すぐに照れたように返してきた。
「クルスさん、何回褒められても何も出ませんよ?でも、嬉しいです」
俺はペニスを扱きながら、リディアに笑顔で言った。
「結婚した後の事も考えてたみたいだし、もしかして花嫁修行ってやつかな?」
俺のからかうような言葉に、彼女は唇を尖らせてこちらを見た。
「……だとしたら、なんだって言うんですか。私が料理を作って、それを彼には美味しく食べて欲しいんです」
声色は不機嫌そうだが、その頬は赤く染まっている。
その顔を見て、俺のペニスを扱く手はさらに早くなった。
「いやいや、ルシオ君が羨ましくてね。リディアみたいな素敵な女性と結婚できるんだから」
だから少しだけその幸せを分けて貰おう。
俺の中の黒い欲望が求めるままに。
「褒めすぎですよ……。私なんかより素敵な女性はいっぱい居ますし、クルスさんは良い人ですから、すぐにお相手も見つかります」
リディアは顔を真っ赤にしながら、言葉を返してくる。
俺の本性を知れば、良い人なんて単語は絶対に出て来ないだろう。
ペニスを扱く手がさらに早くなった。
「そうだといいんだけどねー。……花嫁修行といえば、性奉仕についても勉強してるかい?」
そろそろ話を切り上げて、出させて貰おう。
そんなに時間も残ってないからね。
「えっ……性奉仕ですか?」
リディアは急に話が飛んだように感じたのか、戸惑った顔をした。
「そうそう、お嫁さんがしっかり感謝を込めて性奉仕が出来る人じゃないと、旦那さんとしても不安になっちゃうだろうからね」
俺の言葉にリディアは気まずそうに俯いた。
「知りませんでした……。実は私、これまで全く花嫁修行としてやった事が無いんです。どうしたらいいんでしょう……」
未来の結婚生活に不安を覚えたのだろう、彼女は落ち込んでしまった。
俺のペニスも限界が近い。
「うっ……安心してくれ、リディア……はぁはぁ……俺が君達をサポートするよ……うっ……ふっ……」
俺の言葉に希望を見出したのだろう、リディアのスカイブルーの瞳が大きく輝いた。
俺の右手はもうこれ以上ないくらいのスピードだ。
「本当ですか、クルスさん!?私、すっごく助かります!」
リディアの笑顔が眩しい、それ以上興奮させられると本当にまずい。
「うっ……それじゃあ手始めに……はぁはぁ……次にリディアが性奉仕をした時に……ふぅ……はぁ……最大限の感謝を込めて……相手にお礼を伝えてみるんだ……うっ……きちんと言葉でね……はぁ……はぁ……」
俺のペニスは限界だ、決壊がすぐそこまで迫っている。
「わかりました!きちんと言葉で――」
俺の言った事を反芻しようとしたリディア。
そんな彼女の発言を遮って、俺は叫んだ。
「うっ……リディアっ!急いでこっちに来るんだっ!はやくっ!……」
切羽詰まったような声にリディアは驚いた顔をしたが、急を要すると悟ったのだろう。
カウンター横の小さなドアを押し開けて、こちら側に走ってきた。
「クルスさん!?どうしまし……えっ……!?」
目の前までくると俺の下半身が丸出しな事に気がついたリディア。
思考が停止したのか、彼女は立ち止まってしまった。
状況を飲み込めていないリディアに対し、俺は素早くサインを出した。
「リディアっ!口っ!」
右手でペニスを扱きつつ、左手で指差すと、それが性奉仕のサインだと理解したリディア。
彼女は急いで頭を下げ、俺のペニスに口元を近づけてきた。
「咥えてっ!」
ペニスにキスしてから、というのが口奉仕の作法だと思っていたのだろう。
俺の言葉に彼女は一瞬戸惑ったが、すぐに反応した。
キスをしようと窄めていた唇を大きく開き、ペニスを口内へ咥え込んだ。
「……あむっ……」
どうやらギリギリで間に合ったようだ。
「うっ……イクっ!……イクっ!……ううっ……おおおっ……」
ドピュッ♥ドピュッ♥ドピュー♥ドピュ~♥
「!!??」
俺は自分のペニスを右手で扱きながら、リディアの口内で果てた。
数十秒前まで、愛する人との幸せな結婚生活を語っていたその口に。
恋人でも婚約者でも何でもない、昨日会ったばかりの男が、自分が楽しむためだけに。
オナニーで使うティッシュ代わりに、彼女の口を利用したのだ。
「…………」
急な展開についていけないのだろう、リディアは放心状態のまま俺のペニスを咥えている。
その顔を見ていると、俺の中の黒い欲望がさらに大きくなった気がした。
「ふぅ……間に合って良かったよ、リディアのお口があって助かった。あのまま出してたら席を汚しちゃってたからね。……リディア、大丈夫かい?そのまま飲み込んでいいんだよ」
俺が優しく声をかけると正気に戻ったのか、リディアはゆっくりと口内の精液を飲み込み始めた。
彼女の細い喉が何度も上下した。
「う……これ、味も変だし喉に引っかかって飲みにくいです、クルスさん」
しばらく経った後、口内の大半の精液を飲み下したリディアは、顔を顰めながら俺に文句を言ってくる。
自分の口をいきなりティッシュ代わりに使われたというのに、その件に対しては何とも思っていないようだ。
彼女の中では性奉仕にカテゴライズされるなら問題ないらしい。
「リディア、ほら。花嫁修行だよ」
それに対し、俺は先ほど話していた内容を思い出させるように声をかける。
「あっ……!」
言われて初めて気が付いたのか、彼女は声を上げた。
「突然自分のお口が精液を受け止めるために使われたんだから、ビックリするのはしょうがないけど、立派な花嫁さんになるには、まずは礼を言わないとね」
俺の言葉にリディアは慌てて床に膝をつき、三つ指を添えながら頭を下げた。
「クルスさん、この度は私の口を、精液を受け止めるのに使っていただき、ありがとうございました。ルシオの立派な花嫁になるために、これからも私に性奉仕を教えて下さい」
リディアは唇の端から俺の精液を垂らしながら、そんな言葉を口にした。
「ああ、俺なんかが力になれるなら、喜んで」
彼女の滑稽な姿を見て、俺は自分の中の黒い欲望がまた大きくなるのを感じていた。