※この作品はR-18です。

バットマンアーカムシティ:アナザー・インタビューテープ   作:ニンニク嫌い

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≪猫を檻へ閉じ込めれば、外へ出ようと爪を立てる。だが扉を開けても飼い主の足元へ戻るのなら、それを囚われていると呼べるのかね、ミスター・ウェイン?≫

≪君は彼女が自由を何より愛していると信じていた。私は首輪も香りも命令も取り除き、キャットウーマンとしての人生へ戻る道まで与えた。それでも彼女は自由へ背を向け、自ら私の前へ跪き、永遠に飼われることを願った≫

≪聞きたまえ、ミスター・ウェイン。これはセリーナ・カイルが君との関係も、名前も、自由も私へ差し出し、私の足元を唯一の居場所として選んだ記録だ≫


黒猫 テープ5

 

 

テープ#5 セリーナ・カイル aka キャットウーマン

 

――

 

――――

 

――――――

 

【録音開始】

 

【遠くで電子錠が解除される】

 

【硬い靴音に続き、両手と膝が床へ触れる音が一定の間隔で廊下から近づいてくる。一歩進むたび、首輪の金具が小さく鳴る】

 

〈TYGER隊員:教授。セリーナ・カイルをお連れしました〉

 

≪入れたまえ≫

 

【扉が開く。四つん這いで進む音が室内へ入り、机の手前で止まる】

 

〈TYGER隊員:収容区を出た時点から、この姿勢です。衣服の着用も本人が拒否しました〉

 

『ヒューゴに会うのに、余計なものは必要ないもの』

 

〈TYGER隊員:廊下の途中で二度立たせようとしたのですが――≫

 

『あなたに立てと言われていないのに、勝手に二本の脚で歩くわけにはいかないでしょう?』

 

≪もういい。下がりたまえ≫

 

〈TYGER隊員:しかし、教授。拘束具もありません。このまま一人にしてよろしいのですか?〉

 

『まだ私を危険だと思っているの?』

 

≪セリーナ。私は君へ発言を許可していない≫

 

【首輪の金具が微かに鳴る】

 

『……ごめんなさい、ヒューゴ。もう黙るわ』

 

≪ご苦労だった。下がれ≫

 

〈TYGER隊員:はい、教授〉

 

【硬い靴音が遠ざかり、扉が閉じる】

 

【電子錠が作動する】

 

【数秒の沈黙】

 

≪顔を上げたまえ、セリーナ≫

 

【首輪の金具が鳴り、セリーナがゆっくり顔を上げる】

 

『お待たせ、ヒューゴ。あなたの猫が帰ってきたわ』

 

≪今日は収容区から全裸のまま、四つん這いで来たそうだね≫

 

『ええ。前回、あなたの前では服なんて必要ないと気づいたの。私の過去も、秘密も、身体も、あなたには全部見せた。今さら布一枚で何を隠すの?』

 

≪廊下には大勢の隊員がいたはずだ≫

 

『たくさん見られたわ。最初は笑おうとした男もいた。でも、この首輪にあなたの名前が刻まれていると気づいたら、全員黙った。私よりあなたのほうが怖いのね』

 

≪恥ずかしくはなかったのかね?≫

 

『少しはね。裸で這うたびに胸が揺れて、膝を開けば身体の奥まで見られている気がしたもの。でも、それ以上に誇らしかった。誰に見られても、私はヒューゴ・ストレンジに選ばれた猫だと言えるでしょう?』

 

≪私は四つん這いで来いと命じていない≫

 

『だから意味があるのよ。命令される前から、あなたが望む姿になっていたかったの』

 

≪こちらへ来たまえ≫

 

【両手と膝が床を進む。首輪の金具が次第に近づき、ストレンジの足元で止まる】

 

『来たわ、ヒューゴ』

 

≪私の前へ来た。次に何をするつもりだね?≫

 

『あなたが命じるまで待つ』

 

≪では、飼い主への忠誠を示したまえ≫

 

【セリーナがさらに身を低くする。首輪の銀板が床へ触れる】

 

【ストレンジが靴を脱ぎ、床へ置く】

 

【セリーナが短く息を呑む】

 

≪どうした?≫

 

『まさか、最初からここまで触れさせてもらえるとは思わなかったの』

 

≪嫌なら拒否しても構わない≫

 

『嫌なわけないでしょう。あなたの足元へ這ってきたのよ』

 

【セリーナがストレンジの足の甲へ口づける】

 

【続いて、濡れた舌先が足先から足首へ向かってゆっくりと肌を辿る】

 

『私をここへ置いてくれて、ありがとう。あなたの足元へ帰ってこられたことに感謝してるの』

 

≪言葉だけで済ませるつもりかね?≫

 

『いいえ。あなたが満足するまで、舌と唇で伝えるわ』

 

≪右足からだ。指の間まで丁寧に≫

 

『ええ、ヒューゴ』

 

【断続的な口づけと、濡れた舌が肌を擦る音が続く】

 

≪もっと深く舌を入れたまえ≫

 

【セリーナの息が僅かに乱れ、水気を含んだ音が強くなる】

 

『ん……これで、いい?』

 

≪発言は許可していない≫

 

【セリーナが小さく喉を鳴らし、そのまま奉仕を続ける】

 

【数分間、口づけと舌先の濡れた音だけが室内へ響く】

 

≪屈辱は感じないのかね? かつての君なら、男の足を舐めろなどと言われれば、その喉を爪で裂こうとしただろう≫

 

『ほかの男なら今でもそうする。でも、これはあなたの足でしょう? あなたの身体へ触れられることが、どうして屈辱になるの?』

 

≪私が命じたから喜んでいるのか。それとも、行為そのものを好んでいるのか。どちらだ?≫

 

『あなたが命じ、あなたにしているから好き。ほかの誰かに同じことを命じられても、死んだって従わないわ』

 

≪もういい。口を離したまえ≫

 

【最後に長い口づけ。セリーナが名残惜しそうに息を吐く】

 

『綺麗になったわ、ヒューゴ』

 

≪私へ背を向け、四つん這いの姿勢を取りたまえ≫

 

【セリーナが床の上で向きを変える】

 

『どうぞ。私の背中を使って』

 

≪まだ何に使うかは話していない≫

 

『あなたが望むことなら何でもいいわ』

 

【ストレンジがセリーナの横へ回り、その背中へゆっくり腰を下ろす】

 

【床へついた両手と膝が軋み、首輪の金具が細かく震える】

 

≪重くないのかね?≫

 

『重いわ。でも……嬉しい』

 

≪なぜだ?≫

 

『あなたを支えている間は、私が必要とされていると分かるもの。もっと体重を預けてもいいわ』

 

≪姿勢を崩すな≫

 

『ええ。何時間でもこのままでいる。あなたが許すまで、絶対に動かない』

 

≪前へ進みたまえ≫

 

【両手と膝が一歩ずつ床を進む。ストレンジの重みを受けるたび、セリーナの口から微かな吐息が漏れる】

 

≪腰を落とすな≫

 

『んっ……分かってる。あなたを落としたりしないわ』

 

≪部屋を一周しろ≫

 

【四つん這いで進む音が室内をゆっくり一周する】

 

【途中で一度、セリーナの膝が滑る】

 

≪止まるな≫

 

『止まらない……あなたを乗せたまま、最後まで歩く……』

 

【呼吸を乱しながらも、手足の動きは途切れない】

 

≪よろしい。元の位置へ戻れ≫

 

【四つん這いの足音が机の前へ戻る】

 

【ストレンジが立ち上がる】

 

≪よくできたね、セリーナ≫

 

【セリーナが深く息を吸う。首輪の金具が震える】

 

『その言葉……何度聞いても嬉しい。もう一度言って』

 

≪君は私を見事に支えた。実に役に立つ、いい猫だ≫

 

『ありがとう、ヒューゴ。膝も背中も少し痛いのに、あなたに褒められただけで全部が快感に変わっていくわ』

 

【机の上へ浅い金属製の器が置かれる】

 

≪水だ。手を使わずに飲みたまえ≫

 

『ええ』

 

【器が床へ置かれる】

 

【セリーナが顔を近づけ、舌で水を掬う音が続く】

 

≪顔を上げるな。すべて飲み終えるまで続けろ≫

 

