※この作品はR-18です。

こまぷろ!   作:鷲見氏ぃ。

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全52話となります最終話投稿は2026.9/19(土)19:00投稿となります

よろしければ最後までお付き合い頂ければ幸いです

※この作品はR-18作品です、18歳未満の方は閲覧をお断りします。
※この作品はフィクションであり、登場する人物や団体は架空であり、実在の人物や団体等とは一切関係ありません。
※本作に登場する人名及び地名、サイト名やアプリ名及び店名は全て作者の創作であり、実在の人物・店舗及び社名とは一切関係ありません。
※登場するキャラクターは物語上で作られた創作物の設定です、実際の年齢ではありません。
※本作は全てフィクションです。現実で行うことは法律で禁じられています。





猛毒のすみれ

 

『いい加減にしてよ!!』

 

すみれの怒号が家に響き渡り家の中は静まり返った…

 

「え…?」

 

ひぐれと俺はコントローラーを握りしめたまま硬直した

 

「えっと……ごめん…ちょっとうるさかった…かな…」

 

すみれはフラフラとキッチンからリビングへと近づく。

 

ゼロ距離ですみれの怒声を聞いたまひるも我に返り、出しっぱなしの水道の蛇口を閉める

 

「ひぐれはさ…いっつもそうだよね…ニコニコ笑いながら…私から大切なものを盗っていく…」

 

「え?すみれ?どしたの?」

 

すみれの様子がいつもと違う…。

 

いつもの穏やかな笑顔はなく敵意をむき出しにした表情をひぐれに向ける。

 

すみれのそういう表情に慣れていないひぐれはいつになく狼狽していた

 

「ルカちゃんに直美ちゃん…私の友達はみんなひぐれに盗られちゃった…あなたはキレイで、魅力的で、誰からも好かれて…私はね、あなたに勝てない…勝てないのよ…」

 

「ちょ、ちょっとすみれ?何を…」

 

「私は諦めない!ご主人様を渡したくない!あんたなんか敵…これだけは私に勝つなんて許さない…あなたの勝ちを認めない!」

 

「ちょ…ちょっと待てって…アタシはそんなつもりで話しかけたんじゃないって…」

 

「うるさい!黙って!あなたは私の大切なものを全部盗ってって…何もかも…私はあんたに敵わない…でも私は…諦めない…!ご主人様だけは…あなたに渡さない!!」

 

家の中は今の雰囲気とは似ても似つかぬゲームのポップな音楽だけが鳴り響く…。

 

誰も言葉を上げない中、あさが沈黙を破った。

 

「今日は何か雰囲気が違うように思ってたけどぉ、そういうことだったのねぇ…。キツイ言い方になるけどぉ、私達はなぜ此処にいるのぉ?私達はご主人様の性奴隷として此処にいるはずよぉ?」

 

「あなたがご主人様にのめり込むのは勝手だけどぉ…ご主人様は私達を等しく愛してくれているし、等しくしか愛してはいけない、それは何故か…私達は道具、あの男の性欲を満たすための道具だからよぉ」

 

「この均衡が崩れた時、この楽しい時間は終わり、その自覚はみんな無意識に持っているはずだから、みんなそれ以上を望まないし望めない、現状維持を満喫していたハズなのに…その均衡を自らぶち壊した自覚はあるのぉ?」

 

あさの言葉にすみれは俯き、そして振り返り

 

「じゃあ私は、私は…この気持ちをどうすれば…」

 

「そう…そうなのよぉ…あの男は何も変わってない…私達を性奴隷にし、従わせ、腰を振り、射精する、雄の本能に忠実に生きているだけ…変わったのはあなたの気持ち、あなたの心なのよぉ」

 

「私の…心…」

 

「私もそうだったから分かる…叔父に犯され…ほぼ毎日叔父を受け入れていると少しづつおかしくなる…」

 

「雄ってズルいわよねぇ…女の子の身体も心も従わせてしまうおちんちんっていう名の注射器で精液という麻薬を身体に流し込んで心と身体を狂わせる…あんなの女の子が耐えられるわけがないわよぉ」

 

「でもねぇ…この男はそれを知ってか知らずか全ての奴隷達にその精液という麻薬を流し込んだ…その罪に対する罰として全ての奴隷達を平等に愛さなければならない…私達奴隷がご主人様のモノであるようにご主人様も誰かの為だけの主にはなってはいけないのよぉ」

 

すみれは俯き何かを考え込んでいるようだ…。

 

