バットマンアーカムシティ:アナザー・インタビューテープ 作:ニンニク嫌い
≪首輪が猫を従わせるのではない。それを誰の手から受け取り、外されることを惜しむか――重要なのは、そこだと思わないかね、ミスター・ウェイン?≫
≪君は彼女の自由を尊重するあまり、決して命じようとはしなかった。私は拒む自由を残したまま、判断を預ける相手を選ばせた。そして彼女は、私の声に従うことを束縛ではなく、安らぎと快楽として受け入れた≫
≪聞きたまえ、ミスター・ウェイン。これはセリーナ・カイルが私の名を首に帯び、身体も快楽も判断も私へ預け、君より私を選ぶと自ら証明した記録だ≫
テープ#4 セリーナ・カイル aka キャットウーマン
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【録音開始】
【換気設備の低い駆動音。ガラス容器の蓋が開けられ、机へ置かれる】
【電子錠が解除される音。扉が開き、硬い靴音が室内へ入ってくる】
『いらっしゃい、ヒューゴ。今日は少し遅かったわね』
≪待たせたかな、セリーナ≫
『ええ。あなたの好きな香りを部屋へ広げて、ずっといい子にして待っていたのよ』
≪私の好きな香り、か。以前は「怪しい芳香剤」と呼んでいたはずだが≫
『女の気持ちは変わるものよ。それに、これを嗅いでいるとあなたの声が近くに聞こえるの。あなたに会えない時間も、少しだけ退屈せずに済むわ』
【硬い靴音がゆっくりと近づく】
≪前回より、さらに率直になったようだ≫
『あなたの前で隠し事をしても、どうせ全部見破られるでしょう? だったら最初から素直に話したほうが楽だと学んだの。優秀な先生のおかげね』
≪褒めても、今日は香り以外の褒美は用意していないよ≫
『本当かしら。右手に持っている箱は何?』
【小さな箱が机へ置かれる】
≪相変わらず観察力が鋭い≫
『あなたに褒められると嬉しいわ。ほかの男に何を言われるよりもね』
≪その言葉が本心であることを、今日は私の部下たちにも理解させる必要がある≫
『部下たちにも?』
【革張りの椅子がわずかに軋む】
≪前回の身体検査について、何人かのTYGER隊員から異議が出た。検査を受け入れたことも、その後の反応も、私を油断させるための演技ではないかと疑っている≫
『あれだけ全部見せてあげたのに、まだ足りないの? 本当に欲張りな男たちね』
≪彼らは、君が色仕掛けで私を欺いた可能性を捨てきれないらしい≫
『ヒューゴ・ストレンジを色仕掛けだけで騙せると思っているなんて、あなたの部下は揃いも揃って頭が悪いのね。あなたがそんなに単純な男なら、私はとっくに退屈しているわ』
≪私も同じことを説明したのだが、彼らには言葉より実演が必要らしい≫
『それなら証明してあげる。何をすればいいの?』
≪まだ内容を聞いていない≫
『あなたが望むことなら、私に危険なことはさせないでしょう?』
≪ずいぶんと強く信頼されたものだ≫
『不満?』
≪いいや。だが今日は、その信頼がどこまで及んでいるのかを確認したい。私が何かを頼むたびに理由を尋ね、自分が納得できた場合にだけ従う。それでは、彼らの疑念は完全には消えない≫
『つまり、理由を聞かずに命令へ従えと?』
≪そうだ。始める前なら、拒否して構わない。しかし一度同意したあとは、私が終了を告げるまで、すべての指示へ従ってもらう≫
【短い沈黙】
『ずいぶん大胆な提案ね。私がキャットウーマンだということを忘れていない?』
≪だからこそ価値がある。誰にも飼い慣らされず、命令されることを何より嫌う君が、私の言葉だけには従う。それ以上に明確な証拠はない≫
『飼い慣らす、ね……』