【小さな水音。首輪の金具が器の縁へ何度か触れる】

 

『……全部、飲んだわ』

 

≪口元から水が落ちた。私の足へつけないよう、床を舐めて拭き取りたまえ≫

 

『分かったわ』

 

【舌先が床を擦り、落ちた水滴を舐め取る】

 

≪どうだね。キャットウーマンが器から水を飲み、私の足元で床を舐めている。その事実を認めることに抵抗はあるか?≫

 

『いいえ。私はあなたの猫よ。あなたに相応しい猫になれるなら、どんな姿も喜んで受け入れる』

 

≪では、私の机の下へ入りたまえ。こちらを向いて跪け≫

 

【セリーナが四つん這いで机の下へ入り、ストレンジの両脚の間で膝を揃える】

 

『ここでいい?』

 

≪ああ。これから私は仕事をする。君には、その間の退屈を紛らわせてもらおう≫

 

【ストレンジが椅子へ深く腰を下ろす】

 

【机の下へ手が伸び、セリーナの首輪へ指が掛かる】

 

『んっ……何をすればいいの?』

 

≪まず、私のベルトを外したまえ≫

 

【ベルトの金具へ指が触れ、バックルが外される】

 

【ファスナーがゆっくりと下ろされる】

 

『ズボンも下ろしていいの?』

 

≪私が何を望んでいるか、本当に分からないのかね?≫

 

【短い沈黙】

 

『分かってるわ。わざと言わせようとしただけ』

 

≪では、命令が必要になる前に行動したまえ≫

 

【衣擦れの音。ズボンと下着がゆっくりと膝付近まで下ろされる】

 

【セリーナが小さく息を吸う】

 

≪何を驚いている?≫

 

『前回までは手袋越しに触れられるばかりで、あなた自身をこんなに近くで見るのは初めてでしょう? それに……もうこんなに硬くなっているとは思わなかったの』

 

≪君が全裸で這い、私の足を舐めている姿を見せておきながら、反応がないと思っていたのかね?≫

 

『いいえ。ただ、あなたはいつも冷静な顔を崩さないから……私を見て本当に欲情してくれていると分かるのが嬉しいの』

 

≪手を使うことは許可しない。両手を背中へ回したまえ≫

 

【セリーナが両腕を背中へ回す】

 

『口だけで奉仕しろということ?』

 

≪不満か?≫

 

『まさか。あなたのものを、唇と舌だけで満足させてみせるわ』

 

≪まだ口へ含むな。先端から根元まで、舌でゆっくり濡らしたまえ≫

 

【濡れた舌先が硬い肉へ触れる】

 

【セリーナが鼻から甘く息を漏らし、舌で繰り返し表面を辿る】

 

『ん……』

 

≪先端を舐め上げ、溢れているものを残さず舌で受けろ≫

 

【舌先が柔らかな音を立て、先端を何度も撫でる】

 

『……少し苦い。でも、嫌いじゃないわ。あなたの味だもの』

 

≪今の君に感想は求めていない≫

 

『ごめんなさい。嬉しくて、つい』

 

≪口を開けたまえ≫

 

【セリーナがゆっくり口を開く】

 

≪先端だけを含み、舌の上で転がせ≫

 

【唇が硬い先端を包み、湿った吸引音が小さく鳴る】

 

『んむ……』

 

≪歯を触れさせるな。唇だけで包み込み、舌を裏側へ這わせろ≫

 

【粘つく舌音と、押し殺した鼻息が続く】

 

≪よろしい。そのまま半分まで咥えたまえ≫

 

【肉が唇の間をゆっくり滑り、セリーナの喉からくぐもった声が漏れる】

 

『んっ……んむ……』

 

≪私を見上げろ≫

 

【首輪の金具が鳴る】

 

≪両手を使わず、私の目を見たまま奉仕を続けるのだ≫

 

【一定の間隔で、濡れた吸引音が続く】

 

【ストレンジが机上の書類をめくり始める】

 

≪速すぎる。私が仕事へ集中できる程度の速さに抑えたまえ≫

 

【セリーナの動きがゆっくりとなる】

 

【紙をめくる乾いた音と、机の下から響く湿った音が重なる】

 

≪もう少し深く≫

 

【セリーナの喉が詰まり、短く咳き込む】

 

≪無理に急ぐ必要はない。呼吸を整え、喉の力を抜きたまえ≫

 

【鼻から長く息を吐く】

 

【再び唇が肉を包み、先ほどより深く咥え込む】

 

『んんっ……』

 

≪そうだ。私が引くまで、その位置を保て≫

 

【セリーナの喉から細い呻きが漏れる。唾液が滴る音】

 

【数十秒後、ストレンジが僅かに腰を引く】

 

≪呼吸したまえ≫

 

【セリーナが肉を口に含んだまま、鼻から大きく息を吸う】

 

≪私の許可なく口を離すな≫

 

【机上でペンが走る】

 

【しばらく、書類をめくる音、筆記音、湿った奉仕の音だけが続く】

 

【約五分後】

 

≪セリーナ。口の中の状態を報告したまえ≫

 

【唇が一度だけ離れ、糸を引くような湿った音が残る】

 

『顎が少し疲れてきた。でも、あなたのものが口いっぱいに入っている感覚は好きよ。舌を動かすたびに、硬さも熱も変わるのが分かる』

 

≪私は口を離してよいとは言っていない≫

 

『ごめんなさい』

 

【セリーナがすぐに咥え直す】

 

≪罰として、今度は根元近くまで受け入れたまえ≫

 

【ストレンジが首輪へ指を掛け、セリーナの顔をゆっくりと引き寄せる】

 

【濡れた挿入音が深まり、セリーナの喉が大きく鳴る】

 

『んんっ……!』

 

≪逃げるな。鼻で呼吸し、喉を開け≫

 

【セリーナが何度か苦しげに息を漏らしたあと、次第に呼吸を整える】

 

≪よくできた。あと十秒だ≫

 

【机を指先でゆっくり数える音】

 

≪十。九。八――≫

 

【セリーナの喉が肉を包んだまま何度も収縮する】

 

≪三。二。一。口を離してよい≫

 

【セリーナが大きく顔を引き、咳と荒い呼吸を漏らす】

 

『はぁ……顎だけじゃなくて、喉の奥まであなたの形を覚えてしまいそう』

 

≪褒めてほしいのかね?≫

 

『ええ。あなたのために、ちゃんとできたでしょう?』

 

≪実に上手だったよ、セリーナ。私の期待以上だ≫

 

【セリーナが嬉しそうに息を震わせる】

 

『ありがとう、ヒューゴ。もっと上手にできるわ。だから、まだ終わりにしないで』

 

≪望みどおり、あと十五分続けてもらおう≫

 

『喜んで』

 

【セリーナが自ら先端へ口づけ、再び唇で包み込む】

 

【紙をめくる音と、一定の速度で続く湿った奉仕の音】

 

【数分後、卓上電話が鳴る】

 

【受話器が持ち上げられる】

 

≪ストレンジだ≫

 

〈TYGER隊員:教授、東側区画の巡回報告です。囚人間の小規模な衝突が発生しましたが――〉

 

【通話の間も、机の下から濡れた音が絶えず続いている】

 

≪死者は?≫

 

〈TYGER隊員:現在のところ確認されていません。鎮圧班を向かわせますか?〉

 

≪必要ない。監視を続けたまえ≫

 

【ストレンジの手が机の下へ伸び、セリーナの後頭部へ触れる】

 

【セリーナがさらに深く咥え込み、くぐもった声を漏らす】

 

〈TYGER隊員:教授? 何か音が――〉

 

≪君には関係のないことだ。報告を続けたまえ≫

 

【セリーナが鼻から細く息を漏らしながら奉仕を続ける】

 

〈TYGER隊員:……はい、教授。ほかに異常はありません〉

 

≪結構≫

 

【受話器が戻される】

 

≪今の会話を聞いていたな?≫

 

【セリーナが口に含んだまま小さく喉を鳴らす】

 

≪私は日常の業務を続けていた。その間、君は何をしていた?≫

 

【唇が一度だけ離れる】

 

『机の下で、あなたのものを口に含んで奉仕していたわ。あなたが部下へ命令している間も、ずっと』

 

