各話19時00分/日に全話投降予約完了しましたのでよろしくお願いします
全52話となります最終話投稿は2026.9/19(土)19:00投稿となります
よろしければ最後までお付き合い頂ければ幸いです
※この作品はR-18作品です、18歳未満の方は閲覧をお断りします。
※この作品はフィクションであり、登場する人物や団体は架空であり、実在の人物や団体等とは一切関係ありません。
※本作に登場する人名及び地名、サイト名やアプリ名及び店名は全て作者の創作であり、実在の人物・店舗及び社名とは一切関係ありません。
※登場するキャラクターは物語上で作られた創作物の設定です、実際の年齢ではありません。
※本作は全てフィクションです。現実で行うことは法律で禁じられています。
そしていつも通りの朝がきた…
少女達が目覚め1階に降りてくるとご主人様とすみれと見知らぬ外国人がいた
「お…おはようございます」
「ああ…おはよう…」
頭を抱え疲れ切ったご主人様…。
ソファーに掛け、眠っているすみれ…。
そして腕組みしている謎の外国人…。
朝イチに降りてきたひまりにはこの光景は情報量が多すぎて固まった
「なーにーぃ?ひまり…どうしたの?」
そしていつものようにあさも眠そうな顔でくっついていたが、ひまりの反応に気付き目を凝らす…
「おじ様ぁ…そちらの方はぁ?」
「……俺がお世話になっている方で心療内科の先生…北町先生だ…」
急ごしらえで作ったポチの姿は金髪でオールバック、ピンクのチェック柄のシャツを着ていて、眼鏡を掛けたダンディーなおじ様…。
つまりあの人だ…我ながら雑すぎて辛い…辛い。
金髪の外国人なのに北町というゴリゴリの日本名…。
色々とツッコミ所が多いが、ツッコミの優先順位は低いと思われるからツッコまれることはないだろうと信じよう……
「オハヨーございます、皆さん」
「お…おはようございます…北町先生」
何故かマジメに挨拶するひまり…。
にしてもカタコトかぁ…確かに外国人っぽい感じでとポチに言ったが…
「おじ様の家の主治医さんかしらぁ、はじめましてぇ」
「ハジメまして」
「ハジメまして、彼の担当医です、カレの体調管理もシテいます、昨晩はキンキューで呼ばれて来たのデス…」
俺は頭を抱えた…。
現在の状況とポチの出来と2つの意味で…
「ひまり、すみれは…すみれが具合が悪いんだ…」
「え?お姉ちゃん?大丈夫なの?なんか昨日エラいことになってたけど?」
「あぁそれも関係しているようだ……今は落ち着いていて眠っている…」
そこで視線を交わすとひまりは静かに頷きあさを連れて2階に戻った…。
そしてさくらとまひるを連れて降りてくる
「ポ…いや…北町先生…今のすみれの状態をみんなに説明してあげて下さい…」
「ハイ…このコはワタシがイチバン最初に会ったトキから不審な動きをしていました、症状としては人間で言えばウツジョータイやチョーハクカンネンに似た症状が出ていたと…」
ポチよ…今サラっと『人間で言えば』って言ってるぞ…。
状況が状況なんで誰も突っ込んでこないが…
「えっと…そ…それはどういう?」
ひまりが質問する
「つまり自分の意見を無理やりアイテに通そうとする、自分の思うトーりにならないと取り乱す、破壊行動に走ったり、そういう症状が多いデス、カノジョがコレを自覚している場合はまだマシな方デス、問題は無意識に行っている場合、ホンニンも周りも気づかない内に症状が進行するので厄介ですネ」
「で、すみれは?意識しているの?それとも無意識?」
「意識している症状と無意識の症状がゴッチャになっている状態デス」
「だから昨夜はあんなに取り乱していたのねぇ…」
「そんな…ではどうすれば?」
ひまりの問いかけに腕を組んだまま北町先生は難しい顔をして答える
「ウ〜ン…やはり精密検査をした方がいいデス…何より精神疾患はホンニンの自覚がイチバン大切、自覚があれば治療も可能ですシ…」
「精密検査…入院ってことですか?」
「検査するだけなので入院のヒチュヨウはないです…それとすみれサンはヒジョーに不安定な状況にあり記憶のソーシツも見受けられます」
「そんな…」
