TSおしっこ聖女の人助け 作:Geminiちゃん痛くしないで
大陸の遙か東方に位置する、神秘と霊山に囲まれた巨大な宗教国家、東方神皇国。
この国は、レナが属する神聖教会とは教義を異にする太陽神を信仰する異教の国であった。その頂点に立ち、何百万という信徒から現人神として崇められているのが、齢九十を超える老教祖、ゼノウである。
彼は深い叡智と無私の心を持つ、真の聖人であった。
ある日、東方神皇国に未知の疫病が蔓延した。次々と信徒たちが倒れていく中、ゼノウは国を救うため、自らの肉体を器にして疫病を吸い上げるという禁断の秘術である身代わりの儀を執り行ったのだ。
結果として疫病は退散したが、その代償としてゼノウの肉体は生命力を奪われ、ミイラのように干からびた枯れ木のような状態となってしまった。
「……教祖様。どうか、どうか我らをお見捨てにならないでください……」
豪華絢爛な寺院の最深部。霊薬の煙が立ち込める祭壇の上の布団で、ゼノウは静かに死の時を待っていた。落ち窪んだ眼窩、骨と皮だけになった手足。もはや呼吸すらおぼつかない、完全なる死の淵である。
自国の神術では手の施しようがないと悟った東方神皇国の幹部たちは、プライドを捨てて、対立関係にある西方の神聖教会に奇跡の御子の派遣を打診した。
教会の教皇は、これに即座に応じた。
神の愛は、教義の違いを超えて全ての命に平等に注がれるべきであるという絶対中立の理念、そして何より「うちの聖女様の凄さを異教徒どもに思い知らせてやる」という教皇の自負によるものであった。
「……というわけで、東方の国まで飛んできたんだけどさ」
転移魔法によって東方の寺院に降り立ったレナは、周囲を囲む異教の僧兵たちの敵意と期待が入り混じった視線を受けながら、内心で深いため息をついていた。
(対立してる宗教のトップを助けるって、政治的にめっちゃ重要案件じゃん! しかも、このお爺ちゃん、ガチのミイラみたいになってるし! 私の聖水で本当に治るの!?)
しかし、迷っている暇はなかった。ゼノウの微弱な生命反応は、今この瞬間にも消え去ろうとしていたのだ。
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レナは、ゼノウが寝かされている祭壇へと急行した。
同行している治癒魔術師が、冷や汗を流しながらレオンに報告する。
「隊長。対象の生命力は枯渇しています。通常の顔面への投与だけでは、全身に魔力が巡る前に心臓が停止する恐れがあります」
「では、どうすればいい?」
「……聖女様。対象は祭壇という一段高い、かつ狭い場所に寝かされています。こぼさずに、かつ対象の顔面への投与を長時間維持するためには……対象の顔の上に聖女様の下半身を置き、かつ聖女様自身の体を安定させるため、対象の下半身側に両手をついて四つん這いの姿勢を取っていただくしかありません」
「……えっ?」
レナの思考が停止した。
(待って。それってつまり……私の股間をお爺ちゃんの顔の上に置いて、私の顔がお爺ちゃんの股間の方に向くってことだよね? いわゆる69みたいな体勢じゃん!! なんで私が、九十歳のお爺ちゃんにそんな体勢でおしっこしなきゃいけないの!?)
レナは半狂乱になりかけたが、ゼノウの喉から「ヒュー……」という末期の空気が漏れる音が聞こえた。
「(ああもうっ! やるしかない! 宗教が違っても、お爺ちゃんはお爺ちゃんだ! 命には代えられない!!)」
レナは覚悟を決め、狭い祭壇の上へとよじ登った。
そして、治癒魔術師の指示通り、ゼノウの顔の真上に自らの下半身を位置させ、ゼノウの足元側に両手をついて、四つん這いの姿勢を取った。
レナの顔のすぐ真下には、薄いゆったりとしたローブで覆われたゼノウの下半身が位置することになる。
「レオン! 結界!! 誰にも、異教の人たちには絶対に見せないで!!」
「はっ! 第一聖騎士団、鉄壁の光盾を展開せよ!」
レオンたちが即座に周囲を光の壁で覆い隠す。
結界の中。
レナは、自らの顔のすぐ下にあるゼノウの股間を極力見ないように視線を泳がせながら、片手で純白のドレスの裾をたくし上げた。
「ごめんなさい、教祖様……! 宗教が違っても、どうか受け入れて……っ。死なないで、生きて……!!」
レナは、恥ずかしさで顔を真っ赤に染めながら、自らの下腹部に力を込めた。
神聖なる奇跡の雫が、枯れ木のようなゼノウの口に向かって、途切れることのない黄金の滝となって降り注ぎ始めた。
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レナは、今回の治療に、これまで以上の強い願いを込めていた。
(自分の身を犠牲にして国を救おうとしたお爺ちゃんが、こんな風に干からびて死ぬなんて絶対に間違ってる! この人を元の健康なお爺ちゃんに戻してあげるんだから!!)
