※この作品はR-18です。

反社会的友好類人動物(アライさん)   作:eeffdd

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山アライしゃんの旅立ち…1

とある田舎の山奥で、1頭の山アライさんの幼獣が新たな一歩を踏み出そうとしていた。

 

山アライちゃん1「ふぬぬぬ!あらいしゃんはてんかをとりゅのだあ!」プルプル

 

木の枝を杖のようにしながら、二足歩行の練習をしているようだ。

 

山アライさん「その調子なのだ!頑張るのだ!」コスリコスリ

山アライちゃん2「おねえしゃんがばるのだ!」キャッキャ

山アライちゃん3「そんなことあしゃめしまえなのりゃ!」ピカピカガオ

山アライちゃん4「はやくしゅるのりゃあ」キャッキャ

 

どうも家族に見守られながら、練習をしているようで、最も成長の早い幼獣と思われる。

他の姉妹も解釈の違いはあれど、応援しているようだ。

 

山アライちゃん1「のりゃああああ!」バタバタバタ

 

アライちゃんは木の棒を離した勢いで10歩ほど歩いた。多少震えているが2本足で立っている。

 

山アライちゃん1「やったのだああ!」バンザイ

 

山アライさん「よくやったのだ!」コスリコスリ

山アライちゃん2「おめでとうなのだ〜!」パチパチ

山アライちゃん3「さすがはおねえしゃんなのだ」パチパチ

山アライちゃん4「あらいしゃんもまけないのりゃ」フンス

 

二足歩行を達成したアライちゃん1改め、アライしゃん1は感動しているようだ。

 

山アライしゃん1「あらいしゃんはてんかをとるのだあ!」バンザイ

 

山アライさん「頼もしいのだあ」ピカピカガオ

 

親のアライさんも嬉しそうにしている、この先に別れが近いことも知らずに。

 

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(半年後)

山アライさん「何度言ったらわかるのだ!そこは危ないのだ!」

山アライしゃん1「うるさいのだ!あらいしゃんにさしずするななのだ!」

 

成長したアライしゃんは体長が100cmを越えたあたりから、親アライさんに反抗的な態度をとるようになった。山アライさんは家アライさんと異なり、集団で生活をしないためか、成獣になるにつれて、親に対して反抗的な態度をとるようになる。

 

山アライしゃん2「そうなのだ!おねえしゃんのいうとおりなのだ!」

山アライしゃん3「あらいしゃんたちはさいきょうなのだ!」

山アライしゃん4「ばばあはおいたからびびってるのだ!」

 

山アライさん「お前たち…アライさんたちは最強じゃないのだ!」

山アライさん「そんな考えでは生きていくことはできないのだ!」

 

成獣のアライさんは必死に宥めるが…

 

山アライしゃん1「もうこりごりなのだ!でていくのだ」タッタッ

山アライしゃん2「あらいしゃんもひとりでくらせるのだ!」サッサッ

山アライしゃん3「さよならなのだ!」タッタッ

山アライしゃん4「にどとあわないのだ!くそばばあ!」サッサッ

 

アライしゃんたちはそれぞれに成獣へ暴言を吐いて、散り散りに走り去った。

 

山アライさん「なんでわかってくれないのだあああ!」グスグス

 

子供と暮らしていた巣穴近くで泣いた。かつて自分もそうやって親元を飛び出したが、現実を知り、姉妹をすべて失った。その過去を活かして子供たちには安全な暮らしをして欲しかった。

しかし、今となってはもう戻ることはできない。

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さて、散り散りに旅立っていったアライしゃんたちは、この先どんな未来を歩んでいくのだろうか?

最も早い脱落者から見ていこう。

 

山アライしゃん2「ようやくひとりだちなのだ!あらいしゃんはおおさまになるのだ!」ピカピカガオ

 

元の巣穴から5kmほど離れた山奥にやってきたアライしゃんである。

 

山アライしゃん2「ちかくからあまあまなにおいがするのだ!」

 

嗅覚を頼りに、山の実りを見つけた様子のアライしゃん。

 

山アライしゃん2「きのしたにあまあまなたべものがおちてるのだ!」ガサガサ

山アライしゃん2「おいちいのだあ!たべたことないけどしゅきなのだ!」クチャクチャ

 

アライしゃんが木の陰で見つけた山の実りは自然では存在しない甘い香りがするようで、すっかり夢中になって食べている。

 

山アライしゃん2「じびぇっ!?」ガチャ

 

木の陰を物色していたアライしゃんの右手に金属製の筒が食い込んだ。対アライグマ用のエッグトラップである。

 

山アライしゃん2「いちゃいのりゃああああ!だれかああはずしてえええ!」ドッタンバッタン

 

アライしゃんは何とかしてトラップから抜けようとするが、外れない。このエッグトラップはアライさんも兼用で使えるタイプのため、アライしゃんの力では外しようがないのだ。

 

山アライしゃん2「おがああああしゃあああああんあああ!」グスグス

 

山アライしゃんは先ほど反抗して暴言をぶつけて決別した親アライさんを呼んだが、ここは巣穴から5kmも離れた場所であり、声は全く聞こえないだろう。

罠にかかったアライしゃんは、ほどなくして現れたハンターにトドメを刺されて駆除された。

一緒に家を出た姉妹の中で、最も早い脱落者となったのである。

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