TSおしっこ聖女の人助け 作:Geminiちゃん痛くしないで
大陸南部に位置する、芸術と文化の都、ルネッサ・ファルネーゼ王国。
この国を統べる国王の隣には、常に一人の美しく気高い女性が立っていた。
王妃、エレノア・フォン・ファルネーゼ。年齢は三十代後半。
夜の闇を溶かしたような艶やかな黒髪を優雅に結い上げ、真紅のドレスを着こなす彼女は、まさに大輪の薔薇と呼ぶにふさわしい妖艶な美貌と、何者にも屈しない誇り高き精神を持っていた。
彼女は単なる王の飾りではない。自らも国政に参加し、民を慈しみ、時には諸外国との外交交渉の矢面に立つ、文字通りの国の母であった。
「この国の平和と誇りは、わたくしが守り抜いてみせますわ」
それがエレノアの信念であった。
しかし、その強固な意志が試される日が訪れる。
建国記念を祝う大舞踏会の夜。
近隣諸国から多数の貴族や王族が招かれ、華やかなワルツの調べが王城の広間を満たしていた。
エレノアは国王と共に一段高いバルコニーから、笑顔で参列者たちに手を振っていた。
その時だった。
給仕に扮していた隣国の暗殺者が、盆に隠し持っていた短剣を抜き放ち、国王の胸をめがけて跳躍したのだ。
「陛下ッ!!」
近衛騎士すら反応できない一瞬の隙。しかし、誰よりも早く動いたのは、ドレスを纏ったエレノアだった。
彼女は己の身を挺して国王を庇い、暗殺者の前に立ちはだかった。
——ズブッ!!
鈍い音と共に、禍々しい紫色のオーラを纏った短剣が、エレノアの美しい腹部に深々と突き刺さった。
「ぐっ……あぁぁッ……!!」
「エレノア!!」
暗殺者はその場で近衛騎士に斬り伏せられたが、悲劇はそこから始まった。
短剣に塗られていたのは、ただの毒ではない。古代遺跡から発掘されたとされる腐肉の呪詛と呼ばれる、最悪の呪いだった。
短剣が引き抜かれた傷口から、ドス黒い瘴気が吹き出し、エレノアの真っ白な肌が、まるで業火に焼かれたように黒く変色し、瞬く間に腐り落ちていったのだ。
「あ、ああ……! 痛い、痛い……ッ!」
常に気丈に振る舞ってきたエレノアが、床に転がり、ドレスを握りしめて絶叫する。
王宮の治癒術師たちがすぐさま駆けつけ、ありとあらゆる解毒魔法と浄化の光を浴びせたが、瘴気は一向に晴れる気配がない。
それどころか、魔法の光を食らうようにして呪いは進行し、エレノアの腹部から胸へと、腐敗の領域を広げていった。
「なんということだ……! このままでは、王妃様の体が腐り落ちて……!」
治癒術師長が絶望の声を上げる。
「教会だ! 今すぐ教皇猊下に連絡を取れ! どんな代償を払ってでも、奇跡の聖女様を呼ぶのだ!!」
夫である国王の悲痛な叫び声が、血の匂いと腐臭が立ち込める王宮に響き渡った。
---------------------------------------
深夜の王城、王妃の寝室。
重厚な天蓋付きのベッドには、死の淵を彷徨うエレノアが横たわっていた。
ドレスは切り裂かれ、そこには直視に堪えないほど爛れ、黒い瘴気を放つ無惨な傷口が広がっている。
激痛のあまり、エレノアの意識は半分飛んでいた。
(わたくしが、こんな無様な姿で死ぬなど……。あの方を、この国を残して……)
誇り高い彼女にとって、自らの体が醜く腐り果てていく姿を晒すこと自体が、死以上の屈辱であった。
その時、寝室の中央に眩い光の柱が立ち上った。
「——お待たせいたしました、国王陛下」
白銀の鎧を纏った第一聖騎士隊長レオンの声と共に、純白のドレスに身を包んだ銀髪の少女——レナが姿を現した。
「おお……! 聖女様! よくぞ来てくださいました! どうか、どうか妻を!」
「お任せください。すぐに浄化を始めます!」
国王の涙ながらの懇願に、レナは力強く頷いた。
しかし、ベッドに近づき、エレノアの腹部の傷を見た瞬間、レナの顔からスッと血の気が引いた。
(うわぁぁぁ……! これ、想像以上にエグい呪いじゃん! しかも、お腹の広範囲に広がってる……!)
