TS転生者によるハーレムエンド物語 作:8000年ユーザー
休み明けの月曜日。
憂鬱な初日を何とか乗り切った私は、家までの帰り道をご機嫌な足取りで歩いていた。
「……ふふっ、あーっ、楽しかった」
実は先程まで、マンションの部屋で真実と芦花の二人を相手に3Pを楽しんできたばかりなのだ。
土曜日の夜に芦花を落して日曜はほぼ全てイチャラブセックスに時間を使ったからか、芦花の私に対する態度も相当柔らかくなったと思う。
優しく優しく、壊れ物を扱うかのように丁寧に愛して沼に沈めてあげた。
愛してるよとか、大好きだよとか、耳元で何度囁いたのか自分でも分からない。でも愛情を向けられることに飢えていた芦花には効果は絶大で、私への好感度と依存度も急激に引き上げることが出来たというわけだ。
先輩彼女の真実がまだ不慣れな芦花にフェラを教えている光景は……本当に興奮した。
二つの可愛い舌でペロペロと息子を舐めてもらうのが癖になりそうだった。芦花にはこれからどんどんエロい技術を吸収していってもらいたい。
学校が終わってからすぐに部屋に篭ってヤリ始め、気付いたら時刻は午後8時。
私に抱き潰されて気絶してしまった芦花を真実に任せ、二人にはマンションの部屋に泊まってもらうことにした。洗濯機はあるし、明日学校に行く分には問題ないだろう。
それにしても、初めての3Pには満足したなぁ。
あのぐちゃぐちゃ感が何とも言えないよね。私は絶倫ってわけじゃないから、エロ漫画の竿役みたいに10発20発と射精出来る持久力はないんだけど、それでも5発は搾り取られてしまった。
真実と芦花のまんこにそれぞれ2発出して、最後の1発は二人に顔射だ。出しすぎて少し息子が痛い。でも、幸せな痛みだと素直に思う。
そうそう、面白かったのが芦花の体に起きていた『変化』だ。
最初こそ真実と一緒に抱かれることに抵抗を示していた芦花だったけど、乳首を指でカリカリしてあげたら「お゛っ♡」って鳴きながら発情してすぐに股を開いてくれた。
どうやら調教の際に乳首を虐めすぎたせいで、乳首を弄られると自分の意思とは関係なく発情してしまう体になってしまったらしい。
真実もこれには「うわぁ……芦花、えろぉ♡」と舌を巻いており、芦花のポテンシャルに驚かされていた。乳首が発情スイッチって最高だよね。
私がさっきプレゼントしたピアスも悔しそうな顔をしながら右耳に付けてくれたし、これから先は私への依存度も上がり続けるだろう。あの年頃の女子高校生が性欲と飢え続けていた愛情を与えられるのだ、そんなの劇薬以外の何物でもない。
芦花の攻略は大成功したと言っても良いだろう。
もちろん油断するつもりはないし、これからも愛情たっぷりで愛していくつもりだ。
私の野望であるハーレムエンド計画は――全員を幸せにすることが最終目標なのだから。
「よっと、こんなもんか。……多分そろそろ、帰ってくるかな?」
住居としているボロアパートに帰り、買ってきた材料でオムライスを作る。
丁度スマホを確認した瞬間、聴くだけで安っぽさを感じるインターホンが耳に届いた。流石は優等生、予告した時間ピッタリの帰宅だ。
すぐに玄関に駆け寄って扉を開けると、そこには一人の女子が疲労感の漂う顔をしながら制服姿で立っていた。バイト帰りの苦学生、働き者の超人である。
私の最大の獲物であり良き隣人――酒寄彩葉だ。
「おかえり、彩葉。ご飯出来てるぞ。一緒に食べよっ」
「……うんっ。ただいま。……あははっ、もう空腹で倒れそうだよ」
手洗いうがいを済ませた彩葉と共に、オムライスを並べた机の前に座った。
彩葉が時間に正確だからこそ、こうして出来立てを食べさせてあげられる。ほかほかの湯気と食欲をそそる卵の香りが食欲を刺激してきた。私も3Pしてきたばかりだからめちゃくちゃ空腹なんだよね。
「昨日は結局、簡単なチャーハンしか作れなかったからな。お詫びとして今日は彩葉の好きなオムライスにしてみたよ。食材は結構良いやつ使ってるし、鶏肉も大きめに切ってあります」
「そ、そんなの……気にしなくて良いのに」
「彩葉、よだれ出てるよ」
「ッ!」
「ははっ、食べようか。いただきます」
「……い、いただきます」
芦花の攻略をしていたので、金曜と土曜はこうして彩葉に食事を用意してあげられなかった。昨日も夕方まで芦花とイチャイチャしていたので、時間的にも作れたのはチャーハンと簡単な野菜スープだけ。
彩葉はそれでも嬉しそうに食べてくれたけど、甘やかす側としてもプライドがある。取り敢えずのお詫びとして、こうして豪華なオムライスを作ったというわけだ。
「はぁ〜っ……美味しかったぁ。……ごちそうさまでした」
「はい、お粗末さま。いい食べっぷりだったな。俺が用意しておいた冷凍食品、ちゃんと食べてたよね?」
「た、食べてたよ。……でも、やっぱり出来立てが1番美味しいって言うか……使ってもらう立場でこんなこと、言いたくないんだけどさ」
まあ、それはそうだよね。
冷凍でも美味しくなるように工夫して調理したつもりだけど、出来立ての美味さには敵うはずもない。
「……それにさ、なんか、一人で食べるのが……」
「
「――ッ!? ちっ、ちがっ……今のは、違くて……!」
なんだこの可愛い女。
は? 一人で食べるのが寂しかったの? 私と一緒に食べたかったの? ぜってぇ幸せにするわ。ドロッドロに堕としてからな。
「……ちょっと、何で笑ってるの」
「い、いや? 随分と、可愛いこと言うんだなって、思ってさ」
まずい、彩葉が可愛すぎて体が震える。
今の一撃が間違いなく変なツボに入った。やってくれるよ、このスパダリ。
「〜〜〜っ!! ……し、仕方ないじゃん。章吾がご飯作ってくれるようになってから、一人で食べることなんてなかったんだから」
「……彩葉」
キュン死にさせる気かな?