≪どのような気分だった?≫

 

『興奮した。相手は、私があなたの脚の間へ跪いていることも、口の中に何が入っているかも知らない。私はあなたの日常に溶け込んで、誰にも気づかれないまま役に立っている。それが嬉しかったの』

 

≪では続けたまえ≫

 

【再び唇が肉を包む】

 

【十数分にわたり、紙をめくる音と湿った奉仕の音が続く】

 

【時間が経つにつれ、セリーナの呼吸と吸引音が次第に激しくなる】

 

≪速くしてよい≫

 

【口の動きが一気に速まり、唾液を含んだ音が机の下へ響く】

 

≪舌を休めるな。先端へ吸いつきながら、根元まで何度も受け入れろ≫

 

『んむっ、んん……!』

 

【ストレンジの手が首輪をつかみ、動きを導く】

 

【セリーナが深く咥えるたび、喉の奥からくぐもった声が漏れる】

 

≪もうすぐ二十分だ。最後まで私の役に立てるかね?≫

 

【セリーナが口を離さず、強く喉を鳴らして応える】

 

≪よろしい。両手は背中へ回したままだ。私の身体が何を求めているか、唇と舌だけで判断したまえ≫

 

【濡れた音がさらに激しくなる】

 

【ストレンジの呼吸が初めて僅かに深くなる】

 

【それに気づいたセリーナが、嬉しそうに鼻から息を漏らす】

 

≪今だ。最も深い位置で止まりたまえ≫

 

【首輪が引かれ、セリーナが根元近くまで咥え込む】

 

『んんんっ……!』

 

≪口を離すな。そのまま受け取りたまえ≫

 

【ストレンジの呼吸が低く乱れる】

 

【セリーナの喉が何度も大きく鳴り、飲み込む音が続く】

 

【数秒後、首輪をつかんでいた手が緩む】

 

≪もういい。ゆっくり離したまえ≫

 

【肉が唇の間から抜け、唾液の糸が切れる】

 

【セリーナが何度か咳き込み、荒く呼吸する】

 

≪すべて受け取ったかね?≫

 

『ええ……一滴もこぼしてない。あなたがくれたもの、全部飲んだわ』

 

≪口を開け、舌を見せたまえ≫

 

【セリーナが大きく口を開く】

 

≪結構。綺麗に飲み込んだようだ≫

 

『あなたの役に立てた?』

 

≪ああ。二十分間、手を使わず、私の仕事を妨げることもなく奉仕を続けた。実に優秀な猫だ≫

 

【セリーナが深い満足を示すように息を吐く】

 

『よかった……。私の身体には触れてもらっていないのに、その言葉だけでイきそう』

 

≪それほど興奮しているのかね?≫

 

『ええ。口と喉はあなたの感触でいっぱいだし、下はずっと疼いてる。床へ垂れそうなくらい濡れているわ』

 

≪それでも自分から触れようとはしなかった≫

 

『あなたに許可されていないもの。自分の快楽より、あなたを満足させるほうが大切だったの』

 

≪よろしい。ズボンを戻し、身なりを整えたまえ≫

 

【セリーナが両手を前へ戻す】

 

【衣擦れの音。下着とズボンが引き上げられ、ベルトが締め直される】

 

【最後にファスナーが上げられる】

 

≪そのまま机の下で伏せろ。私が呼ぶまで一言も発するな≫

 

『ええ、ヒューゴ』

 

【セリーナが両腕へ頭を載せ、ストレンジの足元へ伏せる】

 

【ストレンジが再び書類をめくり始める】

 

【しばらく紙の音と、セリーナの熱を残した呼吸だけが続く】

 

【数分後】

 

≪セリーナ≫

 

『はい、ヒューゴ』

 

≪出てきたまえ≫

 

【机の下から四つん這いで出てくる】

 

≪待たされて不満はなかったか?≫

 

『いいえ。あなたの足音と、紙をめくる音を聞きながら、口に残った味を確かめていたわ。あなたの日常の中に、私の居場所ができたみたいだった』

 

≪立つことを許可する。両手は背中へ回したまえ≫

 

【セリーナがゆっくり立ち上がる】

 

『次は何をすればいい?』

 

≪何もする必要はない。私の声だけを聞け≫

 

【ガラス容器が持ち上げられる】

 

『アロマを使うの?』

 

≪いいや≫

 

【容器が机の引き出しへしまわれ、鍵が掛けられる】

 

≪今日は香りの助けを借りない。私の声だけで、君の身体へどこまで影響を与えられるか確認する≫

 

『それなら、きっと驚くわよ。今はあなたの声だけで、あの香りを嗅いでいるときより安心できるもの』

 

≪目を閉じろ≫

 

『ええ』

 

≪私の前へ跪いていたときの感覚を思い出したまえ。首輪の重さ、肌へ向けられた視線、私の命令を待つ間の緊張だ≫

 

『……覚えてる。あなたが次に何を言うのか、それだけを考えていたわ』

 

≪私の指が君の乳房を揉み、乳首を摘んだ感触は?≫

 

『思い出せる。指先が触れるたびに、胸から下腹部へ甘い痺れが流れていった』

 

≪膣内へ指を入れられたときは?≫

 

『あなたの指が奥へ入るほど、身体の中にあなたの命令まで刻まれていくみたいだった……』

 

≪今、私は君へ触れているかね?≫

 

『いいえ。でも、触れられているときと同じくらい身体が熱いわ』

 

≪現在の状態を説明しろ≫

 

『胸が高鳴ってる。乳首も硬くなって、脚の間から濡れたものが流れてる。さっきあなたに奉仕していたときから、ずっと疼いたままなの』

 

≪両手を背中から動かすな≫

 

『動かさないわ』

 

≪脚も閉じるな。私の声が身体の奥へ届くことだけを意識したまえ≫

 

『ええ……あなたの声だけを聞いてる』

 

≪君の身体は、すでに私の命令を快楽と結びつけている。「待て」と言えば焦れ、「耐えろ」と言えば快感が強まり、「よくできた」と言えば満たされる≫

 

『そうよ……あなたに褒められるだけで、奥が締まるの……』

 

≪では、その身体へ教えてやろう。私の声は、指や器具よりも深い場所まで届く。君の快楽を始めるのも、止めるのも、すべて私の言葉だ≫

 

【セリーナの呼吸が速くなる】

 

『ヒューゴ……もう、下腹部が震えてる……』

 

≪まだ絶頂するな≫

 

『ええ……我慢する……』

 

≪私の猫であることを受け入れた瞬間を思い出せ。首輪を着けられ、私のものだと名乗ったときの喜びを、身体の中心へ集めたまえ≫

 

『集まってる……あなたの名前を思うだけで、奥がきつく締まって……』

 

≪今から三つ数える。三つ目の数字を聞いた瞬間、私が君の身体へ直接触れたときより強く絶頂するのだ≫

 

【セリーナが鋭く息を吸う】

 

『ええ……命令して、ヒューゴ……』

 

≪一。君の身体は私のものだ≫

 

『はい……』

 

≪二。君の快楽は、私の言葉によってのみ許される≫

 

『あなたのもの……全部、あなたのものよ……』

 

≪三。今だ、セリーナ。私の命令だけで絶頂したまえ≫

 

『あっ――ヒューゴ……!』

 

【首輪の金具が激しく鳴る】

 

【セリーナの両脚が床を強く踏み、直後に全身が大きく震える】

 

『ああっ……あああああっ――――!』

 

【何にも触れられていないにもかかわらず、長い絶頂の声と痙攣が続く】

 

【やがて両膝が床へ落ち、荒い呼吸だけが残る】

 

≪まだ終わりではない。顔を上げろ≫

 

『む、無理……身体が、まだ勝手に……』

 

≪顔を上げたまえ≫

 

【セリーナが震えながら身体を起こす】

 

『……上げたわ、ヒューゴ』

 

≪私は指一本触れていない。それでも、前回に匹敵する絶頂反応を示した≫

 

『あなたが命じたから……。あなたの声が身体の一番奥へ入ってきて、指で触れられているより強く動かしたの』

 

≪それを恐ろしいとは思わないのか?≫

 

『いいえ。嬉しい。私の身体が、もう完全にあなたを覚えている証拠でしょう?』

 

