※この作品はR-18です。

性器が逆転するとは聞いてない   作:momo1ng

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不審者

恐竜にサーカス芸を仕込んでいる夢を見た。

 

意味がわからなかったが、ワクワクしてとても楽しかった事は覚えている。

楽しすぎて嬉キュンしてしまい、膣内がスパーキンしたところで目が覚めた。

 

トイレでナプキンを変えてビデで膣を洗いながら、昨日の出来事を振り返る。

悪夢を見なかっただけで上々だろう。栗華さんに感謝だな。

 

「おはよ~。ご飯は食べれる?」

 

トイレから戻ると、その栗華さんがダイニングテーブルに朝食を並べてくれていた。

おはようと昨晩の礼を告げて席につく。

対面で二人が限界な小さなテーブルだ。

もうベッドの上では食事をしていない。

 

「九条先生は大丈夫そうですか?」

「今日はお休みされてるよ」

「そうですか」

事情を詳しく知らない栗華さん。

知っていても理解していない僕。

 

弾まない会話で朝食を終えたところで、ブザーが鳴らずに扉から音がした気がした。

 

ガチャ

 

まただ。気のせいじゃない、誰かが無断で入ろうとしている。

僕と栗華さんが立ち上がって警戒する。

 

ガチャガチャ

 

昨日の今日で、草加部の野郎、マジかよくそ…。

咄嗟にテーブルのフォークを取って握りしめる。

 

ガラララー

 

開けられた。

全身の毛穴から汗がブワッと吹き出した。

 

 

「うぇ~い!元気してるかい?ヤングボーイ!」

「「………」」

 

30前後、壮年の女。

ナース服じゃないし、清潔感のない髪型におかしな第一声。

完全に部外者、しかもこれは行動が読みにくいタイプのイカれ野郎だ。

やべえ、マジでやばい。

 

フォークを握った手を前に出す。

 

「もー、呼んだら来てって言ったじゃないですか!なんで鍵持ってるんですか!」

「…え?」

 

「警戒心マックスでどんな顔か、確認しないと意味がないじゃな~い?」

「心臓に悪すぎますよ!」

 

こいつ、栗華さんの知り合い?

 

不審者に愛華さんが駆け寄って言い合いしている様子を見て、僕の肩の力が抜ける。

 

は〜〜〜、本気で怖かった。

絶対にヒットマンだと思ったし。

びびって損した。

 

「あら、本当に怖かった?泣いちゃう?泣いちゃうの?泣いてもいいんダゼ⭐️」

「はぁ???うっっっざ」

「うざいは駄目YO!泣いちゃう!お姉さんが泣いちゃうYO⭐️」

 

「呼ばれてないなら、帰って貰えますか?」

しっしと手で追い払いながら、片手に握っていたフォークをテーブルに戻す。

 

強く握り締めていた手が痛い、深く跡が残ってる。

手を何度もグーパーして、もう手や身体が震えていない事を確認する。

 

「ひどいっ、傷ついた!今のでお姉さんの心がクラーックス!」

「………」

 

「その目、いいわね」

「近づかないで下さい、あなたの目は怖いです。なんですか?新種の変態ですか?」

黙って見ていると、女が呟いて近づいて来た。

 

「っ!ならば!おめめクローーゥズ!どう?これで怖くないでしょ?」

女はバチーんと擬音を出しそうなほど大袈裟に目を瞑る。

 

喋りが煩い、外見も煩い、動きも煩い。

目を閉じて見えないから、両手を前に出してフラフラと歩み寄ってくる。

 

「飛びかかってきそうで怖いです」

「っ!なら更に座っちゃう、…ニィルダァン!これでどう!?」

女は目を瞑ったまま、膝立ちでこちらに進んでくる。

 

「もっと怖いです」

「くっ、それなら!最終兵器っ、…ライ、ダァーン!…っだ!」

女は叫びながら仰向けに寝転がった。

 

………

 

女は身を捩らせて、床を這うように進んでくる。

 

………どうしろってんだ、こいつをよう。

 

拘束したいけど触りたくないので、室内履きを脱いで片足で顔面を、両目を覆うように踏みつけると、この物体は止まった。

 

