冒険者になったけど仲間がいないので元S級でムチムチ爆乳の友ママにパーティ組んでもらった。 作:ユリイカ
野営地を定めたリュートたちは、早速テントの設営を始めていく。一気に人数は倍に増えてしまったため、昨日と同じテントを立てて終わりというわけにもいかない。幸いなことにローザは二人分の旅の用意もしっかりと整えてきていた。
「それじゃ、よろしく」
「仕方ないわね」
当の本人は先刻の宣言通り野営地の設営に手を貸すつもりは微塵もないようで、早々に近くに転がっていた倒木に腰掛けてしまう。セリアはそんな彼女に呆れ顔で肩をすくめるが、リュートは早速テントの準備に取り掛かった。
「私は何から致しましょうか」
「ミルラさんも休んでいてください。ローザさんの飛翔魔法で飛んできたとはいえ、疲れてますよね」
「……っ。ありがとうございます」
仕事を求めたミルラに対してもにこやかに返して、ペグを打ち込んでいく。その様子を眺めながら水を飲んでいたローザは、ふんと鼻を鳴らした。愚痴の一つでも溢すものかと思ったが、ずいぶん素直なものである。少し見くびり過ぎていたかも……。などと思いを改めかけたその時だ。
「リュート君 これ、一緒に運んでくれないかしら」
「分かりました。セリアさん」
ローザも聞いたことのないような猫撫で声でセリアがやってくる。彼女はテントに取り付ける撥水布を広げようとしていた。そう重たいものでもないし、そもそもS級の重装戦士がその程度持ち上げられないはずもない。そもそも、いつも背負っている鉄塊のような剣はアレよりも遥かに重たい。
しかしリュートは疑うことを知らぬように、快くセリアを手伝う。
「それっ!」
「掴みましたよ、セリアさん!」
「じゃあ一気に持ち上げましょうね」
生睦まじい共同作業。一見しただけではただの親子のようにも見える。
だがしかし、ローザの脳裏を過ぎるのは宿の狭い部屋での光景だった。一台だけのベッドに重なるようにして横たわり、お互いを熱烈に求め合う姿。
若かりし頃は冒険者として魔法の研鑽に励み、引退してからは魔法薬店の拡大に奔走していたローザには覚えのない熱。彼女とて、婚期を逃した自覚はある。失した愛を取り戻そうと、ラスレオの町に夜な夜な繰り出したこともある。だが、その結果は散々なものだった。
男にとってローザは年上すぎたし、性格もキツすぎた。たまに良い反応を見せる男も、彼女の財力にしか視線を向けていなかった。
それでも、彼女は諦めが悪かった。場末の酒場でヤケを起こしていた時、たまたま同じく一人静かに飲んでいた男がいた。一目惚れだったのか、逃避だったのか、今となっては分からない。少なくとも当時のローザは真剣で、真摯な気持ちで思いを伝えた。彼もまたそれに応じ、二人は宿の一室へ場所を移した。
――そこで、彼女は失敗したのだ。
「――ザさん。ローザさん」
「きゃあっ!? な、何よ突然!」
過去を回想していたローザは、目の前にリュートの顔が迫っていたことにようやく気付く。丸太から転げ落ちそうになりながら、キッと彼を睨みつける。
「何度も呼んでたんですが……。その、セリアさんと水を汲んでくるので、少し離れますね」
「そ、それくらい勝手に行きなさいよ」
何かと思えばどうでもいい断りの一言である。律儀すぎるのも七面倒なだけだ、とローザは憤慨する。八つ当たりのようなものだったが、それを指摘する者はいない。周りを見渡せば、隣にいたはずのミルラもいない。テントの中に気配があり、どうやら荷物の整理をしているようだと当たりをつける。
ローザにぴしゃりと言われたリュートは若干肩を落としつつも、早足で林の奥へと消えていく。木陰に立って待っていたセリアが、彼に笑顔を向けていた。
さっきから友人の目の前だというのにイチャコラと。ローザは頬杖を突いて眉間を寄せる。彼女は気を紛らせるように水を飲もうとして、水筒が空であることに気付く。あと少し早く気付いていれば、リュートに預けて汲みにいかせることもできただろう。
「まったく、面倒ね」
イライラ、イライラ、と胸の奥に棘が刺さる。その感情の根源を深く考えることもなく、ローザはしかたなく立ち上がる。ローブの留め具をぎゅっと握り、リュートたちが向かった川の方へと向かう。
「んっ、リュート君……。そんな、いきなり……っ♡」
茂みの奥からくぐもった声が聞こえたのは、その時だった。ローザの耳がぴくりと揺れて、聞き覚えのある声の、どこか切羽詰まったような音色に反応する。彼女は咄嗟に木の幹へと身を隠し、声のした方向へ探りを入れた。
じっとメガネの奥で目を凝らすと、緑の遮蔽物の奥にセリアとリュートの姿が見えた。
