次世代VRゲーム世界でリアルの女ども食い散らかしてハーレムなのに一生気づかない人生終わってる系おじさん 作:萍水
《ルーム作成》コマンドは通常、街区の指定エリアでのみ使用可能である。
だが、占拠している拠点がある場合は権限者はその裁量において自由に使用できる。
『部屋を立てる』と同時に、招待を送った。
少女は一瞬の躊躇いの後、それを承諾。
騎士と少女の姿は、テラスから忽然と消えていた。
「ルームに来るのはこれで2回目?」
「はい……」
ほんの2週間前。二人は同じルームに居た。
いや、正確には
ただ、窓も無い石造りの狭苦しい空間に、絨毯とベッドだけが置いてある殺風景は、キアラにその時の記憶をありありと思い出させた。
『何でダメなん?』
『ごめんなさい……本当に、今はだめなんです……』
『じゃあいつならいいのよ?』
『あの……せめて、次の血盟戦が終わるまで……』
『本当に?約束守れる??』
『……はい』
「座ろうか」
かけられた声にハッと我に返った。
少しだけ距離を置いて、ベッドに腰掛ける。続いて隣に座ってきた男の体の重みが、ベッドを通して伝わってくる。
(うわ……何だろう……これ……)
「どうした、さっきから落ち着かないな」
「その……
「ああ、最初は慣れないよな。くくっ……というか、初めてでよく血盟戦来たもんだな、度胸あるな、お前」
「本当はもっと早くやるつもりだったんですけど……ちょっとリアルで色々あって」
「まあいいさ、慣れてきたら絶対
「はい」
「最初のうちはちょっと気持ち悪いかもな。やたらよく見えたり聞こえたりするだろ?」
「あ、はい!そうなんです……さっきもジュース飲んだ時も口の中で味が何回も変わってるような感じがして。飛んでくる矢がやけにくっきり見えるからびびっちゃって」
「ははは、わかるわかる。
「そうなんですよぅ、ただでさえ私、まだ対人戦慣れてないのに」
「後衛職は飛んでくる攻撃の軌道が見えるから
「えっ、どうしてですか?」
「怖いからだよ」
「あ……そっか……」
少女が思い返していたのは、祝宴のその前のこと。
JST19:00から行われた防衛戦、その死闘。
更には、その中で勝敗を決する要因となった
敵軍の選りすぐられた剣士と壮絶なる剣舞を演じた黒い騎士のことを。
「ザインさんも……怖いですか?」
「怖いよ。でも……ギリギリの戦いの中でしか味わえないものがあるから、だから俺はここに来てるのかもしれねえな」
「…………すごい」
「すごかねえよ」
「すごいです」
うっとりと熱っぽい目。
「私、ザインさんを尊敬してます。それに……感謝もしてます」
「いいよ、それは。それにキアラを誘ったのは──」
「勧誘してくれたのはアルテシアさんですけどっ……!でも、ザインさんが認めてくれたから私ここに居られるし……それに……入ったあとも色んなこと親切に教えてくれて……」
「……がんばってる子を応援したかっただけだよ」
「……がんばってる子は誰でも、ですか?」
「誰でもじゃないよ」
少女の、手を取る。
「あ……」
「ほら、温かい。伝わるだろ?手のぬくもりが」
「はい……」
「正直言うとさ、俺だって戦いは怖い。でも、
「…………」
「この間の約束、覚えてるか?」
「……はい」
「あの時も言ったけど……俺、本気でキアラと仲良くなりたいんだ。お前ともっと色んな景色を見たい。それに、同じ感動を分かち合いたい」
「……はい」
「そして、もっと……お互いを感じ合いたいんだ。……わかる?」
「……うん」
うつむく少女。その頬に赤みが差している。
ぎしり、とベッドが軋み、彼が少女の両肩を掴んだ。
「目、つむって」
「うん……」
そして、唇が重ねられた。
少女にとって