【セリーナが小さく笑う】
『面白そう。いいわ、ヒューゴ。あなたが終わりと言うまで、何を命じられても従ってあげる』
≪よく考えたまえ。これは私が強制した約束ではない。君は自分の意思で私へ判断を預け、その間に何が起きても命令へ従うと選ぶのだ≫
『分かっているわ。私が選んだの。あなたになら、身体も判断も預けられる』
≪後悔しないかね?≫
『私に同じことを二度言わせるつもり? それとも、私が怖じ気づくところを見たいのかしら』
≪いいや。君が自分の言葉から逃げないことを確認したかっただけだ≫
『それなら安心して。逃げないわ』
≪分かった。では最初の命令だ。立ちたまえ、セリーナ≫
【革張りの椅子が軋み、素足が床へ触れる】
『立ったわ』
≪返事は簡潔に≫
『ええ、ヒューゴ』
≪机の上にある箱を開けたまえ≫
【箱が手元へ引き寄せられ、留め具が外される】
【数秒の沈黙】
『……首輪?』
≪そうだ≫
【箱の中から革製品が持ち上げられ、銀色の金具が細かく鳴る】
『黒い革に銀の留め具。正面のプレートには……あなたの名前が刻まれているのね』
≪気に入らないかね?≫
『まさか。私のスーツにもよく似合いそう。でも、囚人用の拘束具ではないでしょう?』
≪囚人番号は刻まれていない。あるのは私の名前だけだ。君が身につければ、誰の管理下にあるのかを見間違える者はいない≫
『つまり、ヒューゴ・ストレンジの飼い猫になれと?』
≪嫌なら拒否できる。実演はまだ始まっていない≫
【長い沈黙。革の表面を指先がゆっくりと撫でる】
『……滑らかね。思っていたより柔らかい』
≪君の首を傷つけないよう、内側だけ別の革を使わせた≫
『私のために作らせたの?』
≪君以外の誰が身につけると思うのかね≫
【セリーナが小さく息を吸う】
『そんなことを言われたら、断れるはずがないでしょう。気に入ったわ、ヒューゴ。とてもね』
≪自分で着けるかね?≫
『いいえ。あなたが着けて。これはあなたの首輪なんでしょう? だったら、あなたの手で私をあなたの猫にするべきよ』
≪こちらを向き、髪を上げたまえ≫
【セリーナが数歩近づく。髪と衣服が擦れる】
『どうぞ』
【革が首へ回される。留め具が噛み合い、最後に小さな錠が掛けられる】
【セリーナが短く息を呑む】
≪苦しくないかね?≫
『大丈夫。首を動かすと少し革が擦れて……あなたの手で押さえられているみたい』
≪指が一本入る余裕はある。呼吸を妨げる危険はない≫
【ストレンジの指が首輪と肌の隙間へ滑り込む。革が小さく軋む】
『んっ……』
≪何か問題が?≫
『いいえ。あなたの指が首に触れたから、少しくすぐったかっただけ』
≪脈が速くなった≫
『首輪を着けられただけで興奮したなんて、記録しないでちょうだい』
≪事実でないなら記録しない≫
【短い沈黙】
『……事実よ。あなたの名前を首につけていると思うと、身体が熱くなる』
≪正直でよろしい。よく似合っているよ、セリーナ≫
『ありがとう。その言葉だけで、ずっと着けていたいと思えるわ』
【天井付近から電子音。監視カメラが起動する】
【壁面スピーカーへ通信が接続される】
〈TYGER隊長:監視室、接続完了。映像、音声ともに良好です〉
『あら、覗き見の準備ができたみたいね』
≪彼らに話しかける必要はない。これからは私の声だけを聞きたまえ≫
『ええ。あなたの声だけを聞くわ、ヒューゴ』
≪では実演を始める。衣服をすべて脱ぎたまえ≫
【衣服の留め具が一つずつ外される】
【身体を覆っていた布地が肌を滑り、床へ落ちる。続いてブーツが脱がされ、最後に薄い布地が足元へ落ちる】
【しばらく沈黙】
『……全部脱いだわ』
≪首輪だけを残して、裸になったのだな?≫
