ナツキ・レムの不倫旅行♡ 〜旦那様に内緒のラブラブえっちでオホイキ♡〜 作:高牧園
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「じゃあ、スバルくん」
重たげな旅行鞄を持ったナツキ・レムは、夫であるナツキ・スバルに微笑んだ。
「ああ」
笑顔をこぼすスバルの足元にはリゲル、腕の中にはスピカ。子どもたちは小さな手を広げて、バイバイと母親であるレムに手を振る。
「友達との泊まり旅行なんて、子どもが生まれたらなかなか行けないもんな。楽しんで来いよ?」
「はい」
頷くレムの微笑みを前に、スバルは幸せを噛みしめる。
紆余曲折の果てにスバルはレムと結ばれ、二児をもうけた。家事に育児に日々忙しいレムがママ友と旅行に行きたいと言ったのだからスバルには断る理由もない。旅行が楽しみで仕方ないらしい妻は愛しく、頬を色づかせた彼女の姿にスバルは思わずレムを抱き寄せる。
「スバルくん……」
うっとり呟くレムと、玄関口で抱き合うことしばし――そう時間を置かず、レムの旅行相手のママ友が現れる。
「――あら、お邪魔でした?」
抱擁を交わす二人を見たママ友はくすくす笑って。
「じゃあ、一泊で奥さんお借りしますね〜」
「はい。皆さんにもよろしくお伝えください」
ママ友はレムとともに旅行へ出発……スバルは、レムの姿が見えなくなるまで手を振り続ける。
レムも振り向き振り向きスバルに手を振る――だが、角を曲がってスバルが見えなくなると、ギラリと女の顔を覗かせて。
「……スバルくん、見えなくなりました」
「ふふ、そうね。じゃあ、私はここまで」
ママ友は言って、レムに手を振る。
「彼とのデート、楽しんできてね〜」
「はい……!」
ママ友と別れて、レムは今度こそ本当の待ち合わせ場所に急ぐ。
――今日から一泊二日の旅行に行くのは嘘ではないが、旅行の相手はママ友ではない。
レムの旅行相手は待ち合わせ場所に立っていた。その男の姿を認めた瞬間、レムはぱあっと表情を明るくして。
「カイさん!」
愛しい男の名を呼んだ。
男――カイは後ろに撫でつけた髪型こそスバルと似ているが、髪の色素は薄く、何より落ち着いた雰囲気を持つ。
年齢もスバルより歳上の彼は、スバルの職場の上司でありレムの不倫相手。レムは親しいママ友たちの協力を得て、今からカイとの不倫旅行へ赴くのだ。
「レム。スバルは気付いてなかったか?」
カイに微笑まれると、それだけでレムはとろける気分。
藤色の装いに身を包んだレムは、カイの腕に両腕を絡める。衣服越しにもカイの腕の逞しさは伝わってきて、この腕に抱かれる夜を思うだけで心臓の鼓動は止まらない。
「はい、スバルくんは何も……あの、それより早く行きましょう?」
そわそわ落ち着かい様子で頬を染めるレムの腰に、カイはそっと手を回して。
「ああ。行こうか、レム」
こうして、レムの幸せな不倫旅行は始まった。