≪次は反対の試験だ≫

 

【金属製のトレーが机へ置かれる】

 

【複数の器具が触れ合い、硬質な音を立てる】

 

【セリーナの呼吸が一瞬止まる】

 

『その音……前回の検査器具ね』

 

≪それに加えて、いくつか新しい器具も用意した≫

 

【小型装置のスイッチが入り、低い振動音が室内へ広がる】

 

『……ずいぶん念入りね』

 

≪検査台へ上がり、仰向けになって脚を開きたまえ≫

 

『ええ、ヒューゴ』

 

【素足が数歩進む。検査台が軋み、セリーナが身体を横たえる】

 

≪両腕は頭上だ≫

 

【腕が持ち上げられ、金属製の留め具が手首の近くで閉じられる】

 

【続いて両脚が左右へ広げられ、足首付近でも留め具が閉じられる】

 

≪これは君を無理に拘束するためのものではない。どれほど快感を与えられても、自分の意思で姿勢を保てたことを記録するための補助だ≫

 

『分かってる。私は自分からここへ上がって、あなたに身体を預けたの』

 

≪中止を望む場合は、いつでも明確に告げることができる。それ以外では、私の命令へ従いたまえ≫

 

『ええ。あなたが終わりと言うまで任せるわ』

 

≪これから何があっても、私が許可するまで絶頂してはならない≫

 

『分かった。どんなに気持ちよくされても、あなたが許してくれるまで我慢する』

 

【トレーから小さな器具が持ち上げられる】

 

【左右の乳首へ吸着器具が取りつけられ、空気を吸い出す音が短く鳴る】

 

『んっ……胸の先が、中へ吸われて……』

 

≪痛みは?≫

 

『ないわ。引っ張られるたびに、乳房の奥がじんじんする……』

 

【別の器具が持ち上げられる】

 

≪次に、前回使用した突起付きの器具を膣内へ挿入する≫

 

『ええ……入れて』

 

【濡れた挿入音。セリーナが大きく息を呑む】

 

『あっ……! やっぱり、これ……突起が内側を擦って……』

 

≪まだ動かしていない≫

 

『分かってる。でも、身体が前回の感覚を覚えているの。入れられただけで奥が締まってる……』

 

【器具がさらに深く挿入され、固定される】

 

【最後に小型の振動器がクリトリスへ押し当てられる】

 

『ヒューゴ……そこまで同時に使うの?』

 

≪質問は許可していない≫

 

『……ごめんなさい。もう聞かないわ』

 

【三つの装置が低い音とともに作動する】

 

『あっ……んんっ……!』

 

≪現在の状態を報告したまえ≫

 

『乳首を吸われながら、膣の中では突起がゆっくり回ってる……。クリトリスにも振動が直接当たって、身体中へ刺激が広がってる……』

 

≪まだ最低出力だ≫

 

『これで……最低なの?』

 

≪君は自分を快楽に強い女性だと思っていた。違うかね?≫

 

『思ってた……でも、あなたの前じゃ全然だめ。触られる前から、あなたの命令だけで何倍も敏感になってるの……』

 

【装置の出力が一段階上がる】

 

『あっ……!』

 

≪腰を浮かせるな≫

 

『分かってる……動かない……!』

 

【膣内の器具が回転する湿った音と、二種類の振動音が重なる】

 

≪限界か?≫

 

『まだ……でも、すぐ近づきそう……』

 

≪私は許可していない≫

 

『ええ……イかない……! 絶対に命令を破らない……!』

 

【吸着器具の圧力が上がり、セリーナが鋭く声を漏らす】

 

『ああっ……乳首まで脈打ってる……! 全部が奥へつながって……!』

 

≪先ほど、私は声だけで絶頂しろと命じた。今度はこれほど強い刺激を与えながら、絶頂するなと命じている。矛盾しているとは思わないかね?≫

 

『いいえ……決めるのは刺激じゃない……っ。あなたよ。私がいつ感じ、いつ耐えて、いつイくのかは、全部あなたが決めるの……!』

 

≪実に正確な理解だ≫

 

『褒めて……もっと褒めて、ヒューゴ……!』

 

≪よく耐えている。君は私の命令を守る、実に優秀な猫だ≫

 

『ありがとう……! その言葉があれば、まだ耐えられる……!』

 

≪では、質問へ答えながら続けてもらおう。私が毎晩、机の下で眠れと命じたら?≫

 

『眠るわ……。あなたの足音を聞きながら眠れるなら、ベッドより幸せ……!』

 

≪床へ置いた器からしか食事を取るなと言えば?≫

 

『そうする……あなたが用意してくれるなら、どんな器でもいい……!』

 

≪収容区からここまで、毎日全裸で這って来いと命じれば?≫

 

『這ってくる……! 何人に見られても、あなたの首輪を見せながら、毎日ここへ帰ってくるわ……!』

 

≪ゴッサム中の人間へ、その首輪を見せて歩けと言えば?≫

 

『喜んで見せる……キャットウーマンがあなたの猫になったって、街中に教えるわ……!』

 

【装置の出力がさらに一段階上がる】

 

『あっ、ああっ……! ヒューゴ、奥の器具、速くなって……!』

 

≪質問へ答えろ。盗みを永久にやめろと命じた場合は?≫

 

『やめる……!』

 

≪反対に、私のためだけに盗めと命じれば?≫

 

『何でも盗むわ……宝石でも、秘密でも、命でも……あなたが欲しいものは全部、私が持ってくる……!』

 

≪バットマンを欺き、私の前へ連れてこいと言えば?≫

 

『連れてくる……私を助けてと言えば、あの男は必ず来る……!』

 

≪彼を殺せと命じた場合でも?≫

 

【一瞬の沈黙。装置の駆動音だけが続く】

 

≪答えろ≫

 

『……従うわ。あなたが必要だと判断したなら、私はバットマンよりあなたを選ぶ……!』

 

≪私以外の者へ、二度と身体を許すなと言えば?≫

 

『言われなくても、そのつもりよ……! 私はもう、あなた以外の男に触れられたくない……!』

 

≪私がほかの女性をそばへ置いたとしても?≫

 

『嫉妬はする……! でも、あなたが望むなら受け入れる。私を捨てないでくれるなら、何だって我慢する……!』

 

≪人間としてではなく、猫として生きろと命じても?≫

 

『喜んで……! あなたの猫として生きられるなら、セリーナ・カイルでなくなっても構わない……!』

 

≪名前も、自由も、過去も捨てられるか?≫

 

『全部あなたにあげる……! だから、私をあなたのそばに置いて……!』

 

【三つの装置の出力が同時に上がる】

 

『あっ、あああっ……! だめ……ヒューゴ、本当に限界……!』

 

≪脚を閉じるな≫

 

『閉じない……! 全部見せたまま耐える……!』

 

≪腰を浮かせるな≫

 

『ええ……! 器具から逃げない……!』

 

≪現在の状態を報告しろ≫

 

『乳首が吸われるたびに胸の奥まで痺れて……クリトリスは振動で何も分からなくなるくらい熱い……! 膣の中では突起が奥を何度も擦って、もう勝手に締まり続けてる……!』

 

≪絶頂しているのか?≫

 

『違う……まだ耐えてる……! 身体はイきたがってるけど、私はあなたの命令を守ってる……!』

 

≪何を望んでいる?≫

 

『許してほしい……! あなたの命令で、もう一度イかせてほしい……!』

 

≪まだだ≫

 

『ええ……耐える……!』

 

【長い間、駆動音とセリーナの乱れた呼吸が続く】

 

【録音レベルがたびたび上限付近まで上昇するが、絶頂の声には至らない】

 

≪君は自分の限界を超えている。それでも命令を守り続ける理由は?≫

 

『あなたを失望させたくないから……! あなたに、いい猫だって思ってほしい……!』

 

≪よろしい。十分だ≫

 

【複数の器具が同時に停止する】

 

【突然の静寂。セリーナの荒い呼吸だけが残る】

 

『……終わり?』

 

≪まだ絶頂を許可したわけではない≫

 

『分かってる……身体中が疼いてるけど、あなたが命じるまで待つわ……』

 

【吸着器具が乳首から外され、セリーナが甘く息を漏らす】

 