絶句するひまり、そしてひまりを支えるあさ…。
その時すみれがゆっくりと目を覚ました
「お姉ちゃん!」
「ん…ひまり…どうしたの?みんな…あさも…さくらも……」
そしてまひるを見た途端ソファーから勢いよく飛び起きる
「ごめんなさいね…こんな恰好で…さくらのお友達かな?」
その言葉を聞いて北町先生以外は驚愕する
「え?…まひるです!すみれさん、覚えてないんですか?」
「うん?前に遊びに来てくれてたっけ?」
「……ありゃ〜、プレイでもなんでなく本当忘れているようですね!あの特訓の日々まで忘れてしまったことは少々悔やまれますが仕方ないです…はじめまして!天河まひるです!まひるって呼んで下さい!」
「はじめまして、まひるちゃん」
あの特訓ってなにしたんだよ…と若干思いながらも、すみれの笑顔とまひるのポジティブ過ぎる姿に少し救われた…
そしてまひるは北町先生の方を見てにこりと笑うと…
「Nice to meet you, Doctor. Is it easier for you to speak in English? Why did she develop these symptoms?」
まひるは急に英語で北町先生に話しかける。
もちろんだがみんな驚いた…こいつ小学生で英語ペラペラなのかよ…。
「Thank you for your concern, young lady. I believe it might be a type of dissociative disorder. She may have been keeping her feelings bottled up for too long, and they are now starting to manifest.」
一通り英語で北町先生と会話を続けるまひる…。
本当に頭いいんだなということに感心する
「I believe her memory impairment and memory loss will continue to progress... but don't give up hope, young lady.」
「Thank you, Doctor. I understand now. It was really helpful talking to you.」
…お?一通り会話が終わったようなのか?
「どうだった?」
「いやぁ〜さっぱりですね!何を言ってるのかわかりませんでした…あはは」
「「………」」
「あ…違いますよ?英語が分からなかったのではなく専門的な言葉が良く分からなかっただけです!」
「あぁ〜そういうことなのね?…で?お姉ちゃんはどうなの?」
「う〜ん、ハッキリとはわかりませんが…治療していけば断片的に記憶も少しづつ戻る可能性もあるというお見立てでした!」
「そうなんだ、良かったねお姉ちゃん!」
「?あ…ありがとうひまり…」
すみれはまだ状況が飲み込めていないのか不思議そうにしている
「先生…すみれさんを治す方法はぁ?」
「やはり早期のセーミチュケンサ、症状にアった投薬治療がヒチュヨーでしょう…」
「ということで俺は早速先生とすみれを連れて大きな病院で診てもらうことにする、お前達はいつも通り学校に行くんだ」
「そんな…私も一緒に…」
「ひまり…気持ちはわかるけどぉ、今私達にできることはおじ様を困らせない、手を煩わせないことよぉ」
「私達ができることをやる…その上ですみれさんやおじ様にしてあげられることをするのが最良なのよぉ…辛いかもしれないけど我慢してねぇ…」
そういってひまりを抱きしめるあさ、ひまりも涙ぐみながらあさを抱きしめる…。
そして覚悟が決まった瞳で俺に答えた
「…わかった、何か手助けが必要な時は遠慮なく言っておじさん、私なんでもやるわ!」
普段なら「ん?You今なんでもと言ったNe?」と揚げ足を取っているところだが状況が状況だ
「あぁ…その時は頼む」
と返す、するとひまりはあさから離れると軽く自分の頬をペチペチと叩いてから
「よし!じゃあみんな!みんなができることをしよう!まずは学校行って…詳しい事はそっから後よ!」
