※この作品はR-18です。

TSおしっこ聖女の人助け   作:Geminiちゃん痛くしないで

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第六話:天才賢者エリアン

大陸の中央部に位置する、空に浮遊する巨大な島。そこは、世界中のあらゆる魔法技術と英知が集結する最先端の学術国家、魔術都市アイテールである。

この都市の頂点に立つのは、若干二十二歳にして歴代最高の頭脳と称される若き天才賢者、エリアン・フォン・ノイマンであった。

青みがかった銀髪を無造作に伸ばし、度の強い銀縁のモノクルの奥には、常に冷徹で論理的な知性の光が宿っている。彼にとって、この世の全ては数式と魔力法則で説明できるものであり、神や奇跡といった魔術的に解明されていない事象は、ただの未解明な現象に過ぎないと考えていた。

 

しかし、その知性をもってしても、予測不可能な事態は起こる。

 

「賢者様! 地下動力炉のアーティファクトが暴走を始めました! このままでは魔力炉がメルトダウンし、アイテールが地上に墜落します!」

 

研究員たちの悲鳴が響き渡る地下最深部。

エリアンは、狂ったように荒れ狂う魔力の嵐の前に立っていた。

アーティファクトである球体は、臨界点に達しようとしていた。

 

「……慌てるな。事象には必ず法則がある。暴走の波長は……なるほど、三次元空間の魔力ベクトルが反転しているのか」

 

エリアンは冷静に状況を分析し、そして、合理的かつ自分の命を代償とする解決策を即座に導き出した。

 

「退避しろ。私の魔力回路をアーティファクトに直接接続し、暴走する魔力を私の肉体をバイパスにして大気中へ放散させる。それしか都市を救う方法は存在しない」

 

「賢者様!? そんなことをすれば、あなたの魔力回路は焼き切れ、肉体は内側から破裂してしまいます!」

 

「都市の危機と、個体一つの消滅。天秤にかけるまでもない。行くぞ」

 

エリアンは迷うことなく、暴走する魔力炉へと両手を突き出した。

『リンク——ディスチャージ!!』

 

その瞬間、エリアンの細身の体を、致死量の数万倍という魔力が駆け巡った。

 

「ガ、ァァァァァァァッ!!」

 

全身の血管という血管が破裂し、皮膚を突き破って青白い魔力の光が直接吹き出す。

魔力回路はズタズタに引き裂かれ、内臓は魔力によって削り取られていった。

数分に及ぶ地獄の苦しみの中、エリアンは暴走を抑え込み、アーティファクトを正常化させることに成功した。

 

しかし、代償はあまりにも重かった。

 

「け、賢者様!!」

 

床に崩れ落ちたエリアンの体は、もはや人間の形を保つのがやっとの状態であった。

全身の皮膚は剥がれ落ち、両目からは血の涙が流れ、呼吸器系も破壊されている。回復魔法はおろか、最高級のエリクサーでさえも、治癒することは不可能だった。

 

(……計算通りだ。都市の被害はゼロ。私の死亡率は100%。極めて……合理的な結果、だな)

 

薄れゆく意識の中、エリアンは己の死を受け入れていた。

だが、彼を失うことを恐れた魔術都市の長老たちが、教会の教皇に対してアイテールの全魔術技術の無償提供という破格の条件と引き換えに、奇跡の御子の派遣を要請したのである。

 

「……空間の、歪み……? 転移魔法か……」

 

エリアンの混濁した視界の先に、眩い光の柱が立ち上った。

 

---------------------------------------

 

「うわぁっ……! なにこれ、体が内側から光って崩れてる……! 急がないと!」

 

転移してきたレナは、エリアンの凄惨な状態を見るなり悲鳴を上げた。

同行した治癒魔術師が即座にレオンに指示を飛ばす。

 

「隊長! 賢者様の魔力回路が完全に崩壊しています! 外部からの治癒では魔力が反発します。直接、口から奇跡の雫を大量に流し込み、内側から魔力回路を再構築させるしかありません!」

 

(また口から直接……! しかも今度は、頭の良さそうなインテリ眼鏡のイケメン……!)

