※この作品はR-18です。

バットマンアーカムシティ:アナザー・インタビューテープ   作:ニンニク嫌い

4 / 9


≪首輪が猫を従わせるのではない。それを誰の手から受け取り、外されることを惜しむか――重要なのは、そこだと思わないかね、ミスター・ウェイン?≫

≪君は彼女の自由を尊重するあまり、決して命じようとはしなかった。私は拒む自由を残したまま、判断を預ける相手を選ばせた。そして彼女は、私の声に従うことを束縛ではなく、安らぎと快楽として受け入れた≫

≪聞きたまえ、ミスター・ウェイン。これはセリーナ・カイルが私の名を首に帯び、身体も快楽も判断も私へ預け、君より私を選ぶと自ら証明した記録だ≫


黒猫 テープ4

テープ#4 セリーナ・カイル aka キャットウーマン

 

――

 

――――

 

――――――

 

【録音開始】

 

【換気設備の低い駆動音。ガラス容器の蓋が開けられ、机へ置かれる】

 

【電子錠が解除される音。扉が開き、硬い靴音が室内へ入ってくる】

 

『いらっしゃい、ヒューゴ。今日は少し遅かったわね』

 

≪待たせたかな、セリーナ≫

 

『ええ。あなたの好きな香りを部屋へ広げて、ずっといい子にして待っていたのよ』

 

≪私の好きな香り、か。以前は「怪しい芳香剤」と呼んでいたはずだが≫

 

『女の気持ちは変わるものよ。それに、これを嗅いでいるとあなたの声が近くに聞こえるの。あなたに会えない時間も、少しだけ退屈せずに済むわ』

 

【硬い靴音がゆっくりと近づく】

 

≪前回より、さらに率直になったようだ≫

 

『あなたの前で隠し事をしても、どうせ全部見破られるでしょう? だったら最初から素直に話したほうが楽だと学んだの。優秀な先生のおかげね』

 

≪褒めても、今日は香り以外の褒美は用意していないよ≫

 

『本当かしら。右手に持っている箱は何?』

 

【小さな箱が机へ置かれる】

 

≪相変わらず観察力が鋭い≫

 

『あなたに褒められると嬉しいわ。ほかの男に何を言われるよりもね』

 

≪その言葉が本心であることを、今日は私の部下たちにも理解させる必要がある≫

 

『部下たちにも?』

 

【革張りの椅子がわずかに軋む】

 

≪前回の身体検査について、何人かのTYGER隊員から異議が出た。検査を受け入れたことも、その後の反応も、私を油断させるための演技ではないかと疑っている≫

 

『あれだけ全部見せてあげたのに、まだ足りないの? 本当に欲張りな男たちね』

 

≪彼らは、君が色仕掛けで私を欺いた可能性を捨てきれないらしい≫

 

『ヒューゴ・ストレンジを色仕掛けだけで騙せると思っているなんて、あなたの部下は揃いも揃って頭が悪いのね。あなたがそんなに単純な男なら、私はとっくに退屈しているわ』

 

≪私も同じことを説明したのだが、彼らには言葉より実演が必要らしい≫

 

『それなら証明してあげる。何をすればいいの?』

 

≪まだ内容を聞いていない≫

 

『あなたが望むことなら、私に危険なことはさせないでしょう?』

 

≪ずいぶんと強く信頼されたものだ≫

 

『不満?』

 

≪いいや。だが今日は、その信頼がどこまで及んでいるのかを確認したい。私が何かを頼むたびに理由を尋ね、自分が納得できた場合にだけ従う。それでは、彼らの疑念は完全には消えない≫

 

『つまり、理由を聞かずに命令へ従えと?』

 

≪そうだ。始める前なら、拒否して構わない。しかし一度同意したあとは、私が終了を告げるまで、すべての指示へ従ってもらう≫

 

【短い沈黙】

 

『ずいぶん大胆な提案ね。私がキャットウーマンだということを忘れていない?』

 

≪だからこそ価値がある。誰にも飼い慣らされず、命令されることを何より嫌う君が、私の言葉だけには従う。それ以上に明確な証拠はない≫

 

『飼い慣らす、ね……』

 

【セリーナが小さく笑う】

 

『面白そう。いいわ、ヒューゴ。あなたが終わりと言うまで、何を命じられても従ってあげる』

 

