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※この作品はR-18作品です、18歳未満の方は閲覧をお断りします。
※この作品はフィクションであり、登場する人物や団体は架空であり、実在の人物や団体等とは一切関係ありません。
※本作に登場する人名及び地名、サイト名やアプリ名及び店名は全て作者の創作であり、実在の人物・店舗及び社名とは一切関係ありません。
※登場するキャラクターは物語上で作られた創作物の設定です、実際の年齢ではありません。
※本作は全てフィクションです。現実で行うことは法律で禁じられています。
雲一つ無い晴天の中
ひまり達の通う中学校で行われる運動会の日は、まるで初夏を彷彿とさせるほど暖かい日となった。
そんな日、俺は久々にただのおっさんとして、娘達と共に中学校のグラウンドに足を運んでいた。
もちろんだがリアルな世界ではなく仮想空間にあるひまりとあさが通う中学校のグラウンドに俺がアバターとして参加している。
オフライン表記でこの世界にログインしているから、いちごにも気取られることもないだろう。
俺はこの仮想空間の中でなら、どうとでもできる存在なので『たまたま』空いていた応援席の最前列に『たまたま』座ることができたので、そこに陣取っている。
俺の趣味丸出しの校風で、体育の際はいまだに女子はブルマのままなので大変目の保養になる光景が広がり、俺も大満足な運動会だ。
そんな大勢の中でもあさの存在は特別なようで、彼女が登場する競技が行われる度に、特に男子生徒の視線は彼女のブルマ姿に釘付けとなっていた。
そして競技プログラムがスタートした
障害物競争では、あさも一生懸命走るものの、大きく出遅れている。
だが走る姿も小動物のように可愛い姿に男子達の視線を独り占めにしていた。
序盤の障害物のネットを潜り、進んでいくと途中でネットに絡まり、あさの白く華奢なお腹が丸出しになる…
「ん!んん…んもぅ!」
進むことも戻ることも出来なくなり苛立ちながら右に左にネットの中を必死に進むあさ。
その姿に男子生徒達は更に沸き立つ。
更に進んで行くあさ。
平均台に上がり足を滑らせそうになり、なんとか持ち堪えようとするも、足を滑らせ平均台に馬乗りとなる
「んんっ!あっ!」
足を開いたまま平均台に跨るように股間を少し打ったあさは恥ずかしさと痛みに声を上げる…。
その姿はさながら股間を押し付けて腰を振っているように見え、男子達は更に盛り上がり、目の色がギラギラと野性的になっていく。
最後のパン食いでは背が届かず、小さなお口を大きく開けてぴょんぴょんするも届かない
「あぁ…ん、あぁ〜…」
終いには舌まで出して飛びつこうとする姿に思春期の男子達には、まるでおねだりをしているように見え、歓声を上げるどころか中腰で手を当て悶える者まで現れた。
あさは終始頑張って挑戦し続けたが、結果としてはビリもビリだった。
普段は美しいユリの花のような彼女も、汗と泥にまみれゼェゼェと息を切らす
その姿を、ここぞとばかりにコソコソと嘲笑う女子達と、とても良いものを見せてくれたと拍手で送る男子達と明暗がはっきりと分かれる応援席…。
そんな中、あさを心配して駆け寄るひまりはハンカチであさの汗や汚れを拭い、ペットボトルを渡してあげている…。
その姿がまたひまりファンである女子生徒達のヘイトを貯めることとなっていた……。
そんなあさの姿を応援席で見守る俺達…。
「なんでアイツぁやることなすこといちいちエロいんだ?」
ひぐれが呆れながら呟く…しかしすみれは曇った表情で言う
「あささん、なんだか可哀想…」
「そうだねー頑張ったけどビリだったねー」
「あ…いや、そうじゃなくってね…その…あの子は一生懸命頑張っているだけなのに、男の子達からはエッチな目で見られ、女の子達からは白い目で見られ……その、誰も味方がいないなって…」
退場していくあさ、その背中は心なしか寂しそうに見えた…。
次のプログラムが始まると、大きな歓声が響き、入場ゲートからひまりが登場する。
ひまりが参加していた応援合戦、応援団長のひまりは学ラン姿に鉢巻き姿で登場すると、敵味方関係なくありとあらゆる方向から黄色い声援が彼女をとり囲う。
そんな姿にひまりも敵味方関係なく手を振り声援に応えた。
「やっぱひまりは人気あんな、特に女から…」
「なんか女の子が学ラン着てたら何故かカッコよく見えるよね…」
「ひぐれお姉ちゃんも学ラン着たら更にカッコよくなるんじゃない?」
「アタシぁ無理っしょ…胸つっかえるし、あんま似合わねぇんじゃね?それよりひまりの応援始まんぞ」
ひまりのエール唱和が始まる、大きなグラウンドの中心で一人声を振り絞る
「フレー!フレー!し!ろ!ぐ!みぃ~~~!」
その後に皆が続いていく…真剣な眼差しで応援するひまりの姿を見ていたすみれは…
「ふふ…ひまり、すごく楽しそう…」
と微笑んでいた。
その後もひまりの応援合戦は高評価を得たが、依然として赤組との差は縮まってはいるものの、追い抜くことができず最終競技であるクラス対抗リレーにその勝負の行方は委ねられることとなった。