無自覚でやってんの? 無意識でやってんの? これは女の敵だわ。芦花が可哀想だ。堕としてきた女と男はどれ程だ! お前の罪を数えろ……。
「だ、だから、その……章吾のせいなんだから」
恥ずかしそうに顔を赤くしながら、彩葉は拗ねた子供のようにぷいっと顔を逸らした。学校じゃ絶対に見せない表情と態度だ。
私にしか見せない……ふふっ、独占欲が満たされるねぇ。思いっきり「がわ゛い゛い゛な゛ぁぁ゛ッ!!」って叫びたいところだけど、近所迷惑&好感度ダウンが目に見えてるので我慢した。
「俺も、寂しかったよ。やっぱり、彩葉と一緒に食べるのが一番美味い」
「……そ、そういうこと、軽く言わないでよ。……恥ずかしいから」
「え、可愛い。照れてる?」
「だっ、だからっ! ……いや、こういう反応するから章吾にからかわれるんだ。落ち着けば大丈夫、全然余裕――」
「落ち着いた顔も可愛いよ」
「…………うぅぅっ」
褒められることには慣れているはずなのに、どうしてこうもペラッペラの紙装甲なのだろうか。
彩葉の何が愛おしいって、私が褒めることに対して本気で怒ったりしないところだ。
私は何かにつけて彩葉を褒めちぎる。
バイト頑張ってて偉いとか、テストで一位なんて神とか、世の中の高校生で彩葉ほど自立している人間はいないとか、ほとんど本心でしかない褒め言葉を日常的にぶつけているのだ。
彩葉の反応は……まあ、塩対応かな。さっきも言っていたけど、私にからかわれているとすら思っているようだ。
謙遜と言うより、自己評価の低さによるものだろう。色々と中途半端には出来る、それが彩葉の自分自身に対する評価なのだ。
……でも、私とご飯を食べ始めて、少しは変わったと思う。
やはり食生活が充実すると心にも余裕が生まれるんだな。ご飯の力って偉大だ。掴むなら胃袋、これは間違いないね。
「……ねぇ、章吾」
「ん? どうした?」
皿を洗い終わった手をタオルで拭いていると、彩葉が背後から近寄って来た。
私の服の裾をちょこんと指で摘みながら、どこか不安そうな表情を浮かべている。
「あ、あのさ……私、章吾の迷惑に……なってない?」
「急になんだよ。前にも言ったろ? 一人分作るより二人分作る方が楽だってな。それで納得したはずだろ?」
「それは……そうなんだけどさ」
いきなりどうした? 迷惑なわけないじゃん。
私が状況を手に入れるのにどれだけの時間と金をかけたか教えてあげようかな。あの酒寄彩葉と一緒にご飯食べられるんだよ? しかも私が作った手料理だよ? 嬉しそうに笑ってくれるんだよ? 美味しいって言ってくれるんだよ? 痩せ細った体がどんどん健康的になっていくんだよ?
迷惑なわけねぇだろうがぁぁぁぁァァァアッ!!!
おっと、いかんいかん。
彩葉への愛が漏れるところだった。てへぺろっ♡
彩葉は分かってないよ。自分がどれだけ私を幸せにしているのか。彩葉にとっての推しがヤチヨであるのと同じように、私にとっての推しは酒寄彩葉なんだよ?