「………」

「………」

「…ちょ、テル君!何してるの!?顔を踏んじゃ駄目だよ!?」

 

「こ、これは君の足かいっ!?」

「栗華さん、これどうします?」

「ボーイ!?ボーイ?いいかい、人は踏んじゃいけないんだYO!」

 

「足首を掴まないで下さい。怖いです」

「…oh…すまない。でもね、困惑。お姉さん今、大・困・惑⭐️」

 

馬鹿野郎、困惑してるのは僕だ。

唾も飛んでるし。

近くのダイニングチェアを引いて腰掛け、もう片方の足で口を塞いだ。

 

「ふご!」

 

──────

 

「それにしても凄い経験をしたよ! まさに、新⭐️境⭐️地⭐️」

「僕には、あなたという存在が新境地です」

 

「ワォ、グラァド!予想できない新しい刺激やワクワク感は、脳で快楽物質であるドーパミンを増やし、恋愛感情と似た高揚感を引き起こすんだ。それに自分と違う考え方や経験を持つ人に触れると、新鮮な驚きや憧れが生まれ、もっと知りたい欲求も高まる!つまり私たちは今後どん…」

「惹かれません。というか普通に喋れるじゃないですか」

 

「まずはこちらがオープンにしないとね⭐️心を開いて貰うにはこれがいいのさ⭐️」

「僕の心はもう全開なので、普通に話してください」

「違うYO!君はまだ気づいていないYO!心はもっと自由だYO!」

 

安全な生き物だと確認が取れた後、僕たちは対面ソファーへ場所を移した。

ローテーブルの向かいには、両手でフレミングの法則を作っているイカれた陽キャ。

心理カウンセラーの明日羽・ウォルピ。

 

心的外傷後ストレス症の相談や、専門的なケアも行えるという公認心理士で、スイートエンジェル事件の被害児童も何人か見ているらしい。

そう。僕は今、心理カウンセリングを受けている。

受けているはずなのだ。

 

「いつまでそのポーズをしてるんですか?」

「君の笑顔が引き出せるまでだYO!さあ君も、ありのままを解き放つんだYO!」

YOで動かす腕の動きが、いちいち鬱陶しい。

 

………やめる気もないらしい。

 

僕は上体を左に向けて、隣に座っている栗華さんの首に顔を埋め、しがみ付くように腕を絡めた。

お尻を彼女の膝上にスライドさせて、強制的に抱っこさせる。

「テル君?明日羽さんは怖くないよ?」

 

栗華さんの首筋に当たった唇で、ちぅと肌を吸う。

「ぁっ♡」

 

舌先をほんの少しだけ肌に押し当てて、チロ、チロと動かす。

「っ♡っっ♡」

 

傍目には、僕は抱きついた以外に何もしていない。

栗華さんが勝手にビクンビクンと感じているだけだ。

次第に栗華さんの股間のテントが大きくなってきて、僕の臀部をピクン、ピクンと下からノックする。

 

「くりかさん」

「ぁっ、っ…、っめ♡」

吐息が、物理的に肌を刺激するよう、聞こえるかも分からない程小さな声で、ゆっくりと囁く。

 

「すき」

「ぁっ♡んんっ♡」

栗華さんの股間のテントが大きくなってきて、僕の臀部を強くノックする。

 

「ストップストップっ!ごめん!私が悪かった、ごめんYO!」

僕は首筋に埋めた顔を上げて、ちらりとウォルピ女史に向ける。

 

「もうやめるYO!君も元の位置に戻ってYO!」

フレミングは下ろされているが、その口調に僕は眉を顰める。

 

「…こほん、やめるよ。これでいいかい?」

それを聞いて、栗華さんから降りて腰をソファーに戻す。

 

「ごめんね栗華さん」

「ぁ…、うん。っんんん♡」

目を見て謝りながら、興奮させてしまったおチンチンをテントの上からナデナデする。

 

「も、もう謝っただろう!?それは終わり!私とお話をしようよっ?ねっ!?」

 

ようやく話をする気になったらしい。

気分が乗ってきた僕は、少し苛々しながら変人と向き合い直した。

 

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