≪よく考えたまえ。これは私が強制した約束ではない。君は自分の意思で私へ判断を預け、その間に何が起きても命令へ従うと選ぶのだ≫

 

『分かっているわ。私が選んだの。あなたになら、身体も判断も預けられる』

 

≪後悔しないかね?≫

 

『私に同じことを二度言わせるつもり? それとも、私が怖じ気づくところを見たいのかしら』

 

≪いいや。君が自分の言葉から逃げないことを確認したかっただけだ≫

 

『それなら安心して。逃げないわ』

 

≪分かった。では最初の命令だ。立ちたまえ、セリーナ≫

 

【革張りの椅子が軋み、素足が床へ触れる】

 

『立ったわ』

 

≪返事は簡潔に≫

 

『ええ、ヒューゴ』

 

≪机の上にある箱を開けたまえ≫

 

【箱が手元へ引き寄せられ、留め具が外される】

 

【数秒の沈黙】

 

『……首輪?』

 

≪そうだ≫

 

【箱の中から革製品が持ち上げられ、銀色の金具が細かく鳴る】

 

『黒い革に銀の留め具。正面のプレートには……あなたの名前が刻まれているのね』

 

≪気に入らないかね?≫

 

『まさか。私のスーツにもよく似合いそう。でも、囚人用の拘束具ではないでしょう?』

 

≪囚人番号は刻まれていない。あるのは私の名前だけだ。君が身につければ、誰の管理下にあるのかを見間違える者はいない≫

 

『つまり、ヒューゴ・ストレンジの飼い猫になれと?』

 

≪嫌なら拒否できる。実演はまだ始まっていない≫

 

【長い沈黙。革の表面を指先がゆっくりと撫でる】

 

『……滑らかね。思っていたより柔らかい』

 

≪君の首を傷つけないよう、内側だけ別の革を使わせた≫

 

『私のために作らせたの?』

 

≪君以外の誰が身につけると思うのかね≫

 

【セリーナが小さく息を吸う】

 

『そんなことを言われたら、断れるはずがないでしょう。気に入ったわ、ヒューゴ。とてもね』

 

≪自分で着けるかね?≫

 

『いいえ。あなたが着けて。これはあなたの首輪なんでしょう? だったら、あなたの手で私をあなたの猫にするべきよ』

 

≪こちらを向き、髪を上げたまえ≫

 

【セリーナが数歩近づく。髪と衣服が擦れる】

 

『どうぞ』

 

【革が首へ回される。留め具が噛み合い、最後に小さな錠が掛けられる】

 

【セリーナが短く息を呑む】

 

≪苦しくないかね?≫

 

『大丈夫。首を動かすと少し革が擦れて……あなたの手で押さえられているみたい』

 

≪指が一本入る余裕はある。呼吸を妨げる危険はない≫

 

【ストレンジの指が首輪と肌の隙間へ滑り込む。革が小さく軋む】

 

『んっ……』

 

≪何か問題が?≫

 

『いいえ。あなたの指が首に触れたから、少しくすぐったかっただけ』

 

≪脈が速くなった≫

 

『首輪を着けられただけで興奮したなんて、記録しないでちょうだい』

 

≪事実でないなら記録しない≫

 

【短い沈黙】

 

『……事実よ。あなたの名前を首につけていると思うと、身体が熱くなる』

 

≪正直でよろしい。よく似合っているよ、セリーナ≫

 

『ありがとう。その言葉だけで、ずっと着けていたいと思えるわ』

 

【天井付近から電子音。監視カメラが起動する】

 

【壁面スピーカーへ通信が接続される】

 

〈TYGER隊長:監視室、接続完了。映像、音声ともに良好です〉

 

『あら、覗き見の準備ができたみたいね』

 

≪彼らに話しかける必要はない。これからは私の声だけを聞きたまえ≫

 

『ええ。あなたの声だけを聞くわ、ヒューゴ』

 

≪では実演を始める。衣服をすべて脱ぎたまえ≫

 

【衣服の留め具が一つずつ外される】

 

【身体を覆っていた布地が肌を滑り、床へ落ちる。続いてブーツが脱がされ、最後に薄い布地が足元へ落ちる】

 

【しばらく沈黙】

 

『……全部脱いだわ』

 

≪首輪だけを残して、裸になったのだな?≫

 