レナは、自分がこれからやらなければならない治療を理解し、絶望に打ち震えた。
同行していた教会専属の治癒魔術師が、冷や汗を拭いながらレオンに小声で報告する。
「聖騎士長。王妃様の呪いは極めて強力です。患部が腹部全体に及んでいるため、聖女様には、王妃様の腰のあたりに跨っていただき……その、真上から腹部全体に向けて、奇跡の雫を直接、かつ満遍なく降り注がせる必要があります」
「……承知した。聖女様、お聞きになりましたか」
レオンの真顔での確認に、レナは涙目でコクコクと頷いた。
(聞いてたよ! つまり、この美しくて気高そうな大人の女性の顔を見下ろしながら、そのお腹に向かって股を開いてジョバジョバしろってことでしょ!? 無理!! 社会的にも精神的にも死ぬ!!)
しかし、エレノアの呼吸は今にも止まりそうになっている。猶予は一秒もない。
「皆さん、結界を張りますので、絶対に見ないでください……っ!」
レオンたち聖騎士が鉄壁の光の陣を敷き、国王やメイドたちを外へと弾き出した。
結界の中。
レナは、震える足で豪華なベッドの上に上がった。
そして、荒い息を吐くエレノアの腰のあたりを跨ぐようにして立ち、純白のドレスの裾を、両手で一気に胸元までたくし上げた。
一方、激痛の中で意識を繋ぎ止めていたエレノアの目に、その光景が映った。
(……聖女、様? いったい、何をなさるつもり……?)
霞む視界の中で、彼女が見たのは、我が子ほども年の離れた銀髪の少女が、下着もつけずに自分の腹部の上に跨り、その柔らかな秘部を自分に向けているという、信じがたい光景だった。
「ご、ごめんなさい、王妃様……! 本当に、ごめんなさい……っ! でも、すぐに楽になりますから……っ!」
少女は、なぜか顔を真っ赤にして、ポロポロと涙を流しながら謝っている。
そして次の瞬間。
少女の股間から、眩いばかりの黄金の液体が、エレノアの黒く腐りかけた腹部に向かって勢いよく放たれたのだ。
「——ッ!?」
エレノアの脳が、状況の理解を拒絶した。
(わたくしは今……年端もいかない少女に……小水をかけられている……!?)
誇り高き国の母。誰からも敬われ、ひざまずかれてきた彼女にとって、それはこれまでの人生で味わったことのない屈辱だった。
(なんという……なんという無様で、惨めな……! このような屈辱を受けるくらいなら、いっそ死んだ方がマシ……!!)
怒りと屈辱で、エレノアは少女を睨みつけようとした。
しかし、彼女のその感情は、次の瞬間に訪れた現象によって、打ち砕かれることになる。
---------------------------------------
黄金の聖水が、エレノアの爛れた腹部に触れた瞬間。
「ジュワァァァッ!!」という音と共に、呪いの瘴気が一瞬にして蒸発した。
「……あぁっ!?」
それは、エレノアの口から漏れた、自分でも信じられないほど艶めかしい声だった。
痛みが消えるのではない。
神聖魔力が、死にかけていた細胞に爆発的な活力を与え、強制的に再生させていく。
その過程で発生する魔力の干渉が、エレノアの神経を直接撫で上げ、背筋が反り返るほどの凄まじい快感へと変換されたのだ。
(なに、これ……熱い……! 熱くて、甘くて……体が、溶けそう……!)
