ダウナー系JKの妹が、平然とエッチさせてくれる話。 作:東雲(しののめ)
妹とトイレでの情事があって数日後。
とあるお昼の頃である。
午後からの部活に行くために準備をしている楓に、俺は話しかけた。
「楓」
それは以前トイレで臭いの話をした中で、新たに思いついたアイディア――もといエスカレートする自分の欲望を形にするためである。
時間に余裕がある時に頼もうと決めていた。
しかし前もって話そう話そうと堂々巡りをしている内に、結局は彼女が一番忙しい時にお願いをすることになってしまう。
「なに?」
だがタイミング的には実は一番良かったのかもしれない。
なぜなら忙しい故――断る余裕もないからだ。
練習用のジャージを用意しながら、楓は声だけで返事をする。
「抜いてほしい」
「これから部活なんだけど」
知っている。それを承知した上で来たのだ。
「汚れちゃうじゃん」
「汚れたまま行ってほしいんだ」
「は?」
「汚れたまま行ってほしい」
「いや、二回言わなくても聞こえてるし」
このお願い事を思いついた契機は至ってシンプルだ。
つまり――どうせ終わって臭くなるなら、前から臭くたって同じ。
臭くなるという結果はどうあがいても変わらないということである。
ならばと、俺は楓に精液をつけたままの服で学校に行ってほしいと思ったのだ。
「ザーメンべっとりつけて部活に行けってこと?」
「そういう、ことになる」
「お兄ちゃん」
「なんだ?」
「頭、大丈夫?」
冗談抜きに本気で心配されてしまうのが、我らながら情けない。
夏の暑さにやられたのかと重ねて訊かれるが、俺がやられたとすればそれは楓という存在によってである。
(楓といると、どんどん自分がおかしくなっていく――)
もっと楓で抜きたい、もっともっと楓にエロくなってほしい。
そんな欲望がずっと胸の内を渦巻いている。
(分かってるんだ。自分のお願いのせいで楓を危険にさらしていることぐらい)
トイレでの一件もそうだ。
自らの要求によって楓に他の男が迫るかもしれないのに、不安になればなるほど滾る己がいた。
やめろ。
脳はそう命令するのに、下半身が俺を動かし、それこそ最高の興奮をするためだったら手段を選ばないようになってきている。
このままでは――……。
「はぁ、そんな深刻そうな顔しないでよ」
楓は俺が前の俺でなくなる不安を、お願い事を聞いてもらえない不安と勘違いをしたらしかった。
「そんな顔されると私が悪いことしたみたいじゃん」
「すまん」
ただ謝ることしかできない。
そんな兄に、楓は肩を落としてから姿勢をこちらへ向けた。
「……あんまり時間ないよ?」
――っ、やってくれる。
その言葉にハッと顔を上げて妹を見た。
温度のない瞳が俺の目、そして下半身へと移っていく。
「すぐ出せる?」
「も、もちろん」
「ほんとのほんとに?」
「ほ、ほんとのほんとだ」
「……しょうがない」
分かりましたという感じで楓は立ち上がった。
それから部屋着を脱いで、下着だけの格好になる。
若干足早で近づいてくると、俺の服をするすると脱がし、既に勃起している性器に触れた。
「服の上からでも分かってたけどガチガチだね」
「楓にしてもらえると思ったらな……」
「亀頭のエラえぐいぐらい張ってるし。こんなに硬くしたんじゃ痛いでしょ」
妹は会話しながらも両膝を床につき、上半身をぐっとこちらへ近づけた。
まずはその整った鼻先が、隆起した一物まで数センチのところに来る。
「一応臭いチェック」
すん、すん、と鼻孔を何度か動かす。
「……に、臭うか?」
「超最悪」
表情に乏しいあの妹が、眉を大きくひそめるのだから相当なのだろう。
確かに朝から大量の汗をかいているし、尿の残滓や、なにより大量の先走り汁も蓄積することによって状態は最悪だ。
普通の女の子ならきっと耐えられない。
「あ、洗ってきた方がいいか……?」
「面倒だからこのままでいい」
しかしこの妹に限って、できないことはないようであった。
「時間ないから、手加減なしね」
グプリと音を立て、楓はいきなり性器を口に含んだ。
生温かい舌が蛇のように男性器全体に絡みつく。
「ぐぁ――!」
突然訪れた快感に思わず声を上げる。
「かえ、で……」
「んン~」
楓はまず亀頭を喉の奥まで入れると、口と顎と喉の筋肉を使ってぎゅーっと締めた。