『ええ。あなたの名前だけを身体に残して、全部脱いだわ』
≪両腕を広げ、その場でゆっくり一周しろ≫
【素足が床の上でゆっくりと向きを変える。首輪の金具が動きに合わせて鳴る】
≪止まれ。そのまま私の前へ来て、膝をつきたまえ≫
【裸足の足音が近づき、両膝が床へ触れる】
『……こう?』
≪両手は太腿の上へ置き、背筋を伸ばせ。顔を上げ、私を見ろ≫
【手のひらが太腿へ触れる。首輪の革が小さく軋む】
『あなたを見てるわ』
≪監視室の諸君。見てのとおり、彼女に拘束具は使用していない。注射も、物理的な強制も行っていない。セリーナ、現在の君の状態を自分の言葉で説明したまえ≫
『私は裸で、ヒューゴの前に跪いている。両手は自分の太腿の上。首には、彼が私のために用意し、自分の手で着けてくれた首輪があるわ』
≪なぜ服を脱ぎ、私の前へ跪いた?≫
『あなたが命じたから』
≪なぜ私の命令へ従う?≫
『あなたを信じているから。あなたは私の強さも弱さも、隠していた過去も、身体がどんなふうに感じるのかも、全部知ったうえで受け入れてくれた。だから、あなたが望むなら何でもしてあげたいの』
≪恥ずかしいかね?≫
『少しはね。知らない男たちに見られているもの。でも、それ以上に興奮しているわ。大勢が見ている前で、私があなただけを見て、あなただけに従っている。それを証明できるのが嬉しいの』
≪首輪を外したいと思うかね?≫
『いいえ。もっときつくても構わないくらいよ』
≪誰の猫だ?≫
【短い沈黙】
『あなたの猫よ、ヒューゴ』
≪監視室にも聞こえるよう、はっきり答えたまえ≫
『私はヒューゴ・ストレンジの猫。この首輪を自分で望み、彼の前へ裸で跪き、彼の命令へ従うことを選んだわ』
〈TYGER隊長:……了解しました〉
≪まだ発言を許可していない、隊長≫
〈TYGER隊長:申し訳ありません、教授〉
『ふふ……素敵ね。何十人もの兵士が、あなたの一言で黙る。やっぱりあなたは、誰よりも支配者に向いているわ』
≪私を褒めれば、これからの命令が穏やかになると思っているのかな?≫
『いいえ。思ったことを話しただけ。あなたの冷静な声も、誰にも逆らわせない自信も好きよ。そんな男の前に私が跪いていると思うと……下腹部が熱くなるの』
≪では、両手で自分の乳房を持ち上げたまえ。カメラによく見えるように≫
【両手が太腿から離れ、乳房へ触れる】
『これで見える?』
≪乳房を下から支え、指でゆっくり揉みほぐせ≫
【掌と指が肌を擦る。セリーナが細く息を吐く】
『んっ……』
≪もう少し強く≫
【柔らかな肌を揉む音。セリーナの呼吸が徐々に深くなる】
『あ……自分で触っているのに、あなたの命令で動かされていると思うと、いつもと全然違うわ』
≪乳首を親指と人差し指で摘め≫
【セリーナが短く息を呑む】
『んっ……摘んだわ』
≪ゆっくり転がしながら、手前へ引け≫
『あっ……! ヒューゴ、少し強すぎない?』
≪命令への感想は求めていない≫
【数秒の沈黙。指先が再び肌を擦り始める】
『……ごめんなさい。言われたとおりに続けるわ』
≪左右を交互に刺激したまえ≫
【セリーナの押し殺した吐息と、指が肌を擦る音が続く】
≪前回、私にここを触れられたとき、君の身体はどのような反応を示した?≫
『気持ちよくなったわ。あなたに乳房を揉まれて、乳首を摘まれるたびに、そこから下腹部へ甘い痺れが流れて……膣の奥が疼いた』
≪今も同じかね?≫
『ええ。むしろ前より敏感になってる。あなたに触られたときのことを思い出して、自分の指なのに、あなたに弄られているみたい……んっ』
≪前回、胸だけで絶頂したのかね?≫