腹部に降り注ぐ黄金の雫の温もり。
そこから発せられる、百合の花を煮詰めたような高潔で甘美な香り。
腐肉が剥がれ落ち、真珠のような新しい肌が再生していくのと同時に、エレノアの意識は、快楽の波に飲み込まれていった。
(ああ……わたくしは今、この神々しい少女の雫で……洗われている……)
エレノアは、ゆっくりと視線を上へ向けた。
そこには、自分の腹部に放尿を続けながら、羞恥の極みにあるレナの姿があった。
「うぅっ……ひぐっ……! 絶対怒られる……不敬罪で首跳ねられる……っ! ごめんなさい、ごめんなさぁい……っ!」
レナは、大人の女性を見下ろす形で用を足しているという罪悪感と恥ずかしさで、大粒の涙をボロボロとこぼし、顔を両手で覆いながらプルプルと震えていた。
その表情は、気高き王妃を汚す残酷な支配者などではなく、ただ申し訳なさすぎて今すぐ消えたいと願う、可哀想で愛らしい少女のそれだった。
その、あまりにも必死で、あまりにも恥じらいに満ちた表情を見た瞬間。
エレノアの奥底で、厳重に封印されていた何かが、音を立てて弾け飛んだ。
(……なんて、可哀想で……なんて愛おしいのかしら)
屈辱? 怒り?
そんなものは、快感の波と、目の前の少女の涙の前に、綺麗に洗い流されてしまった。
代わりに彼女の胸を満たしたのは、歪みきった巨大な母性と、それに付随する底なしの被虐嗜好であった。
(この子は、わたくしの命を救うために、己の尊厳を捨てて、泣きながら小水をかけてくれている……。わたくしのような年増の女を救うために、こんなにも辱めを受けている……)
違う、とエレノアの歪んだ脳が囁く。
(この子が恥じる必要などない。悪いのは、この子にこんなことをさせているわたくしだ。わたくしが、この神聖な少女の便器となって、全ての雫を受け止めるべきなのだわ……!)
性癖の扉が吹き飛んだ。
エレノアは、腹部に降り注ぐ黄金の雫の温もりを、まるで我が子からの愛の抱擁であるかのように感じ始めた。
もっと。もっと激しく。
もっと蔑んだ目で、泣きながら、この惨めな大人の女を汚してちょうだい。
「はぁっ……あぁんっ……! 素晴らしいわ……聖女、様……っ」
エレノアの口から、無意識のうちに恍惚とした喘ぎ声が漏れ出す。
彼女は、自らの両手で、再生しつつある腹部に降り注ぐ聖水をすくい上げ、それを自らの頬にこすりつけた。
「ヒッ!?!? ちょ、王妃様!? 何して……!?」
下から聞こえてきた艶めかしい声と、自らの排泄物を顔に塗りたくる王妃の狂気の行動を見て、レナはパニックを起こした。
(えっ!? なんで!? さっきまで凄い気高そうなオーラ出してたのに、なんで自分でおしっこ顔に塗ってハァハァ言ってんの!? 怖い! 大人怖い!!)
レナの動揺により、黄金の雫の狙いがブレて、エレノアの胸元や首筋にもバシャバシャと降り注いでしまう。
しかし、それがかえってエレノアの歪んだ悦びを加速させた。
「ああ……っ、ごめんなさい、わたくしが動いたから……。もっと、もっと乱暴にかけてくださっていいのよ……? 」
エレノアは、完全に焦点の定まらないトロンとした瞳で、股を開いて震えるレナを下から情熱的に見つめ上げた。
(終わった! 色んな意味で終わった! この人、確実にヤバい扉開いちゃったよ!!)
