家アライさんの増加に伴って、ある職業が注目を集めるようになった。本来は害虫駆除や遺品整理を生業としていた特殊清掃業である。山アライさんが多勢であった時代は、被害が発生しても農村部での問題が主であり、アライさんの駆除は猟師の仕事であった。しかし、現代では都市部で増加した家アライさんが建物に住み着く事例が多発、溜め糞などの習性により、駆除だけではなく、清掃もセットで実施する必要が多くなったというわけである。
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(都市部のファストフード店屋根裏)
家アライさん1「ここは暖かくて、食べ物もある天国なのだ」コスリコスリ
家アライさん2「チビを育てる最高の環境なのだ!」コスリコスリ
家アライさん3「もっと仲間を増やして天下を取るのだ!」コスリコスリ
ファストフード店の屋根裏で、3頭の家アライさんが手を擦り合わせる謎の動きを続けている。このアライさんたちはここに住み着いているようだ。周りを見渡すと…
家アライしゃん1「ごきぶりおいしいのだあ!」バクバク
家アライしゃん5「どんどんたべておおきくなりゅのだ!」バクバク
家アライしゃん7「こおばしいおあじなのだ!」バクバク
家アライしゃん10「いっぱいたべるのだ!」バクバク
家アライちゃん1「のりゃあ…」zzz
家アライちゃん2「すぴーすぴー」zzz
家アライちゃん3「じびぃ…じびぃ…」zzz
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家アライちゃん240「のりゃあ…じびぃ…」zzz
10匹ほどのアライしゃんが元気に害虫を食べ、夥しい量のアライちゃんが眠っていた。家アライさんの繁殖スピードは尋常ではないが、この量に至ることは稀であり、都市の飲食店が立ち並ぶエリアであることも影響しているだろう。ちなみに、成獣は3頭のみなのに、大量のアライちゃんがいるのは、親がネグレクトした、または、死んだ個体がいるからである。山アライさんは実子のみを育てる習性であるが、家アライさんは集団で生活するため、育児も集団で行うことが基本である。
しかし、いくら害虫がいても、外に生ごみがあっても、この量の集団が食べ繋ぐことができるのか?という疑問も出るだろう。しかし、飢えることはそう多くない。なぜならば…
家アライちゃん107「」
家アライちゃん120「」
家アライちゃん149「」
家アライさん1「脱落者が出たのだ!さみしいけど弔うのだ!」ガツガツ
家アライさん3「いつか産んだ子な気もするのだ…お腹に返るのだ」ガツガツ
家アライさん2「小さく千切ったから、チビたちも食べるのだ!」ブチチ
家アライしゃん1「ごちそうなのだ!」アムアム
家アライしゃん5「でりしゃすなのだ!」クチャクチャ
家アライちゃん1~100「「おいちいのりゃああ!」」クチャクチャクチャクチャ
そう、家アライさんたちは餌が行き渡らずに餓死した個体を共食いすることで命を繋ぐのである。これも山アライさんにはあまり見かけられない事例だろう。また、ここで成獣から餌を貰い損ねた幼獣たちは次第に衰弱し、動けないことで次の共食い機会や、虫を食べるチャンスを失ってしまう。結果、さらに衰弱し餓死する個体となってしまうのだ。家アライさんの幼獣が非常に多く、亜成獣が少ない理由はこのシステムのためで、家アライしゃんの価値を高める遠因となっている。
家アライちゃん50「ごはんちゃべたら、うんちしたくなったのりゃ」ブリブリ
そして、アライさんたちは所かまわずに排泄する。普通の動物であれば、暮らせないほどの衛生環境であるが、アライさんたちは気にも留めていない。
このまま、このファストフード店の屋根裏はアライさんに占拠されてしまうのだろうか?…