『いいえ。でも、そのあとの検査で、あなたの前で思い切りイかされたわ。恥ずかしい格好で全部を見られながら、指と器具で奥まで調べられて……あなたの声に従っているうちに、我慢できなくなったの』
≪それを後悔している?≫
『いいえ。あの日から何度も思い出したわ。あなたの指が入ってきた感触も、私がイく瞬間まで観察していた目も……全部』
≪一人になったあと、思い出しながら自分の身体へ触れたのか?≫
【指先の動きがわずかに乱れる】
『……ええ。夜になると、この香りを嗅ぎながら何度も触ったわ』
≪誰のことを考えながら?≫
『あなたよ、ヒューゴ。あなたに見られているつもりで、声を出すのを我慢して……最後には、あなたから許されたつもりでイった』
≪私の許可なしに絶頂したのかね?≫
『そのときは、まだ命令されていなかったでしょう?』
≪今は命令している。私が許可するまで絶頂してはならない≫
【セリーナの呼吸が一瞬止まる】
『……ええ。絶対にイかないわ。あなたが許してくれるまでは』
≪胸から手を離し、両膝を大きく広げたまえ≫
【両手が肌から離れる。膝が床を擦り、身体の位置が変わる】
『開いたわ、ヒューゴ』
≪右手を下腹部へ下ろせ。まずは指先で、自分の性器の形をゆっくりとなぞれ≫
【指先が肌を滑る。セリーナが甘く息を漏らす】
『んっ……』
≪まだクリトリスには触れるな。外側だけだ≫
『本当に意地が悪いのね。もう一番触ってほしいところが疼いているのに』
≪命令に従えないのか?≫
『従えるわ。あなたが触れるなと言うなら、どんなに欲しくても我慢する』
【湿り気を帯びた肌を指がゆっくりと擦る】
≪現在の状態を説明したまえ≫
『もう濡れてる。指先で外側を撫でるたびに、溢れたものが広がって……自分でも驚くくらい熱いわ』
≪何が君をそこまで興奮させた?≫
『あなたよ。首輪を着けられて、大勢の前で裸にされて、あなたの命令だけで胸を弄っていること……それから、次に何をさせられるのか分からないことも』
≪恐ろしいかね?≫
『いいえ。あなたが決めてくれるなら安心するの。私は考えなくていい。ただあなたの声を聞いて、言われたとおりに身体を動かせばいい。それがこんなに気持ちいいことだなんて、以前の私なら絶対に認めなかったでしょうね』
≪クリトリスへ触れることを許可する。中指で円を描くように撫でろ≫
【セリーナが鋭く息を吸う】
『あっ……!』
【湿った指が一定の速さで肌を擦り始める】
≪速くするな。ゆっくりだ≫
『ええ……っ。ゆっくり、撫でてる……。でも、焦らされるほど奥が疼いて……もっと欲しくなるわ』
≪私を見ろ≫
『見てる……あなたから目を逸らさないわ』
≪指を一本、膣内へ入れたまえ≫
【湿った小さな音。セリーナが声を震わせる】
『あっ……入れたわ』
≪奥まで挿入し、ゆっくり曲げろ≫
【指が膣内を擦る湿った音】
『んっ、あ……そこ、自分で触るより……あなたに見られながらだと、ずっと敏感……』
≪誰の命令で指を入れている?≫
『あなたの命令よ、ヒューゴ』
≪誰に見せるために脚を開いている?≫
『あなたに見てもらうため。監視室の男たちなんてどうでもいい。私が見てほしいのは、あなただけ』
≪指を動かしながら、親指でクリトリスを刺激しろ≫
【湿った音が少しずつ速くなり、セリーナの呼吸が乱れ始める】
『あっ、んんっ……! ヒューゴ、これ……思っていたより、ずっと……!』
≪質問に答えながら続けたまえ。首輪はなぜ君へ快感を与える?≫
『私があなたのものだって、身体に教えてくれるから……! 首を動かすたびに革が擦れて、金具が鳴るたびに、あなたの猫になったんだって思い出すの』
≪以前の君なら、誰かの所有物になるという考えを軽蔑したはずだ≫