あー、もう全部言いたい。
彩葉のことが好きだって。恋人になって欲しいって。
思いっきり甘やかしてデートしたいし、ベッドでイチャラブセックスしたいし、この先の人生ずっと側にいてほしい。
真実と芦花も一緒に、彩葉には幸せに笑っていて欲しいんだ。
……と、まあ、そんなこと言えるわけもなく。
私は脳内で愛を爆発させることで、無理やり気持ちを落ち着けた。やはり主人公、一筋縄じゃいかないね。初めてですよ、私をここまで動揺させたのは。
「――不安になったのか?」
「…………」
私の問いかけに、彩葉は小さく頷いた。
無駄に出来の良い脳みそをフル回転させ、彩葉の思考を予測した。金曜と土曜の二日間で私がいなかったことにより、改めてこの状況に対する違和感を覚えてしまったのだろう。
まあ、普通に考えれば食費は全部私持ちだし? 水道光熱費とか出してもらってるわけじゃないし? 見返りは勉強を教えてもらうことと月見ヤチヨがいかに素晴らしいかを布教されるだけだ。
彩葉からすれば、メリットしかない。払うものは時間だけで、後は全部貰うだけだ。
故に、不安になった。
人に迷惑をかけることを最も嫌う酒寄彩葉からすれば、当然の感情ではある。
だからこそ、私は全力で否定した。
「――迷惑じゃない」
「……っ!」
彩葉の両肩に手を置き、真っ直ぐに目を見て告げる。
こんなにしっかりとしたボディタッチは初めてだけど、嫌悪感を見せる様子はない。私の思い込みじゃなければ、だけどね。
「俺、今の生活が本当に楽しいんだ。彩葉がいてくれて、彩葉と仲良くなれて……本当に良かった」
「……そ、そんなの、私だって……」
「彩葉に食べてもらえるって思うと、料理作るのが楽しくなったんだ。彩葉に教えてもらえると、勉強するのが楽しくなったんだ。彩葉と一緒にいると――俺は楽しいよ?」
私の言葉を聞いて、何故少し涙目になる彩葉。
やべっ、泣かせたか? 生憎と純愛方面のテクニックはカス同然なので泣きそうな女の子への対処法がわからん……!
私が内心であわあわしていると、彩葉が指で目を擦りながら口を開いた。
「私も……章吾と仲良くなれて良かった。いつも、楽しいです。……ありがとっ」
は? 好き(告白)。
私の意思がステンレスと同等の硬度を誇っていたお陰で、この感情が口から滑り出ることはなかった。
もう彩葉を堕とすとか以前に私が堕とされてんだよなぁ。このスパダリ強すぎるッピ。
「あのね……? 恥ずかしいこと言われるのは、その、嫌だけど……褒めてもらうのは嬉しいから。……たまになら、また……褒めて欲しい、かも」
「……分かった。彩葉は頑張ってて偉い。偉いなぁ」
「ちょっ、頭撫でるとかは……」
「嫌か?」
「……嫌とは、言ってないけど」
もう無理。
頭撫でるのは流石にやりすぎかなっていう理性のブレーキはぶっ壊れた。否、ぶっ壊された。私は被害者だ。わたしわるくない。
「じゃあ今日は勉強会やめて、彩葉を褒めまくる会でもしようか。後一時間ぐらいは貰えるよな? 大丈夫、明日みっちり勉強に付き合うから。はい、座って。今まで我慢してた分、褒め続けるから。――ちゃんと聞いてね?」
「え、やっ、たまにならって話じゃ……」
この日から、私はまた深く彩葉の心に近付けるようになったと思う。
軽いボディタッチぐらいなら余裕で出来るようになったし、なんなら彩葉の方も仕返しという感じに軽く背中を叩いてきたりもする。反撃が可愛くて抜いた。
真実と愛し合い、芦花を依存させ、彩葉とイチャイチャする。
原作が開始するまでの残り三ヶ月間、私は大体このスケジュールを繰り返した。
私は高校二年生の4・5・6月を決して忘れることはないだろう。
幸せな日々だった。楽しい時間ほど、過ぎるのはあっという間なんだよね。
そして、いよいよその時がやって来た。
7月の頭、待ちに待った三連休の初日。
いつものように私の部屋に来た彩葉の腕には――
「しょ、章吾……! あ、あの、七色に光る……ゲーミング電柱の中にいて……意味分かんないと思うんだけど、本当のことで……わ、私、どうしたらいいか……!」
「落ち着け、信じるよ。彩葉がそんな嘘をつく奴じゃないってことぐらい、分かってるから」
「……章吾」
面白いぐらいに取り乱す彩葉を宥めながら、初対面となるヒロインの顔を覗き込んだ。
彩葉の気も知らないで、赤子は大声で鳴いている。映画だとこの辺で壁ドンがきてたけど、この世界線のお隣さんは私だから壁ドンセッションバトルは発生しない。彩葉のストレスは限りなく0にしたいもんね。
「……ようやく、始まるのか」
取り敢えず、買っておいたオムツとミルクで夜泣き騒動は終わりを迎えた。
どうしてそんなものが家にあるのかと、彩葉に怪しげな目線を向けられたことだけは――計算外だった。
彩葉かわいいよ、彩葉。
芦花は虐めたいけど、彩葉は甘やかしたい。真実はどっちでも輝けると思います。