デカパイ高級アンドロイドテスター企画inショタ 作:すばみずる
ケンタはシャワーのお湯を浴び続けることすら忘れ、ただ口を半開きにしたまま、目の前の裸体に釘付けになっていた。
そんなケンタに向かって、全裸のアンドロイドは長い脚をゆっくりと踏み出していく。一歩歩みを進めるごとに胸の軟乳がたぷん♡と艶めかしく揺れる。
先端の薄紅色の突起が、あと数センチでケンタの鼻先に触れてしまうのではないかという距離まで迫り、彼はようやく呪縛から逃れるように視線を真横へと引き剥がした。
「な、なんで入ってきたの」
裏返った声が浴室の壁に反響する。シャワーの温水を浴びているはずなのに、それとは全く違う種類の熱が顔面から噴き出しているのが自分でもわかった。
プラティアは歩みを止め、不思議そうに小首を傾げる。白銀の髪が肩から滑り落ち、豊満な胸の谷間を彩る。
「ご主人様がリビングから移動されたのを確認したため、清掃位置を浴室に変更いたしました」
あまりにも堂々とした声で告げられたその言葉に、ケンタは一瞬パニックに陥った。清掃位置の変更。掃除を続けているだけだと言いたいのだろうが、それならばなぜここで一糸纏わぬ全裸になっているのか、まったく意味がわからない。
「ぼ、僕がいなくても、リビングの掃除してればいいじゃんか」
ケンタは必死にプラティアの姿を視界に入れないように努めながら、両手で自分の股間を覆い隠した。
リビングで彼女の姿を見た時から、ケンタの下半身には今まで感じたことのないような疼きが生まれていた。自分の意志とは無関係にむずむずと熱を持ち、少しずつ形を変えようとする感覚。
今まではネットサーフィンで見てきたモニターのえっちな画像を見つつ持て余していた火照りが、この短時間で股間全てから湧き上がるような情動として結実しつつあった。
服を着ている間は布地に隠れて誤魔化せていたが、全裸の今はどうしようもない。少しでも彼女のその暴力的なまでの肉体美を視界に入れてしまえば、この熱が膨れ上がってしまうと分かっていた。
せめて彼女の裸を見なければ、この得体の知れない熱も収まるかもしれない。ケンタは固く目を閉じ、両膝を少し内側に寄せて身を縮めた。
プラティアはそんなケンタの抵抗をあっさりと否定する。
「それでは意味がありません。ご主人様がその場にいてくださらなければ、まったく意味がないのです」
どういうことだろうか。掃除をするのに、見学者がいなければならないという理屈がわからない。
意味がわからずに目を白黒させているケンタをよそに、プラティアは失礼しますと短く断りを入れた。
次の瞬間、ケンタの側面に滑らかな感触が差し込まれた。
「っ」
プラティアがケンタのすぐ隣に膝をつき、体を密着させてきたのだ。
むにゅん♡と、濡れた肌と肌が直接触れ合い、プラティアの巨大な乳房の片割れがケンタの細い腕から肩にかけてのラインに無遠慮に押し付けられた。瑞々しい弾力と肌に吸い付くようなこそばゆさがケンタの体表でひしゃげ、肉のクッションが形を変えて吸い付いてくる錯覚に陥る。
人工皮膚とは思えないほどの生々しい体温と、水気を帯びた甘い香りがケンタの嗅覚と触覚を同時に刺激する。ケンタは雷に打たれたようにビクンと身を震わせた。
もしかして、ついにここでえっちな展開になるのだろうか。規約書に書いてあったあんなことやこんなことを、この密室でされるのかもしれない。ケンタは両手で股間を隠したまま、恐怖と期待がないまぜになった激しい動悸に襲われ、次に彼女が自分を強く抱きしめてくるのを待った。
だがプラティアの行動はケンタの甘い妄想をまたしても裏切った。彼女はケンタの腕に豊かな胸を押し付けたままの姿勢で、浴室の隅に置かれていた清掃用のスポンジを無造作に手に取ったのだ。
キュッ、キュッ。
耳慣れない摩擦音が響く。薄目を開けたケンタの視界に飛び込んできたのは、床や壁のタイルにこびりついた微細な水垢や石鹸カスを、細やかな手際で擦り落としていく全裸の美女の姿だった。
彼女は本当に、ただ風呂掃除を始めたのだ。
その光景はあまりにもシュールでありながらエロくあり、それでもやはり滑稽さが滲み出ている。
スポンジを持った腕を動かすたびに、彼女の白い背中の肩甲骨が滑らかに浮き沈みし、それに連動して前に突き出された乳房が揺れ動く。バストサイズに対して細すぎるウエストが捻られると、腰から下へと広がる豊満な臀部の肉が小刻みに震えた。
お湯を弾く真珠のような肌。全身の筋肉と柔らかな脂肪が、清掃という労働に合わせて連携を見せ、そのすべてが一つの舞いのようにすら見えてくる。
ケンタは呆然としながら、至近距離で繰り広げられる全裸のアンドロイドによる風呂掃除を見つめるしかなかった。
数分後。シャワーの音だけが響く中、プラティアは満足げに小さく息を吐くと、ケンタの方へと向き直った。
彼女の背後の壁も、足元のタイルもピカピカに磨き上げられ、曇り一つない状態になっている。
「いかがでしょうか、ご主人様。このように私の手に掛かれば、どれほど頑固な汚れも立ちどころに落ちてしまいます」