そのリレーの走者の中にひまりとあさの姿があった。
「んだよ、対抗リレーの走者にあさが入ってるじゃん?アイツさっきの障害物競争ん時もそうだったけど、足ぶっトロいじゃん、なんでリレーやってんだ?」
「まぁ、つまり…そういうことなんだろうな…」
「へ?どういうこと?」
「リレーの走者はおそらくクラスの誰かが走者に相応しい人を推薦して決めるのだろう、ひまりは足も速いからリレーの走者として適任だ」
「だがあさは走るのが苦手な筈…つまり走者として推薦した者は、足の遅いあさに明らかな悪意を持って推薦したんだろう…良い性格をしているな…なかなか」
「んだよそれ…オッサンの言うことが本当ならマジで嫌なヤツらだな!」
「まぁ…でもひまりなら乗り切れるだろうと思ってるがな…」
リレーの走者達が隊列を組んでトラック内を行進してくる。
クラス対抗リレーに選ばれた人達だ、なんらかのスポーツ系のクラブに所属している者や、元々の体格が良い者達が並ぶ中、明らかに小さい体格の違うあさが浮いて見える。
本人もそれを知ってのことだろう…とても悲しげな表情で足取り重く隊列についていた。
「あささん…」
「でも大丈夫だよ、すみれお姉ちゃん!あささんはひまりさんが助けてくれるから!」
「そうだな、ひまりはそういうところしっかりしてるからな…お!隊列が近づいてきたぞ!」
浮かない顔で行進するあさが応援席に近づいてきたので俺も娘達も声援を送ることにした
「あさ!頑張れ!あさ!負けんなし!」
「あさお姉ちゃん!ひまりお姉ちゃんもがんばってー!」
「あさ!頑張って!皆で応援してるよ!」
娘達の声援に気付いたあさとひまりが手を振り返し、俺達の方に向かって手を振る…。
その時、ひまりの目が俺に合い、少しだけウィンクをしてきた…。
あぁ、俺は安心した、ひまりなら大丈夫だ。
隊列がトラックの内側に整列し、いよいよ競技が始まろうとしていた。
あさは最後から2番目でアンカーをひまりが務めることとなっていた。
プレッシャーで厳しい表情になっているあさの肩をポンと叩きながらひまりは声をかける
「大丈夫よ、あさ…私が追いつくから、あさはあさの全力で走って」
「ひまり…ごめん…私、何もできないと思うけど…」
「何言ってるの?あさがいなきゃ、このチームはここまで来てないもの…だからあんたの全力を貸して欲しいの…いいわね?」
「うん…ひまり、ありがとう…」
「リレーのメンバー決める時さ…私、なんか腹が立ったのよ…それっぽい正論並べて、自分達は安全なところから必死に頑張るあさの気持ちを踏みにじり笑う…卑怯だよ。だから私は絶対に負けない!」
「ひまり…」
そんな中、声援と共にスターターピストルが鳴り響き、リレーが始まった。
最初の走者が走り出すと同時にグラウンドから歓声が沸き起こる、走る選手達はみんな足が速い…。
序盤から白組の選手がリードし、徐々に差を広げていく…。
走者があさになれば、その差は一気に縮まるだろう…。
ならばそれまでに、できるだけその差を広げておこうという作戦を、あさには秘密でみんなにお願いして回っていたひまり、その効果が如実に出てきていた。
そしてバトンがあさの手に渡る…。
あさはバトンを握りしめ、走り出す…だがやはり他の選手に比べて足は遅い…。
1人…また1人と追い抜かれてしまう。
走りながらでも応援席側の人間の表情は良く見えるもので、応援しているフリをしながら嘲笑う女、応援しているフリをして鼻の下を伸ばしている男……。
声援を受けているのにあさは孤独だった。
あさがバトンを受け取った時にはトップだった白組も、トラックの半分を過ぎた頃には下から数える方が早いぐらいまで順位を落とした…。
白組から感じ取れる落胆…失意…不満…嘲笑…視姦…ここまで無様な姿を晒されるのは、もはや公開処刑のようだが、それでもあさは歯を食いしばり走り続ける…。
細い腕と足が悲鳴を上げている…。
どんだけ鍛えようとしてもこの身体は言うことを聞かなかった…。
どんなに抵抗しても結局男達の玩具にされて、男達が満足するまで上げたくもない喘ぎ声を上げる汚い身体…でもそれを望んでしまう浅ましい脳…。
キライだ…。
自分の意思なんて何一つ通さなかったこの全身…環境…全てを呪うあさ…。
だがその時
「あさぁぁぁぁ~~!!気合入れろ~~!!走れぇぇぇぇ~~!!」
とあの金髪のギャル…杉…ひぐれ?がトラックギリギリのところまで入ってきて腕組みしながら大声を張る
「保護者の皆さんは観客席から内側に入らないようお願いします…」
という場内アナウンスが響くがそのアナウンスにすらキレれ散らかすひぐれ
「うるせぇぞコラぁ!オメエらのチームの女だろうが!?応援てのはニヤニヤ笑いながらすんのか!?デレデレと鼻の下伸ばしてすんのか!?応援する気がねぇのなら黙ってろや!あぁ!?」
何なのあの下品なメスザルは? 常識のネジがぶっ飛んでいるの? バカなの? なんで私にそこまでするの? 貴女には関係ないことでしょ?