 

レナは心の中で涙を流しながら、結界を張ったレオンたちを背にして、エリアンの顔の真上に跨った。

 

(……教会が誇る、聖女か)

 

死の淵にありながら、エリアンの脳はまだ活動を続けていた。

彼は、自分を見下ろす銀髪の少女を冷徹な視線で観察した。

 

(奇跡など存在しない。彼女の治癒能力も、未知の魔力組成式に過ぎないはずだ。それをこの目で分析し……)

 

「ご、ごめんなさい……! 絶対に、変な目で見ないでね!」

 

レナは、恥ずかしさで顔を真っ赤に染めながら、純白のドレスを胸元までたくし上げた。

下着は着けていない。

エリアンの視界に、少女の滑らかな太ももと、その奥の神秘の泉が直接飛び込んできた。

 

(……は?)

 

エリアンの思考が、一瞬停止した。

 

(なぜ、彼女は下半身を露出しているのだ? 治癒の魔法陣を展開するのではないのか? まさか……)

 

そのまさかであった。

次の瞬間、恥じらいに震える少女の秘部から、眩いばかりの黄金の液体が、エリアンの開いた口に向かって直接放たれたのだ。

 

「ジュワァァァァァッ!!」

 

黄金の雫がエリアンの口内に入った瞬間。

彼の脳内で、これまでに構築してきた全ての魔術理論、物理法則、世界観が、音を立てて粉々に砕け散った。

 

(な、なんだこの異常な魔力密度は!? 含有されるマナの波長が、既存のどの属性にも当てはまらない……いや、違う! これは生命そのものの概念が液体化している!?)

 

喉を通り、胃に落ちた黄金の水は、エリアンの崩壊した魔力回路を再構築し始めた。

失われた内臓が編み直され、皮膚が瞬く間に再生していく。

しかし、エリアンにとって最も衝撃的だったのは、肉体の回復ではなかった。

 

(この、圧倒的な真理はなんだ……!?)

 

天才である彼は、理解してしまったのだ。

この黄金の液体が、少女の体内でどのように生成され、いかにしてこの奇跡の治癒力を生み出しているのかを。

それは、少女自身の羞恥心、他人を救いたいという慈愛、そして何より、排泄という最も卑俗な行為と、奇跡という最も神聖な事象の矛盾。

その矛盾のエネルギーこそが、この無限の治癒魔力を生み出しているという超論理に気付いてしまったのである。

 

(素晴らしい……! これこそが世界の真理! 数式では決して解き明かせない、命の根源! そしてそれを生み出しているのは……目の前で泣きながら小便を漏らしている、この可憐な少女の体……!)

 

健康を取り戻したエリアンの瞳に、理性の光は失われていた。

代わりに宿ったのは、狂気的なまでの探求心と、完全に方向性を間違えたフェティシズムであった。

 

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「……ふぅっ、ふぅっ……」

 

レナは、息を荒げながら黄金の放出を終えた。

 

(よし、顔色も戻ったし、傷も塞がってる! よかったぁ……でも、恥ずか死ぬ……!)

 

レナは安心し、たくし上げていたドレスを下ろそうとした。

その時である。

 

「——素晴らしい。実に、素晴らしい事象だ」

 

「えっ?」

 

下から、極めて冷静な、しかしどこか熱を帯びた声が聞こえた。

見下ろすと、先ほどまで死にかけていたエリアンが、無傷の状態で目を開き、その銀縁の片眼鏡を妖しく光らせながら、レナの股間をガン見していたのである。

 

「あ、あの……? 賢者、様……?」

 

「この真理の源泉。魔力が霧散する前に、より詳細な構造を目視で確認する必要がある。生命の神秘が、この僅かな隙間から生み出されているという事実。学者として、これを観察せずして何とする」

 