『あなたは“誰か”じゃないわ。私を誰よりも理解してくれる、特別な男よ。あなたになら所有されたい。あなたの名前をつけて、どこへ行ってもあなたの猫だと分かるようにしてほしいの』
≪バットマンよりも、私を選ぶのか?≫
【指の動きが一瞬止まる】
≪止めるな≫
【すぐに湿った音が再開する】
『ええ……今は、バットマンよりもあなたを求めてる』
≪彼と私の違いは?≫
『バットマンは、私を自分の正義へ当てはめようとする。盗むな、危険を冒すな、変われってね。でもあなたは、私が何を欲しがっているのか聞いてくれた。私の醜いところも、恥ずかしい反応も見つけて、そのうえで価値があると言ってくれた』
≪私は君を変えていないと?≫
『変わったのは私自身よ。あなたに理解されるうちに、本当の自分を隠す必要がなくなっただけ……あっ、ヒューゴ、もう……!』
≪まだ絶頂するな≫
『分かってる……でも、かなり近いわ。指を動かすたびに、奥がきゅっと締まって……』
≪指をもう一本加えろ≫
【セリーナが息を呑む。濡れた挿入音が深くなる】
『あっ、ああ……二本、入れたわ……』
≪奥まで入れたまま、指を開け≫
『んっ……! そんなふうに広げたら……中が擦れて、すごく……!』
≪速く動かせ≫
【濡れた音が急速に激しくなる。首輪の金具が呼吸に合わせて細かく鳴る】
『あっ、んっ、ああっ……! ヒューゴ、すごい……あなたに見られながら、命令されて、自分でこんなこと……!』
≪絶頂してはならない≫
『ええ……我慢する……! あなたが命じてくれるまで、絶対にイかない……っ!』
≪前回、君は私へ何をしてほしいと言った?≫
『最後まで検査してって……あなたの手で、全部調べてほしいって言ったわ……!』
≪本当は、何を望んでいた?≫
『あなたに気持ちよくしてほしかった……! 検査なんて言い訳にして、もっと指を動かして、私の奥を擦って……あなたの前でイかせてほしかったの……!』
≪今は?≫
『今も同じ……! 自分の指じゃ足りない。あなたに触ってほしい。あなたの指で、私の身体がどれだけあなたを求めてるのか、全部確かめてほしい……!』
≪動きを速めろ≫
【指が膣内を激しく擦る。セリーナの声が細かく途切れ始める】
『あっ、ああっ……! ヒューゴ、もう限界……っ。お願い、イかせて……!』
≪許可していない≫
『分かってる……でも、このままじゃ、勝手に……!』
≪手を止めろ≫
【湿った音が即座に途切れる】
【セリーナの荒い呼吸だけが室内へ響く】
『あ……そんな……あと少しだったのに……』
≪指を抜き、両手を背中へ回したまえ≫
【小さな湿った音。両腕が背中へ移動する】
『……従ったわ』
≪絶頂寸前だったにもかかわらず、一度の命令で止まった。よくできたね、セリーナ≫
【セリーナが震える息を吐く】
『その言葉……嬉しい。イけなかったのに、褒められただけで身体の奥がもっと熱くなる……』
≪私の役に立つことが、快楽になり始めている≫
『ええ。もっと褒めてほしい。あなたの命令を守れた私を、もっと見て……』
≪まだ実演は終わっていない。両手を背中へ回したまま、膝をさらに広げろ≫
【膝が床を擦る。セリーナが細く呻く】
『これ以上開かせるの?』
≪口答えは許可していない≫
『……ごめんなさい。開いたわ、ヒューゴ』
【硬い靴音がゆっくりと近づく】
【ゴム手袋が装着される】
『ヒューゴ……?』
≪君は私の手で触れてほしいと言った。望みを叶えてやろう≫
【手袋をした指が、濡れた肌をゆっくりとなぞる】
『あっ……! やっと、触ってくれた……』
≪私の指は、まだ内部へ入っていない≫