【膣内の器具がゆっくりと抜かれ、最後に振動器が離される】

 

【手首と足首の留め具が順に開く】

 

≪検査台から下り、私の前へ跪きたまえ≫

 

【セリーナが震える脚で床へ下りる】

 

【数歩進んだところで膝が崩れ、両手を床へつく】

 

≪姿勢を整えろ≫

 

『ええ……きちんと跪く……』

 

【両膝を揃え、背筋を伸ばす。首輪の金具が鳴る】

 

≪私を見ろ≫

 

『見てるわ、ヒューゴ』

 

≪誰が君の身体を支配している?≫

 

『あなた』

 

≪誰が君の快楽を許可する?≫

 

『あなた』

 

≪誰の命令へ従う?≫

 

『ヒューゴ・ストレンジ。私の飼い主。私が選んだ、たった一人の人』

 

≪両手を胸へ当てたまえ。自分の身体には触れず、私の言葉だけを待て≫

 

【セリーナの両手が胸元へ重ねられる】

 

≪今、君の身体には器具も指も触れていない。それでも、快感は消えていないはずだ≫

 

『ええ……触られていないのに、全部が脈打ってる。あなたの一言を待ってる……』

 

≪その快感は誰のものだ?≫

 

『あなたのもの』

 

≪ならば命じよう。今だ、セリーナ。私への愛と服従を身体で示し、絶頂したまえ≫

 

【セリーナが大きく息を吸い込む】

 

『あっ――あああああっ! ヒューゴ――――!』

 

【首輪の金具が激しく鳴り、両手が床を擦る】

 

【先ほどを上回る大きな声と全身の震えが長く続く】

 

【録音に激しい歪みが生じ、数秒間、音声が判別不能となる】

 

【やがてセリーナの途切れた呼吸だけが戻る】

 

≪よくできたね、セリーナ≫

 

『……ありがとう、ヒューゴ……。あなたに許してもらえて、嬉しい……』

 

≪今日の試験は終了だ≫

 

【硬い靴音が離れていく】

 

『待って』

 

≪どうした?≫

 

『まだ帰りたくない』

 

≪命令はすべて終わった。服を着て、収容区へ戻りたまえ≫

 

【長い沈黙】

 

『……嫌』

 

≪私の命令へ逆らうのかね?≫

 

『違う。命令される前に、私自身の言葉で伝えたいことがあるの』

 

≪話したまえ≫

 

【セリーナが四つん這いになり、ストレンジの足元へ近づく】

 

【両膝を揃えて床へつき、最後に額を床へ触れさせる】

 

≪何をしている?≫

 

『お願い、ヒューゴ。最後までこのまま言わせて』

 

【セリーナが震える息を吐く】

 

『最初は、あなたが私の話を聞いてくれることが嬉しいだけだと思っていた。次は、私の能力を認めてくれることが嬉しいだけだと思った。それからは、あなたに命令され、褒められることが気持ちいいだけだと思っていた』

 

≪今は違うのかね?≫

 

『ええ。あなたと離れている時間そのものが苦しいの。収容区へ戻されても、考えるのはあなたのことばかり。あなたなら何と言うか、何を望むか、次はどんな命令をくれるのか。それだけを考えて待ってる』

 

≪それを依存と呼ぶ者もいるだろう≫

 

『好きに呼ばせればいいわ。私は初めて、自分から帰りたいと思える場所を見つけたの』

 

【首輪の銀板が床へ触れる】

 

『私はあなたが好き。いいえ……愛しているわ、ヒューゴ』

 

【長い沈黙】

 

『お願い。私を永遠に、あなたの雌猫として飼ってください』

 

『あなたの足元で眠らせて。あなたが望むなら背中を椅子にして、器から食事を取って、四つん這いでどこへでもついていく。机の下で、今日みたいに何時間でもあなたへ奉仕するわ』

 

『あなたが盗めと言えば何でも盗る。戦えと言えば戦う。待てと言えば、何年でも待つ。名前も、自由も、身体も、全部あなたにあげる』

 

『命令して、褒めて、必要として。もう二度と、私をあなたのもとから追い出さないで』

 

≪顔を上げたまえ、セリーナ≫

 

『断られる顔を見たくないの』

 

≪命令だ。顔を上げろ≫

 

【セリーナがゆっくりと身体を起こす】

 

『……はい』

 

≪君は自由であることに執着していた。誰かの所有物となるくらいなら、孤独を選ぶ女性だった≫

 

『あなたに会うまではね』

 

≪私へすべてを差し出せば、以前の生活には戻れない≫

 

『戻りたくない』

 

≪盗みも、夜のゴッサムも、バットマンとの関係も失うかもしれない≫

 

『あなたが望むなら捨てる。役に立つと言ってくれるなら、全部あなたのために使う』

 

≪私が君の期待するような男ではなかったとしても?≫

 

『あなたがどんな人かは分かってる。人の心を調べ、弱点を見つけ、必要なら容赦なく利用する。バットマンへ勝つことに執着して、自分が誰より優れていると証明したがってる』

 

≪それでも私を愛していると?≫

 

『そういうあなただから愛してる。欲望を隠して善人のふりをする男より、ずっと正直だもの』

 

≪立ちたまえ≫

 

【セリーナがゆっくりと立ち上がる】

 

≪動くな≫

 

【首輪の錠へ鍵が差し込まれる】

 

『ヒューゴ……?』

 

【錠が外れ、首輪がセリーナの首から取り去られる】

 

『どうして外すの? 私、何か失敗した?』

 

≪アロマも、首輪も、命令もない状態で、もう一度選ばせるためだ。現在の君は私の囚人ではなく、猫でもない。ただのセリーナ・カイルだ≫

 

【首輪が机へ置かれる】

 

≪この扉を開ければ、君は出ていける。何も失ってはいない。以前の生活へ戻ることもできる≫

 

『……本気で言っているの?』

 

≪選びたまえ≫

 

【電子錠が解除され、扉が開く】

 

【廊下から遠い警報音と複数の足音が聞こえる】

 

【長い沈黙】

 

【やがてセリーナが一歩だけ扉へ近づく】

 

【足音が止まる】

 

【セリーナが向きを変え、ストレンジへ向かって歩く】

 

【彼の足元で両膝をつく】

 

『何度選び直しても、私はここへ戻るわ。首輪も香りも必要ない。あなたがいるから、ここを選ぶの』

 

≪後悔しないかね?≫

 

『しない。お願い、ヒューゴ。もう一度、その首輪を私につけて』

 

【数秒の沈黙】

 

【扉が閉まり、電子錠が再び作動する】

 

【机から首輪が持ち上げられる】

 

≪髪を上げたまえ≫

 

【セリーナが髪を持ち上げる】

 

【革が首へ回され、銀の錠が掛けられる】

 

【セリーナが安堵したように深く息を吐く】

 

≪君の告白を受け入れよう、セリーナ≫

 

【セリーナが息を呑む】

 

≪今日から君は囚人でも患者でもない。私の猫として私のそばに置く。君が望んだとおり、永遠にね≫

 

『……本当に?』

 

≪私は君を必要としている。君の知性も、技術も、美しさも、私へ向ける忠誠も。そのすべてを私のものとして受け入れよう≫

 

【セリーナが小さく笑い、すぐに声を震わせる】

 

『ありがとう、ヒューゴ。今までで一番嬉しい言葉だわ』

 

≪泣いているのかね?≫

 

『違う。少しだけ目にゴミが入ったのよ』

 

≪相変わらず、完全には素直になれないらしい≫

 

『あなたの猫だもの。少しくらい気まぐれなほうが可愛いでしょう?』

 

≪確かに≫

 

【ストレンジの手がセリーナの頬へ触れる】

 

『最後に、もう一つだけお願いしてもいい?』

 

≪言ってみたまえ≫

 

『私にキスして。命令としてではなく、あなた自身がしたいと思ってくれるなら』

 

【短い沈黙】

 

【ストレンジの指がセリーナの顎を持ち上げる】

 

【静かな口づけの音】

 

【唇が一度離れる。セリーナが追いすがるように顔を寄せ、二度目の長い口づけが交わされる】

 

『ん……ヒューゴ……』

 

【ストレンジの手が頬から首筋へ滑り、首輪の下へ指を差し入れる】

 