『ええ。あなたの名前だけを身体に残して、全部脱いだわ』

 

≪両腕を広げ、その場でゆっくり一周しろ≫

 

【素足が床の上でゆっくりと向きを変える。首輪の金具が動きに合わせて鳴る】

 

≪止まれ。そのまま私の前へ来て、膝をつきたまえ≫

 

【裸足の足音が近づき、両膝が床へ触れる】

 

『……こう?』

 

≪両手は太腿の上へ置き、背筋を伸ばせ。顔を上げ、私を見ろ≫

 

【手のひらが太腿へ触れる。首輪の革が小さく軋む】

 

『あなたを見てるわ』

 

≪監視室の諸君。見てのとおり、彼女に拘束具は使用していない。注射も、物理的な強制も行っていない。セリーナ、現在の君の状態を自分の言葉で説明したまえ≫

 

『私は裸で、ヒューゴの前に跪いている。両手は自分の太腿の上。首には、彼が私のために用意し、自分の手で着けてくれた首輪があるわ』

 

≪なぜ服を脱ぎ、私の前へ跪いた?≫

 

『あなたが命じたから』

 

≪なぜ私の命令へ従う?≫

 

『あなたを信じているから。あなたは私の強さも弱さも、隠していた過去も、身体がどんなふうに感じるのかも、全部知ったうえで受け入れてくれた。だから、あなたが望むなら何でもしてあげたいの』

 

≪恥ずかしいかね?≫

 

『少しはね。知らない男たちに見られているもの。でも、それ以上に興奮しているわ。大勢が見ている前で、私があなただけを見て、あなただけに従っている。それを証明できるのが嬉しいの』

 

≪首輪を外したいと思うかね?≫

 

『いいえ。もっときつくても構わないくらいよ』

 

≪誰の猫だ?≫

 

【短い沈黙】

 

『あなたの猫よ、ヒューゴ』

 

≪監視室にも聞こえるよう、はっきり答えたまえ≫

 

『私はヒューゴ・ストレンジの猫。この首輪を自分で望み、彼の前へ裸で跪き、彼の命令へ従うことを選んだわ』

 

〈TYGER隊長:……了解しました〉

 

≪まだ発言を許可していない、隊長≫

 

〈TYGER隊長:申し訳ありません、教授〉

 

『ふふ……素敵ね。何十人もの兵士が、あなたの一言で黙る。やっぱりあなたは、誰よりも支配者に向いているわ』

 

≪私を褒めれば、これからの命令が穏やかになると思っているのかな?≫

 

『いいえ。思ったことを話しただけ。あなたの冷静な声も、誰にも逆らわせない自信も好きよ。そんな男の前に私が跪いていると思うと……下腹部が熱くなるの』

 

≪では、両手で自分の乳房を持ち上げたまえ。カメラによく見えるように≫

 

【両手が太腿から離れ、乳房へ触れる】

 

『これで見える?』

 

≪乳房を下から支え、指でゆっくり揉みほぐせ≫

 

【掌と指が肌を擦る。セリーナが細く息を吐く】

 

『んっ……』

 

≪もう少し強く≫

 

【柔らかな肌を揉む音。セリーナの呼吸が徐々に深くなる】

 

『あ……自分で触っているのに、あなたの命令で動かされていると思うと、いつもと全然違うわ』

 

≪乳首を親指と人差し指で摘め≫

 

【セリーナが短く息を呑む】

 

『んっ……摘んだわ』

 

≪ゆっくり転がしながら、手前へ引け≫

 

『あっ……! ヒューゴ、少し強すぎない?』

 

≪命令への感想は求めていない≫

 

【数秒の沈黙。指先が再び肌を擦り始める】

 

『……ごめんなさい。言われたとおりに続けるわ』

 

≪左右を交互に刺激したまえ≫

 

【セリーナの押し殺した吐息と、指が肌を擦る音が続く】

 

≪前回、私にここを触れられたとき、君の身体はどのような反応を示した?≫

 

『気持ちよくなったわ。あなたに乳房を揉まれて、乳首を摘まれるたびに、そこから下腹部へ甘い痺れが流れて……膣の奥が疼いた』

 

≪今も同じかね?≫

 

『ええ。むしろ前より敏感になってる。あなたに触られたときのことを思い出して、自分の指なのに、あなたに弄られているみたい……んっ』

 

