俺の手はまだ美鈴さんの肩の付け根にあった。
目を閉じて受け入れている彼女の呼吸が、俺の指先を微かに上下させている。
このまま止まっていてもいい。
そう思ったのは一瞬だった。
指先に伝わる体温が、俺の中の静止していた血液を一気に沸騰させた。
「美鈴さん」
名前を呼ぶと同時に、俺は彼女の肩を押し、反転させた。
シーツの上で彼女の体が滑り、背中が俺の方へ向く。
肌と肌が擦れ合い、湿った音が立つ。
摩擦熱が一瞬で指先から胸の奥へと伝播した。
「えっ…?」
驚く彼女の声を背中で聞く。
俺はためらいなく彼女の背中へ自分の胸を押し付けた。
密着。
隙間なく、背中と胸が合わさる。
汗ばんだ肌が吸い付き合うような感覚。
彼女の体温が、背骨を伝って直接俺の心臓へ流れ込んでくる。
俺の顎が彼女の肩に乗る。
鼻先が、彼女の耳の裏に触れる距離。
そこには産毛が立ち上がっていた。
俺の吐息がかかるたびに、産毛が細かく震えているのが分かる。
「正直に反応してみろって言ったよね」
耳元で囁いた。
低い声が出たのは、自分でも驚くほど喉が渇いていたからだ。
「…な、何よ急に」
強がった声。けれど震えている。
彼女の肩がビクリと跳ね、首が縮こまる。
逃げようとする彼女の腰。
俺はそれを許さず、腕を回して引き寄せた。
俺の下腹に、彼女の尻がめり込む。
柔らかい肉の塊が、俺の硬くなり始めたモノを押し潰すような圧迫感。
「品定めはもう終わりです。今度は俺が見させてもらいます」
耳の穴に向かって息を吹きかける。
彼女の全身が粟立ったのが、背中越しにありありと伝わってきた。
逃げ場はない。
背中からがっちりとホールドし、耳元から言葉を注ぎ込む。
俺の言葉責めが、これから彼女をどう変えていくのか。
その反応を確かめるために、俺は腕の力をさらに強めた。
「正直に反応してみろって言ったよね」
俺の耳元での囁きに、美鈴さんの体がビクッと跳ねた。
逃げようとする腰を腕で封じ、俺は彼女の耳たぶを軽く噛んだ。
「んっ…!」
甘い悲鳴が漏れる。
だがまだ彼女は抵抗している。
強がりを取り戻そうと、震える声で言い返そうとする。
「な、何よ…こんなの…ただの…っ」
「ただの何だ?」
俺は問い詰めながら、彼女の足を割り開き、俺のペニスを秘所に押し当てた。
すでに濡れそぼった割れ目は、亀頭を飲み込もうと熱く蠕動している。
「ただの…品定め…でしょ…っ!?」
言い終わるか終わらないかの瞬間、俺は腰を一気に突き上げた。
ズブリッ!
「ああああっ!!」
美鈴さんの背中が、激しい弧を描いて反り返った。
俺の胸板に押し付けられた背中の骨が、ゴキリと鳴るほどの反り具合だ。
汗ばんだ肌と肌が滑り、密着度が極限まで高まる。
熱い。
きつい。
背後から根元まで一気に貫かれた彼女の膣内は、俺のペニスを逃がすまいとギュウギュウに締め付けてきた。
「くっ…やっぱりきついな、美鈴さんの中は」
「ひぐっ…! おっ、おき…すぎ…っ!」
「ほら、正直に言えよ。気持ちいいんだろ?」
耳元で低く囁きながら、俺はピストン運動を開始した。
ゆっくりと、だが確実に奥の襞を擦り上げ、最奥を叩く。
パンッ! パンッ! パンッ!
肉がぶつかる音と、結合部から溢れる愛液のグチュグチュという音が混ざり合う。
「ち、ちがっ…! んっ、あっ…! 気持ちよくなんか…っ!」
美鈴さんはまだ否定しようとしている。
だが、その声はもう喘ぎに変わっていた。
ピストンのリズムに合わせて、彼女の茶色の髪が汗で顔に張り付き、激しく揺れる。
俺の腕の中で、彼女の体が反るたびに、背中の汗が俺の胸板を濡らし、滑りを生む。
その滑りが、さらに深い挿入を助長していた。
「嘘をつくな。体は正直だぞ。こんなに締め付けて、俺のを離さないで吠えてるじゃないか」
「やっ…! ああっ! そこっ…! ぶつかって…うぅっ!」
「どこだ? ここか?」
俺は意地悪く、子宮口をカリでこじ開けるように突き上げた。
ビクンッ!