濡れた髪をかき上げながら、プラティアはどこか誇らしげに胸を張った。
ただでさえ巨大な乳房がさらに前面へと突き出され、その存在感を強烈にアピールしてくる。全裸で、しかも先ほどまで必死に風呂掃除をしていた直後に、そんなにも自信満々な顔を向けられても、ケンタとしてはどう反応していいかわからない。
えっちな気分になっていいのか、それとも見事な家事スキルを称賛するべきなのか。感情の処理が追いつかず、ケンタは間抜けな声を出してしまった。
「えっと……すごく、綺麗になったね」
素直に褒めると、プラティアの青い瞳が微かに輝いた。
そこでケンタは、先ほど彼女が言っていた言葉の意味にようやく思い至った。自分がその場にいなければ意味がないと言った理由。
「もしかして……僕に、掃除がすごく上手いんだぞって自慢したかったから、わざわざ僕のいるお風呂場までついてきたの?」
そう尋ねると、プラティアの完璧な表情がほんのわずかに崩れ、少しだけむっとしたように眉根を寄せた。
「自慢ではありません。当機の優れた家事スペックをご主人様に正しく認識していただくために必要な、極めて合理的なプロモーション活動の一環でございます」
あくまでも論理的な行動だと主張するプラティアの口調は、まるで言い訳をする子供のようだった。
世界最高の技術の結晶であり、あんなにも美しく、近寄りがたいほどの色気を放つ大人の女性の姿をしているのに、やっていることは自分の有能さを主に見せつけて褒めてもらおうとする健気な行動なのだ。
そのギャップが、ケンタの心の中の何かのスイッチを押した。
「……ぷっ、ははっ」
ケンタは思わず吹き出してしまった。
最新鋭のアンドロイドだというのに、なんだか飼い主の気を引くためにボールを拾ってきて尻尾を振っている大きな犬のようだと感じたのだ。
そう思うと、先ほどまで感じていた未知の存在に対する畏怖や、過激な大人の女性に対する強烈な緊張感がゆるゆると溶けて消えていくのがわかった。
彼女は自分を軽んじている存在ではない。ただ不器用なほどに真っ直ぐに、自分に尽くそうとしてくれているだけなのだ。
笑い声を漏らすケンタを見て、プラティアはむっとした表情を解き、今度は優しく、どこか安堵したような柔らかい微笑みを浮かべた。
「ようやく、リラックスしていただけましたね」
その言葉に、ケンタは目を瞬かせた。プラティアは濡れたタイルの上に膝立ちになり、少しだけケンタを見上げるような姿勢で視線を合わせる。
「ご主人様はどこか私に対して遠慮されているようでしたので。私なりのユーモアで、その緊張を緩和させようと試みた次第でございます」
全裸で風呂掃除を始めるという行動が彼女の演算プログラムの中でどのようにユーモアとして処理されたのかはケンタにわからない。だが結果として、その目論見は見事に成功していた。
ケンタは股間を隠していた両手の力を抜き、プラティアに向き直る。
確かに、もう先ほどまでの息が詰まるような緊張感はない。全裸の美女と至近距離にいるという非日常的な状況には慣れきっていないものの、相手がこの器用で不器用な優しいプラティアだと思えば、心が穏やかになる気がする。
その緊張が解けたことで、別の感情がケンタの胸の奥で頭をもたげ始めていた。
それは親の愛情に飢えていた孤独な少年が、自分を絶対に拒絶しない存在に対して抱く、強烈な甘えの欲求だった。
無表情に近かった彼女が、自分のためにあえて冗談のような真似までしてくれた。そんな彼女の温もりをもっと近くで感じたい。もっと自分だけを見てほしい。
「ご主人様」
プラティアが、濡れた指先でケンタの頬にそっと触れた。
ひんやりとした水滴と、柔らかな人工肌の体温が混ざり合う心地よい感触。
「何か、私にしてほしいことはございますか。どのようなことでも構いません。遠慮なく、どうぞお申し付けくださいませ」
何気ない、メイドとしての奉仕を問う口調だった。
その瞳の奥にどこか、自分を全肯定してくれるような甘い妄想を覚えてしまい、ケンタの理性のタガはあっさりと外れてしまった。
シャワーの音に紛れて、ケンタは大きく生唾を飲み込んだ。
隠していた手は除いたものの、下半身の疼きはまだ収まっていない。むしろ彼女の優しさに触れたことで、より直接的な欲求へと形を変えようとしていた。
えっちなことへの好奇心。そして何より、目の前にある信じられないほど豊満な肉体への憧憬。
「……おっぱい、もっと見せて」
震える声で、ケンタは自分の最も素直な欲望を口にする。拒絶されるかもしれないという恐怖は微塵もなかった。むしろ、こう望まれているのではないかとすら思っていた。
「はい。かしこまりました」
ケンタの子供らしいお願いに対し、プラティアは一切の躊躇を見せなかった。艶のある声でそう答えると、プラティアは膝立ちの姿勢のままケンタの目の前へと身を乗り出した。
そして自らの両手で、その巨大な乳房を下から掬い上げるように包み込む。
彼女の細い指が柔らかすぎる肉に深く沈み込み、二つの果実がケンタの顔の真正面へと恭しく差し出された。