≪前回、胸だけで絶頂したのかね?≫

 

『いいえ。でも、そのあとの検査で、あなたの前で思い切りイかされたわ。恥ずかしい格好で全部を見られながら、指と器具で奥まで調べられて……あなたの声に従っているうちに、我慢できなくなったの』

 

≪それを後悔している?≫

 

『いいえ。あの日から何度も思い出したわ。あなたの指が入ってきた感触も、私がイく瞬間まで観察していた目も……全部』

 

≪一人になったあと、思い出しながら自分の身体へ触れたのか?≫

 

【指先の動きがわずかに乱れる】

 

『……ええ。夜になると、この香りを嗅ぎながら何度も触ったわ』

 

≪誰のことを考えながら?≫

 

『あなたよ、ヒューゴ。あなたに見られているつもりで、声を出すのを我慢して……最後には、あなたから許されたつもりでイった』

 

≪私の許可なしに絶頂したのかね?≫

 

『そのときは、まだ命令されていなかったでしょう?』

 

≪今は命令している。私が許可するまで絶頂してはならない≫

 

【セリーナの呼吸が一瞬止まる】

 

『……ええ。絶対にイかないわ。あなたが許してくれるまでは』

 

≪胸から手を離し、両膝を大きく広げたまえ≫

 

【両手が肌から離れる。膝が床を擦り、身体の位置が変わる】

 

『開いたわ、ヒューゴ』

 

≪右手を下腹部へ下ろせ。まずは指先で、自分の性器の形をゆっくりとなぞれ≫

 

【指先が肌を滑る。セリーナが甘く息を漏らす】

 

『んっ……』

 

≪まだクリトリスには触れるな。外側だけだ≫

 

『本当に意地が悪いのね。もう一番触ってほしいところが疼いているのに』

 

≪命令に従えないのか?≫

 

『従えるわ。あなたが触れるなと言うなら、どんなに欲しくても我慢する』

 

【湿り気を帯びた肌を指がゆっくりと擦る】

 

≪現在の状態を説明したまえ≫

 

『もう濡れてる。指先で外側を撫でるたびに、溢れたものが広がって……自分でも驚くくらい熱いわ』

 

≪何が君をそこまで興奮させた?≫

 

『あなたよ。首輪を着けられて、大勢の前で裸にされて、あなたの命令だけで胸を弄っていること……それから、次に何をさせられるのか分からないことも』

 

≪恐ろしいかね?≫

 

『いいえ。あなたが決めてくれるなら安心するの。私は考えなくていい。ただあなたの声を聞いて、言われたとおりに身体を動かせばいい。それがこんなに気持ちいいことだなんて、以前の私なら絶対に認めなかったでしょうね』

 

≪クリトリスへ触れることを許可する。中指で円を描くように撫でろ≫

 

【セリーナが鋭く息を吸う】

 

『あっ……!』

 

【湿った指が一定の速さで肌を擦り始める】

 

≪速くするな。ゆっくりだ≫

 

『ええ……っ。ゆっくり、撫でてる……。でも、焦らされるほど奥が疼いて……もっと欲しくなるわ』

 

≪私を見ろ≫

 

『見てる……あなたから目を逸らさないわ』

 

≪指を一本、膣内へ入れたまえ≫

 

【湿った小さな音。セリーナが声を震わせる】

 

『あっ……入れたわ』

 

≪奥まで挿入し、ゆっくり曲げろ≫

 

【指が膣内を擦る湿った音】

 

『んっ、あ……そこ、自分で触るより……あなたに見られながらだと、ずっと敏感……』

 

≪誰の命令で指を入れている?≫

 

『あなたの命令よ、ヒューゴ』

 

≪誰に見せるために脚を開いている?≫

 

『あなたに見てもらうため。監視室の男たちなんてどうでもいい。私が見てほしいのは、あなただけ』

 

≪指を動かしながら、親指でクリトリスを刺激しろ≫

 

【湿った音が少しずつ速くなり、セリーナの呼吸が乱れ始める】

 

『あっ、んんっ……! ヒューゴ、これ……思っていたより、ずっと……!』

 

≪質問に答えながら続けたまえ。首輪はなぜ君へ快感を与える?≫

 

『私があなたのものだって、身体に教えてくれるから……! 首を動かすたびに革が擦れて、金具が鳴るたびに、あなたの猫になったんだって思い出すの』

 

