冷血無表情な保健室の先生に、事務的に性処理してもらう話。 作:東雲(しののめ)
末原怜子先生は、おそらく処置という形でならしてくれる。
手コキで抜いてもらった後、それが俺の結論だった。
いわば『機械人形』の異名通り、女性として求めても一切応じてくれないが、性処理なら請け負ってくれるということである。
(少なくとも、その時のことを周囲には話していないみたいだし)
他の教師に相談しているのではないか、親にも伝わっているのではないかと、何日かをビクビクとすごしたが、特にバレている様子はなく、平穏すぎる毎日だった。
「朝七時半からか……」
学校から帰り、自宅にいた俺は、パソコンを使って学校のホームページを見ていた。
学校案内と書かれた場所を開き、そこから保健室が何時からやっているのかを確認する。
「ホームルームは八時四五分、一時限目の授業は九時からスタート、朝一で保健室に直行したら一時間以上は余裕があるわけで……」
俺はこれならいけると、あることを確信したのだった。
翌朝。
俺はアラームにたたき起こされることもなく、自然に目が覚めて、テキパキと朝の支度を進めていた。
「行ってきます」
まだ七時を回ったばかりに家を出た。
冷たい風を頬に感じながら自転車をこぐ。
「まさかこんなことで早朝登校をすることになるとは」
我ながら性欲の力はすさまじいと思った。
そして七時半きっかりになって、保健室の扉をノックした。
「失礼します」
末原先生は、いつも通り白衣を纏ってそこにいた。
「えっと、おはようございます」
「おはようございます」
挨拶をすると、機械的に挨拶を返してくれる。
「ここにクラスと名前を書いてください」
三度目ということもあり、俺は慣れた手つきで記入を終える。
「それで症状は――」
続きを言いかけて、彼女は俺の下半身に視線を落とした。
それで全てを察したらしい。
「勃起した男性器の処置でよろしいですか?」
「はい……」
先生は前回と同じように鍵を閉めた。
それからゴム手袋を取り出そうとするが、俺は慌ててそれを制止した。
「なんですか?」
「こ、今回は手コキじゃなくて……」
「手淫による処置でも、十分に射精は可能だと思います」
他のことを要求されると感じるや、かなり現実的な指摘をしてくる。
どうしよう、妄想で頭がいっぱいで何も考えていなかった。
「あ、あのですね」
しかし黙っているわけにもいかない。
俺は忙しく身振り手振りをしながら説得を試みた。
「実は先生の手に魅力を感じすぎてしまっていて、このままだと処置が目的じゃなくなってしまうというかなんというか……」
「私に教師と生徒という関係以上の感情を持ってしまうと?」
「そ、そうなんです。でもそれは許されません。あくまで保健室での業務で収めるために、ここはまた違った処置の方法をしてもらいたい……なんて」
「分かりました」
やはり無理矢理すぎ……分かってもらえた!?
「あなたが言った通りあくまでこれは処置。手による行為で必要以上の感情を持ってしまうのなら別のやり方にしましょう」
本当はただ手コキ以外の方法で抜いてもらいたかっただけなのだが、最終的に納得してくれたのなら万々歳である。
俺はそれ以上の言い訳をせず、このまま進むことにした。
「以前、真性包茎の処置について話をしてくれましたよね」
この人なら覚えているはずだと信じている。
「はい」
「俺もそれを受けてみたいな、と」
「ですから、あなたは仮性包茎でしょう?」
「こ、後学のために一度は経験をしておきたいなと……」
「後学、ですか」
「処置で生理現象が収まるだけでなくて、真性包茎への対処方法の一つを一緒に学べれば、いつか役に立つかな……とか」
例えば真性包茎で悩む友人ができて、その相談に乗る時とかだ。
(……いやないだろうけどさ、そんな珍事)
我ながら無理すぎる理屈だ。
流石にこれには先生も――
「分かりました」
無理な理屈が通ってしまった。
「後学のためというのはよく分かりませんが、少なくともあなたはそれを経験しないと気が済まないようなので」
パンパンに膨張したズボンを見てそう言われる。
「それで興奮が収まるのなら、やりましょう」
先生はゴム手袋を元の場所に戻した。
「ただし、扉の鍵は閉めましたが、他の生徒が保健室に来るようなら処置は中断します」
「も、もちろんです!」
なにせ長丁場なのだ。
本来の目的で保健室に来る人がいるなら仕方ない。
「ではベッドに仰向けで横たわってください」
言われたままに迅速に移動する。
やりやすいよう、制服を脱いで、Yシャツとパンツだけの格好になった。