『それでも分かるわ。自分で触るのとは全然違う。あなたの指先が近づいただけで、身体が勝手に開こうとしてる……』
≪両手は背中から動かすな≫
『ええ。何もしない。全部あなたに任せるわ』
【片手が乳房を持ち上げ、もう一方の指がクリトリスをゆっくりと擦る】
『んっ、ああ……! そこ、さっき触り続けてたから、もう敏感すぎるの……!』
≪膝を閉じるな≫
『分かってる……開いたままにする……っ』
【指先の動きが止まり、乳首が強く摘まれる】
『あっ!』
≪私が何をしても、この姿勢を保てるかね?≫
『保てるわ。あなたの猫だもの……何をされても逃げない』
≪よろしい≫
【指が膣内へ深く挿入される】
『ああっ……! ヒューゴの指……っ』
≪先ほど自分で二本入れていた。私の指で驚く理由はないはずだ≫
『違うの……あなたの指だから……! あなたが私の中へ入ってきたって思うだけで、奥まで一気に熱くなる……!』
【手袋に包まれた指が膣内をゆっくり擦る】
≪確かに、先ほどより強く締めつけている。君の身体は私の指を歓迎しているようだ≫
『ええ……待ってたの。あなたに触られるために、こんなに濡らして待ってた……!』
≪二本目を加える≫
【深い湿った音。セリーナが大きく息を呑む】
『あっ、んんっ……! そんなに奥まで……!』
≪前回の検査器具より細い。苦痛はないはずだ≫
『痛くない……気持ちよすぎるの……! 指を曲げるたびに、そこへ当たって……膝が震える……』
≪姿勢を崩すな≫
『ええ……耐える……!』
【膣内を擦る音が一定の間隔で続く。もう一方の手が乳房を揉み、乳首を摘む】
『あっ、そこも一緒にされたら……! ヒューゴ、だめ、すぐにまた……!』
≪だめ、とは中止を求める言葉かね?≫
『違う……! やめないで。もっと触って。乳首も、中も、あなたの好きなようにして……!』
≪私の許可なく絶頂するな≫
『ええ……我慢する……! あなたが許してくれるまで、何度限界になっても耐えるわ……!』
≪では、耐えたまえ≫
【指の動きが速まり、濡れた音が激しくなる】
『あっ、あっ、ああっ……! ヒューゴ、そこ……何度も擦られたら……っ!』
≪君の膣内が指へ絡みついている。絶頂を禁じられたことが、それほど興奮を高めているのかね?≫
『ええ……! いつイけるかまであなたに決められてるのが、たまらないの……! 私の快楽が、もう私だけのものじゃないみたいで……!』
≪では、誰のものだ?≫
『あなたのものよ……! 私の身体も、感じているところも、全部あなたのもの……!』
≪私が許可しなければ、どうする?≫
『ずっと我慢する……! どんなに苦しくても、あなたがいいと言うまでイかない……!』
≪よくできた≫
『ああっ……その声、好き……! もっと褒めて、ヒューゴ……!』
≪命令を守り、私の指を受け入れている君は実に美しいよ、セリーナ≫
『嬉しい……! あなたの猫になれて、こんなに嬉しい……!』
【手袋が肌を擦る音と、セリーナの乱れた呼吸が続く】
≪セリーナ。もし私が、バットマンを騙せと命じたらどうする?≫
【わずかな沈黙。濡れた音は止まらない】
『……あなたのために騙すわ』
≪彼は君を信頼している。その信頼を利用することになる≫
『分かってる。それでも、あなたが必要だと言うなら利用する』
≪彼を私の前へ連れてこいと命じれば?≫
『私を助けてほしいとでも言えば、あの男は必ず来る。私が隙を作って、あなたの部下が捕らえられるようにするわ』
≪彼が傷つくことになっても?≫
『……ええ』
≪私が彼を殺せと命じた場合でもか?≫
【数秒の沈黙。セリーナの呼吸が震える】
【ストレンジの指が膣内深くで止まる】
『あ……どうして止めるの……?』
