ダウナー系JKの妹が、平然とエッチさせてくれる話。 作:東雲(しののめ)
我が家は四人家族である。
父、母、俺、妹。
両親はともに仕事で家を空けがちなので、基本的には俺と妹が家事をすることが多い。
と言っても妹は面倒くさがりな性格である。
そのため昔から大抵のことは兄である自分がやってきた。
「まさか家事を楽しいと感じることがあるなんてな……」
特に掃除や洗濯などはいつもやる気がしなかった。
まぁ自分以上にやる気がない妹がいるので、結局は俺がやるのだけれど。
しかし妹との情事が始まってから、それを苦に感じるどころか幸福に思えるようになってきた。
なにせ――
「合法的に妹の私物に触れられるんだからな」
楓は部活から帰ってきて、今はシャワーを浴びている。
その間に、主不在の妹の部屋にやってきた。
もちろん掃除のためである、本当だ。
「まずはタンスの中でも……」
本来そこは掃除する必要はないのだが、念のためだ。
木製横長の棚の前に立つと、取っ手を掴みゆっくりと前へと引っ張る。
そこには何着もの下着が収まっていた。
三分の一が靴下の類い、そして残りの三分の二が――
「ブラ……パンツ……こんなに持ってたのか」
上下セットで買うのだから当然量はあるだろう。
しかしそれにしても多い気がする。
数にして裕に一○セット以上あるだろうか。
「あいつ、いつの間にこんな……」
いつもローテンションな性格で、問答も適当なのに、こんなに着飾る用意をする必要があるのだろうか。
素人目で見ても明らかに安物といった下着はなく、どれも平均かそれ以上の値打ちはしそうなラインナップだった。
「これなんて、ほ、ほとんど紐じゃないか……」
初めて生で見たが、いわゆるTバックと呼ばれるものだろう。
色合いは高級感のある黒一色で、唯一と言っていい面積のあるフロント部分には、装飾としてゴシック風のレースがあしらわれていてなんとも淫靡だ。
手に取って見るとサテンの生地でなんとも触り心地がいい。
(こんなの高校生が履いていい下着じゃないぞ)
どこで買ったのか、お金はどうしたのか、そもそもいつ履くのか。
謎は深まるばかりだが、直接本人に今すぐ問いただす勇気もない。
しかし履いている姿をいつか見たいと強く決心もした。
「さてゴミ箱の方はと……」
お楽しみ――違った、掃除はまだ終わっていない。
俺は一番の要所である、妹のゴミ箱の中身を片付けることにした。
普通ならそのまま大きなゴミ袋に突っ込んでお終いだが、今回はちゃんと分別できているか一つ一つチェックした上で処分することにする、これも地球環境のためだ。
「お菓子の包み……ペットボトルのラベル……ボールペンの芯……」
ぶっちゃけると、うん、普通だ。
特に心躍るような代物はなく、ただただゴミがゴミ箱に入っているだけである。
俺は当然だよなと諦めようとした。
しかし奇跡は起きる――
「これは……」
ゴミ箱の底の底に、丸まったテッシュが押し込められていた。
俺には分かる、直感が走るのだ――間違いなくこれは使用済みテッシュだ、と。
わざわざ見えないように奥に隠されていたのもそのためだ。
「……!」
俺はゴクリと喉を鳴らした。
まるで宝石を扱うかのように、慎重にテッシュの固まりを手に取り、ゆっくりと開けていく。
この中には妹の、楓の愛液がしみこんでいるだろう。
どうしてやろうか、邪な思考が期待に入り交じる。
しかしとにかくまずは中身を――
「……………………」
確かにそこには液体があった。
正確には水分が紙に吸収され、半固形となった――……俺の精液である。
「見なかったことにしよう」
どうやら楓に処理してもらったものが、そのままここに捨てられていたらしい。
俺は無言で片付けをすると早々に部屋を立ち去った。
「こうなったら楓の脱ぎたての服で抜くしかない――!」
この鬱憤を晴らしたい。
俺は掃除をほっぽり出して、脱衣所へと向かう。
今度は洗濯にかこつけて、妹の服を使おうと考えたのだ。
妹のものなければこの不満は解消できない。
楓はまだシャワーを浴びているはずで……。
「あ、お兄ちゃん」
脱衣所に付くと、そこには既に着替えを済ませた楓がいた。
濡れた髪をバスタオルで拭いている。
もうシャワーを終えてしまったか、しかしまだ間に合うはずだ、洗濯はこれからで――
「そうだ、洗濯機は回しておいたよ」
なに……?
「ど、どうして」
「いやさ、お母さんに少しは自分でやりなさいって怒られたから」
「…………」
「え、お兄ちゃん泣いてるの……?」
妹がちょっと驚いた様子を見せる。
そう、すべてが上手くいかなかった俺は、いつしか緩くなった目頭をおさえていた。
どこか心配そうにする彼女に、まさかオカズが手に入らなかったからとは言えなくて。
「楓の成長が、嬉しくて、な」
その言葉に、照れ隠しとまでは言わないが、妹はなんとも言えない顔をする。
「……そう。うん、私、これからはもう少し手伝うようにするよ」
「ああ」
前向きに頷いてくれる妹。
だが家族として良い雰囲気となってしまったせいで、俺は今さら性処理してくれと頼むこともできず、結局は湧き上がる情欲をひたすら耐える一日をすごすのだった。