≪以前の君なら、誰かの所有物になるという考えを軽蔑したはずだ≫

 

『あなたは“誰か”じゃないわ。私を誰よりも理解してくれる、特別な男よ。あなたになら所有されたい。あなたの名前をつけて、どこへ行ってもあなたの猫だと分かるようにしてほしいの』

 

≪バットマンよりも、私を選ぶのか?≫

 

【指の動きが一瞬止まる】

 

≪止めるな≫

 

【すぐに湿った音が再開する】

 

『ええ……今は、バットマンよりもあなたを求めてる』

 

≪彼と私の違いは?≫

 

『バットマンは、私を自分の正義へ当てはめようとする。盗むな、危険を冒すな、変われってね。でもあなたは、私が何を欲しがっているのか聞いてくれた。私の醜いところも、恥ずかしい反応も見つけて、そのうえで価値があると言ってくれた』

 

≪私は君を変えていないと?≫

 

『変わったのは私自身よ。あなたに理解されるうちに、本当の自分を隠す必要がなくなっただけ……あっ、ヒューゴ、もう……!』

 

≪まだ絶頂するな≫

 

『分かってる……でも、かなり近いわ。指を動かすたびに、奥がきゅっと締まって……』

 

≪指をもう一本加えろ≫

 

【セリーナが息を呑む。濡れた挿入音が深くなる】

 

『あっ、ああ……二本、入れたわ……』

 

≪奥まで入れたまま、指を開け≫

 

『んっ……! そんなふうに広げたら……中が擦れて、すごく……!』

 

≪速く動かせ≫

 

【濡れた音が急速に激しくなる。首輪の金具が呼吸に合わせて細かく鳴る】

 

『あっ、んっ、ああっ……! ヒューゴ、すごい……あなたに見られながら、命令されて、自分でこんなこと……!』

 

≪絶頂してはならない≫

 

『ええ……我慢する……! あなたが命じてくれるまで、絶対にイかない……っ!』

 

≪前回、君は私へ何をしてほしいと言った?≫

 

『最後まで検査してって……あなたの手で、全部調べてほしいって言ったわ……!』

 

≪本当は、何を望んでいた?≫

 

『あなたに気持ちよくしてほしかった……! 検査なんて言い訳にして、もっと指を動かして、私の奥を擦って……あなたの前でイかせてほしかったの……!』

 

≪今は?≫

 

『今も同じ……! 自分の指じゃ足りない。あなたに触ってほしい。あなたの指で、私の身体がどれだけあなたを求めてるのか、全部確かめてほしい……!』

 

≪動きを速めろ≫

 

【指が膣内を激しく擦る。セリーナの声が細かく途切れ始める】

 

『あっ、ああっ……! ヒューゴ、もう限界……っ。お願い、イかせて……!』

 

≪許可していない≫

 

『分かってる……でも、このままじゃ、勝手に……!』

 

≪手を止めろ≫

 

【湿った音が即座に途切れる】

 

【セリーナの荒い呼吸だけが室内へ響く】

 

『あ……そんな……あと少しだったのに……』

 

≪指を抜き、両手を背中へ回したまえ≫

 

【小さな湿った音。両腕が背中へ移動する】

 

『……従ったわ』

 

≪絶頂寸前だったにもかかわらず、一度の命令で止まった。よくできたね、セリーナ≫

 

【セリーナが震える息を吐く】

 

『その言葉……嬉しい。イけなかったのに、褒められただけで身体の奥がもっと熱くなる……』

 

≪私の役に立つことが、快楽になり始めている≫

 

『ええ。もっと褒めてほしい。あなたの命令を守れた私を、もっと見て……』

 

≪まだ実演は終わっていない。両手を背中へ回したまま、膝をさらに広げろ≫

 

【膝が床を擦る。セリーナが細く呻く】

 

『これ以上開かせるの?』

 

≪口答えは許可していない≫

 

『……ごめんなさい。開いたわ、ヒューゴ』

 

【硬い靴音がゆっくりと近づく】

 

【ゴム手袋が装着される】

 

『ヒューゴ……?』

 

≪君は私の手で触れてほしいと言った。望みを叶えてやろう≫

 

【手袋をした指が、濡れた肌をゆっくりとなぞる】

 

『あっ……! やっと、触ってくれた……』

 

