※この作品はR-18です。

反社会的友好類人動物(アライさん)   作:eeffdd

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ファストフード店…2

(ファストフード店にて)

 

バイト「店長~、また家アライちゃんいたんですよ、今月8匹目です」ゲンナリ

店長「俺も昨日生ごみを出しに行った時に3匹ぐらい遭遇したよ…」ゲンナリ

 

アライさんたちが大繁殖した屋根裏の下、ファストフード店側でもアライさんの痕跡が見つかっていた。最初は他の建物から逃れた野良と考えていたが、あまりに遭遇数が多いため、巣があることを懸念していたのである。

 

店長「最近、場所によっては異臭もするし、さすがにマズい」

店長「本部に知られる前に、今日の営業終わり清掃業者入れる予定だよ」

バイト「ありがてえ、巣があるんだったら、キレイに駆除してほしいですね…」

 

どうやら清掃業者を入れるようだが、一晩で果たして解決できるのか?

 

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(夜)

店長が閉店作業をしていると、清掃業者が店にやってきた。

 

清掃人「どうも、ウイルスディスパッチの清掃人です!」

店長「ああ、よろしく頼むよ…臭いもだんだん酷くなってる」

清掃人「そうですね!ちなみに、1か月でアライさんはどれぐらい出ましたか?」

店長「正確には覚えてないが、10匹ほどだったはず」

清掃人「かしこまりました!では作業始めますね!」

 

清掃人は内容を聞き、駆除する道具を持ち込み始めた。各種薬剤に加えて、人が1人入りそうなサイズのポリバケツを持ってきた。家アライさんの巣を駆除するには大きすぎる気もするが…

 

清掃人「たぶん200匹はいるよね~」

 

清掃人は臭いの酷い屋根の一角に30cm四方の穴を開けた。屋根材にはアライさんの溜め糞と弱ったアライちゃんが載っている。これは処理しなくとも死ぬだろうから、害獣に気づかれる前に、作業を始める。

先ほど開けた穴に大きな漏斗のような器具を取り付け、そこに配管ダクトを通してバケツに通した。このタイミングでアライさんを引き寄せるための薬剤をバケツに入れる。この薬剤は人間にとては無臭だが、アライさんに対しては強烈な誘因作用を誇る。

 

家アライちゃん8「あっちかりゃいいにおいがしゅるのりゃ~!」ヨチヨチ

家アライちゃん16「みんなりぇごはんなのりゃ~」ヨチヨチ

家アライちゃん38「わははは!てんかをちょるのりゃ~!」ヨチヨチ

 

屋根裏で幼獣が動き出したようで、小さな声が聞こえる。時期に屋根裏の多くの害獣が引き寄せられるだろう。最初に動き出した3匹が穴に到達して…

 

家アライちゃん8「のりゃっ!」ズルッ

家アライちゃん16「びぇっ!」ズルッ

家アライちゃん38「わぁっ!」ズルッ

 

躊躇なく落ち、ダクトを通って薬剤の入ったポリバケツに着水した。先ほどこの薬剤をアライさんが引き寄せられると説明したが、実はもう一つ効果がある。それは…

 

家アライちゃん8「」プカプカ

家アライちゃん16「」プカプカ

家アライちゃん38「」プカプカ

 

家アライちゃんのサイズだと直接粘膜から摂取することで、中毒を引き起こす効果があることだ。つまりこの罠に落ちた時点で、家アライちゃんの命運は決まったのである。

 

家アライちゃん50~100「「のりゃ!」」ズルッ

 

他の幼獣も同じようにして落ちていく。このまま5分ほど放置し待つことで幼獣を一網打尽にするという作戦。5分が経ち、ダクトを機材から取り外し、バケツのなかを見てみる。

 

家アライちゃん1~200「「「」」」」プカプカ

 

ざっと200匹はいそうなアライちゃんたちの駆除が完了した。これ以上は漏斗に落ちないサイズか、衰弱している個体の可能性が高いため、殺アラ剤を利用する。

清掃人は漏斗にボンベのようなものを繋ぎ、弁を開けた。この薬剤はアライさんのけものプラズムにのみ作用する毒となっており、毛皮等の体組織を構成するけものプラズムを溶かす。

 

家アライさん1「ぎぃびいいいい!あついのだあああ」バタバタ

家アライさん2「ふぎゅううううう!いたいいいい」バタバタ

家アライさん3「じびぃいいいいいやあああ!」バタバタ

 

穴に近付いていたアライさんたちにも効果が出始めたようだ、この薬剤は科学熱傷に似た症状が全身に出るため、非常に残酷である。しかしながら、アライさんにしか有効性がないため、今回のような飲食店では最適な手段なのである。

 

5分ほど待ち、ボンベを取り外し、穴から機材を外すと一斉に数体のアライさんが落ちてきた。毛皮はほぼ溶けており、肌も所々で骨が見えるほどに溶けている。

 

家アライさん1「」ピクピク

家アライさん2「」ピクピク

家アライさん3「あら…いさんは…なにも…」プルプル

 

家アライしゃん1〜9「」

 

家アライさんが1頭息があるようだが、この様子だと長くはないだろう。家アライしゃんは部分的に白骨化しており、間違いなく絶命している。

 

害獣駆除がある程度終わったことを確認した清掃人は、脚立を穴の下に置き、屋根裏の状態を照らして見る。

 

清掃人「よし、糞やゲロは減ったね」

 

少量になった溜め糞などを確認した。これも先ほどの薬剤を使用するメリットで、けものプラズムが含まれるものは融解するため、糞尿やゲロのようなものでもある程度処理されるのである。

清掃人は朝までの間に屋根裏を清掃し、開けた穴を塞いで店長に報告した。

屋根裏に200を超えるアライさんがいるとは思っていなかったのか、店長は驚いていたという。

 

アライさんの死体をまとめて車に詰め込んだ後、帰路についた清掃人は1つの疑問を持っていた。

今回、異常にアライさんが繁殖していたが、孤児を受け入れたにしても多すぎた。それに…

 

清掃人「アライグマの死体がなかったんだよな…」

 

一瞬、嫌な予感を感じたが、清掃人は気にしないことにした。

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