※この作品はR-18です。

読み切り漫画家・綴木想真は連載したい   作:ボルメテウスさん

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修道院との初めてに

射精の余韻がまだ身体の奥に残っている。

 

俺は半ば脱力した状態で眼前の光景を呆然と見つめていた。白濁で汚れたオルソラの顔。彼女は穏やかに笑ったまま、ゆっくりとベッドの上で体を起こした。

 

「さて、と」

 

彼女の指先が、修道服の襟元にかかる。

 

その動作には迷いがなかった。ボタンを外すのではなく、頭から一気に脱ぎ去る。

 

くぐもった布擦れの音が夜の部屋に響く。汗ばんだ肌に張り付いた黒い修道服が、彼女の白い肢体の上を滑り落ちていく。

 

ショートカットの金髪が乱れ、汗で額に張り付いている。首筋から鎖骨へ露わになった素肌のラインがランプの灯りを弾いて、艶やかに光る。

 

「ようやく、ね」

 

オルソラが囁いた。その声はいつものおっとりした調子のまま、どこか嬉しそうな吐息が混じっている。

 

俺の喉が鳴った。視界を埋める彼女の裸身。

 

修道服の下に隠されていた全貌が、今、夜の空気に晒されていく。

 

あの豊滿すぎる乳房が、布の支えを失って重力に従い、ゆっくりと形を変えながら存在を主張している。白い肌の上に淡い陰影を落とす頂点。その膨らみは服の上からでも感じていた質量を、目で直接測るように訴えかけてくる。

 

さらに視線が下へと滑る。

 

くびれた腰から丸みを帯びた巨大な尻。その曲線は、彼女がシスターであることを忘れさせるほど官能的でしかし決して品を失わない、完璧な曲線だった。

 

「そんなに見つめられると、さすがに照れちゃうねえ」

 

オルソラは笑いながら言うが、まったく隠そうとしない。むしろ腕を背中に回して胸を強調するように、少しだけ肩を反らせた。

 

その仕草に、俺の身体はまた熱を帯びていく。ついさっき精を吐き出したばかりだというのに心臓が早鐘を打ち、下半身が疼き始める。

 

彼女は、自分の裸を俺に見せつけている。

 

隠すためではない。逃がさないためでもない。ただ、そこにある自分という存在すべてを俺に差し出すように。

 

「これが、私のすべて」

 

オルソラが、俺の手を取った。

 

冷たい俺の手のひらを、彼女のあたたかな素肌の上へ導く。

 

触れた瞬間、指先から電気が走った。二度目の肌の感触。それは想像をはるかに超えて柔らかくそして、ひどく生々しい。

 

「何もかも、忘れちゃったけれど」

 

彼女の指が、俺の指を一本ずつ絡め合わせる。

 

「これだけは、覚えてる。あんたを温めたいってそう思ったことだけは」

 

俺は息を呑んだ。彼女の瞳の奥に初めて見る感情が揺れていた。それは誘惑でも、後悔でもない。ただ一途なあたたかい熱だった。

 

彼女の裸が、静かに俺の身体へと近づいていく。

 

胸と胸が触れ合う。汗ばんだ素肌が重なり、互いの心臓の音が伝わる。彼女の吐息が耳元をくすぐる。

 

「もう一回、いいかい?」

 

オルソラが、俺の耳元でそう囁いた。

 

その声は、堕落した修道女のものではなく一人の女の声だった。

 

俺は、何も言えずに頷いていた。

 

オルソラの裸が、ランプの淡い光を浴びて白く浮かび上がっていた。

 

彼女は俺の身体にそっと跨り、銀色の髪を揺らして見下ろしてくる。互いの呼吸が混ざり合うほど近い距離で彼女の吐息が唇の端を濡らした。

 

「緊張、してるかい」

 

その声はおっとりとしていて、なのに噎せ返るほど甘い。

 

答える余裕はなかった。喉の奥がひりついて呼吸ばかりが浅くなる。彼女の指先が俺の胸に触れゆっくりと臍のあたりまで下りてくる。その指が震えていることに、俺の皮膚が先に気づいた。

 

「無理は禁物だよ。あんたが痛いのは、あたしも嫌だからね」

 

オルソラはそう言って、俺の逸物を片手でそっと支えた。彼女の掌は汗でしっとりと熱い。先端が彼女の腿の内側をかすめ、なめらかな肌の温度が直に流れ込んでくる。

 

彼女は腰を少し浮かせた。二人の間に生まれるわずかな隙間に、夜気が滑り込む。だがそれも一瞬で彼女が再び腰を落とし始めると、その冷えた空気ごと押し返されるような熱が押し寄せた。

 

「オルソラさん……っ」

 

「あたしは、大丈夫だから」

 

彼女の手の中で俺自身が脈打つ。熱く、硬く、行き場を失った血が贅沢な重みを伴って先端へと集まる。

 

ぬるり、と濡れた感触がした。

 

彼女の秘部が、俺の先端に触れる。触れて少し掠めて、また離れる。そのもどかしい反復がかえって意識を一点に集中させた。

 

「焦っちゃ、だめだよ」

 

オルソラのくぐもった声が俺の耳ではなく胸に直接届く。彼女の額にうっすら汗が浮かび金色の前髪が張り付いていた。その瞳は潤んで、いつもの呑気な色はもうそこにない。

 

それでも彼女は微笑んだ。無理にではなく、慈しむようなそれでいて欲を孕んだ微笑み。

 

「……ゆっくり、入れるね」

 

彼女の腰が、沈み始める。

 

切っ先に絡みつく熱い肉の襞。開くように、招くように奥へ奥へと導かれる。食い込むような狭窄ではなく、包み込むような締め付け。俺の喉から自分でも聞いたことのない声が零れた。

 

オルソラの口元が小さく開き吐息が震える。その拍子に彼女の内壁が蠢いて、挿入したばかりの先端を飲み込んでいく。

 

「……ああ……っ」

 

彼女が眉を寄せた。それは苦痛ではない。熱を逃がすための表情だった。

 

俺は、動けなかった。動きたくても、彼女の最奥が俺を根元まで咥え込もうとしている。互いの身体が一つに繋がっていく感覚に思考が焼き切れそうだった。

 

彼女の体重が、ゆっくりとかかってくる。

 

肉と肉が密着して、汗の匂いと甘い息が混ざり合う。彼女の中はぬかるんだように熱く俺の形を覚えようとするみたいに収縮を繰り返している。

 

「……これで、よし」

 

オルソラが身を起こし、繋がったまま俺の目を覗き込む。

 

彼女の瞳は、涙の膜の向こうで静かに笑っていた。

 

「あんたの場所、ここだよ」

 

彼女の手が、俺の手を掴む。指を絡ませて胸の上に置かせる。そこから彼女の心臓の音が、瞼を閉じなくても分かるほど強く響いてくる。

 

もう止まれない。止まるつもりもない。

 

彼女の中にいる。彼女が俺を咥えている。繋がった場所が燃えるほど熱い。

 

夜の静けさの中、二人の吐息とぬかるむ水音だけが、ゆるやかな律動を刻み始めていた。

ジャンプBLACKのアンソロジーになる作品は?

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