≪私の指は、まだ内部へ入っていない≫

 

『それでも分かるわ。自分で触るのとは全然違う。あなたの指先が近づいただけで、身体が勝手に開こうとしてる……』

 

≪両手は背中から動かすな≫

 

『ええ。何もしない。全部あなたに任せるわ』

 

【片手が乳房を持ち上げ、もう一方の指がクリトリスをゆっくりと擦る】

 

『んっ、ああ……! そこ、さっき触り続けてたから、もう敏感すぎるの……!』

 

≪膝を閉じるな≫

 

『分かってる……開いたままにする……っ』

 

【指先の動きが止まり、乳首が強く摘まれる】

 

『あっ!』

 

≪私が何をしても、この姿勢を保てるかね?≫

 

『保てるわ。あなたの猫だもの……何をされても逃げない』

 

≪よろしい≫

 

【指が膣内へ深く挿入される】

 

『ああっ……! ヒューゴの指……っ』

 

≪先ほど自分で二本入れていた。私の指で驚く理由はないはずだ≫

 

『違うの……あなたの指だから……! あなたが私の中へ入ってきたって思うだけで、奥まで一気に熱くなる……!』

 

【手袋に包まれた指が膣内をゆっくり擦る】

 

≪確かに、先ほどより強く締めつけている。君の身体は私の指を歓迎しているようだ≫

 

『ええ……待ってたの。あなたに触られるために、こんなに濡らして待ってた……!』

 

≪二本目を加える≫

 

【深い湿った音。セリーナが大きく息を呑む】

 

『あっ、んんっ……! そんなに奥まで……!』

 

≪前回の検査器具より細い。苦痛はないはずだ≫

 

『痛くない……気持ちよすぎるの……! 指を曲げるたびに、そこへ当たって……膝が震える……』

 

≪姿勢を崩すな≫

 

『ええ……耐える……!』

 

【膣内を擦る音が一定の間隔で続く。もう一方の手が乳房を揉み、乳首を摘む】

 

『あっ、そこも一緒にされたら……! ヒューゴ、だめ、すぐにまた……!』

 

≪だめ、とは中止を求める言葉かね?≫

 

『違う……! やめないで。もっと触って。乳首も、中も、あなたの好きなようにして……!』

 

≪私の許可なく絶頂するな≫

 

『ええ……我慢する……! あなたが許してくれるまで、何度限界になっても耐えるわ……!』

 

≪では、耐えたまえ≫

 

【指の動きが速まり、濡れた音が激しくなる】

 

『あっ、あっ、ああっ……! ヒューゴ、そこ……何度も擦られたら……っ!』

 

≪君の膣内が指へ絡みついている。絶頂を禁じられたことが、それほど興奮を高めているのかね?≫

 

『ええ……! いつイけるかまであなたに決められてるのが、たまらないの……! 私の快楽が、もう私だけのものじゃないみたいで……!』

 

≪では、誰のものだ?≫

 

『あなたのものよ……! 私の身体も、感じているところも、全部あなたのもの……!』

 

≪私が許可しなければ、どうする?≫

 

『ずっと我慢する……! どんなに苦しくても、あなたがいいと言うまでイかない……!』

 

≪よくできた≫

 

『ああっ……その声、好き……! もっと褒めて、ヒューゴ……!』

 

≪命令を守り、私の指を受け入れている君は実に美しいよ、セリーナ≫

 

『嬉しい……! あなたの猫になれて、こんなに嬉しい……!』

 

【手袋が肌を擦る音と、セリーナの乱れた呼吸が続く】

 

≪セリーナ。もし私が、バットマンを騙せと命じたらどうする?≫

 

【わずかな沈黙。濡れた音は止まらない】

 

『……あなたのために騙すわ』

 

≪彼は君を信頼している。その信頼を利用することになる≫

 

『分かってる。それでも、あなたが必要だと言うなら利用する』

 

≪彼を私の前へ連れてこいと命じれば?≫

 

『私を助けてほしいとでも言えば、あの男は必ず来る。私が隙を作って、あなたの部下が捕らえられるようにするわ』

 

≪彼が傷つくことになっても?≫

 

『……ええ』

 

≪私が彼を殺せと命じた場合でもか?≫

 

【数秒の沈黙。セリーナの呼吸が震える】

 

【ストレンジの指が膣内深くで止まる】

 

