山アライさん「ぎびぃ!」ビュー
とりあえず、ヒグマが拘束してくれていた山アライさんを血抜きする。120cmぐらいだから、若年の成獣だろうな。それでも普通に家アライさんの4倍あるし捌くのダルい。
血が抜けきったのを確認して、頭、両手、尻尾を落とす。まな板におけるサイズじゃないから、個別に処理するしかない。
家アライしゃん2「うわぁあ…おおきいあらいしゃんもころされちゃったのだぁ」ビクビク
最後に残ったアライしゃんはシンクの上で恐怖に震えている。人間なら卒倒するレベルの絶望だろうが、コイツらは生命力が強すぎて、どんな絶命の状況でも気絶しない。ある意味で不憫だ。
山アライさんの解体は部位ごとに分けて皮を剥ぐまでにして、朝飯の調理に移ろう。ちなみに、ヒグマは山アライさんの皮を食べながらテレビを見ている。そこそこ猟奇的だな。
俺が自分を絞めることを確信したのか、アライしゃんは涙目でこちらを見ながら、
家アライしゃん2「ひとしゃん、おねがいなのだ」プルプル
家アライしゃん2「はたけのやさいわけてやるから、たすけてほしいのだ」プルプル
と訴えてきた。そもそも畑の野菜は農家のもので、アライさんの物ではないんだがな。
まぁ、そんなことを教えたとしても、野良は100%聞かないから言わんけど。
さて、ヒグマの大好物の朝食を作るためには、挽肉を作る必要がある。普通は肉だけでやるが、ヒグマは他の部位も混ぜた方が好みだから、面倒だが洗浄が必要だな…
家アライしゃん2「もごぉ!?」ドス
俺は流し台に備え付けたホースを手に取り、拘束したアライしゃんの口に突き刺した。
そして、水を最大で放出する。
家アライしゃん2「おぼぼぼぼぼおおお」ボオェ
大量の水を口から注入されたアライしゃんは、口や鼻からゲロや胃液を逆流させている。
また、上から大量の水を送り込まれているため、下からも容赦なく糞尿が排出されていく。
内臓もキレイにするには必要な作業だが、拷問くさくて好きじゃないんだよな。
でも、死んだ状態だと吐き出さないから仕方がないんだ。
家アライしゃん2「ぐへぇ…じびぃ!」ドス
ホースを抜いた直後にスティッキングナイフを首に突き刺す。
これで下処理は完了だな。まな板の上に戻し、姉妹と同じように解体する。
頭髪や毛皮、尻尾は使わないが、それ以外の部位は利用するため、大まかに切り分ける。
肉はそのまま挽肉にし、その他のホルモンや皮はフードプロセッサで細かくして血を切り、挽肉にする。
アライしゃん1匹分の挽肉をまとめてスパイスで味付けし、円形に成形してフライパンで焼く。
同時に準備していたパンケーキが焼き上がったな。
パンケーキにシロップをかけ、焼き上がったパティを間に挟む。
「オールアライパンケーキサンド」の完成だ!
猟師ヒグマ「待ってましたー!」ジュルリ
猟師ヒグマ「甘じょっぱくて最高〜!」アムアム
所々骨の欠片もいるが、火が通れば軟骨程度だから全然イケるよな?
特に、田舎の野良家アライしゃんは臭みもないし、脂肪分も丁度いい塩梅だからな。
家アライさんの亜成獣は捕まりにくいからメニューには出来ないが。
猟師ヒグマ「もう1匹いるならおかわりとか…」モジモジ
俺が雑学を話してる間に、大きめに作ってたパンケーキサンドを3個全て平らげたヒグマが、こちらをチラチラ見て言う。
堂島「仕方ないな…その代わり1つぐらい食わせろよ?」
ヒグマは満面の笑みで「善処するよ」と言ってきた。
山アライさんの肉も一部挽肉にして作っておこう、限定メニューに出す分はたぶんない。