セメギャル-僕の彼女は金髪黒ギャルの玲香さん- 作:もすまっく
翌朝、今日も約束をしていた僕は一時間以上早い時間に家を出ると、いつもの待ち合わせ場所で玲香さんを待っていた。
「たっくんおはよっ」
「玲香さん、おはようございます」
僕の姿を見つけて駆け寄って来たのか、僕の前で立ち止まった時に玲香さんの匂いがふわりと鼻を掠めた。
「それじゃ行きましょうか?」
「うんっ」
ここからはいつも通り恋人繋ぎでしっかりと手を繋ぎながら学校へ向かって歩き始めた。
そうしていつも通りの朝が始まったはずの今日。
◇◇◇
「玲香さん、何か人多くないですか?」
「うん、なんかちょこちょこ人来てるね」
まだまだ登校している生徒達が少ない時間帯だというのに、どうしてか例のトイレのある方に向かって数分に一度は人が歩いて行くのである。
最初はそのまま二人でトイレの方に向かっていたけれど、何やら話声が聞こえてきたことから、一旦僕と玲香さんは身を隠して様子を見ることにしたのが今の状況だった。
「何かあったんですかね?」
「わかんない。でもこれじゃあそこ使えないね」
「そう、ですね」
「はぁぁ……楽しみだったのになー……」
わざわざ朝早く起きてまでこうして学校に来ているのに、その原動力となっている行為が出来ないというのは中々精神的にもくるものがある。
「仕方がないですけど、玲香さん今日は我慢しましょう」
「……」
「ほら、今日金曜じゃないですか?だから明日明後日の土日に今日の分も楽しみませんか?」
「……うん」
玲香さんは一言だけ返事をくれたけれど、明らかに落ち込んでいて。
学校に着く前の楽しそうに話してくれていた玲香さんとはまるで別人のように静かになってしまっていた。
僕はもう一度例のトイレの方へ視線を向ける。そこには三人の男子生徒が何やらはしゃいでいる様子が目に映った。
教室に着くまでの間、僕は手を繋ぎながら玲香さんの様子を心配しながら歩いていた。例え落ち込んでいる理由が学校という場に相応しくないものであったとしても、楽しみにしていたものが中止となればショックを受けるのは変わらないからだ。
一体どう声をかければいいのか分からないまま、僕達は教室へと辿り着いてしまう。
「教室に着きましたよ玲香さん?ほら、そんなに落ち込んでる姿を見せたら心配されちゃいますよ?」
「……うん」
心ここにあらずといった様子の玲香さん。とりあえずこのままここに立っていても仕方がないと、僕は目の前にある教室のドアをゆっくりと開けた。
「―――あっ」
そして教室の中を見た僕は思わず声を上げてしまった。そんな僕の声に反応した玲香さんは、僕の方を見てからその視線を追って教室の中へと向ける。
「―――あっ」
玲香さんの口から、僕と全く同じ音が零れ落ちる。
一時間以上早く学校へと来ている僕達の目には、まだ誰も登校して来ていない、空っぽで静かな教室が映し出されていたのだった。
「ぁっ……んぅ……あっそこっ……んっ……」
もし人に見られても大丈夫なよう、鞄や服や体の向きや姿勢でいくらでも誤魔化せるように隠しつつ、隣にいる玲香さんの下着の中へ手を入れていた。
玲香さんの胸を僕の机に乗せさせて上半身を預けるようにして座らせる。そうすることで椅子に座っている玲香さんは少しお尻を突き出す形となる。
その突き出されたお尻の方から手を入れて愛撫していた僕は、玲香さんの様子からそろそろ頃合いだと見て、なぞるように愛撫していた割れ目から熱く蕩けている密口の中へと指を侵入させた。
「んぁっ!……ゃっ……ふぅっ……んぅっ……」
我慢しつつも抑えきる事は出来ず、玲香さんは甘い声を漏らしながら中へ入れている僕の指を時折強く締めつける。
「ふぅっ、ふぅっ……ぅんっ……たっくん……?」
「どうしました玲香さん?」
「キスして……んっ……欲しい……ぁっんっ……ふぅっ……んっ」
人が殆ど来ない例のトイレという密室とは違い、今いる教室はいつ人が来てもおかしくはない場所だ。そんな場所でわざわざキスというリスクを冒す必要はない。
もし僕と玲香さんがキスをしている姿を見られれば、日頃の僕達を知っている人からすれば、『朝早くから二人しかいない教室』というシチュエーションからそれ以上の事をしているかもしれないと怪しんでしまう可能性が高くなってしまう。
―――それでも、と僕は思ってしまう。
さっきの落ち込んだ玲香さんの姿が忘れられない。見ているだけで心が痛くなるような、心臓が鷲掴みにされたような息苦しさを忘れられない。
だから僕は、何も言わずに玲香さんの唇を塞いだ。
あんなに落ち込んだ玲香さんに、少しでも元気になって欲しかったから。
「んふぅっふぅっ……んっ!……ぷぁっ……ぁっぁっイッ……んぅっ♡」
ぎゅうぅっと熱く蕩けていた玲香さんの膣内が、僕の指を逃がさないように強く締めつける。
口の端から唾液を垂らしながら数秒程顔を上に向けていた玲香さんは、突然力を失ったように机のうえに上半身を投げ出した。
入れていた指をゆっくりと引き抜くと、ムワァッとした火照りを感じる大量の愛液が絡みついていた。ゆっくりと糸を引きながら床へと垂れる愛液を、僕は何も考えずにぼーっと見つめた。
「……あっやばい、誰か来る前に拭かないとっ」
ハッっとした僕は、元々はトイレで終わったあとに拭いて使うために用意していたタオルと濡れティッシュを取り出し、まずは自分の指をティッシュで拭いてから床へ垂れたものを片付けた。
「玲香さん拭きますね?」
まだ余韻によって力が抜けている玲香さんに一言伝えた僕は、濡れたティッシュを二枚重ねにしてから玲香さんの下着の中に手を入れ綺麗に拭き取っていく。
「ぁっぁっ……んっ……ぁっ……ふぁ……」
敏感になっているからなのか、拭き取っている時にも甘い吐息を漏らす玲香さん。そんな声と拭いている時の指先に感じる感触が僕の精神をガリガリと削っていく。
だけど流石にこれ以上続ければ間違いなく誰か一人は登校して来てしまう。だから僕は湧き上がり続ける情欲を必死に抑えていた。
「んっ……ごめんね……?」
「いえ、玲香さんが喜んでくれたなら僕も嬉しいですから」
自分だけ気持ち良くなってしまったことに、もしかしたら罪悪感を覚えているのかもしれない。だって玲香さんはとても優しいから。
「ね、たっくん……あとで……」
「あとで、何ですか?」
玲香さんの手がそっと僕の硬くなっているそれを撫でる。
「あとで……いっぱい出させてあげるね……?」
頬を赤く染め、愛おしそうに僕を見つめている優しい彼女は、どこまでも優しかった。