柔らかいその唇はなんと股間の付け根にまで到達していて、あれほど隆起していた男根は一片残らず彼女の腔内に収められてしまっている。
「ッ……! あったか……!」
唾液の海に溺れ、まるでぬるま湯に浸かっているような感覚を味わう。
時間にしておよそ十秒ほどだったと思う。
しかしその熱と締め付けにより、俺の尿道は簡単に開かれてしまった。
これでは我慢しようにも我慢できない。
急いでいる彼女は我慢させる気がないのだ。
「――動くよ」
一物と口との間に僅かに隙間を空け、妹はポツリとそう告げた。
その時、楓の後頭部が大きく下がる。
ギリギリ口の中から外れるか外れないか、亀頭の首あたりまで後退すると、今度はどちゅんと大きな音をたてて前のめりになった。
瞬間、俺の下半身が楓の喉奥に突き刺さる。
「ン。ン」
楓は喉を鳴らし、トドメとばかりに亀頭を締めた。
自分の陰毛が彼女の鼻にかかるほどまでに密着しているため、それはもう身体の芯から直接絞られていくような快感である。
「
咥えたままの状態で少し首を傾げる。
しかし彼女が思ったほど余裕で耐えられたわけではない。
血がにじむほど唇を噛み、爪が食い込むほど手を握り混んで、ようやく寸ドメできた。
なんなら先走りに混じって若干漏れているような感触もあり、次を耐えることは間違いなく不可能だろう。
「か、かえで……もっと優しく……!」
「
楓は止まってくれなかった。
ぬぷ、ぬぷ、ぬぷと。
一回一回が重たいディープスロートで、容赦なく亀頭から竿までを絞り上げる。
それはもはや搾精することだけを目的とした動きだ。
唾液が泡立ち俺の股間一体を濡らしていく。
「あ、っあ、ぐうッ……」
このままだとマズイと思い腰を引くも、逃がさないとばかりにガッチリと両腕でホールドされてしまう。
するともう、後はひたすらに絞られるだけだ。
俺はもはやロクに喋ることもできず、すがるように楓の頭部を掴んだ。
「――イクッ」
すぐに絶頂の瞬間が訪れた。
そして楓はそのタイミングに合わせて、咥えていた肉棒を離す。
しかし最後に俺が頭を掴んだせいか、口から外すタイミングが遅れてしまって。
「ごめ――と――止まんな――」
ペニスの先は完全に距離を取る前に、楓の鼻先あたりで射精を始めてしまう。
吐き出される大量の精液は、まず楓の鼻孔へと放たれる。
それから目や口、髪の毛を経て、最終的に上半身を塗り尽くしたのだった。
「はぁ……はぁ……」
瞬殺だった。
初めてのフェラとは言え、いくらなんでもあっけなさ過ぎる。
「
鼻の中に精液を押し込まれたせいか、どこか鼻声気味の声音である。
今彼女の嗅覚は精子だけに支配されているだろう。
楓はずるずると鼻の中を整えると、いつもの落ち着いた様子で俺の方を見た。
「一分もったじゃん」
「え?」
「十秒くらいで終わると思ってたんだけど」
妹はちょっと予想外だったみたいな風に言う。
いや一分でもかなり短いと思うんだが……。
「――で、後はこうすればいいんだよね?」
そう、俺がお願いしたことはこの後のことである。
楓は忘れていないと、上半身にかかった精液を、手の平を使ってブラジャーに塗りつけていく。
それから顔についた精液を指ですくってパンツの内側にも塗り込ませた。
余ったものはお腹を中心に肌に馴染ませていく。
そうして……。
「――はい、ザーメンまみれ精液臭プンプンの女子高生のできあがり」
俺の望んだものが、目の前にあった。
その冷めた眼は「どう、満足?」と訊いているようである。
「これ、男子とか男の先生に気づかれたら大変かもね」
今でも楓は十分に臭い。
しかし時間が経てば経つほど、それは増していくだろう。
当然、勘づく者が出てくる可能性も高まる。
「気づかれたら、どうするんだ……」
「さぁ」
「さぁって……」
「自分がお願いしたんだから、想像ぐらいつくでしょ?」
全部理解した上でのお願いだったはずだ、と。
俺が考えていることは、妹に余すことなく見透かされているような気がした。
そして彼女に来るかもしれない、しかし来てほしくない未来を想像すると、また痛いくらい男根が勃起した。
「じゃあ行ってくるね、お兄ちゃん」
しかし楓は二度目の搾精をしてくれない。
準備していたジャージを手早く着て、平静としまま部屋を出て学校に向かう。
――その日、妹はいつもより遅く帰ってきた。