セメギャル-僕の彼女は金髪黒ギャルの玲香さん- 作:もすまっく
『あのときも言ったけどさ?たっくんって半端ないよね?』
「その時は大変なご迷惑を……」
『アタシあの短い時間でガチイキしたんだけど?』
「存じております」
『午後の授業マジで大変だったし。替えの下着持ってきてなかったらマジで終わってたかも』
「終わったあと僕も結構頑張って片付けたんですけど、それでも足りてなかったみたいですね。ごめんなさい玲香さん」
『あれ?えっ?それってもしかして床だけじゃなかったりする?』
「えっと、はい。玲香さんから結構垂れてたのでそれを……はい……」
『……マジ?』
「……マジです。それにあまり時間もなかったんで指で」
『そっか、そうだったんだ。たっくんホントにごめんね?アタシほとんど寝てるみたいな感じだったからさ?大変だったでしょ?』
「いえ、僕にとってはご褒美みたいなものだったんで全然大丈夫でしたよ」
『あはっ、それをご褒美とか言っちゃうんだ?たっくんのヘンタイ』
「いやだって、凄かったですもんあの光景」
『ホントえっちなんだから』
「ご満足頂けたようで何よりです」
『満足してたのたっくんじゃん』
「僕はいつでも満足してますよ?しない時なんて一度も無いです」
『え?そ、そなんだ?ふーん?』
「あれ?もしかして玲香さんはいつも満足してないんですか?」
『し、してないわけないじゃんっ』
「それは良かったです」
『……なんかたっくん急にちょっとSっ気出してきてない?』
「そうですか?」
『うーー、なんか余裕な感じがそれっぽくてちょっとキュンとしちゃってるのが悔しいんだけどっ』
「悔しがってる玲香さんも可愛いですよ」
『嬉しいけどっ、嬉しいけどさっ』
悔しい!でも嬉しい!みたいなことを言っている玲香さんはいつもよりずっと子供っぽくて。でもそんな子供っぽいところも本当に可愛いくて。
そんな風に玲香さんを想っている時だった。
『―――ホントに嬉しい。ずっと満足してくれてたんだ』
見せていた子供っぽさはその鳴りを潜め、少しだけ大人びた声色から感じられたのは、それを知ったことによる安心感と、知ってしまったことに対する少しだけの寂しさ。
それはきっと、満足してくれているのかを不安に思っていたからこそ得られていたもの。不安定だったからこそ得られていた『~してくれてたらいいな』という期待が期待では無くなってしまったことへの寂しさなんだと思う。
『アタシさ?たっくんとぎゅうってしてるだけですっごい幸せーってなるんだよね』
玲香さんの声からは、つい先程までの寂しさは綺麗さっぱり消えていて。
『それに追加でキスとかしちゃうとホントにもうヤバイよね?』
代わりに現れたのは幸福感。
『アタシもたっくんも好き好きーーって感じでさ』
噛み締めるようにその喜びを口にする玲香さんは誰よりも愛おしくて。
『ホントにすっごい幸せ過ぎて逆に怖くなっちゃうくらい』
こんなに素晴らしい女性と恋人になっている自分が誇らしくて。
「玲香さん」
だから僕は言う。
「会いたいです」
この人のためなら、僕はもう。
「だから、今から会いに行ってもいいですか?」
会いたかった。
今すぐに会いたかった。
会って抱きしめてキスをしたかった。
体の熱を感じたかった。
柔らかさに包まれたかった。
優しい声を直接聞きたかった。
大好きな玲香さんに見つめて欲しかった。
『いいよ』
その一言は何よりも嬉しくて。
『ずっと待ってる。寝ないで待ってる。絶対に待ってる』
「はい。待っててください」
『たっくん』
「はい」
『早く来てね?』
「はい、すぐに行きます」