「んちゅ……」
「んぅ……んっ!?」
「はむ……ん、んむ……んちゅぅ……」
「ん……っ!は……んっ……」
「んちゅ、れろ……んちゅぅぅ……」
「んんんッ……ん……ぷはっ……」
はぁはぁと荒く息をつきながら、垂れたヨダレを袖口で拭う少女。真っ赤な顔で抗議する。
「こんな……こんなの、最初からなんて……っ!」
「ふふっ……最初はもっと優しいキスが良かったか?」
「そ、そんな事言ってない……」
「そう聞こえるぜ?」
そして、ちゅっと鳥がついばむように唇を吸った。
「あぅ……」
「キアラは可愛いな」
頭を撫でられながら抱きすくめられ、少女の心はすっかりふにゃふにゃに蕩けてしまった。
大人の振る舞い、大人のリード、大人のキス、全てが今のキアラには心地よく染み込んでくる。
自分を抱きしめるこの男が、今まさにドス黒い欲望むき出しの笑みを浮かべていることには気づけなかった。
2週間前のあの日、同じようにルームで二人きりになった。
憧れの先輩と二人で話せるというキアラの期待は、悪い方向に裏切られることになる。
一方的に想いを伝えられ、困惑する少女。そんなつもり全然なかったのに(きっと)ずっと年上の男に求愛され、しかもそれが自分の憧れの人であったことは少女の心を大きく揺らがせた。
『ごめんなさい……今は……だめです、本当に今は……』
その場で答えることができず、迫ってくる男にそう懇願するしかなかった。
彼女の最大の失敗は、そこで冷静に自分を見つめ直すことができなかった事である。だが、容易にそうできなかったのは、キアラの血盟加入に当たってザインだけでなくもう一人のメンバーにも親切に口を利いてもらった経緯にあった。
少なからずザインに失望を感じた彼女ではあったが。
しかしそこから奇妙な感情が育ち始めていた。裏ではこっそりと後輩に関係を迫るいやらしい一面がありながら、表では変わらず、自分にも他の血盟員にも親切で頼りがいのある背中を見せる。
そして何より、彼の座る席の眩しさよ。
多くの血盟員から尊敬の眼差しを向けられ、敵方からは恐れられ、伝説を築きつつある彼の存在は時々すごく遠く感じられた。
そして、その彼が自分に向けてくる剥き出しの感情に、どこか優越感があった。
他の皆が求めている彼を独占できるチャンスがある。
それは彼女から正常な判断力を奪っていた。
そして今──
少女は服の上から乳房をまさぐられていた。
ゴツゴツした甲冑の手の動きが、布越しに伝わってくる。優しい……でも、いやらしい動き。最初はくすぐったいような感じだったのに、次第に──むずむずとした変な感じが──
「んっ……!」
乳首が擦れて思わず声が出てしまった。
と同時に、驚愕していた。
(うそ、今……乳首が……服にこすれてびく、って……)
“描画”されていない肉体の器官の、ここまで生々しい感覚に、少女の体は──いや、正確には脳が、戸惑いながら順応しつつある。
「面白いだろ?自分の体が
男の手はあえて乳房の中心には触らず、やわらかな性感を与えるばかりだったが、準備が整ったと見ると、きゅ、っと服越しに敏感な先端をひねりあげた。
「あぅぅっ……!!」
甘えた声を出して仰け反る少女。つままれた部分がじんじんと熱い。
「これが俺らが
蕩けた表情でぼんやりと見上げる少女の目には、重厚な甲冑を脱ぎ捨て、下着だけになった男の姿が映る。
突き出た腹、運動不足で弛んだ腕、生っ白い肌を彩る体毛。
ま……鎧を脱いじゃえば何てことは無い、ただの中年男なのさ。
中身は人生終わってるおじさんだからね。
そしてドス黒い粘着質な欲望と
仮想現実が生成する悪夢が
少女に襲いかかる
前フリ長すぎ(二回目)
すみません本当に次から本番です