エリアンは、寝転がった状態のまま、おもむろに右手を上へと伸ばした。

そして、ドレスを下ろそうとしていたレナの両手をすり抜け、彼女の太ももの内側に、その冷たく長い指を這わせたのだ。

 

「ヒッ!?」

 

「失礼する。少しだけ、構造を見せてくれ」

 

言葉とは裏腹に、エリアンの動きに躊躇いは一切なかった。

彼は、長い人差し指と中指を使い。

黄金の雫を放出し終え、うっすらと魔力の光を帯びて濡れているレナの秘部を——左右に、ゆっくりと、しかし確かな力で、押し広げたのである。

 

「————っっっっ!?」

 

レナの精神は、混乱の局地にあった。

 

(ひ、ひろっ、広げっ、指で、えっ!? み、見らっ、直視っ!? 中まで、えっ!?)

 

あまりの衝撃、あまりの羞恥、あまりの予想外の行動に。

レナは完全にフリーズし、抵抗することも逃げることもできず、ただ口をパクパクとさせながら、顔を真っ赤にして、秘部を指で広げられたままになってしまった。

 

「おお……なんという美しいフラクタルだ。粘膜の深層から溢れ出る黄金の魔力粒子。そして、この強烈な羞恥の表情がもたらす魔力のスパイク現象……!」

 

エリアンは、股を大きく開かれ、指で秘部をこじ開けられて涙を流して固まっているレナの姿を、至近距離で、瞬き一つせずに観察し続けた。

 

しかし、天才賢者の狂気はこれだけにとどまらなかった。

 

(この圧倒的に美しく、神々しい真理の光景。私の脳の記憶だけに留めておくのは、人類の大きな損失だ。この姿は、後世に残さねばならない!)

 

エリアンは、広げた指はそのままに、もう片方の手で印を結んだ。

「発動せよ。我が不可視の瞳、世界を刻む概念の筆——イデア・レコード!!」

 

その魔法は、魔術都市の最上階にあるエリアンの個室アトリエに置かれた、縦五メートル、横三メートルにも及ぶ特大のキャンバスとリンクしていた。

エリアンの視界に映る光景——すなわち、「指で秘部を広げられ、恥ずかしさで涙目の美少女」が、視覚情報から直接魔力に変換され、別室のキャンバスの上に、最高級の油絵具のような質感で、一瞬の狂いもなく、超高精細で描き出されていったのである。

 

キャンバスの上で、レナの銀髪が舞い、涙の粒が光を反射し、そして何より、指で広げられた生々しくも神々しい神秘の泉が、芸術的なまでの美しさで写し取られていく。

 

「フフッ……ハハハ! 描ける! 描けるぞ! 真理が、今、キャンバスに定着していく!」

 

エリアンは、レナの秘部を広げたまま、狂喜の笑い声を上げた。

 

その笑い声を聞いて、フリーズしていたレナの精神が、ようやく再起動を果たした。

 

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「(——はっ!? わたし、今、何されてる!?)」

 

思考が戻ったレナが下を見ると、ニヤニヤと笑うイケメン賢者が、自分の股間を指でガッツリと開いて覗き込んでいるという、事案の真っ最中であった。

 

「な、ななななななっ……!」

 

レナの全身の血が沸騰した。

恥ずかしさ、怒り、そして本能的な危機感。

それらが一つに融合し、聖女の体内に眠る膨大な魔力が、無意識のうちに右拳へと収束した。

 

「この、ド変態眼鏡ェェェェェェェェッ!!!!」

 

レナは、広げられていた股の手を思い切り振り解くと同時に、ドレスをバサリと下ろし。

そのままの勢いで、体を捻り、治癒したばかりのエリアンのみぞおちにめがけて、魔力コーティングを施した渾身の右ストレートを叩き込んだ。

 

『ドゴォォォォォォォォンッ!!!』

 

「ガ、ハッ……!?」

 

聖女の怒りの腹パンは、魔術都市の地下施設の強固な床にひび割れを作るほどの威力を誇った。

エリアンは目からモノクルを吹っ飛ばしてくの字に折れ曲がり、白目を剥いて床にめり込んだ。

 