彼女の全身が痙攣し、俺の腕の中で逃げ場を失って震える。
「ひぃっ! だめっ! そこはっ…! 旦那にも…触られたこと…ないぃっ!」
「ならなおさらだ。俺だけが知ってる場所だ。素直になれよ、美鈴」
名前を呼ばれ、耳元に吐息を吹きかけられると、彼女の理性が揺らぐのが分かった。
吃るような返答。
否定しようとして、口から漏れるのは甘い吐息ばかり。
強がっていた彼女の仮面が、背後からの容赦ない攻めと耳元の言葉責めによって、少しずつ剥がれ落ちていく。
「あっ、あっ、あっ…! んくっ…! いやっ…気持ちよくな…い…っ!」
「まだそんな口が叩けるのか? なら、もっとよくしてやるよ」
俺はピストンの速度を上げた。
彼女の抵抗が薄れ、快感に負けて喘ぎ始めるまで、俺は決して許さないつもりだった。
「あっ…あっ…もう…だめ…っ!」
美鈴さんの抵抗が言葉責めとピストンで削がれ喘ぎ声が漏れ始めていた。
だがまだ足りない。
彼女の中にある最後の理性の殻を完全に打ち砕くために俺はさらに攻めを激化させた。
「まだだ。まだ足りないだろう?」
俺は回していた腕を解き片手を彼女の胸元へと滑らせた。
汗で滑る肌を伝いその豊満な肉の丘へ到達する。
激しいピストンに合わせてすでに激しく揺れていた巨乳。
その揺れを利用し俺は下から弾くようにして乳房を打ち上げた。
パァンッ!!
乾いた音が部屋に響いた。
肉が重たく波打ち手に残る弾力が掌を痺れさせる。
熱い。
灼けつくように熱い肉塊が俺の手の中で形を変え跳ね返ってくる。
「ひぎっ!!?」
美鈴さんの口から驚愕と快感が入り混じった悲鳴が飛び出した。
背中越しに伝わる全身の痙攣。
打たれた衝撃が子宮まで達したかのように膣内がギュウウウッ!と俺のペニスを締め上げた。
「ほらどうだ? これでお前の乳も正直に反応してるぞ」
パンッ! パァンッ!!
俺はピストンのリズムと同調させてさらに激しく乳房を打ち据えた。
揺れる胸と打つ手のリズムが重なり背徳的な打楽器の演奏みたいに響く。
下から突き上げられ上から打ち据えられる。
前後からの夹撃に彼女の理性は瞬く間に崩壊していく。
「ああっ! あぐっ! おっぱいっ! 叩かれてるっ! おっぱい叩かれて…おかしくなるぅぅっ!!」
「気持ちいいだろ? 言ってみろよ」
「いいっ! いいですっ! おっぱい叩かれて…気持ちいいですぅっ!!」
彼女はもう否定しなかった。
強がりも冗談も消え失せただのメスの顔で快楽を貪っている。
白濁した目で虚空を見つけ口から涎を垂らしながら絶頂を懇願し始めた。
「イクっ! イキますっ! お願いっ! もっとっ! もっと激しくしてぇぇっ!!」
俺ももう限界が近かった。
彼女の膣内の締め付けが強烈すぎて射精感が下腹部で爆発寸前だった。
美鈴さんの絶叫が部屋中に響き渡る。
俺も限界だった。彼女の膣が俺のペニスを締め上げるたびに、精嚢の奥から熱い塊がせり上がってくるのが分かる。
「出すぞ…美鈴の奥で、全部出す…!」
「きてっ! きてぇっ! 私も…私もイクぅっ!!」
俺は彼女の腰を思い切り引き寄せ最奥まで一気に突き上げた。亀頭が子宮口をこじ開け、その先端が彼女の最も深い場所に食い込む。その瞬間俺の全身が硬直し、精液が一気に尿道を駆け上がった。
「うぉぉっ…!!」
どぴゅっっ!! びゅるるるっっっ!!
爆発的な射精が始まった。ドクンッ! ドクンッ! とペニスが脈打つたびに、熱くてドロドロの白濁液が彼女の子宮の奥深くへと注ぎ込まれていく。
「あああぁぁっっ!! 熱いっ!! 子宮に…直接…注がれてるぅぅっ!!」
美鈴さんの全身が仰け反り、彼女の膣が激しい痙攣を起こした。俺のペニスを絞り上げるように収縮する肉壁がさらなる射精を促す。
「まだ出すぞ…! 全部受け止めろっ!!」
「はいぃっ! 受け止めますっ! あんたの…あんたの子種…全部ぅぅっ!!」
びゅくっ! びゅくっ! どぷどぷっ!!
彼女の背中越しに彼女の腕が必死に俺の首に回された。彼女の爪が、絶頂のあまり俺の肩に食い込む。皮膚を突き破り血が滲むような激しい痛み。だがその痛みさえも快感のスパイスだった。
「あぐっ…! すごい…まだ…出てる…!」
「お前が…締め付けるからだろ…っ…!」
射精が終わらない。彼女の子宮が俺の精液を一滴残らず吸い取ろうとするかのように膣壁が蠕動運動を繰り返す。やがて、最後の一滴まで搾り取られると俺は全身の力が抜け、彼女の背中にグッタリと体重を預けた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
荒い呼吸だけが、蒸し暑い部屋の中に響く。
繋がったまま、二人の汗と体液が混ざり合いシーツに大きなシミを作っていた。耳元で彼女の早い鼓動と、俺の心臓の音が重なる。
トクン…トクン…。
ゆっくりと、その二つのリズムが一つに同調していく。
「…生真くん」
「…なんですか」
「…これで本当に…妊娠しちゃったら…どうしてくれるの…?」
美鈴さんは力なく笑った。
その声は、もはや強がりでも冗談でもなくただただ満たされた雌のそれだった。
俺は答えず、彼女の汗ばんだ肩に顔を埋めその体温を感じていた。