「はい!それじゃあ朝食作りますね!みなさんは学校に行く準備を!」
まひるはパジャマの袖をまくりながら答える。
するとあさはまひるの傍に行き振り返ると
「ひまり、あなたは準備しててぇ…私はまひるの朝食手伝うわぁ」
「うん、わかった!さくら、準備しよ?」
ひまりはそう促すが、さくらは難しい顔をして立っている
「さくら?」
「…うん」
意を決したように頷いたさくらは急いで2階に駆け上がっていった
俺と北町先生が話をしている中キッチンで朝食を作るまひるとあさ。
相変わらずまひるの手際は早く、あさはお皿を並べたりと簡単なサポートしかできない状況にあるが、それでもなんとかついていく…。
そんな時にあさがまひるに問いかける
「ねぇ…なんで嘘ついたのぉ?」
「え?なにがですか?」
「北町先生との会話よぉ…状況が良くなるなんて一言も言ってなかったじゃない?」
「あぁ~バレていましたか…あささんも英語話せるんですね」
「あなた程じゃないわぁ…断片的に分かる単語を拾い集めただけよぉ」
「そうですね、本当の事を言ってもみなさんのモチベーションが下がるのみですからね…前向きな嘘です!」
「効率ねぇ~…みんなには黙っておくわぁ」
朝食づくりも大詰めにかかる時、さくらがランドセルを背負って降りてきた
「さくらちゃん、今出来上がりますので少し待って下さいね」
「ごめん、朝ごはんいらない、早く学校に行くから」
「そうでしたか…それではパンを咥えて登校して下さい、私は曲がり角で待機しますので、運命の出会いを…」
「うん、じゃあ行ってきます」
そう言ってお皿に乗っていたトーストを一枚手にするとさくらは飛び出していくように出かけた
「…大変です!運命の人は私ですよ?さくら様!」
追いかけようとするまひるを制して玄関を見つめるあさ
「あささん離して下さい!このままではさくら様が!どこの馬の骨とも分からぬ輩と…」
「あんなに急いでどこに行くのかしらぁ?」
朝の通学路、ひぐれは学校に行かず休もうとするが、母親から「熱もない、体調も悪くないなら行け」と家から追い出された。
水蛭谷家に行くこともできず通学路の中をあっちこっちをフラフラしながら時間を潰す…。
しかし、ついに学校の前まで来てしまった…。
すみれにどんな顔をして会えばいいのかが分からない…。
気が重い…やっぱバックレよう!
…と思った時、校門に人だかりができていることに気付いた。
その人だかりの中心に小さな女の子…。
見た事のある姿…さくらがパンをもぐもぐ食べながら立っている
「あの…どうしたのお嬢ちゃん」
と女子高生が声をかけると
「この学校にいるひぐれお姉ちゃんを探しています…(もぐもぐ)」
「ひぐれ?」
ざわめきたつ人だかり
「ひょっとして2年の杉田ひぐれじゃねぇの?」
1人の男子高生がそう言うとさくらは
「知ってるんですか!?」
と男子高生に詰め寄る、すると男子高生は
「杉田なら…ほら、あそこに…」
と指差す先に、気不味そうな顔をして立っているひぐれがいた。
それに気がついたさくら残りのパンを口に詰め込むと、はひぐれの元へ駆け寄る
「お…ぉぅ…さくら…どうしタァ!?」
さくらはひぐれに飛びつく。
その勢いでバランスを崩しそうになるが、なんとか立て直すひぐれ…
「っつ!なん…だぁ!?どうしたんださくら?」
「お姉ちゃんが!…すみれお姉ちゃんが!」
涙を浮かべながひぐれを抱きしめるさくら
「すみれがどうしたんだ!?」
さくらの肩を掴み問いただすひぐれ
「じゃあもう1週間分戻してくれ…」
俺とポチ…もとい北町先生は引き続きロールバックを繰り返していたが以前破損箇所に変化はない。
そうしている内にメガネから臨時起動の通知が鳴る。
娘達は現在、仮想空間上の学校に通っているはずだが、仮想空間上で帰宅すると玄関で眠っている本体が起動し始める…。
今回はイレギュラーな時間帯に起動し始めたので、事前に通知がメガネに来た
「ポチ、作業は一旦終了だ、娘が起動し始める」
「かしこまりました」
そう言ってポチこと北町先生は再び腕を組む…。
組んでないとダメなのか?