レナは半狂乱になりながら、残りの聖水を全力で放出した。
---------------------------------------
「ふ、ふえぇぇぇん……! お、終わりましたぁっ……!」
最後の一滴を絞り出し、レナは逃げるようにベッドから転げ落ちた。
乱れたドレスを慌てて整え、大理石の床にへたり込む。精神的ダメージが限界を突破し、もはやジョッキで強い酒でも一気飲みして記憶を消したい気分だった。
聖騎士たちが結界を解くと、外で祈っていた国王たちが雪崩れ込んできた。
「エレノア!!」
国王が目にしたのは、無惨に切り裂かれたドレスの間から覗く、傷一つない、それどころか二十代の頃のように白く透き通るような美しい肌を取り戻した妻の姿だった。
しかも、肌はほんのりと上気し、額には汗が浮かび、その表情は……言葉を選ばずに言えば、情事の後のような色気を放っていた。
「ああっ……陛下……」
エレノアはゆっくりと身を起こした。
「おお、エレノア! 呪いは消えたのだな! 奇跡だ、聖女様、本当に、本当に……っ!」
国王がレナに向かって土下座せんばかりの勢いで感謝を述べる。
しかし、エレノアの視線は、夫である国王には向いていなかった。
彼女は、床にへたり込んで震えているレナの元へ、まるで幽鬼のようにふらふらと歩み寄った。
「ヒッ……!」
レナが後ずさる。
エレノアは、レナの目の前で、流れるような動作で優雅にひざまずいた。
そして、レナの小さな両手を、自らの胸に強く押し当てた。
「聖女様……。貴女様がくださった、あの温かくて、甘美な命の雫……。わたくし、一生忘れませんわ」
その声は、かつての気高い王妃のものではなく、まるで恋い焦がれる少女のような、いや、狂信的な信者のような、甘くねっとりとしたものだった。
「あ、あの、王妃様……元気になって、よかったです……」
レナが引き攣った笑顔を浮かべる。
「ええ。わたくし、生まれ変わりましたの」
エレノアは、うっとりとした表情でレナの顔を見つめた。
「貴女様の、あの涙に濡れた美しい顔に見下ろされながら……わたくしは、自分の無力さと、貴女様の慈愛を思い知りました。ねえ、聖女様。もしよろしければ……わたくしを、貴女様の専用の便座として、教会に連れて行っていただけないかしら……?」
「——は?」
国王の顔が硬直した。
聖騎士隊長レオンも、一瞬だけピクッと眉を動かしたが、プロの意地で無表情を貫いた。
「なにを……仰っているんですか、王妃様……?」
レナは、恐怖で声が裏返った。
「冗談ですわ」
エレノアはクスリと笑ったが、その目は全く笑っていなかった。
「ですが、この国の母として、貴女様に最大の敬意と……愛情を捧げることは誓いますわ。また、いつでも……ええ、いつでも粗相をしにいらしてくださいね……? わたくし、口を開けてお待ちしておりますから」
「レ、レオンーーーッ!! もう嫌だこの国!! 帰る!! 今すぐ帰るぅぅぅッ!!」
「はっ! 緊急離脱いたします!」
レナの悲鳴を聞き、レオンが即座に転移魔法陣を起動する。
「ああ、待って聖女様……! もっとわたくしを蔑んで……!」
エレノアが手を伸ばす中、光の柱と共に、レナたちは夜の王城から逃げ去っていった。
後に残されたのは、呆然とする国王と、己の手についた聖水の残り香を深く吸い込み、恍惚の笑みを浮かべる美しき王妃だけであった。
「……エレノア? 今、君は聖女様に何と言ったんだ……?」
「あら、陛下。気にしないでくださいな。ただ、我が国の国家予算の使い道を、少し変更するだけですわ」
エレノアは、妖艶に微笑みながら立ち上がった。
それから数ヶ月後。
ファルネーゼ王国から教会本部へ、多額の寄付金が毎月のように送金されるようになった。
そして、王宮の最深部、国王すら立ち入りを禁じられたエレノアの秘密の地下室には、ある恐るべき建造物が極秘裏に完成していた。
それは、一流の彫刻家と錬金術師を脅して造らせた、聖女様の等身大純金像であった。
しかもただの像ではない。像の背中から、教会の伝手を使って入手した聖水を注ぎ込むと、像の股間の位置から、絶妙なチョロチョロとした勢いで温められた聖水が排出されるという、狂気に満ちたギミック付きであった。
「ああ……聖女様……。今日もわたくしを、その小水で汚してちょうだい……」
夜な夜な、地下室にこもり、黄金像の下で全裸になって聖水を浴びる気高き王妃。
(最近、同盟国の王妃様からの手紙が、なんか凄いポエムみたいで怖いんだけど……気のせいだよね?)
教会で最高級のケーキを食べながら首を傾げるレナは、自分が国の母をドM変態女に変えてしまった事実を、まだ理解していないのだった。