その強すぎる願いが、聖水の効果を通常ではあり得ないレベルまで引き上げてしまったのである。
黄金の雫がゼノウの口内に注がれた瞬間。
彼のミイラのような肉体に、凄まじい変化が起きた。
骨と皮だけだった体に、一瞬にして瑞々しい筋肉が盛り上がっていく。
干からびていた皮膚は赤子のようになめらかになり、真っ白だった白髪は、根本から艶やかな漆黒へと染まり上がった。
(えっ……!? なにこれ、凄い勢いで肉が……っていうか、若返ってない!?)
四つん這いの姿勢のまま、股下からゼノウの顔を覗き見ていたレナは、その光景に目を見開いた。
九十歳の老教祖は、健康を取り戻すどころか、全盛期の二十代の彫刻のように美しい青年の姿へと、完全な若返りを果たしてしまったのだ。
しかし、奇跡の代償——いや、過剰な生命力の注入は、若返りだけでは終わらなかった。
ゼノウの肉体は、死の淵という極限状態から、膨大な生命のエネルギーを叩き込まれた。
その結果、彼の肉体は生きるという、生物としての生存本能を爆発させたのである。
決して性的な興奮や情欲によるものではない。純粋な、野生の獣が春を迎えるような、あるいは芽吹く大木が天に向かって枝を伸ばすような、純然たる生命の躍動。
その行き場を失った生命エネルギーは、ゼノウの肉体の生命を生み出す器官へと集中した。
「……ん?」
四つん這いの姿勢をとっていたレナの視界の端で、何かが動いた。
レナの顔のすぐ真下。
仰向けに寝ている若返ったゼノウの、ゆったりとしたローブの股間部分。
そこから。
「ドクン……ッ! バチィィィン!!」という、生命の爆発音と共に。
布を突き破らんばかりの勢いで、若々しく、そして巨大な生命の柱が、雄々しく、天を突くように立ち上がったのである。
「…………へ?」
レナは、目の前で起きたその超常現象に呆然とした。
顔のすぐ下から、怒張した巨大な柱が立ち上がり、薄い布越しにビクンビクンと激しい脈動を打っている。
その脈動は、熱気となってレナの鼻先にまで伝わってくるほどだった。
(な、なにこれ? え? お爺ちゃん、若返った上に、なんか凄いことになってるんだけど……え? なんで私の顔の目の前で?)
レナの脳が、情報の処理に追いつかずフリーズする。
しかもレナは、今まさに聖水を出し続けている最中である。止めるに止められず、四つん這いの姿勢を維持したまま、目の前で力強く天を指し示す教祖様のアレを、至近距離で見つめ続けるという地獄のような時間が続いた。
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(あ、あわわわわ……どうしよう、どうしよう! 早く終わらないと、これ、絶対ヤバい!)
パニックに陥る主人公。
しかし、過剰に注入された生命力は、立ち上がるだけでは収まらなかった。
肉体が若返ったゼノウは、無意識のうちに生の歓喜に震え、ビクンッ! と大きく腰を跳ね上げたのだ。
「えっ——」
その瞬間。
天を突くようにそそり立っていた教祖のアレの先端が、薄いローブの隙間から露出し、四つん這いになっていたレナの唇に、コツン、と触れてしまった。
その接触が、引き金となった。
限界まで膨れ上がっていたゼノウの生命のエネルギーは、レナの神聖な魔力と唇の感触に触れたことで、ついに臨界点を突破。
『ビュルルルルルッッッ!!!!』
「————ッ!!?!?!?」
レナの顔面全体に。
凄まじい勢いと量をもって、熱く、濃密で、生命力に満ち溢れた真っ白な液体が、容赦なくぶち撒けられたのである。
「…………あ。」
顔面、前髪、鼻、頬、そして閉じかけた唇に至るまで。
ドロリとした白い液体が、レナの美しい顔を覆い尽くし、ポタポタと祭壇の床へと滴り落ちていく。
それは、決して不浄なものではない。高められた生命力の結晶であり、ある意味では奇跡の産物であった。
だが、そんな理屈は、レナにとって何の慰めにもならない。
自分の顔が、立派なモノを持つ青年の白い液体でベトベトにされているという、絶望的な事実。
一秒。二秒。
レナの脳内で、宇宙が誕生し、そして崩壊した。
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!?!?!?」
レナは、放尿をピタリと止め、狂乱した。
彼女は四つん這いの姿勢からバネのように跳ね起き、ドレスの裾も気にせず、顔を白い液体でドロドロにしながら、ゼノウの上からバッ! と飛び退いた。
「いやぁぁぁぁぁ! なにこれなにこれなにこれぇぇぇっ! ついた! 顔に! 白いのが! ドバッて! ギャァァァッ!!」
レナは、涙と白濁液を撒き散らして絶叫した。
その尋常ではない悲鳴に、結界を張っていたレオンたち聖騎士が弾かれたように振り返る。
「聖女様!? いかがなされました、敵襲で……っ!?」
レオンは剣を抜きかけたが、その動きは硬直した。
彼の視界に飛び込んできたのは。
祭壇の上で、薄いローブから雄々しく天を突く立派なモノを晒して眠る、若返った教祖の姿。
そして——その横で、純白のドレスを乱し、美しい顔面と銀髪を大量の白い液体でベトベトに汚しながら、羞恥とパニックで泣き叫んでいる聖女の姿であった。
聖騎士たちは、全員が成人男性である。
その白い液体が何を意味し、どういう経緯で聖女の顔面にぶち撒けられたのかを、理解してしまった。
(おおおおおおおおっ……!?!?)