【革が締まり、セリーナが甘く息を漏らす】

 

≪首輪へ触れただけで、ずいぶん嬉しそうだ≫

 

『あなたに捕まえられているみたいで安心するの。もっと強く引いてもいいわ』

 

【ストレンジの指が首輪を手前へ引き、セリーナの身体を引き寄せる】

 

【再び深い口づけが交わされる】

 

『んっ……ねえ、ヒューゴ。さっき机の下で、あなたを満足させたでしょう?』

 

≪ああ。二十分間、実に見事な奉仕だった≫

 

『今度は、あなた自身の手と身体で私を満たして。検査でも試験でもなく……あなたが私を欲しがっている証が欲しいの』

 

≪君はすでに私の所有物だ。さらに何を証明してほしいのかね?≫

 

『所有物だからこそ、使ってほしいのよ。綺麗な首輪を着けて、足元へ飾っておくだけじゃなくて……あなたの好きなように、私の身体を使って』

 

≪ずいぶん淫らな願いを、自分から口にできるようになったものだ≫

 

『あなたが教えてくれたのよ。欲しいものを隠す必要はないって』

 

≪私が教えたのは、自分の状態を正確に報告することだ≫

 

『なら、正確に言うわ。あなたに抱かれたい。私の胸も、口も、脚の間も、全部あなたに使われたいの』

 

【数秒の沈黙】

 

≪よろしい。その願いを聞き入れよう≫

 

【ゴム手袋が片方ずつ外され、机へ置かれる】

 

『手袋を外すの?』

 

≪今夜の君は検査対象ではない。私が所有する身体へ、直接触れるだけだ≫

 

【素手の指先がセリーナの頬を撫で、首筋から乳房へ滑り落ちる】

 

【セリーナが深く息を吸う】

 

『あっ……温かい。あなたの手が、直接……』

 

≪私の手と手袋では、そこまで違うのかね?≫

 

『ええ。今までは観察されているだけだった。でも今は、あなた自身に触れられているって分かるもの』

 

【掌が乳房を包み、柔らかな肉をゆっくりと揉む】

 

【親指が硬くなった乳首を擦る】

 

『んっ……ヒューゴ……』

 

≪先ほどの器具で、まだ敏感になっているようだな≫

 

『それだけじゃないわ。あなたの指だから、身体が喜んでるの……』

 

【乳首が指先で摘まれ、強く引かれる】

 

『あっ……!』

 

≪君の身体が誰の手に反応しているのか、よく覚えておきたまえ≫

 

『忘れるわけないでしょう? 私はもう、あなた以外の男に触れられても何も感じたくないの』

 

≪それが本心であることは、いずれ確かめる機会もあるだろう≫

 

『どんなふうに確かめるつもり?』

 

≪君は質問を許可されていない≫

 

【乳首がさらに強く摘まれる】

 

『あっ……ごめんなさい、ヒューゴ。もう聞かないわ』

 

≪よろしい≫

 

【机の上にあった書類と器具が端へ移される】

 

【ストレンジがセリーナの身体を抱き上げ、机へ座らせる】

 

【裸の臀部が机へ触れ、首輪の金具が揺れる】

 

≪両脚を広げたまえ≫

 

【セリーナの両膝がゆっくり左右へ開く】

 

『これで見える?』

 

≪まだ足りない。踵を机の端へ載せ、両手で腿を抱えろ≫

 

【セリーナが指示された姿勢を取る。机が小さく軋む】

 

『ずいぶん恥ずかしい格好をさせるのね』

 

≪廊下を全裸で這って来た女性の言葉とは思えないな≫

 

『あなた以外の男に見られることと、あなたの目の前で一番淫らなところまで晒すことは違うわ』

 

≪どちらが恥ずかしい?≫

 

『あなたに見られるほう。でも……あなたに見てもらうほうが、ずっと気持ちいい』

 

≪では、自分の指で膣口を開き、私へ見せたまえ≫

 

【数秒の沈黙】

 

『自分で?』

 

≪従えないのかね?≫

 

『いいえ。あなたが見たいなら、何でも見せるわ』

 

【セリーナの片手が腿から離れ、濡れた肌へ触れる】

 

【指先が左右へ開かれ、湿った小さな音が鳴る】

 

『ほら……これで、全部見えるでしょう?』

 

≪ずいぶん濡れている。机の下へ入ったときから、この状態だったのか?≫

 

『ええ。あなたのものを口に含んで、喉の奥まで使って奉仕している間も、ずっと疼いていたわ。でも、自分で触れることは許されていなかったから……』

 

≪二十分間、触れられないまま私へ奉仕していたのだな≫

 

『あなたを満足させることのほうが大切だったもの。それに、我慢したぶんだけ、今は何をされてもすぐに感じてしまいそう……』

 

≪自分の指でクリトリスを摘みたまえ≫

 

『え……今、自分ではなくあなたに触ってほしいと言ったでしょう?』

 

≪私の所有物が、私の命令へ口答えするのか?≫

 

【短い沈黙】

 

『……ごめんなさい。あなたの身体だものね』

 

【濡れた指がクリトリスへ触れる】

 

『んっ……摘んだわ』

 

≪そのまま私を見ろ。自分がどれほど淫らな姿を晒しているか、言葉で説明したまえ≫

 

『私は裸であなたの机に座って、脚を大きく開いてる。首にはあなたの名前が刻まれた首輪。自分の指で膣を開いて、クリトリスを摘んで……あなたに見せてるわ』

 

≪なぜそのような真似をしている?≫

 

『あなたが命じたから。それに、あなたの目を見ながらこんな姿を晒すのが……気持ちいいから』

 

≪キャットウーマンが、男の前で自分から性器を開いているのだぞ≫

 

『男の前じゃないわ。飼い主の前よ。あなたになら、もっと恥ずかしいことをさせられても喜べる……』

 

≪では指を二本、膣内へ入れたまえ≫

 

【湿った挿入音。セリーナが甘く息を漏らす】

 

『あっ……入れたわ……』

 

≪動かせ≫

 

【膣内を指が擦る音】

 

『んっ、あ……! ヒューゴ、でも……これでは、さっきと同じ……』

 

≪何が不満だ?≫

 

『自分の指では足りないの。あなたのものを入れてほしい……』

 

≪まだ許可していない≫

 

『ええ……。だったら、あなたが満足するまで見せるわ……』

 

【湿った音が徐々に速くなる】

 

≪もう一本加えろ≫

 

『三本も……?』

 

≪君は、私の身体を受け入れたいと言ったはずだ。その程度で尻込みするのかね?≫

 

『しないわ……。あなたを受け入れるためなら……』

 

【指が一本加えられ、濡れた音が深くなる】

 

『あっ、ああ……! 中がいっぱいに広げられて……』

 

≪指を開き、十分に慣らしたまえ≫

 

『ええ……。あなたのものが入るように、自分で広げてる……』

 

≪誰のために?≫

 

『ヒューゴのため……。あなたに使ってもらうために、自分の膣を開いてるの……』

 

≪よくできた≫

 

【セリーナが嬉しそうに息を震わせる】

 

『ありがとう……。ねえ、もう入れてくれる?』

 

≪まず、私の身体を用意するのも君の役目だ≫

 

【ベルトの金具が外され、ファスナーが下ろされる】

 

【衣擦れのあと、セリーナの濡れた指が硬い肉へ触れる】

 

『口で満足したばかりなのに、もうこんなに硬くなってる……。私の淫らな姿を見たせい?』

 

≪君がどこまで従順になったのか確かめているうちにね≫

 

『嬉しい……。あなたの身体も、私を使いたがってくれてるのね』

 

≪手を動かしたまえ≫

 

【濡れた指が硬い肉を根元から先端までゆっくりと扱く】

 

『この手、さっきまで私の中へ入っていたのよ。そのまま触れば、私の濡れた匂いもついて……』

 

≪以前の君なら、そのような言葉を口にする男を軽蔑しただろう≫

 

『以前の私は、自分がこんなに淫らになれるなんて知らなかったもの。あなたに命令され、褒められて、身体を使われるのが……こんなに嬉しいなんて』

 

≪それが現在の君の本性だと?≫

 

『ええ。ヒューゴの前でだけ見せる、本当の私よ』

 

