※この作品はR-18です。

性器が逆転するとは聞いてない   作:momo1ng

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新たな相棒

室内に短いブザー音が響く。

「どうぞ」と僕が応える事はない、この個室は防音設備だ。

 

ガチャリと外側から鍵が開けられ、「失礼します」と白衣の聖母が入室してきた。

僕のもう一人の専任看護師、御堂満夢見さんだ。

話し方も見た目もグラマラス。

前世の僕と同年代らしいが、年上の女性の色気を感じる。

 

入室するとすぐに内側からガチャリと施錠される。

この個室には、鍵を持たない者は誰も入って来れない。

僕が目覚めてから4ヶ月、ここから出たことは一度もない。

九条先生には安全が確約出来るまではどうか今暫く、と申し訳なさそうに頭を下げられたが、特に不満はない。

闘病生活には慣れている。

それに、リハビリが進んでいるとはいえ、僕はまだ自力で室内を歩く事さえ出来ない。

 

「本日から排泄器を外そうかと思いますが、宜しいですか?」

「やった!ありがとうございます!」

 

あまりの嬉しさに前のめりになって返事をすると、御堂さんも嬉しそうに頷いて準備に掛かる。

 

先日、補助付きであれば立ち上がれるようになった。

誰かに支えて貰えれば備え付けのトイレまでの2、30歩は歩ける。

これでやっと、自分で用が足せる。

 

それでは失礼しますと、毛布の中に手を伸ばしてお股付近を弄られ、取り付けられていた器具が外されていく。

少し匂うので、僕は思わず顔を顰めてしまう。

なのに二人は嫌な顔一つ見せずに淡々とこなしてくれる。

定期清掃の時もそうだ、申し訳なさと同時に、感謝してもしきれない。

 

下の世話だけは全て御堂さんが担当。

水無月さんはお手伝いのみ。

御堂さんが先輩特権でMySonを独占している、という訳ではない。

 

「あ、あわわわわわ…、み、見え…」

「やめなさい馬鹿」

 

くんかくんかと鼻を鳴らしながら、光に吸い寄せられる蛾のように、MySonを覗き込もうとするあわ女。

その残念な顔は、御堂さんの手でぐいっと押し退けられた。

 

平時は白衣の天使と見紛う水無月さんは、性が絡むとIQが著しく下がり、あわ女になってしまう。

普段の面影はカケラも見当たらないほどに鼻の下が伸びて、表情も酷いものになる。

官能的な雰囲気ならまだしも、盛ったモテない童貞を見ているようで、非常に残念な気持ちになる。

とはいえ、襲ってくるような素振りは無いので、無害だとは思う。

嗅覚が鋭いのか、匂い起因で頭が悪くなりがちなだけだ。

 

今お股を拭かれているのはわかるが、MySonの感覚はやはりない。

これまでも彼の鼓動を感じたことは一度もない。

 

彼もまた筋力が衰え、リハビリが必要なのか。

最悪EDなのではという不安はあるが、心の問題ならば今は僕が中身だ。

きっと大丈夫、焦ることはない、彼もこれからだ。

 

清掃が終わり御堂さんがズボンを戻す。

下半身が軽く清々しい。

点滴は結構前に外れていたので、これで完全に自由の身だ。

 

「あの、少し出せそうなのでトイレに行ってみても良いですか?」

「ええ、早速してみましょう」

「…あっ!わたし!私が支えます!」

「はい、お願いします」

 

僕といる時間は水無月さんが圧倒的に長い。

二人で行けるようにしないとね。

 

「では、ゆっくりで良いですからね」

 

ベッド脇に両足を下ろすと、右側に水無月さんがついて支えてくれる。

この体で転んだら骨折しかねない。

 

くんかくんかは…、されてない。

だけど、バレない程度に首元でスーハーされている。

これ位はいつもの事だし、表情は天使に戻っている。

 

大丈夫だよね?

信じるよ?

 

若干の不安を残しつつも、一歩一歩ゆっくりと進んで無事にトイレに辿り着き、スライド式のドアを開けて中の便座を目指す。

 

「よっ、っと!……ふ~」

 

息が上がりながらも、何とか便座に腰を下ろすことが出来た。

 

「凄いっ!早速出来たね!」

褒め上手の水無月さんはニコリと笑みを向け、僕の正面に回ってしゃがみ込み、流れるような手つきでズボンに手をかける。

 

「大丈夫です、あとは自分でやってみます」

 

僕もニコリと笑い、突き出された手を握りハウスを命じる。

 

「…え、っと、そうだよね」

 

声のトーンは明らかに下がり、しょんぼりとしながらトイレから退出する。

 

「…で、でも、危なく感じたら絶対呼んでね!」

「はい、無理はしません」

名残惜しげに扉が閉められたのを見届ける。

 

僕はズボンに手をかけ、何度も身じろぎしつつ、ゆっくりと脱いでいく。

 

ふむ。

腿まで脱げたが、彼の姿が見えない。

元気が取り戻せず、恥ずかしがって下を向いているのだろうか。

毛も殆ど生えていないから、成長が遅いのかもしれない。

 

小さくても、帽子を被っていても僕は笑わないよ。

そんな風に念じながら、膝まで下がったズボンを足元まで下ろした。

 

久しぶり、MySon。

いいや、こんにちは、新しい相棒。

 

僕は微笑みながら、股を大きく開いた。

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