あさの頭の中では複数の罵詈雑言が鳴り響くが、自然と涙が溢れてきた。
そしてひぐれの横を走り抜ける時、ひぐれはあさの目を見ながら小さく頷いた…。
その瞬間、あさの身体に力が戻ってきた…。
「今のひぐれ…すごくカッコよかった…」
「ひぐれ!教員のみなさんが集まって来てるから早く戻れ!」
「さすがひぐれお姉ちゃんだねぇー、ムチャするぅー!アハハハハ」
あさの走りが徐々に速くなってきたのを他の娘達は見逃さなかった。
まだトップ集団には追いつけないが、今までの走りとは明らかに違う。
必死に足を動かし、前に進もうとするあさの姿に声援を送る…。
「頑張ってあさ!」
「あさお姉ちゃん!あとちょっとだよ!」
「頑張れ!あさ!」
声援に応えるようにあさの走りは更に速くなり…もうすぐバトンゾーン…その先には…ひまりの姿があった…
「ひ…まり…ごめ…」
息も絶え絶えにひまりにバトンを渡すあさ…ひまりは微笑みながら
「ありがとう、あさ…絶対勝つから…」
そう言うとひまりは颯爽と走り出した…。
ひまりの疾風のような走りは確実に1人…また1人と追い抜き、トップ集団に追いつく…。
ひまりの走りを見て、他の娘達は興奮したように声援を送る
「ひまり!ひまり!」
「ひまりお姉ちゃん!ひーまーりー!」
「ひまり!ひまり!」
「誠に申し訳ありませんでした…良く言って聞かせますので…」
俺が教員のみなさんに平謝りしている間に、娘達も声を張り上げながら応援する。
娘達の声援に気付いたひまりはこちらに向かって走りながらもウインクをしてきた。
ひまりの走りは凄まじく、あっという間にトップ集団に追いつく。
しかし先頭を走る紅組のアンカーもかなり早い…。
ジワジワとひまりが追いつくには距離が足りない。
このままではひまりが先頭を捕える前にゴールしてしまいそうだ…。
走り終え、ぜぇぜぇと呼吸を整えながら勝負の行く末を見守るあさ…。
私のせいだ…私がこんな場に引きずり出されてなければこんなことにならなかったのに…。
胸が締め付けられる思いだが、それでもあさはあらん限りの声で叫んだ
「ひまり!ひまりぃぃぃぃ!!」
それと同時に俺も小さく呟いた…
「行け、ひまり………………, あ、はい…ご迷惑おかけしました」
あさの声に反応したひまりは更に加速させた…。
だがまだまだ届かない…だがひまりは諦めなかった。
走りながら倒れこむ程の前傾姿勢となり、あらん限りの声で応えた
「ぁぁぁああああ゛~~!!」
大声援の中、ついにひまりは先頭走者の横に並ぶ…。
そしてゴールテープはほぼ同時に切られ、そのままトップ2人がゴール…。
そのままの勢いでひまりはあさの元に走ってきた
「あ…あさぁ!」
「ひまり!ひまりぃ!」
周りの目も気にせずあさはひまりに泣きながら抱き着いた…。
そんな2人の姿を見て、俺は歓喜の雄叫びを上げる
「ひまり!あさ!よくやったぁぁぁあああ~~!!」
俺が叫ぶと、周りにいた娘達も俺に続いて雄叫びを上げる
「ひまりぃ~!」
「あさお姉ちゃーん!」
「よくやった!ひまり!」
白組の走者達は抱き合う2人を囲み、祝福した…。
しかしまだ決着はついていなかった、ほぼ同時にゴールしたので、判定は審判達による審議となる…。
先程の大歓声とは打って変わり、静かに判定の時を待った…。
そして審判がトラック中央に歩を進める…
赤と白の旗を持って…
緊迫の時…アナウンスが流れる
「先程のゴールの判定は…」
審判が白旗を上げる
「白組の勝利です!」
その言葉と共にグラウンドが歓声に包まれる。
白組の生徒達は飛び上がり喜び、赤組の生徒は悔しそうに肩を落とす。
その中にいるあさとひまりは抱き合い喜びの涙を流していた…。
そしてあさはひまりに