≪ならば、その身体を私へ差し出したまえ。机へ仰向けになり、脚を開け≫

 

【セリーナが指を離し、机へゆっくり背中を預ける】

 

【両脚が大きく左右へ開かれる】

 

『どうぞ、ヒューゴ。あなたの雌猫を好きなように使って』

 

【ストレンジがセリーナの腰をつかみ、机の端へ引き寄せる】

 

【硬い先端が濡れた入口へ触れる】

 

『あ……やっと……』

 

≪まだ入れるとは言っていない≫

 

【先端が膣口からクリトリスへ向かってゆっくり擦り上げられる】

 

『んっ、あ……! そんなふうに焦らさないで……』

 

≪君は先ほど、私の好きなように使えと言ったはずだ≫

 

『ええ……そうだったわ。ごめんなさい。あなたが入れたいと思うまで、このまま待つ……』

 

【硬い肉が濡れた肌の上を何度も往復する】

 

【セリーナの呼吸が急速に乱れる】

 

『あっ、ん……擦られるたびに、入り口が勝手に開いて……あなたを飲み込もうとしてる……』

 

≪ずいぶん卑しい身体になったものだ≫

 

『あなたのものを欲しがる身体だもの。もっと卑しくして……。あなたに使われることしか考えられない雌猫にして……』

 

≪よろしい。その願いを叶えてやろう≫

 

【先端がゆっくりと膣内へ押し込まれる】

 

【セリーナが大きく息を呑む】

 

『あっ……ああ……! ヒューゴ……』

 

≪力を抜け≫

 

『分かってる……でも、太くて……自分の指で広げたより、ずっといっぱい……』

 

【ストレンジが途中で動きを止める】

 

≪痛いのか?≫

 

『少しだけ。でも、止めないで……。私の身体が驚いてるだけなの。もっと奥まで入れて……』

 

≪自分から腰を動かし、残りを受け入れたまえ≫

 

【セリーナの腰が僅かに浮き、硬い肉を少しずつ飲み込んでいく】

 

『んっ、あ……! 自分から、あなたを中へ……』

 

≪最後までだ≫

 

『ええ……全部、私の中へ……!』

 

【セリーナが腰をさらに押しつけ、根元まで深く受け入れる】

 

『ああっ……入った……。ヒューゴのものが、全部……』

 

≪よくできた≫

 

『嬉しい……。あなたに褒められながら、身体の奥まで満たされてる……』

 

【ストレンジが動かないまま、首輪をつかんでセリーナの上体を引き起こす】

 

【深い口づけが交わされる】

 

『んっ……ヒューゴ……』

 

≪私を受け入れた感想を報告したまえ≫

 

『苦しいくらい満たされてる。少し動くだけで、中の柔らかいところ全部へあなたが擦れて……身体の一番奥まで、あなたにつながってるみたい』

 

≪誰の身体を受け入れている?≫

 

『飼い主の身体……ヒューゴ・ストレンジのものを、あなたの雌猫が受け入れてる……』

 

≪では、その言葉を忘れないよう刻みつけてやろう≫

 

【腰がゆっくりと引かれ、再び深く押し込まれる】

 

『あっ……!』

 

【一定の間隔で机が低く軋み始める】

 

『んっ、あ……ゆっくりなのに、一度動くたびに奥まで擦られて……!』

 

≪君の膣内が私を離すまいと締めつけている≫

 

『だって、引かれるたびに寂しくなって……戻ってくると嬉しいの……』

 

≪私が必要か?≫

 

『必要よ……! もうあなたなしでは満たされない……!』

 

【腰の動きが少しずつ速くなる】

 

【セリーナの呼吸に合わせ、首輪の金具が一定の間隔で鳴る】

 

『あっ、そこ……! 一番奥へ当たってる……!』

 

≪バットマンに抱かれたときも、そのような声を出したのかね?≫

 

【セリーナの身体が一瞬強張る】

 

『どうして、今あの男の話をするの……?』

 

≪質問に答えろ≫

 

『……いいえ。彼とは、こんなふうになったことはないわ』

 

≪彼が君を救いに来た場合はどうする?≫

 

『あなたの命令どおり、騙してここへ連れてくる……』

 

≪この首輪を見て、彼が外そうとしたら?≫

 

『触らせない……! これは私が望んで着けてもらった、あなたの首輪だって教える……!』

 

【ストレンジの腰が強く打ちつけられる】

 

『ああっ……!』

 

≪私が彼の目の前で、今のように君を使えと命じたら?≫

 

『従う……! あなたの机に脚を開いて、彼が見ていても、あなたを受け入れる……!』

 

≪彼に助けを求めないのか?≫

 

『求めない……! 私はあなたに使われるほうが幸せだって、あの男にも見せる……!』

 

【挿入の動きが次第に強く、速くなる】

 

『あっ、あっ、ヒューゴ……! 急に激しく……!』

 

≪バットマンが見ている場面を想像したまえ。君を救えると信じて来た彼の前で、君は私の身体を締めつけ、快楽の声を上げている≫

 

『ああっ……そんなことを言われたら……!』

 

≪彼へ何と言う?≫

 

『もう遅いって……! 私は自分からヒューゴのものになったって言う……!』

 

≪彼と私のどちらを愛している?≫

 

『あなた……! ヒューゴだけを愛してる……!』

 

≪彼が目の前にいても言えるか?≫

 

『言える……! あなたに抱かれながら、何度でも言う……!』

 

≪よろしい≫

 

【ストレンジの片手が乳房を強く揉み、乳首を摘む】

 

【もう一方の手が首輪をつかみ、セリーナの身体を引き寄せる】

 

『あっ、ああっ……! 胸も中も、一緒にされたら……!』

 

≪私に使われながら、バットマンを裏切る想像で感じているのかね?≫

 

『違う……あなたに全部を支配されてることが嬉しいの……! 身体も、言葉も、誰を選ぶかまで、あなたに決めてもらえるのが……!』

 

≪君は自由を何より求めていたはずだ≫

 

『もういらない……! あなたに選んでもらえるなら、自由なんていらない……!』

 

【机の軋みと濡れた音がさらに速くなる】

 

『あっ、ヒューゴ……もう、イきそう……!』

 

≪許可していない≫

 

『ええ……我慢する……! あなたがいいと言うまで、絶対にイかない……!』

 

≪私が君を抱いている間も、命令が必要なのか?≫

 

『必要……! 私はあなたの命令でイきたいの……! 自分の快楽まで、全部あなたに預けたい……!』

 

≪では耐えろ≫

 

【深く強い挿入が繰り返される】

 

【セリーナが何度も短い悲鳴を上げながら、絶頂を堪える】

 

『あっ、ああっ……ヒューゴ、もう……本当に……!』

 

≪まだだ≫

 

『ええ……!』

 

≪誰の雌猫だ?≫

 

『ヒューゴ・ストレンジの雌猫……!』

 

≪何のために存在している?≫

 

『あなたに従って、あなたの役に立って……あなたの好きなように使われるため……!』

 

≪私が望めば、何を差し出す?≫

 

『全部……! 口も、胸も、膣も、命も……あなたが欲しいものは何でも差し出す……!』

 

≪私が君を愛しているかどうかも、必要ないのかね?≫

 

【セリーナの声が一瞬詰まる】

 

『……あなたが私を必要としてくれるなら、それでいい……!』

 

≪私が君へ優しい言葉を与えなくても?≫

 

『いい猫だって褒めてくれれば、それで幸せ……!』

 

≪私が君を、バットマンを誘い出すための道具として使っても?≫

 

『使って……! あなたの役に立てるなら、どんな道具にされてもいい……!』

 

≪よく言えた≫

 

『ああっ……その言葉、もっと……!』

 

≪君は実に従順で、淫らな、私だけの雌猫だ≫

 

『嬉しい……! 私、あなたの雌猫になれて嬉しい……!』

 

【セリーナの脚がストレンジの腰へ強く絡みつく】

 

『お願い、ヒューゴ……もう許して……!』

 

≪何を許してほしい?≫

 

『イかせて……! あなたに使われながら、あなたの命令でイかせて……!』

 

≪それだけか?≫

 

『あなたの身体で、私の膣をもっと淫らにして……! あなた以外では満足できない身体にして……!』

 