川の方角とも違ううえ、獣道からも外れている。あんなところへと迷い込むほど、二人とも方向音痴であるわけでもないだろう。ならば二人は望んで、隠れ潜むような木々の陰へと向かったことになる。
「ダメよ、リュート君。昨日の一回だけって――」
「でも、セリアさんのこと忘れられなくて……。今日もずっと我慢してたんですよ」
「んっ♡ そんなこと、言われても困るわ……」
耳を澄ませるローザに下に、不明瞭ながら会話が届く。リュートがセリアに強引に迫り、襲いかかっているようだった。やはり、とローザは勝ち誇る。やはりリュートも荒っぽい男なのだ。セリアに関係を迫り、その身体を自分勝手に扱おうとしている。
本性現したり、と鼻息を荒くするローザ。彼女が二人の前に姿を現そうと、茂みへ足を踏み込んだその瞬間、
「仕方ないわね。……一回だけよ」
思わぬことが起きていた。
嫌がっていたはずのセリアがリュートの首に手を回し、ビキニアーマーが食い込んだ柔らかな胸を押し付けたのだ。驚きのあまり硬直するローザがいるなど露とも知らず、二人は密着したまま濃厚に唇を重ねる。
「んっ、ちぅ……♡ じゅるっ♡」
「セリアさん。すごい熱心なキスで、可愛い」
「意地悪なこと言わないで。んちゅぅ♡」
二人はお互いだけをまっすぐに見つめ、熱い抱擁のまま舌を絡め合う。
呼吸のため離れた両者の間に、銀の糸が繋がっていた。
「っ!」
ローザはその光景に、目を離せないでいた。
自分と同じ世代のセリアを求める若い青年の姿。彼は熱烈にセリアと絡み合い、体温をなじませていく。何度も何度もキスを繰り返しながら、やがてリュートの手がセリアの胸へと迫る。龍鱗の胸当ての下へと指を滑らせ、きめ細やかな肌の美爆乳を指で揉みしだく。
「セリアさんのおっぱい、とっても好きです」
「んっ♡ 恥ずかしいわ♡ こんなおばさんの、大きいだけの垂れた胸なんて……」
「大人の魅力が詰まった美しいおっぱいですよ。ほら、こんなにかわいらしい」
「ひゃんっ♡ もう、リュート君がこんなに意地悪だったなんて」
リュートはビキニアーマーの下でぷっくりと膨らんだ未亡人の赤い突起を指で弾く。敏感なところに刺すような刺激が流れ、セリアは初々しく肩を跳ね上げたあと、拗ねたように唇を尖らせる。
「ごめんね。セリアさんの反応が可愛くて」
「な、何度も言わなくていいの。んんっ♡ はぁぅ♡」
口だけの謝罪をしながら、さらに執拗に胸を虐める。あえて先端には触れず、ふっくらと膨らんだ乳輪の縁を爪先でなぞったかと思えば、柔らかく積み重なった脂肪の厚みを確かめるようにセリアの弛んだ腹肉を掴む。
思うがまま自分勝手に全身を弄ってくるリュートの手つきに、セリアは腰の力が抜けていた。
「ああっ、だめ♡ 立ってられないわ」
「ここに座っていいよ。ほら、足を広げて」
「んっ♡ こんな格好、恥ずかしいのにぃ♡」
崩れ落ちそうになるセリアを抱え、リュートは彼女の背中を近くの木の幹へと押し付ける。アーマーが足元に落ち、完全に隠すものを失った真珠のような白さの胸を揉みしだきながら、更に陰唇へと指を伸ばす。
女の熟れた情欲は、彼女の意志に反して素直であった。
じゅぶり、と抵抗なく青年の男らしい指を咥え込む。
「ああっ♡ ゆび、奥までぇ♡」
「とろとろじゃないですか。セリアさんも、期待してたんじゃ?」
「んっ♡ だ、だってぇ……♡ 昨日は、不完全燃焼だったし……♡」
「一晩中オナってたくせに」
耳元で息子ほど歳の離れた青年に囁かれる。
セリアは耳まで真っ赤に染め、逃げるように顔を背ける。リュートはそんな彼女の、むっちりとした太ももの間に腰を捩じ込んだ。
「挿入れるよ、セリアさん」
「んっ♡ 来て……。私のこと、気持ちよくして♡」
息子の友人、幼馴染の母親。
越えてはならぬ一線も、一度破ってしまえば儚いものだ。両者は易々と倫理の壁を打ち壊し、お互いを求める。より深く、強く繋がりたいと共に願い、その欲望のままずぶりと沈んでいく。
「そんな……っ。ダメ、よ。ありえないわ……っ」
額に汗を滲ませながら、瞬きすら惜しんでそれを見つめるひとりの美魔女。いつしか彼女は茂みの陰に座り込み、ローブの一部をはだけていた。
いつかの夜、酒場で出会った男に嘲笑されたこの身体。だらしなく肉のついた、行き遅れの身。セリアとそう変わりはないはずだ。それなのになぜ……。
「セリアは良くて、私は……」
思わずそんな言葉が込み上げてくる。
唯一無二の親友であり命を預けた仲間への、あってはならない嫉妬の感情。叶わぬ物を持つ彼女への羨望。渦巻く熱が、心を焦がす。
「私も……ほしい……」
ついにローザは、どろりとした薄黒い欲望を口にしてしまった。