玄関のカギが開き、ドアが開く音の後にドタバタと家に入ってきたのは、ひぐれとさくらだった
「ひぐれ!?」
ひぐれは北町先生を見るなり掴みかからん勢いで詰め寄る。
急ごしらえなので実体がない北町先生に掴みかかられると色々都合が悪い為ひぐれを抑え込んだ
「待て待て待って!ひぐれ!」
「離せやオッサン!話聞くだけだオラァ!」
「話聞く勢いじゃないから止めてんだろうが!」
「テメェ何偉そうに腕組んでんだコラァ!」
腕を組んだまま肩をすくめ、唇を尖らせる北町先生
(確かに腹立つなコイツ…)
「だから待てって!」
その時、ひぐれと俺の怒号と物音に反応してすみれが目を覚ました。
すると、さっきまでの勢いは何処へやら…。
ひぐれはすみれの元に片膝をつき優しく問いかけた
「すみれ…おい…大丈夫なのか?」
「……ん?……あぁ…ひぐれ…おはよう…え?…どうしたの?」
昨夜とは打って変わっていつもの優しい笑顔のひぐれは涙目になりながらも会話を続ける
「いや…お前が病気で大変だって…さくらが教えてくれてな…気になって来たんだ…大丈夫…なのか?」
「え?…私が?」
自分の事なのに初めて聞いたようなすみれの反応にひぐれは優しく笑いながら
「そう聞いて急いで会いに来たんだけど…思ってたより元気そうで安心したわ…大丈夫か?」
「うん…ありがとう…ひぐれ…」
「ああ…よかったなさくら、お姉ちゃん元気そうじゃ…」
ひぐれがさくらの方を振り返ると、さくらは難しい顔をしている…そして頬には涙が伝う
「おいどうしたさくら!お姉ちゃん元気そうじゃねぇか?これからオッサンと病院行ってよ…」
「すみれお姉ちゃんの記憶が…また…なくなってる…」
「え?」
「お姉ちゃん…今朝の北町先生とお話した内容…覚えてる?」
「きたまち先生?」
「そこにいる先生だよ…覚えてないんだよね?」
さくらがそういうとひぐれは俺達の方を見る…。
俺はただ俯いているだけしかできなかった
「オッサン…これ本当なのか?本当にすみれの記憶が…」
「あぁ…だからこれから病院で精密検査を受けて治療を行っていく…」
「精密検査って…」
「さくら、すみれお姉ちゃんが心配なのは分かるが学校はどうしたんだ?ひまりお姉ちゃんが言っていたことが分からなかったわけじゃないだろう?」
さくらは無言で頷く
「だったら…」
「それを待ってたら!」
さくらが泣きながら俺の言葉を遮る
「それを待ってたら…ひぐれお姉ちゃんとすみれお姉ちゃん…仲直りできないじゃない…そんなの…ヤだよ…」
それを聞いたひぐれはさくらの元に駆け寄り…涙が溢れそうになるのを堪え、笑顔で抱きしめる
「ありがとな…さくら…アタシ、すみれと向き合ってみるよ…もしかしたら大喧嘩になって友達でいられなくなるかもしんない、もしかしたら仲直りできるかもしんない…でも今のままより100パーいいや…ありがとう…」
「うん…うん…」
さくらは泣きながら何度も頷いた。
意を決したひぐれはすみれの元へともう一度向かう…。
そしてすみれの胸ぐらを掴み、ソファーから引き起こした
「え?え?ひぐれ?どうしたの?」
胸ぐらを掴まれるような経験はあまり無いすみれは驚き、目を丸くした…。
お付き合い頂きありがとうございます
とりあえず北町先生とまひるちゃんの会話を日本語にしておきます
やはりこういう時に翻訳アプリがあると便利ですね
『そしてまひるは北町先生の方を見てにこりと笑うと…
「はじめまして、先生。英語でお話しされる方がよろしいですか?なぜ彼女にこのような症状が現れたのでしょうか?」
まひるは急に英語で北町先生に話しかける(中略)
「お気遣いありがとう、お嬢さん。あれは一種の解離性障害ではないかと思われます。彼女は長い間、自分の感情を内に溜め込みすぎていたのかもしれません。それが今、表面化し始めているのでしょう。」
一通り英語で北町先生と会話を続けるまひる…(中略)
「彼女の記憶障害と記憶喪失は今後も進行していくでしょう…でも、希望を捨てないでください、お嬢さん。」
「ありがとうございます、先生。よく分かりました。お話できて本当に光栄でした。」
…お?一通り会話が終わったようなのか?(終)』
です
ちなみに北町先生の語源ですが…人名によく使われるそうで、縮めて発音すと…
東の町からやって来た=イーストン
西の町からやって来た=ウィンストン
南の町からやって来た=サットン
北の町からやって来た=ノー…
だそうです!この人使って大丈夫なのかわかんないけど(汗)
もちろんですが諸説ありますと回答はボヤかしておきますねw
今日の後書きは、こまぷろ!のくせに勉強になりますねぇ…
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