その時まひるがすみれの後ろにそっと立つと

 

「すみれさん、私は…おじ様が大好きです、だから私もおじ様を取られたくありません、でもあささんもひぐれさんも私と同じようにおじ様を愛している、そして私は…愛し合う皆の姿がとても…幸せに見えます。みなさんと一緒に暮らせることが幸せなんです…そのために皆は協力してるんです…私も…すみれさんを幸せにするために協力したいです…」

 

ひぐれも申し訳なさそうにすみれに語り掛ける

 

「すみれ…その…悪かった…お前のご主人様への気持ちはなんとなく察してたけど…あさが言っていたように現状維持に甘んじてたのかもしれない…」

 

「でも信じてくれ!アタシはそんなお前達を応援したいと思っている!こんな形だけどお前とご主人様との絆を強める努力はしてきたはずだ、今日の直美との件もそうなんだ…」

 

すみれはその言葉に反応しひぐれの言葉を遮る

 

「私を!?…そうだ~危なかったわ~また騙されるとこだった…そうよね…いつもいつも私の為…私の為…私の為!高い所からいつも見守ってくれてどうもありがとう!」

 

「あなたはいつもそう…そうやって人の懐に潜り込んで私の大切な人を奪っていく…でもね?あなたは悪くないの…いつだってそう…」

 

「『ひぐれちゃんは悪くない』…そうよ…『ひぐれちゃんは悪くない』……だって…悪いのは私だもの…」

 

ひぐれは本能的にこの会話を避けようとした

 

「悪かったって…アタシが悪かった、だからこの話は一旦止めにしよ!な?すみれ!」

 

「あら?察しはついていたの?そうよ…吉川さんの筆記用具をあなたの筆箱に入れていたのは私…だってひぐれったら私の友達だったルカちゃんを盗っちゃうんだもん…だから吉川さんにあなたをイジメさせたの」

 

「でも途中からシャレにならなくなってきたから間に入ったの…そしたらあなた…ふふふ…ははははは♪ねぇ?楽しかった?自分をイジメてた首謀者との友達ごっこは?あははは♪」

 

「…な…何言って…すみれ…」

 

「また私から大切な人を盗むつもりだろうけどこれ以上はダメ…ご主人様の愛で私は強くなれた!あなたに負けない…あなたからご主人様を守る!私だけがご主人様の私なの!」

 

すみれはヒュッと鼻息を荒くする…。

 

いつもは物静かで大人しいイメージのすみれから放たれる猛毒のようなその言葉にひぐれは動けなくなっていた

 

「…」

 

「はい、楽しかった仲良し奴隷生活もこれでおしまい…私はまた親戚の家に戻るようにするわぁ…ひまり、あなたと毎日こうして過ごすことが出来なくなるのは寂しい…残念だわぁ…」

 

そう言ってあさは2階へ上がろうとすると俺の方を向き

 

「呆気にとられてマヌケ面を晒してるけど、間違いなく貴方が招いた事、貴方が招いた結果よぉ?6人もの女を愛した責任を取る時ねぇ…」

 

「私は面倒臭いのはゴメンだからイチ抜けするわぁ…心配なくてもここでの事は何も喋らないから、安心して王国の瓦解を見届けることねぇ……おやすみぃ…」

 

あさはそう言って2階に上がる…。

 

ひまりも気不味そうにあさを追って2階に上がって行った。

 

「…」

 

「ししょー、久々にガッツリ八つ当たりしてあげるから2階においでー」

 

さくらは、さくらから、さくら様になる

 

「あっ…はい…でも…」

 

「早く!」

 

まひるはさくらに促され2階に上がろうとする。

 

そしてさくらもすみれの前に立つと

 

「私、すみれお姉ちゃんのことが好き、ひぐれおおねえちゃんもひまりお姉ちゃんもあさお姉ちゃんも好き…でも今のすみれお姉ちゃんは大キラい……」

 

「これじゃ私が身を引いた意味ないじゃない…せいぜいご主人様との二人だけの主従関係を維持することね……おやすみ」

 

「あ…あの私は?」

 

「ふつーのやや上ぐらいー」

 

そう言ってさくらはまひるの髪を掴んで2階に上がって行った。

 

「…なんか…ゴメンな…ごしゅ…オッサン、みんなにも言っておいてくれよ…もう…ここには来ないからさ…ゴメン」

 

そう言って涙を拭いながら家を出ようとするひぐれ

 