対して先生は白衣だけを脱いだ。
「下着を脱がします。足を上げてください」
先生は俺の足下に座ると、肌にこすれないよう優しくパンツを脱がしてくれた。
お腹に密着するほど勃起した男根が、ボロンと音をたて露わになる。
「前回処置した時よりも大きいですね」
実はここ何日かオナ禁をしていた。
まだ見るのは二回目だろうに、大きさに気づけるのは流石だ。
「それに――」
先生は先端の皮が丸まっている部分に、人差し指を当てた。
鈴口が皮で完全に塞がれているところを、慎重そうにほじくる。
そこから抜いた指先にはカウパーだけでなく、白い滓のようなものがついていた。
「この男性器、何日も洗っていないのでは?」
感情のない瞳で、俺の目を見つめる。
「し、真性包茎の人の気持ちを知っておきたくて」
後学のために――というのは冗談で、せっかく真性包茎用の処置を受けるなら、その人たちと同じ条件で受けたかったのだ。
だから数日間、皮を被せたままですごした。
「そこまでして経験したかったのですか」
「どうしても先生にしてもらいたかったので」
「…………」
先生は黙してからぴしゃりと言った。
「不衛生です。ちゃんと毎日洗ってください」
真っ当な指摘である。
実際オナ禁をしていたとはいえ、汗や尿がこびりついてひどい悪臭を放っている。
俺は今からそれを先生に咥えてもらおうというのだ。
「ホームルームまで時間はかなりありますけど、できればもう……」
「ええ、迅速に処置を始めます」
先生は上半身を屈め、その整った顔を怒張に近づける。
彼女の息がかかる距離に一物はあり、強烈な臭いがするだろうに、その鉄仮面はまったく変化しない。
「今から一時間ほどかけ、私の舌と口でゆっくり皮をむいていきます。しかし非常に低刺激のため、すぐに射精することは通常できませんので注意してください」
「通常、というのは?」
「童貞の方や経験数が少ない方は、緊張などで途中で射精してしまう可能性があるということです」
俺……童貞だ。
すぐに出すのはもったいない、ここは予防線を張りたいところだ。
「先生、早漏の処置なんてのはできますか……?」
「具体的には?」
「すぐに爆発しないよう、射精感をコントロールしてほしいんです。個人的には早漏なのは恥ずかしくて。できます……?」
「できますよ」
この人、何でもできるんだな。
「ではすぐに射精しないようコントロールしながら、あなたの皮をむいていきます」
そう告げると、先生はまず鼻先を男根に一層近づけた。
ついにこれから処置が始まる。
「ひどい臭いです」
「そうですよね。でも先生は表情変えないので平気なのかなと」
「平気ですが、臭いものは臭いです」
すんすんとまずは全体の臭いを嗅がれる。
「咥えます」
それから、ゆっくりと皮を被ったままの男根を口に収めた。
手は使わず、そして口も動かさず、ただ咥えるだけ。
先生の温かい唾液が皮全体を包んでいく。
「あぁ……」
まるで下半身だけ温泉に入っているような気分だ。
「これは今、何をしているんですか?」
せっかくならと俺は尋ねる。
先生は少しだけ口元を緩めて、質問に答えてくれた。
「……男性器全体を蒸らす工程です。カウパーを分泌させ滑りをよくし、また硬くなっている皮を弛緩させていきます」
先生はひたすらに咥え続けた。
刺激は与えずに、腔内の唾液と温度だけで男性器をほぐしていく。
そのうち自分でも分かるぐらい、カウパーがどくどくと止めどなく溢れていくのを感じるようになる。
しかし口からそれが溢れることはなく余剰分は喉をならしながら飲み干してくれた。
もっと刺激がほしいと思い始めた頃、それを見計らったかのように彼女の口が動き始める。
「っあ」
皮を被ったままの男根を、そのまま腔内で優しくしごいてくれる。
亀頭の一番盛り上がった部分を、上と下の唇ではむはむと細かく挟んでくれるのが特に気持ちがいい。
「……これで皮のなか全部、ぐちゃぐちゃです」
咥えながらそんな説明をしてくれる。
彼女はカウパーも唾液も垢も全て混ぜ合わせ、皮の内側から溶かしに行ってくれたのだ。
「……舌、入れます」
先端の皮がすぼまっていた所に、舌先が触れる。
うねうねと全体を舐めると、かき分けるように中に侵入してきた。
「うおぁ……」
「
「気持ちよすぎます……!」
最初は鈴口だけを小さく舐めてくれていた。
しかし慣れてくると、侵入する舌の面積を増やし、亀頭全体へそれを這わせていく。
その間に、舌の感触と共にゴロゴロとなにかが転がるような感触もあった。これは一体なんなのだろう?
