※この作品はR-18です。

性器が逆転するとは聞いてない   作:momo1ng

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自己嫌悪

「ひかる、起きてよ!?…そんな、いや、ひかる…ぐず…」

「どうしたの!」

「ママッ!?ママどうしよう!?どうしよう…私、…私、ひかるに酷い事っ…」

「大丈夫、大丈夫だから落ち着きなさい。光琉?聞こえる?光琉?」

 

「っ、救急車!救急車呼んでくる!」

「落ち着きなさい!」

 

「………はれ?…ねーさん、なんで?」

遠くの騒ぎ声が近づいてきて、視界と意識がはっきりしてくると、クリス姐が僕の頬を抑えて覗き込んでいるのに気がついた。

 

「光琉!?大丈夫!?私が分かる!?」

「………アリス姉。…僕、そんなにトんでたの?」

泣き叫んでいるアリス姉を見て、やってしまった事を理解した。

 

「ずっと、ずっと目が覚めなくて…、良かった、良かったぁ…」

ずっと?いつもは十数秒のはずなんだけど。

クリス姐までいるし、この泣き方、結構長かったのかな。

 

「1分か2分よ?痛いところはある?頭は気持ち悪い?」

「……大丈夫です。…もう、意識もはっきりしてきたので、まだちょっと…腰が震えてるけど」

クリス姐の質問に答えながら、泣いてるアリス姉の頬に手を伸ばして涙を拭った。

 

二人の不安そうな顔が晴れないので、震える上体を無理やり起こして無事だと分からせてあげる。

奥を攻められると叫んでしまう事、精巣を刺激されるといつも失神してしまう事を教えて、いつもの事だから心配しなくていいと伝える。

 

ずっと謝っているアリス姉に、追い討ちをかけるようにクリス姐が怒り始めた。

あれほど言っていたのに、なぜ奥を攻めて射出したのか、直接吸引したのか、そんな感じだ。

どうやら事前に駄目だと、何度も確認しあっていたようだった。

 

下半身に目をやると、大量の精液と愛液で酷い有様だ。

ベッドを汚してしまったし、部屋の中の匂いも酷い。

それでもマンコはまだ疼いていて、もう一回したがってる。

 

見渡していると視界の端に、美雪ちゃんを捉えてドキリとする。

…見られてしまった。

ドアの前で不安げな表情で立ち竦んでいる姿に、申し訳ない気持ちになり気持ちがどん底に沈む。

 

「…美雪ちゃん、騒がしくしてごめんね」

美雪ちゃんを見ながら謝罪するも、言葉は返して貰えず、ただ視線だけが僕の顔と下半身を移動する。

 

「すぐ片付けるから。汚い物見せてごめん…」

視線に気付いて、股を閉じてさっと手で隠したけど、充満している匂いは隠しきれない。

美雪ちゃんは小さな声で「大丈夫ならいいの」と言い残して、さっと自分の部屋に戻って行った。

 

僕が拭くものをお願いすると、アリス姉へのお説教が止まって後片付けが始まった。

 

「残りはやっておくから、二人はシャワーで流してきて。階段には気をつけてね」

「…はい」

「アリス、聞いてる?ちゃんと支えてあげなさい。出来るでしょ?」

「…うん、ちゃんとやる」

 

 

お風呂場に着いてもアリス姉はまだ立ち直れていなくて、僕のマンコに触れるのを怖がっているようだったので、座って自分でシャワーを当てる。

立ったままだと甘イキで腰が砕けるから危ないんだ。

 

確か精巣に愛液を流し込むのは、良くないんだよな。

病院で教わった事を思い出しながら、垂れてくる精液と愛液を掻き出すように流す。

少しすれば何とかっていう排出反応が起こる。腹痛に襲われながら、半日射精が続くはずだ。時間が経つほど精子の質が落ちていくので、異物として断続的に排出されるとか。だから愛華さんと御堂さんは一度も奥に愛液を射出しなかった。今日はオムツを履いて寝た方が良さそうだ。

 

「アリス姉も洗ってあげる」

「っ、自分でするから!…光琉は、先に出て服を着てて…」

おチンチンを洗おうと手を伸ばしたら拒否されてしまい、悲しい気持ちになりながら先にお風呂を出た。

 

一人で体を拭いてオムツを履いて、換えのパジャマを着る。

終わって一人で突っ立っていると、ツーっと涙が流れた。

何度も経験しているのに、全然成長しない自分に嫌気がさす。

淡々とこなそうと思っていた癖に、実際の行動はそれに全く伴わない。

 

シャワーの音が止まった。

涙を拭いながら逃げるようにリビングに向かうと、クリス姐が降りてきて僕の体調を確認した。

二、三言葉を交わすと、安心した表情で洗濯機に向かう姐さんの手には、僕のもので汚れたシーツがある。

乾燥付きの洗濯機ではなかったので、この時間から洗って脱水して干すとなればかなりの手間だろう。

 

 

「ごめんなさい」

シーツを洗濯機に突っ込んできたクリス姐に頭を下げる。

 

「謝る事なんてないわ。アリスも初めてだから、上手にしてあげられなかったの。許してもらえない?」

「許すも何も、悪いのは全部僕です」

「光琉は悪くない…グズっ、私が…」

 

アリス姉も着替えが終わってリビングに現れて自分を責め始めた。

クリス姐は僕にここで待つ様に言って、アリス姉を2階の部屋に連れて行った。

 

 

15分ほどでクリス姐は戻り、今日は私と寝ましょうと僕を一階の寝室に入れてくれた。

元々は母さんと寝ていたベッドに、今は僕とクリス姐が横になる。

この部屋も女性の匂いはするけど、性的な感じがしなくて安心する。

クリス姐は横向きになって、僕の胸に手を置いて小さく、トン、トンと優しく叩き続けた。

 

「アリスと部屋にいて、どんな気持ちだったか教えてくれる?」

「………アリス姉の、女性の匂いが強くて、興奮が止まりませんでした」

「アリスはどんな風に声を掛けたの?」

 

クリス姐は、部屋で僕らがどんな会話をしたのか。

そうした会話で僕はどんな気持ちになって、どんな風に行動したのか。

している時はどんな気持ちだったのか。

一つ一つ納得するように、僕から話を聞いた。

 

クリス姐はさっき僕が涙を流していた事に気づいていて、終わった後でどんな気持ちになったのかも聴き続けた。

 

オムツを履くみっともなさ、そんな状況になるほど発情した自分への嫌気、早々に妹を失望させた情けなさ、行為とは関係のない人に掃除をさせる申し訳なさ。

アリス姉に拒絶されて、病院では事後もイチャイチャしていた事を思い出した寂しさ。

話しているとまた涙が流れて、言葉が何度も詰まったけど、クリス姐はそれらを一つ一つゆっくりと頷きながら聞いてくれた。

 

病院にいた時はここまでの罪悪感を感じていなかった。

快楽を楽しんでいた。

でも今日のこれは、家族を巻き込む精処理なのだと思い知った。

搾精とは本来、こういうものなのだと痛感した。

 

いつの間にか僕は、クリス姐の胸の中で眠っていた。

 

 

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