「ひまり…ありがとう…」
「ううん…あさのおかげよ…あさが頑張ったから…私も頑張れたの…ありがとう、あさ」
その微笑ましい光景を俺と娘達は見守っていた…
するとひまりがあさを抱き上げた…あさはびっくりしてひまりを見る
「ひまり!?…え?何?」
「あさ、ちょっと恥ずかしいかもしれないけど我慢してね♪」
「え?えぇ…ん!」
ひまりはあさを抱き上げたままあさにキスをする…。
あさは驚きのあまりその場で固まってしまうが、ひまりはキスを続けた…。
周りはその様子を呆気にとられ、その内にひまりとあさがキスをしていることに気付き、あっと言う間に2人の周りを囲む。
「え?えぇ?何?何が起きてるの?」
「まさかあなた達って付き合ってるの?」
「えぇ〜ひまり先輩って3年生の男子と付き合ってたんじゃないの?」
「え?あのひまりさんが…あさと…そんな…」
「え?あさちゃんが…水蛭谷さんと…勝てねぇ〜…」
ひまりは自分があさにキスをすることで、あさを嫌うひまり派と、あさを狙う男達を一遍に黙らせた…私の女にちょっかいをかけるなという意味で…。
そんなひまりの行動にあさは少しだけ戸惑いながらも、ひまりのキスを受け止め、しばらくしてから目を閉じ、ひまりの背中に手を回し抱きしめ返した…。
その後ひまりとあさは設営本部にいる先生の元に呼び出されたが、昨今の多様性教育の賜物により「学校では止めなさい」と注意されるだけで終わった…。
そして大会も終了し、今年の運動会は白組が土壇場で逆転優勝となった。
優勝旗を受け取った応援団長のひまりは満面の笑顔で白組のみんなに手を振る。
その姿を他の組は拍手で称え、白組はひまりを担ぎ上げ、グラウンドを周回しながら歓喜に浸った。
「よかったわね…ひまり、あさ…」
「お疲れ様ーひまりお姉ちゃん、あさお姉ちゃん」
「うん、お疲れ様…さすがひまり…あさもよく頑張った」
割れんばかりの拍手の中、俺も娘達も拍手で彼女達の健闘を称えた。
白組のみんなに担ぎ上げられ、グラウンドを周回した後胴上げまでされたひまりはようやく解放された。
ひまりが降り立った先にはあさが微笑みを浮かべたまま出迎えた
「優勝おめでとう、ひまり…今日のMVPね」
「い~や、今日のMVPはあさだよ?」
「いえ…今日の私はダメダメよ…みんなの足を引っ張っただけ…」
「あの辛い状況でも走り続けたあさの気持ちがあったから、私も最後まで走り切れたの…だからね、今日のMVPはあさだよ」
「ありがとう…ひまり…お疲れ様…」
そう言ってすみれは2人を抱きしめた…。
俺はそんな娘達を見ながら、こうして娘達が笑顔でいられるなら良かったと思うと同時に、この先も娘達が笑顔でいられることを願った…。
その翌週の火曜日…壁紙には校内新聞の一面にひまりとあさがキスしている瞬間がデカデカと掲載され…
「姫百合城陥落!多様性カップル爆誕!」
と見出しに書かれていて、その隅に小さく
「白組優勝」
の見出しが掲載されていた。
もちろんだが即日、生徒会執行部によって校内新聞は撤去された…。
お付き合い頂きありがとうございます
できるだけ毎日コツコツ投稿していきたいと思っていますのでよろしくお願いします
本編でもひまりに言わせましたが、重要な局面でよくひまりが寝ていることが多かったので、ひまりとあさがバーンと活躍するお話が書きたくて追加しました
ひまりが活躍するなら体育会系→運動会→ひまりのブルマ&学ラン姿が見たい→応援団長やろという流れです
相変わらずあさちゃんは男を引き寄せる何かを持ってますねw
ひまりの前傾走法は私が某灰色のシンデレラが大好きだからです
でも改めて読み返すと『こまぷろ!』にあるまじき清々しさで草
まぁ次のお話は安定の下衆さなんでお楽しみにです