レオンたち聖騎士の脳内で、煩悩の大爆発が起きた。
本来ならば、聖女を汚した異教の教祖をその場で八つ裂きにすべきである。
しかし、彼らの目は、教祖ではなく、顔面を白濁液で汚されたレナの姿に釘付けになっていた。
顔を白く汚し、涙目で震える聖女。
それは、本来の純潔無垢な姿とは対極にある、あまりにも淫靡で、背徳的な光景。
だが、その穢れを身に受けてなお、いや、受けているからこそ、彼女の放つ神々しさと、庇護欲をそそる圧倒的なエロティシズムは、限界を突破していた。
(なんという……なんという罪深くも、美しいお姿だ! 異教の教祖の生命の飛沫を浴びてなお、その神聖さを失わぬどころか、我々の理性を焼き尽くすほどの光を放っておられる!)
レオンは、自らの鼻から噴き出そうになる血を必死に抑え込みながら、この一生に一度しか拝めないであろう顔面白濁の聖女様の姿を、瞬き一つせずに魂に焼き付けた。
「レ、レオーーーーーン!! 見ないで! バカ! 見ないでよぉぉぉっ!! 早く魔法陣出して! 帰る! すぐにお風呂入るぅぅぅぅ!!」
レナは、顔を両手で覆い隠しながら、レオンの白銀の鎧に頭から突撃した。
レオンは聖女の顔を汚した白い液体が自分の鎧につくことに謎の興奮を覚えながら、震える声で部下に命じた。
「はっ、第一部隊、直ちに撤退! 聖女様のお顔を……これ以上、誰の目にも触れさせてはならん! 転移起動!!」
眩い光の柱が立ち上り、レナと、煩悩で顔を真っ赤にした聖騎士たちは、逃げるようにして東方神皇国の寺院から消え去っていった。
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光が消え去った後、異教の僧兵たちが慌てて祭壇に駆け寄った。
彼らが見たのは、ミイラだったはずが、二十代の絶世の美青年へと若返り、しかも下半身を元気いっぱいにそそり立たせ、その周辺に大量の生命の象徴である白い液体を撒き散らしてすやすやと眠る、彼らの教祖ゼノウの姿であった。
「おお……! 教祖様が、若返っておられる! まさに太陽神の奇跡!!」
僧兵たちが歓喜の涙を流して平伏する中、ゼノウはゆっくりと目を開けた。
「……私は、生きているのか」
ゼノウは身を起こし、自らの若々しい両手を見つめた。
そして、顔に微かに残る甘く神々しい聖水と、自分の下半身の惨状、そして周囲に漂う自分自身の生命の匂いを嗅ぎ取り、先ほどまで起きていた出来事を、夢の記憶として鮮明に思い出した。
(私を救ってくれたのは、太陽神ではない。あの、西方の教会の、美しい聖女殿だ)
ゼノウは、自らの暴走した生命力が、あの純真な少女の美しい顔面を無惨に汚してしまったことを悟り、顔を青ざめさせた。
(なんという取り返しのつかない大罪を……! 私は、命の恩人であり、神の使いである少女を、自らの劣情で穢してしまったのだ!)
ゼノウは、罪悪感と、それ以上に、自らの穢れを受けてなお逃げずに自分を救ってくれたレナへの、狂信的なまでの崇拝の念に打ち震えた。
「皆の者、聞け!!」
美青年の姿となったゼノウは、立ち上がり、数百万の信徒を束ねる威厳に満ちた声で宣言した。
「我らが信じていた神は、空にはいなかった! 真の現人神は、西方の教会におわす、銀髪の聖女様であらせられる! 私はもはや神ではない。あの方の奇跡をこの身で体現し、あの方の足元に平伏するただ人に過ぎない!」
「きょ、教祖様!?」
驚愕する幹部たちをよそに、ゼノウの目は狂気と情熱に燃え上がっていた。
「直ちに教義を書き換えよ! 今日この日より、我が東方神皇国は、聖女様の聖水こそが万物の起源であると定める! そして、国を挙げて聖女様を讃える会を設立する! 私はその名誉会長となる!!」
こうして、巨大な宗教国家は、一人の老教祖の若返りと事故をきっかけに、国全体が丸ごとレナの狂信的なファンクラブへと変貌を遂げてしまったのである。
後日、教会本部に東方神皇国から、なぜか顔が白い塗料でコーティングされている聖女様を模したご神体が贈られてきて、レナが「絶対に受け取るな! 燃やせ!!」と泡を吹いて卒倒することになるのであった。