≪答えたまえ≫
『あなたが本当に必要だと判断したなら……従うわ。バットマンではなく、あなたを選ぶ』
≪なぜだ?≫
『あなたは私を理解してくれた。私の中を誰より深くまで見て、それでも私を必要としてくれた。あなたほど賢くて、強くて、私を満たしてくれる男はいない。私は……あなたを失いたくない』
≪彼への感情より、私への服従を選ぶのだな?≫
『ええ。あなたの猫として、あなたのそばにいたい。だからお願い……また動かして……!』
≪よろしい≫
【指が一気に動き始める】
『ああっ……! ヒューゴ、いまの声……っ。奥まで響いて……もう、また限界……!』
≪まだだ≫
『分かってる……でも、指が……あっ、そこを何度もされたら……!』
≪監視室の諸君。彼女は絶頂寸前だが、私が許可するまで耐えている。これでも、彼女が私の管理下にないと主張する者はいるかね?≫
【通信回線に短い雑音】
〈TYGER隊長:いいえ、教授。異議はありません〉
≪ほかの者は?≫
〈TYGER隊員:ありません、教授〉
≪結構。では最後の証明を行おう≫
【膣内を擦る指がさらに速くなる。もう一方の手が乳首を摘み、強く引く】
『あっ、ああっ、あああ……! ヒューゴ、お願い……もう許して……!』
≪何を許してほしい?≫
『イかせて……! あなたの指で、あなたの命令で、私をイかせて……!』
≪誰の快楽だ?≫
『あなたのもの……! 私の身体に起きることは、全部あなたのものよ……!』
≪誰の身体だ?≫
『ヒューゴのもの……! あなたが触って、あなたが感じさせて、あなたが好きなときにイかせる身体……!』
≪誰の猫だ?≫
『ヒューゴ・ストレンジの猫……! 私はあなたのものよ……! お願い、もう我慢できない……!』
≪まだ命令していない≫
『ああっ……! そんな……ヒューゴ、お願い……! あなたの猫、ちゃんと我慢したでしょう……? 言われたとおり脚を開いて、手も動かさず、バットマンよりあなたを選んだ……!』
≪確かによく従った≫
『だったら、褒美をちょうだい……! あなたの声で、私をイかせて……!』
≪私を見ろ、セリーナ≫
【セリーナが苦しげに息を吸う】
『見てる……あなたしか見てない……!』
≪ならば命じよう。私の指を締めつけ、私の前で絶頂したまえ≫
『あっ……あああああっ――――!』
【セリーナの声と同時に、床へついた両膝が大きく滑る】
【首輪の金具が激しく鳴り、湿った音が数秒間続く。セリーナの声が途切れ、荒い呼吸へ変わる】
≪まだ終わりではない。腰を引くな≫
『あっ、待って……まだ指を動かしたら……!』
【指が膣内深くをゆっくりと擦り続ける】
『ああっ……! だめ、また波が……ヒューゴ、イったばかりなのに……!』
≪君の身体がまだ私の指を放そうとしない。最後まで受け入れたまえ≫
『ええ……受け入れる……! あなたが終わるまで、何度でも……あっ、んんっ……!』
【セリーナの身体が再び大きく震え、首輪の金具が細かく鳴る】
『ヒューゴ……もう、身体中があなたの指に従ってる……』
【十数秒後、指の動きがゆっくりと止まる】
≪よくできた≫
『あ……ヒューゴ……』
≪両手を前へ戻し、床について呼吸を整えたまえ≫
【セリーナが床へ両手をつく。乱れた呼吸がしばらく続く】
『あなたの命令を待って……何度も限界で止められて……最後に許してもらうの、前回よりずっと気持ちよかった……』
≪快楽を与えたのは指の動きだけではない。君は、自分が私の命令を守り、最後まで期待へ応えられたことに満足しているのだよ≫
『そうね……。あなたの役に立てたって思うと、身体の奥まで満たされるの。絶頂したことより、あなたに「よくできた」と言われたことのほうが嬉しいかもしれない』