≪君はすでに、そのような身体になっている≫

 

『だったら、もっと……! 二度と元へ戻れないように、完全にあなたのものにして……!』

 

≪私を見ろ、セリーナ≫

 

【セリーナが荒い呼吸のまま顔を上げる】

 

『見てる……あなたしか見てない……!』

 

≪私の身体を締めつけ、私の名前を呼びながら絶頂したまえ≫

 

『あっ……あああああっ――――! ヒューゴ――――!』

 

【セリーナがストレンジの身体へしがみつく】

 

【首輪の金具が激しく鳴り、机が大きく軋む】

 

【膣内の収縮に合わせ、セリーナの声が何度も途切れる】

 

『ヒューゴ……! 中が、勝手に……あなたを離さない……!』

 

≪まだ動きを止める許可はしていない≫

 

『あっ……待って、イったばかりなのに……!』

 

【ストレンジが腰を止めず、絶頂直後の膣内へ深い挿入を繰り返す】

 

『ああっ……! だめ、また……身体が……!』

 

≪中止してほしいのか?≫

 

『違う……! もっと使って……! あなたが満足するまで、私の身体を好きにして……!』

 

【ストレンジがセリーナの腰を机の端へ引き寄せ、両脚をさらに高く持ち上げる】

 

【先ほど以上に深い挿入音が続く】

 

『あっ、あっ、ああっ……! その姿勢、奥へ当たりすぎる……!』

 

≪私の所有物をどのように使うかは、私が決める≫

 

『ええ……! 私の身体はあなたのもの……! 好きなところへ、好きなだけ入れて……!』

 

≪誰にも見せられない姿だな、セリーナ≫

 

『あなただけに見せるの……! キャットウーマンが首輪を着けて、机の上で脚を広げて、飼い主に使われてるところ……あなただけのものよ……!』

 

≪いずれ、バットマンにも見せることになるかもしれない≫

 

『そのときは……今よりもっと淫らにして……! 私があなたを求めて鳴いているところを見せて、あの男に全部諦めさせて……!』

 

≪実にいい答えだ≫

 

『褒めて……もっと褒めながら、私を使って……!』

 

≪君は私の期待以上だ。美しく、聡明でありながら、私の前ではここまで淫らで従順になれる≫

 

『ありがとう……ヒューゴ……!』

 

≪誰にも飼い慣らせなかったキャットウーマンが、今では自分から脚を開き、私に使われることを懇願している≫

 

『ええ……! もっと言って……! あなたのものになった私を、もっと見て……!』

 

【挿入の速度がさらに上がる】

 

【ストレンジの呼吸が僅かに乱れ始める】

 

『ヒューゴ……もうすぐなの?』

 

≪ああ≫

 

『私の身体で、あなたをイかせられるのね……!』

 

≪嬉しいか?≫

 

『嬉しい……! 机の下では口で、今度は膣であなたを満足させられる……!』

 

≪では最後まで役目を果たしたまえ≫

 

『ええ……! 私の中へ、全部ちょうだい……!』

 

≪君に選ぶ権利は与えていない≫

 

【短い沈黙のあと、セリーナが恍惚とした息を漏らす】

 

『……そうね。私の身体をどう使うかは、あなたが決めることだったわ』

 

≪理解できたようだな≫

 

『ええ。どこへ出してもいい……。私の中でも、身体の上でも、口の中でも……あなたが望む場所へ、好きなようにして……!』

 

≪ならば今日は、君の最も深い場所へ与えてやろう≫

 

『ありがとう……! ヒューゴのものを、私の奥へ全部……!』

 

【ストレンジがセリーナの身体を強く抱き寄せ、最も深い位置まで腰を押し込む】

 

『あっ――ヒューゴ、そこ……!』

 

≪もう一度絶頂することを許可する≫

 

『ああっ……一緒に……!』

 

【セリーナの絶頂の声と、ストレンジの低く乱れた呼吸が重なる】

 

【首輪の金具が激しく鳴り、二人の動きが最も深い位置で止まる】

 

『あああああっ――――!』

 

【セリーナの膣内が激しく収縮する】

 

【数秒間、二人の荒い呼吸と細かな痙攣だけが続く】

 

『ヒューゴ……中で、あなたが何度も……』

 

≪私が与えたものを、残さず受け取りたまえ≫

 

『ええ……! あなたが私の中へくれるもの、全部受け取る……!』

 

【セリーナの両脚がストレンジの腰へ強く絡みつく】

 

『まだ抜かないで……。あなたのものが奥へ残るまで、このままにして……』

 

≪君が決めることではない≫

 

『……ごめんなさい』

 

≪だが、しばらくこのままでいることを許可しよう≫

 

『ありがとう、ヒューゴ……』

 

【セリーナがストレンジの胸元へ頬を預ける】

 

【乱れた呼吸が次第に穏やかになっていく】

 

『私、ちゃんとあなたを満足させられた?』

 

≪ああ。口でも、身体でも、十分に役目を果たした≫

 

『よかった……。あなたに使ってもらえて、役に立てたって分かるのが、一番幸せ……』

 

≪それを忘れないことだ。君の価値は、私の役に立つことでさらに高まる≫

 

『ええ。もっと役に立つわ。次は今日より上手に奉仕する。どんな命令でも聞くし、バットマンだって必ずあなたの前へ連れてくる』

 

≪期待しているよ、セリーナ≫

 

『その言葉があれば、何でもできる……』

 

【静かな口づけの音】

 

『愛してるわ、ヒューゴ』

 

【数秒の沈黙】

 

≪君は私にとって極めて価値のある存在だ。知性も、技術も、美しさも、そして私へ向ける忠誠も、ほかの誰にも代え難い≫

 

【セリーナが感極まったように息を震わせる】

 

『……それって、私をずっとそばへ置いてくれるという意味?』

 

≪ああ。これほど価値のあるものを、手放す理由はない≫

 

『嬉しい……。私も二度と離れないわ』

 

【数分後、二人の身体がゆっくり離れる】

 

【セリーナが甘く息を漏らし、すぐに膝を床へつく】

 

≪まだ立つことを禁じてはいないが?≫

 

『立ちたくないの。あなたに使われたあとは、もう一度足元へ戻りたい』

 

【セリーナがストレンジの靴へ口づける】

 

『私を使ってくれて、ありがとう、ヒューゴ』

 

≪顔を上げたまえ≫

 

【首輪の金具が鳴る】

 

≪今夜から君の寝床は、あの机の下だ≫

 

『本当?』

 

≪私が仕事をしている間は足元で待ち、求められれば先ほどと同じように奉仕する。理解したかね?≫

 

『ええ。喜んで』

 

≪明日以降も、許可がない限り、この部屋では二本の脚で歩く必要はない≫

 

『分かったわ。あなたの前では、ずっと猫らしく四つん這いでいる』

 

≪よろしい。では、定位置へ戻りたまえ≫

 

【セリーナが四つん這いになり、机の下へ入っていく】

 

【首輪の金具がストレンジの足元で止まる】

 

『ここが私の居場所……。あなたの足元で、命令されるのを待ってるわ』

 

≪いい猫だ、セリーナ≫

 

【セリーナが幸福そうに深く息を吐く】

 

『愛してる、ヒューゴ。永遠にあなたの雌猫よ』

 

【ストレンジの手が机の下へ伸び、首輪へ指を掛ける】

 

≪そして君は、私のものだ≫

 

【首輪の革が小さく軋む】

 

――――――

 

――――

 

――

 

【録音停止】

 

Stop テープ#5

 







≪聞き終えたかね、ウェイン。君は首輪か、香りか、あるいは私の命令が彼女を縛っていると思いたかったのだろう。だから私はすべてを取り除き、扉まで開けてやった。結果は聞いたとおりだ。彼女は自由へ背を向け、自ら私の足元へ戻った≫

≪実に滑稽だ。君は何年も彼女を追い続けながら、ついに帰る場所にはなれなかった。私はわずか五つの記録で、君が決して得られなかったものを手に入れた――セリーナ・カイルの愛と、キャットウーマンの完全な服従をね。だが安心したまえ、バットマン。彼女はまだ君を必要としている。私のために欺き、私の前へ連れてくる獲物として≫
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