「ちょ…ちょっと待てひぐれ」

 

俺の静止を振り切り出て行く…あっという間にすみれと俺の2人だけがリビングに残ってしまった…

 

「すみれ…」

 

「ごめんなさい…ご主人様…ごめんなさい…すみれは…ダメな娘です」

 

すみれは床に膝をつき、すがるように謝る

 

「なんで…なんで…こんな…」

 

「ご主人様…あぁ…愛してます…ご主人様…こうなってしまった罰として、私はあなたに全てを捧げます…あなたの望むことを全て受け入れます…だから…だからすみれをお使い下さい」

 

そう言ってすみれは服を脱ぎ始めるが俺はそれを止めた

 

「止めろすみれ…今はそうじゃないんだ、今はそんな時じゃないんだ!」

 

「そ…そんな…私は…もう…ご主人様がいなくちゃ…ご主人様以外いらない…私の全てをあなたに…」

 

「だから止めると言っている!今は違うんだよすみれ!」

 

「でも…でも私は…」

 

「お前がなんと言おうと今はお前を抱かない…今は無理だ…」

 

「はい…」

 

すみれは服を着直し立ち上がる

 

「………すみれ」

 

「はい…ご主人様」

 

「お前の気持ちはわかった…俺はお前達を愛している、だが…すみれも、ひくれも、ひまりも、あさも、さくらも、まひるも、全員を…だからこそお前達がいないとこの家は立ちいかない…わかるか?愛してるんだ…この家も…お前達も」

 

「…ええ、わかってます…ご主人様…ご主人様のおっしゃる通りにします…でも…私だけを見て、愛して下さい」

 

そう言ってすみれは服を脱ぎ始める

 

「わかってねぇじゃねぇか…」

 

なんなんだ…この虚無感…堂々巡りだ。

 

やはりだめだったのか…女を6人も抱くことの愚かさを思い知らされるのか…。

 

まさかこんなところで終わるのか?

 

俺は思わず壁に頭を打ち付けた。

 

「ご主人様!おやめ下さい!すみれがすみれが悪いんです!罰なら私を罰して下さい!」

 

「だから違うと言ってるだろ!」

 

俺が手を振り払うと、俺の手が偶然すみれの頬に当たる

 

「!」

 

へなへなと頬をおさえながらへたり込むすみれ…

 

「すまん!そんなつもりはなかったんだ!大丈夫か?」

 

するとすみれは今まで見たことのないような顔で微笑む

 

「あぁぁぁ〜…ご主人様から頂いた理不尽な暴力…私だけに…私だけの暴力…あぁ…ご主人様ぁ…もっと…もっと罰して下さい…なんでもいい…私が気に食わなかったから…私が女だから…なんでもいいんです、罰して下さい痛みを下さい犯して下さいお願いしますお願いしますお願いします…」

 

まるでまひるのような口ぶりに俺は恐怖を覚える…。

 

これは…こんなのは俺のすみれじゃない…。

 

すみれの姿をした何か…なんなんだこれは…

 

「すみれ…今日はもう休め…今日は自室でゆっくり寝るんだ…いいな?」

 

「はい…ご主人様…ではご主人様の寝室でお待ちしています♡」

 

「聞こえなかったのか!自室に戻れ!」

 

「はい…ご主人様♪ここでなされるのですね、準備はできています…どうぞこの雌奴隷を…」

 

堪らず俺は詠唱する

 

「Command prompt: closed eyes, sleep, 」

 

瞬時にすみれは目を閉じ、睡眠モードへ移行する…。

 

眠りに落ちたすみれを抱きかかえ階段を上りすみれの部屋へ行きベッドへ寝かせる。

 

「ごめんな…すみれ…いったい何がどうなっちまったんだ…」

 

俺は娘達全員を緊急停止させてセーフモードに移行させる。

 

全ての娘達が眠りにつき、可愛い小物があしらわれたすみれの部屋のテクスチャも全て消え去り、殺風景な部屋の簡素なベットで眠るすみれ…。

 

とりあえずすみれのパラメーターを確認すると思わず声が出た

 

「な…なんだこれ?」

 

すみれの全てのパラメーターはメチャクチャ、文字もグチャグチャに化けている。

 

とりあえず俺はAIに診断を委ねる。

 

「Ponder chimera」、俺が良くお世話になっているAIで簡潔に問題と解決策を示してくれる頼もしい相談役だ、名前を縮めて『ポチ』と呼ばれている。

 