≪立ちたまえ≫
【セリーナが不安定な呼吸のまま立ち上がる。首輪の金具が揺れる】
≪カメラの正面へ行け≫
【ゆっくりとした裸足の足音。監視カメラが駆動する】
≪首輪のプレートを、カメラへ見せたまえ≫
【首輪の金具が指で持ち上げられる】
『監視室のみなさん。これで満足? 私は脅されても、無理やり従わされてもいない。この首輪は私が望んで着けたものよ。そして、私はヒューゴの命令なら何でも聞く』
≪なぜかね?≫
『彼を信じ、彼に理解され、彼のものになることを自分で選んだから。私の身体がどれだけ彼の声を求めているか、今の実演で十分分かったでしょう?』
≪こちらへ戻り、もう一度私の前へ跪け≫
【素足が戻り、両膝が床へ触れる】
≪私の右手を取りたまえ≫
【手袋と指先が触れる】
≪この手が先ほどまで、どこへ触れていたか分かっているな?≫
【短い沈黙】
『ええ。私の一番奥まで触れて、私をイかせた手でしょう?』
≪その手に口づけろ≫
【濡れた手袋へ、ゆっくりと唇が触れる】
【短い口づけのあと、もう一度、先ほどより長い口づけの音】
『……あなたの指に、まだ私の味が残ってる』
≪不快かね?≫
『いいえ。むしろ、あなたに与えたものを自分で確かめているみたいで嬉しいわ』
≪結構。実演は終了だ≫
【壁面スピーカーの通信が切断される】
【監視カメラが停止する】
『もう命令へ従わなくてもいいの?』
≪今日の約束はここまでだ≫
『……少し残念』
≪君は命令されることを嫌っていたはずだ≫
『ほかの誰かに命令されるのは今でも嫌いよ。でも、あなたの声に従うのは好き。迷わなくていいもの。あなたの言うとおりにすれば、最後には必ず満たしてもらえるって分かったから』
≪首輪を外そう≫
【ストレンジの手が首輪へ触れ、留め具が小さく鳴る】
『待って』
≪どうした?≫
『これは、このままにしておいて』
≪実演は終わった。もう身につけている必要はない≫
『必要だから着けたいんじゃないわ。あなたのものだって感じられるから、着けていたいの。首を動かすたびにあなたの名前が触れて、さっき命令されたことを思い出せるでしょう?』
≪私が外せと命じれば、どうする?≫
【短い沈黙】
『従うわ。残念だけど、あなたが望むなら外す』
≪ならば、着けていることを許可しよう≫
『本当?』
≪ああ。君が私の猫である証として、大切にしたまえ≫
【セリーナが深く息を吐き、首輪を指先で撫でる】
『ありがとう、ヒューゴ。あなたは本当に素敵な人ね。誰よりも賢くて、私が欲しい言葉を、いつも一番欲しいときにくれる』
≪それは、君のことを理解しているからだよ≫
『ええ。私をここまで分かってくれるのは、あなただけ』
【衣服が床から拾い上げられる】
≪服を着たまえ。次回は、今日より重要な話をしよう≫
『次回?』
≪君と私の関係についてだ≫
【短い沈黙】
『……楽しみにしてるわ。次も待っていていいのよね?』
≪もちろんだ、セリーナ≫
『約束よ、ヒューゴ。あなたの首輪を着けた猫を、あまり長く待たせないで』
【衣服が肌を擦る。身支度の間も、首輪の金具が何度も小さく鳴る】
――――――
――――
――
【録音停止】
Stop テープ#4
≪首輪の価値は、着けられた瞬間には決まらない。外す自由を与えられてなお、それを失うことを惜しんだとき、初めて誰のものかが明らかになる≫
≪次の記録では、彼女は命令を待たず、私が望む姿で足元へ帰ってくる。そして最後には、首輪も香りも取り除き、扉まで開いてやろう。自由と私――彼女がどちらを選ぶか、君にも予想できるだろう、ミスター・ウェイン?≫