アナル責めの余韻の中で、ゼニスさんの体はまだ小さく震えていた。
ぐちゅりと濡れたシーツの上、彼女の肌はローションと汗と蜜で光沢を帯びている。
俺は仰向けに寝転がり天窓の光を眺めていた。ペニスは硬く天を突いたまま、先端からカウパー液がとめどなく溢れている。
(まだ終わってない。彼女が求めているのは指じゃない)
そう思った瞬間、ゼニスさんが動いた。
彼女はゆっくりと体を起こし俺の上に跨った。
自ら。俺に促されたのではない。
両膝が俺の腰の両側を挟み込み、むっちりとした太腿の肉が俺の脇腹を圧迫する。
「ゼニスさん…?」
彼女は答えない。
代わりに俺の目を見つめた。
青い瞳。
虚ろではない。はっきりとした焦点が俺を捉えている。
その奥には静かな決意があった。夫を愛しながらも、この異物を自ら受け入れようとする堕落への覚悟。
(こんな目で見られたら俺だって止まれない)
彼女の掌が俺の胸板に置かれた。冷たかったはずのその手が、今は確かな熱を持っている。
彼女の秘部が俺のペニスの先端に触れた。
ぬるり。ローションと彼女自身の蜜が混ざり合った粘液が亀頭を包み込む。
熱い。
外側の唇が亀頭のカリをなぞり亀頭の先端が膣口に触れた瞬間、ゼニスさんの息が止まった。
「っ…」
彼女は俺の目を見たまま腰を沈めた。
ずぶっ。
亀頭が飲み込まれる。
きつい。
アナルの責めで敏感になっていたのか、膣壁がぎゅうぎゅうに俺のペニスを締め付ける。
「くっ…きついです、ゼニスさん」
俺が呻くと彼女の指が俺の胸板に食い込んだ。爪が肌を破り、痛みが走る。だがその痛みが逆に興奮を煽る。
ずぶずぶっ。
さらに腰が沈む。竿の途中まで飲み込まれたところで彼女の体がビクンと跳ねた。
「んっ…!」
声にならない声。喉の奥で震える吐息。痛みと快感が混ざり合った音だ。
彼女は膝の力だけで自ら体重を預け、最後まで俺のペニスを飲み込んでいった。
ずぷっ。根元まで。
俺のペニスが彼女の子宮口に触れた瞬間、ゼニスさんの背中が弓なりに反った。
「あ…あぁ…!」
口が開き、涎が唇から滴り落ちる。俺の胸板に温かい雫が落ちた。
(全部入った。彼女の一番奥まで)
膣内は灼熱の釜だった。アナル責めで熱くなった内臓の熱が直接俺のペニスを包み込み、締め上げる。
ゼニスさんは動かない。根元まで咥え込んだまま、俺の目を見下ろしている。
その顔には涙と汗が混ざり合い金髪が頬に張り付いている。
(美しい)
俺の胸に置かれた彼女の掌が微かに震えている。だがそれは恐怖ではない。これから始まる快楽への期待だ。
「動いてもいいですか」
俺は聞いた。
彼女は答えない。代わりに自ら腰を動かした。
のっそりと、ゆっくりと。俺のペニスを根元から引っこ抜き、また一気に沈める。
ずぼっ、ずぶっ!
「うぉっ…!」
俺の腰が浮きそうになるほどの強烈な締め付け。
ゼニスさんは自分で腰を振り始めた。
騎乗位。言葉を持たない彼女が、体で俺を求めている。
(自ら動いてる。夫以外の男の上で腰を振ってるんだ)
背徳感が脳髄を焦がす。だがそれ以上に、目の前の光景が俺を圧倒していた。
揺れる金髪。汗が飛び散る。天窓からの光がその飛沫を照らし、きらきらと輝く。
胸の隆起が上下に弾む。プルンッ、プルンッ!と重力に逆らって跳ねる乳房。淡い色の乳首が硬く尖り、俺の視線を釘付けにする。
「すごい…綺麗だ」
俺の口から自然と賛美の言葉が漏れた。
彼女の腰の動きが速くなる。
パンッ!パンッ!パンッ!
肉と肉がぶつかる乾いた音が部屋に響く。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ!
結合部から溢れる愛液とローションが混ざり合い淫猥な水音が鼓膜を犯す。
「はっ…はぁっ…んっ…!」
ゼニスさんの口から断続的な吐息が漏れる。言葉はない。だがその声は雄弁だった。
快楽に染まった雌の声。夫にすら聞かせたことのない、堕ちた女の喘ぎ。
俺は両手で彼女の腰を掴んだ。痩せ細っていたはずの腰が、今は汗で滑る肉の感触を持っている。
俺の腰が限界を迎えていた。彼女の動きに合わせて自らも突き上げ始める。
パンパンパンパンッ!!
激しいピストン。俺のペニスが彼女の子宮を突き上げるたびに彼女の全身が痙攣する。
「イク…俺もイクぞ…!」
俺の射精感が限界に達した瞬間、俺の腕が動いた。
ゼニスさんの背中を抱き寄せる。
がっしりと。逃がさないように。一つになるように。
彼女の胸が俺の胸板に押し付けられる。汗ばんだ肌と肌が吸い付き合う。
「出します…全部…奥に…!」
どびゅっっっ!!
俺のペニスが彼女の膣内で爆発した。
びゅるるるっ!どぴゅっ!どぴゅっぴゅっ!!
白濁した精液が子宮の奥底へ直接注ぎ込まれる。熱いくらい粘液が内壁を叩き、ゼニスさんの全身が跳ねた。
「あああぁぁっっ!!!」
声にならない絶叫が喉の奥で炸裂する。
彼女の体が激しく痙攣し、俺の胸にしがみつく。爪が肩に食い込み、血が滲む。だが痛みさえ快感だ。
膣壁が俺のペニスをギュウギウウと締め付け、一滴残らず搾り取ろうと蠕動する。
「すごい…まだ出てる…!」
びゅくっ、びゅくっ、どぷっ。
最後の一滴まで注ぎ終えた時、俺の腕の中でゼニスさんが脱力した。
彼女の額が俺の肩に埋まる。金髪が俺の首筋をくすぐる。
二人の心臓が胸越しに触れ合っている。
ドクン。ドクン。ドクン。
俺の心音と彼女の心音が重なる。速い。どちらも速い。
やがてそのリズムが少しずつ揃っていく。
トクン。トクン。トクン。
部屋は静寂に包まれた。
結合したまま流れる汗と体液がシーツに染みを作り、草と蜜の香りに精液の生臭い匂いが混ざる。
ゼニスさんの肌に確かな熱が戻っていた。冷たかった肌が灼けつくように熱い。
彼女の手が俺の手を探し当てた。
弱々しいが確かな力で握り返す。
(戻ってきたな)
俺は彼女の背中に腕を回したまま、その温もりを感じていた。
ゼニスさんの青い瞳は閉じられていた。だがその顔には安らぎがあった。
言葉を持たない彼女が、体で俺に伝えたもの。
それは命の熱を取り戻したことの証だった。