家の風呂場にて。
メサニアは湯に浸かっていた。
悪魔の体に付いた汚れは自然に落ちるため、実のところ風呂など入らなくても問題ない。
では何故このようなことをしているのか。
白斗の所有する漫画、アニメ、ラノベに頻出するシチュエーション————好きな相手の入浴中に風呂へ突入。
それをやってみたいため入浴手順を確認しているというわけだ。
なにせ、数千年ほど風呂に入っていなかったので。
「久々ですが、悪くありませんわね……。ご主人様と一緒に入れば更に幸福感を得られるのでしょうか」
存分に味わってから風呂場を出て脱衣所へ。
濡れた体をしっかり拭いた。
そして、タオルを置いた彼女は服を着ようとする。
その時。
「っ」
この家から少し離れたところに天使が顕現した気配を感じ取る。
それとほぼ同時に、メサニアの足元に白い紋章が現れ、彼女を別の場所に転移させた。
転移後。
以前に天使たちを返り討ちにした時の公園に、メサニアは立っていた。
彼女の前には一体の天使が佇んでいる。
背中に四枚の翼を持つ青年の姿だ。
「ほーう。良い格好じゃないか」
天使が嫌らしい声で言葉を投げかけた。
表情には下衆な歓喜が滲んでいる。
「うふふ、このたびはお招きいただき光栄に存じますわ。
メサニアはムチムチの熟れた体に何も纏っていない。
つまり、全裸。
乳房の先端は左腕を当てて隠して、股間は右手で覆って隠している。
それでも、目元や口元の薄いシワがやや目立つ顔には余裕の微笑みを浮かべており、立ち姿は優雅そのもの。
「なんだと……! 討伐に向かった天使たちを二度も返り討ちにした悪魔が、まさかあの死の女王だったとは。驚いたよ。ここで倒せばどれほどの功績になるか!」
天使が手に光の槍を生成して投げつける。
それをメサニアは半身の姿勢になることで回避した。
「ご存知ないようですわね。絶対に勝てない相手に挑むことは、勇気ではなく蛮勇と呼びますのよ?」
「……言ってくれるじゃないか」
「あら。お気に障りましたかしら? ごめんあそばせ」
怒りを抑えられずに睨みつける天使に対し、涼しい顔で受け流すメサニア。
「それよりも……貴方、なかなか美しい魂をお持ちですわね。刈り取った後の魂はコレクションに加えることにいたしましょう」
「舐めやがって。思い知らせてあげるよ!」
天使が四枚全ての翼を輝かせる。
「っ!?」
メサニアの両手首と両足首に、それぞれ一つずつ、計四つの光の輪が出現して拘束した。
本来なら予兆を察知して容易く回避できたはずの攻撃だが、避けられなかった。
なぜなら、全裸であることへの羞恥で注意力が散漫になっていたからだ。
一瞬であっさりと天使を倒すつもりだったメサニアにとって、完全に想定外の事態。
「ほら、隠さないでくれよ」
「あぁっ!?」
遠隔で操られた光輪により、四肢が大の字に広げられる。
続いて、彼女の足が地面から離れていく。
体を空中に持ち上げられたのだ。
「くううっ!!」
メサニアは全裸のまま、大の字の体勢で空中に拘束されてしまった。
豊満な乳房の先端には、茶色の乳輪と乳首。
さほど括れていないウエスト。
重量感のある大きな尻。
丸太のように太いムッチリとした太もも。
股間に濃く生い茂った濃紺の陰毛は自然な逆三角形に広がっており、脚を割り開いているせいで陰裂が開いてピンク色の中身を覗かせている。
40代前半ほどの年齢に見える彼女の、熟れた体が全て丸出しだ。
あまりの羞恥に彼女は気を失ってしまいそうだった。
もちろん、拘束を破ろうと必死に四肢へ力を込めているのだが、強固な光輪はビクともしない。
「最高の眺めだね」
天使は地面から足を離して浮遊すると、空中に拘束されているメサニアに近づいた。
「さて」
「んっ……! 淑女の体にっ……みだりに触らないで、あうっ……いただけませんこと? 」