「……恥垢です」
「恥垢?」
「……チンカスのことですよ」
咥え続けながらもやはり教えてくれる。
(末原先生がチンカスって言うの、なんかグッとくるな)
このなにか転がるような感覚は、溜めに溜め込んだ垢や滓だったのか。
しかもそれを今ごっそりと舌で持って行かれた。
残った微細なものは一つ一つ丁寧に舐め取ってくれている。
「実は美味しかったり……」
「
怒ったように一瞬舌の力が強くなった。
「全部、飲んでください」
「
何度も何度も亀頭をなぶり、表面がツルツルになるまで恥垢を取ると、最後に先端にちゅーっと音をたてて吸い込んだ。
滓混じりのカウパーごと全部呑み込んでくれる。
「……そろそろ本格的にやります」
もともと仮性包茎ということもあり、既に皮と亀頭は完全に乖離してしまっている。
もう完全にむける状態であるのだが、それでも先生は皮と亀頭の隙間を時間をかけて腔内で広げていってくれた。
(末原先生が咥えてから、もう四〇分以上経過している)
その間に一度だって男根を離してはいない。
しかしこちらも寸止めをもらい続けている状況であり、陰嚢の内でグツグツと精子が煮立っているのが分かる。
「あ――!」
しかし、その瞬間は何の前触れもなく訪れた。
先生の口が、ぎゅーっと皮をめくり上げたのである。
温かい粘液の中でむき出しにされた。
裸になった怒張が、ついに直接腔内の熱を浴びる。
「先生の口、あったかい……」
ぐぽ、ぐぽ、ぐぽと腰の入ったスロートで、亀頭を丹念に磨かれていく。
「これ、もうフェラじゃ、」
「
彼女にとってこれはフェラと呼ばないらしい。
あくまで剥けたばかりの亀頭が、外の世界の刺激に耐えられるよう訓練をしてくれているのだと言う。
「つあ、搾られる……」
仰向けになっているのに、自然と腰が浮き上がってしまう。
そして気づけば廊下から足音が聞こえるようになってきた。
時刻は八時をすぎ、登校者が多くなったのだろう。
それでも先生は処置を続けてくれる。
「――っンは」
開始から一時間ほど経った頃に、先生はようやく口を離した。
勢いよく外れたせいで、反動で彼女の顔にベチンと竿が当たる。
「うわ……」
自分でもそんな声が出てしまうほど、男性器は凄まじいありさまだった。
皮がむけているのはもちろんのこと、あまりに長時間しゃぶられ続けたせいで皮がふやけてしまっており、寸止めも相まってはち切れんばかりに亀頭は膨れていた。
先端部分は赤黒く充血し、唾液が光に反射しテカテカと輝いている。
「咥え始めてもらった時より、断然大きい気がします」
「そのようですね」
「先生のフェラ、お願いします」
「慣らしでなく、フェラチオですか?」
「はい」
「分かりました。溜めに溜めた精子、全て吐き出してください」
いよいよクライマックス。
末原先生は一切の疲れを見せないまま、最後の工程に移った。
「っ――!」
そして先生がフェラと呼ぶものは、確かにこれまでとは別格だった。
オナホールでは実現しないような複雑な動きで性器の奥底から搾り上げてくれる。
「せ、先生」
俺は射精する前にお願いした。
「な、名前で、呼んで、いいですか」
彼女は数拍考えたようだったが。
「――お好きにどうぞ」
俺は下半身に力を込めながら、彼女の名前を呼んだ。
「怜子、先生……怜子先生……!」
その人の名前を呼びながら、俺は一気に解き放たれた。
彼女の中に向かって、これでもかと精液を送り込む。
途中保健室の扉を叩く音がした。
しかし先生は続けてくれて、俺もそれに甘んじた。
自分の全てを注ぎ込み、お掃除までしてもらって、ようやく彼女は身体を離す。
「また随分とたくさん射精しましたね」
口元にまでザーメンが飛び散っている。
「怜子先生……!」
俺は起き上がって、彼女に抱きついた。
もっと性処理をしてほしい、そんな欲望が湧き上がったのだ。
硬いズボン越しに彼女の臀部の柔らかさを得る。
「三橋さん――時間です」
瞬間、予鈴が校内に響いた。
先生は俺を離すと、何事もなかったように片付けを始める。
「申し訳ありません。処置は完了できなかったようです」
彼女は片付けのため手足を動かしながらも、目線だけが俺の股間に向いている。
そこにはまだ勃起したままの性器があった。
「もしよろしければ昼休みか放課後に来てください」
怜子先生は、俺が脱いだパンツやズボンを拾ってくれる。
「私の口を、満足するまで使って頂いて構いませんので」
「いいんですか……?」
「処置が間に合わなかった責任は私にあります」
拾ったズボンとパンツを渡しながら、彼女はほんの少しだけ頭を下げた。
「いつでもお待ちしています」