『あ……どうして止めるの……?』

 

≪答えたまえ≫

 

『あなたが本当に必要だと判断したなら……従うわ。バットマンではなく、あなたを選ぶ』

 

≪なぜだ?≫

 

『あなたは私を理解してくれた。私の中を誰より深くまで見て、それでも私を必要としてくれた。あなたほど賢くて、強くて、私を満たしてくれる男はいない。私は……あなたを失いたくない』

 

≪彼への感情より、私への服従を選ぶのだな?≫

 

『ええ。あなたの猫として、あなたのそばにいたい。だからお願い……また動かして……!』

 

≪よろしい≫

 

【指が一気に動き始める】

 

『ああっ……! ヒューゴ、いまの声……っ。奥まで響いて……もう、また限界……!』

 

≪まだだ≫

 

『分かってる……でも、指が……あっ、そこを何度もされたら……!』

 

≪監視室の諸君。彼女は絶頂寸前だが、私が許可するまで耐えている。これでも、彼女が私の管理下にないと主張する者はいるかね?≫

 

【通信回線に短い雑音】

 

〈TYGER隊長:いいえ、教授。異議はありません〉

 

≪ほかの者は?≫

 

〈TYGER隊員:ありません、教授〉

 

≪結構。では最後の証明を行おう≫

 

【膣内を擦る指がさらに速くなる。もう一方の手が乳首を摘み、強く引く】

 

『あっ、ああっ、あああ……! ヒューゴ、お願い……もう許して……!』

 

≪何を許してほしい?≫

 

『イかせて……! あなたの指で、あなたの命令で、私をイかせて……!』

 

≪誰の快楽だ?≫

 

『あなたのもの……! 私の身体に起きることは、全部あなたのものよ……!』

 

≪誰の身体だ?≫

 

『ヒューゴのもの……! あなたが触って、あなたが感じさせて、あなたが好きなときにイかせる身体……!』

 

≪誰の猫だ?≫

 

『ヒューゴ・ストレンジの猫……! 私はあなたのものよ……! お願い、もう我慢できない……!』

 

≪まだ命令していない≫

 

『ああっ……! そんな……ヒューゴ、お願い……! あなたの猫、ちゃんと我慢したでしょう……? 言われたとおり脚を開いて、手も動かさず、バットマンよりあなたを選んだ……!』

 

≪確かによく従った≫

 

『だったら、褒美をちょうだい……! あなたの声で、私をイかせて……!』

 

≪私を見ろ、セリーナ≫

 

【セリーナが苦しげに息を吸う】

 

『見てる……あなたしか見てない……!』

 

≪ならば命じよう。私の指を締めつけ、私の前で絶頂したまえ≫

 

『あっ……あああああっ――――!』

 

【セリーナの声と同時に、床へついた両膝が大きく滑る】

 

【首輪の金具が激しく鳴り、湿った音が数秒間続く。セリーナの声が途切れ、荒い呼吸へ変わる】

 

≪まだ終わりではない。腰を引くな≫

 

『あっ、待って……まだ指を動かしたら……!』

 

【指が膣内深くをゆっくりと擦り続ける】

 

『ああっ……! だめ、また波が……ヒューゴ、イったばかりなのに……!』

 

≪君の身体がまだ私の指を放そうとしない。最後まで受け入れたまえ≫

 

『ええ……受け入れる……! あなたが終わるまで、何度でも……あっ、んんっ……!』

 

【セリーナの身体が再び大きく震え、首輪の金具が細かく鳴る】

 

『ヒューゴ……もう、身体中があなたの指に従ってる……』

 

【十数秒後、指の動きがゆっくりと止まる】

 

≪よくできた≫

 

『あ……ヒューゴ……』

 

≪両手を前へ戻し、床について呼吸を整えたまえ≫

 

【セリーナが床へ両手をつく。乱れた呼吸がしばらく続く】

 

『あなたの命令を待って……何度も限界で止められて……最後に許してもらうの、前回よりずっと気持ちよかった……』

 

≪快楽を与えたのは指の動きだけではない。君は、自分が私の命令を守り、最後まで期待へ応えられたことに満足しているのだよ≫

 

『そうね……。あなたの役に立てたって思うと、身体の奥まで満たされるの。絶頂したことより、あなたに「よくできた」と言われたことのほうが嬉しいかもしれない』

 