「レオーーーーーン!! 結界解いて!! 帰る!! 今すぐここから消え去るぅぅぅぅ!!」

 

レナは、両手で自分の股間を押さえながら、大粒の涙を撒き散らして絶叫した。

 

「せ、聖女様!? 対象が床にめり込んでいますが!?」

 

「いいから! 早く! 魔法陣!! あいつ絶対に私の下半身を目に焼き付けた! ギャァァァァッ!!」

 

錯乱状態のレナを見て、レオンは何があったかは全くわからないが、ただならぬ緊急事態であると察知し、即座に転移魔法陣を起動した。

 

「はっ! 第一部隊、緊急離脱!」

 

光の柱が立ち上り、レナと聖騎士たちは、地下研究室から慌てて逃亡した。

 

床にめり込んだまま、口から泡を吹いているエリアン。

しかし、彼の口元には、満面の笑みが浮かんでいた。

彼が意識を失う直前、別室の特大キャンバスに展開されていた魔法は、見事に最後の一筆を終え、歴史的傑作を完成させていたのである。

 

(……完成、した。私の、真理が……)

 

天才賢者は、腹部の激痛と幸福感に包まれながら、静かに気絶した。

 

---------------------------------------

 

数日後。

魔術都市アイテールから、教会本部に向けて莫大な量の魔術研究データと、新たな魔導具の数々が寄贈された。

しかし、それとは別に、天才賢者エリアン・フォン・ノイマンの名前で、狂気に満ちた一冊の分厚い論文が世界中の学術機関に発表された。

タイトルは——『聖女の羞恥心と排泄機構がもたらす奇跡の魔力相関に関する考察〜秘部展開時の視覚的フラクタル構造を中心として〜』。

 

もちろん、教会はこの論文の発禁処分を求めて世界規模の検閲を行ったが、賢者の頭脳によって巧妙に暗号化・拡散されたその論文は、一部の熱狂的な変態たちの間で真理の書として語り継がれることになってしまった。

レナがその論文の存在を知り、「殺す! あの眼鏡は絶対に殺す!!」と大暴れしてレオンたちに取り押さえられたのは言うまでもない。

 

しかし、レナにとっての悲劇は、賢者の存命中に留まらなかった。

 

——それから数百年後の、未来。

レナが寿命を全うし、その存在が伝説の救世の女神として世界中で神格化された後の時代。

 

かつての魔術都市アイテールの一角に建てられた、世界最大の国立聖女美術館。

そこの最深部、限られた国家元首や高位聖職者しか立ち入ることが許されない奥の間には、一枚の巨大な絵画が飾られていた。

 

絵画のタイトルは『真理の開闢〜奇跡の源泉〜』。

 

そこには、涙を流して顔を真っ赤に染めながら、自らの指によって秘部を大きく開帳され、そこから神々しい黄金の光を放つ美しき聖女の姿が、毛の一本、粘膜のシワ一つに至るまで、写実技法で描かれていた。

 

「おお……なんと神々しい。これこそが、奇跡の瞬間の記録……!」

 

「歴代最高の聖女様が、自らの神秘なる部分を開き、我々に命の光を与えてくださっている。当時の天才賢者エリアンが、自らの命と引き換えにこの光景を模写魔法で写し取ったとされる、人類至宝の重要文化遺産だ」

 

後世の教皇や国家元首たちは、そのわいせつで、露出度の高い絵画を前にして、誰一人として性的な目で見ることなく、ただひたすらに感動の涙を流し、平伏して祈りを捧げているのである。

 

もし、天国にいるレナがこの光景を見たならば。

間違いなく天界から巨大な隕石を落として、この美術館ごと絵画を粉砕していただろう。

 

自分が命を懸けて人を救った証が、よりにもよって股間を指でガッツリ広げられて泣いている絵画として未来永劫、人類の国宝として保護され続けることになるとは。

聖女の羞恥の歴史は、彼女の死後もなお、消えることなく輝き続けるのであった。

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