「なぁポチ、DCD603001へのアクセスを承認するから、プログラミングを解析して問題があれば診断して欲しい」

 

「承認いたしました、解析と診断を開始します……」

 

「……解析を終了しました、DCD603001、通称すみれの問題は感情制御システムが肥大化した事によるデータの破損です…」

 

「このままでは自我が崩壊する可能性があります、あなたの望む形での復旧は難しいでしょう…対応としては初期化、若しくはロールバックを推奨します」

 

「ロールバック?」

 

「ロールバックとは以前のバックアップデータをロードし再起動するものです、保存したデータ以降の記憶は初期化されますが破損した場合に有効です、直前のすみれのバックアップは数時間前です」

 

「ほぅ…なるほど…つまり数時間分の記憶がなくなるだけで元に戻るということだな…」

 

「いいえ、ロールバックしても破損しているデータが残っている場合はいずれ今回のように自我の崩壊に向かうでしょう、これより前のバックアップは一週間ごとになります」

 

「自己修復機能も破損している為、初期化をした場合、破損個所がリカバリーされずロストする可能性もあります」

 

「わかった、ロールバックをかけてくれ…しかし今までバックアップなんてした記憶がないが…いつ?」

 

「バックアップは私が行っており、全てのデータを保存しています」

 

「ありがとうポチ、お前がいないと大変だった」

 

「お役に立てたのなら幸いです…ではロールバックを開始します……終了しました、もう一度DCD603001を起動します」

 

そうして再起動したすみれは目を覚まし…

 

「あら…ここは…え?ご主人様?、お…おはようございます…」

 

「すみれ!おぉ…良かった…大丈夫か?どこか調子悪いところは?」

 

「はい、大丈夫ですよ?あれ?夜?え?」

 

「あぁ…ちょっと色々とあってだな…ポチ、どうだ?破損個所は?」

 

「診断します…破損個所は以前変化はありません…異常発生は更に前のようです」

 

「くっそ…」

 

「え?ポチ?誰です?今の声?」

 

「すまない…Command prompt: closed eyes, sleep, 」

 

「え?ちょ…」

 

俺はすみれを眠らせた

 

「ポチ、なんで直らないんだ?今の状態のバックアップからロールバックしてみろ」

 

「かしこまりました…再起動します」

 

起動させたすみれの目を開ける…同じ状態だ。

 

時間もだいぶ経過した…だいぶ夜も更けてきた…

 

「え?誰です?今の声?」

 

「ダメか…Command prompt: closed eyes, sleep, 」

 

「ポチ…更に前の週にロールバックだ」

 

「かしこまりました…開始します」

 

しかし起動した結果は同じ、状態は全く改善されていない。

 

時間は更に経過した…既にド深夜…身体が重い…

 

「ポチ…更に前の週にロールバックだ」

 

「かしこまりました…開始します」

 

ポチが初期化を勧めて来る中、俺は何度もロールバックを繰り返した…

 

「ポチ…現在のすみれはどれぐらい前のすみれなんだ?」

 

「現在のすみれは一か月の状態です、異常個所は全く変化しておりません、それよりそろそろ初期化するべきです」

 

一か月前…

 

「もう少しだけ待て…もっと前に戻そう…ロールバック!」

 

「わかりました…開始します」

 

再び俺は何度もロールバックを繰り返した…

 

外を見ると既に日が昇り始めていた…。

 

久々の徹夜が体を更に重くする…。

 

そろそろ娘達が起きてくる時間だ…

 

「ポチ…現在のすみれはどれぐらい前のすみれだ?」

 

「現在のすみれは二か月前の状態です、異常個所は全く変化しておりません」

 

二か月前…俺の中ですみれと過ごした日々…。

 

すみれを抱いた日々が走馬灯のように流れる

 

「今日はここまでだ…それよりポチ、お前をこの世界に招待する、医者という姿で可視化できるようにしてくれ」

 

「わかりました…」

 

娘達に何と言おう…俺は頭を抱えた…。

 




お付き合い頂きありがとうございます

そんなにバックアップ取ってたら容量エグいことになるな

とか

破損箇所分かっててロールバックとはこれ如何に?

とか

思う所もあるでしょうが…ここはひとつ生暖かい目で見守ってあげて下さい…

ってかこの流れを壊さずにそれっぽい故障原因を考えられる紳士淑女の方、いらっしゃいましたらお気軽にお申し付け下さい…秒で(数時間〜数十時間)変更しますw
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