メサニアの豊満な乳房が掴まれ、グニュグニュと乱暴に揉まれた。
「では濡らしていこうか」
「ぁふ、あっ……! きゃうぅっ……!」
今度は一転して、乳首が繊細な手つきで転がされていく。
堪らず喘ぎ声が漏れてしまうほどの技巧。
茶色の乳首はすぐビンビンに勃ち上がっていた。
その後、じっくり十分ほど乳首を弄られた後に手が離された。
メサニアの膣口からトロトロと溢れる愛液が、濃紺の茂みを湿らせている。
「今から君を
四枚の翼が、メサニアを包み込むように抱擁する。
そして。
天使は屹立した男根を取り出した。
「大悪魔メサニア……神々すら恐れさせる死の女王。そんな女を味わえる日が来るなんてね。とんだ幸運だ」
「くあ……!」
メサニアは股間の割れ目にクチュッと男根を押し付けられ、羞恥と屈辱の声を漏らした。
だが、凌辱は止まってくれない。
膣口がミチミチと、男根の先端に押し広げられていく。
————しかし、その時。
気づく。
彼女の顔の近くに、いつの間にか翼の端があることに。
「……こういった品の無い行為は気が進みませんが」
やや躊躇した後、呪いを纏わせた歯で翼に噛み付いた。
天使は即死。
メサニアの四肢を封じていた光輪が消滅して、天使の体が地面に落ちた。
遅れて、メサニアが優雅にフワリと降り立つ。
「さて、やるべきことが出来ましたが……その前にもう一度入浴するといたしましょう」
そよ風が吹いた。
メサニアの股間の濃い陰毛が靡く。
「んくっ……!」
全裸であることが改めて恥ずかしくなり、両腕で乳房と股間を隠してしゃがみ込んだ。
その後。
彼女は家に帰り、窓からこっそり入る。
一糸纏わぬ姿なので玄関から堂々と入るわけにはいかなかった。
その後、風呂場で体を洗った。
特に触られた箇所は念入りに。
風呂から出て体を拭き、いつものミニスカゴスロリ服を着た。
そして、リビングでゲームをしている白斗のもとに向かって声をかける。
「ご主人様。暫し外出いたしますわ」
「え、うん。どこ行くの?」
「野暮用ですわ。大した用事ではありません」
ニッコリと答えるメサニアの表情に、白斗は言い知れぬ迫力を感じた。
まるで何かにブチ切れているような。
「わ、分かった。いってらっしゃい」
「うふふ……行ってまいりますわ」
そうしてメサニアが向かったのは————天界だった。
もっと早くこうするべきだった、と彼女は思う。
一万年ほど生きてきて、戦いで苦戦することなどほぼ無かった。
しかし、この短期間で二度も敗北寸前まで追い詰められている。
恋人との生活で気が緩みすぎていたのだ。
だがもう油断はしない。
敵には全力で対処すると決めた。
天界に着いた彼女は、数万の天使と五柱程度の低位の神を一瞬のうちに殺戮。
その後、メサニアが人界の秩序を積極的に乱さない限り天界は彼女に対して干渉を行わない、という内容で約定を結ばせることに成功。
天界としても、魔界最強の一角であるメサニアと本気で戦争するのは避けたかったのだ。
「ただいま戻りましたわ」
「おかえり。ぽかぽかした陽気で眠くなってきたから昼寝しようと思うんだけど……添い寝する?」
「ええ、もちろん」
メサニアが一瞬でネグリジェに着替える。
それを見た白斗は、着替えるところ見たいけど頼めば見せてくれるかな、などと考えながらメサニアと一緒にベッドに横たわる。
そして寝つきの良さゆえにすぐに眠りに落ちた。
主の寝顔を愛おしそうに眺めながら、メサニアはクスッとほくそ笑んだ。
鬱陶しく干渉してくる連中は対処した。
もう、この甘い生活を阻むものは何も無い。
……実際にはこの先も、他の悪魔だったり、この国の妖怪だったりと、様々な者たちが関わってくるのだが。
一旦ここまでとなります。
いつか良い感じのえちえちなシチュエーションを思いついたら続きを投稿するかもしれません。