≪立ちたまえ≫

 

【セリーナが不安定な呼吸のまま立ち上がる。首輪の金具が揺れる】

 

≪カメラの正面へ行け≫

 

【ゆっくりとした裸足の足音。監視カメラが駆動する】

 

≪首輪のプレートを、カメラへ見せたまえ≫

 

【首輪の金具が指で持ち上げられる】

 

『監視室のみなさん。これで満足? 私は脅されても、無理やり従わされてもいない。この首輪は私が望んで着けたものよ。そして、私はヒューゴの命令なら何でも聞く』

 

≪なぜかね?≫

 

『彼を信じ、彼に理解され、彼のものになることを自分で選んだから。私の身体がどれだけ彼の声を求めているか、今の実演で十分分かったでしょう?』

 

≪こちらへ戻り、もう一度私の前へ跪け≫

 

【素足が戻り、両膝が床へ触れる】

 

≪私の右手を取りたまえ≫

 

【手袋と指先が触れる】

 

≪この手が先ほどまで、どこへ触れていたか分かっているな?≫

 

【短い沈黙】

 

『ええ。私の一番奥まで触れて、私をイかせた手でしょう?』

 

≪その手に口づけろ≫

 

【濡れた手袋へ、ゆっくりと唇が触れる】

 

【短い口づけのあと、もう一度、先ほどより長い口づけの音】

 

『……あなたの指に、まだ私の味が残ってる』

 

≪不快かね?≫

 

『いいえ。むしろ、あなたに与えたものを自分で確かめているみたいで嬉しいわ』

 

≪結構。実演は終了だ≫

 

【壁面スピーカーの通信が切断される】

 

【監視カメラが停止する】

 

『もう命令へ従わなくてもいいの?』

 

≪今日の約束はここまでだ≫

 

『……少し残念』

 

≪君は命令されることを嫌っていたはずだ≫

 

『ほかの誰かに命令されるのは今でも嫌いよ。でも、あなたの声に従うのは好き。迷わなくていいもの。あなたの言うとおりにすれば、最後には必ず満たしてもらえるって分かったから』

 

≪首輪を外そう≫

 

【ストレンジの手が首輪へ触れ、留め具が小さく鳴る】

 

『待って』

 

≪どうした?≫

 

『これは、このままにしておいて』

 

≪実演は終わった。もう身につけている必要はない≫

 

『必要だから着けたいんじゃないわ。あなたのものだって感じられるから、着けていたいの。首を動かすたびにあなたの名前が触れて、さっき命令されたことを思い出せるでしょう?』

 

≪私が外せと命じれば、どうする?≫

 

【短い沈黙】

 

『従うわ。残念だけど、あなたが望むなら外す』

 

≪ならば、着けていることを許可しよう≫

 

『本当?』

 

≪ああ。君が私の猫である証として、大切にしたまえ≫

 

【セリーナが深く息を吐き、首輪を指先で撫でる】

 

『ありがとう、ヒューゴ。あなたは本当に素敵な人ね。誰よりも賢くて、私が欲しい言葉を、いつも一番欲しいときにくれる』

 

≪それは、君のことを理解しているからだよ≫

 

『ええ。私をここまで分かってくれるのは、あなただけ』

 

【衣服が床から拾い上げられる】

 

≪服を着たまえ。次回は、今日より重要な話をしよう≫

 

『次回?』

 

≪君と私の関係についてだ≫

 

【短い沈黙】

 

『……楽しみにしてるわ。次も待っていていいのよね?』

 

≪もちろんだ、セリーナ≫

 

『約束よ、ヒューゴ。あなたの首輪を着けた猫を、あまり長く待たせないで』

 

【衣服が肌を擦る。身支度の間も、首輪の金具が何度も小さく鳴る】

 

――――――

 

――――

 

――

 

【録音停止】

 

Stop テープ#4

 







≪首輪の価値は、着けられた瞬間には決まらない。外す自由を与えられてなお、それを失うことを惜しんだとき、初めて誰のものかが明らかになる≫

≪次の記録では、彼女は命令を待たず、私が望む姿で足元へ帰ってくる。そして最後には、首輪も香りも取り除き、扉まで開いてやろう。自由と私――彼女がどちらを選ぶか、君にも予想できるだろう、ミスター・ウェイン?≫
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。