「このやって、女性器は愛液を射出、精液と混じり合ったのちに同量を吸い上げて子宮に送られるの」
「吸い上げる?どうやってですか?」
「スポイトのような仕組みなのよ」
「ほえぇぇ」
「女性器ってちんちんとかチンポで通じます?」
「ええ、俗語として通じるわよ。正式には陰茎か女性器」
「僕についている物はマンコですか?」
「それも俗語。膣、男性器が正式名称よ」
「僕のマンコからは精子以外出ないんですか?滑らないと痛くないですか?」
「尿道球腺液、一般的にはマン汁と呼ばれる潤滑液が先に分泌されるわ」
カウパーではないのか。前立腺ないしな。ないよな?
でも言ってる事は多分似たような物か。
えっとつまり、チンポとマンコは逆だけど、液体の名称はそのまま、でいいのか?
こんがらかってきたぞ。
「女性は愛液だけ?」
「カウパーというものが先に出るわ。我慢汁とも呼ぶわよ」
あれ、こっちがカウパーか。
いや合ってるか。
「女性にもチンポの下に穴がありますよね、これはマンコじゃないんですか?」
「別物よ。尿と排卵、胎児の排出、外部から異物を入れられる構造ではないわ」
見た目も違うのかな?
見てみたいな。
「排出器に入れるプレイって存在するんですか?口とかお尻の穴も」
「レズビアンのことかしら?」
「レズビアン?」
そうだ、僕にチンポ無いんだからそうなるか。
「口淫の俗語はフェラチオ。もっとも一般的な愛撫よ」
やっぱチンポはしゃぶってなんぼか。
「女性同士での肛門挿入は一定数、性癖としても認知されているわ。けど排出器を使う人間は殆どいません。機能不全や病気になるわ」
「なるほど」
本当に別物らしい。
僕は九条瞳先生から、保健体育の授業を受けている。
覚醒してから、という条件付きではあるが、初めてお射精しちゃったからね。
僕にとっては精通だ。
この授業が行われる前に別途面談が実施され、そこから3日経ち、許可が出てようやくだ。
面談も、この授業も、一言一言、僕がどんな反応を見せるのか観察しながら慎重に行われているのが伝わる。
一般常識の保健体育を、九条先生自ら実施してくれているのは、この知識が原因となって、僕の精神に悪影響が出る可能性が高いからだろう。
拉致監禁の時点で濃厚ではあったが、この体の元の主人である天内輝君は、恐らく性的暴行を受けた。
補佐には御堂さんがついているが、殆ど顔を真っ赤にしてモジモジしている。
妖艶でグラマラスな見た目とは裏腹に、下の話になると拗らせた処女みたいになる。
「じゃあ私と練習してみる?♡」とか言いそうな見た目なのに。
おっと、処女という言葉は無かった。
女性が童貞。
男性は未貫通、俗語はみかん。
使用例は『美味しそうなミカン』。
馬鹿野郎、農家さんに謝れ。
「妊娠するためのセックスは、膣内で精液と愛液が混ざる必要があるという事ですか?」
「いいえ、大量の精液を直接吸い上げた方が、妊娠確率は遥かに高いわ」
それもそうか。
薄めすぎたカ◯ピスだって味がしないしな。
「でも、どうやって?難易度が高そうですが?」
九条先生は顎に手をやって少し悩む。
悩む姿もとても素敵だ。
モデル並みの小顔で、スラリとした8頭身体型。
髪はブラウンのストレートロング、如何にも仕事ができそうな出立ちにタイトなミニスカート。
黒のストッキングにはガーターベルト。
白衣の中のシャツは第三ボタンから閉められているが、ご立派なお胸のせいで布が左右に引っ張られ、第三第四ボタンの間からはお肌が見えてしまっている。
あの隙間に手を入れてみたい。
「子宮に精液を送る方法は2種類あります。今話したのは一般吸引」
「マンコの中を愛液と精液で満たして、チンポで吸い上げる方法ですよね?」
「そう。もう一つが、愛液を射出して吸引活動が始まる陰茎を、精巣口の奥へ挿入して精液を強引に吸い上げる直接吸引です」
「物理的にチンポが長くないと、無理な話に聞こえますが」
「ええ。男性の膣の大きさも異なるし、これは体の相性が合わないと無理よ」
ふむ。
どれくらいだろうと自分の下腹部をさするが精巣の位置がよく分からない。
御堂さん、一々顔を赤らめないでください。
その顔ちょっとムラつきます。
「僕の体だと、お相手は何センチ位必要ですか?」
「…まだ未成熟だから、10cmでも‥、15cmあれば充分ね」
あれ、結構誰でも届きそうじゃない?
いや未成熟なので、という条件なのだから体型次第では20cm必要になったりもするのか。
そもそも、こっちの世界の平均ちん長ってどの位だろう。
「先生のは僕に届きますか?」
「~~~っ。…………こほん。私は平均以上だから、届くはずよ」
九条先生が初めて顔を赤らめ、やや前傾姿勢になってしまった。
なんとか誤魔化そうとしているが、その仕草はバレバレだ。
何せ元同族なのだから。
生理現象なのは分かってます、おっきさせてごめんなさい。
「御堂さんは…」
「はい…、と、届きます」
前屈みでモジモジするのやめなさい。
流れ的にマナーかと振ってみたが、御堂さんはもっこり具合からして恐らく前世の自分位だ。
さっきからテント張ってるの見えてたし。
「私も今ならきっと届くよ」
正座しているイカ女、じゃなかった、今は天使の水無月さんは聞いていないのに答える。
彼女はやや小さめだ。
水無月さんは3日間の自宅謹慎処分となり、本日復職している。
冷静に考えると当然だが、あれは暴漢未遂が適用される犯罪だ。
僕が無罪を訴えて内々での処分にしてもらった。
不用意に刺激を与えすぎた僕も悪い。
しかし反省は必要と、九条先生は別の理由で自宅謹慎処分を下した。
さらに今日から1週間、作業がない時間は正座させられている。
僕にはお説教。
外で同じ事をしたら、3秒以内にチンポブッ刺されるらしい。
こちらの女性の性欲は強いのに、三人の自制心が高いから忘れていた。
「こほん」
九条先生の咳払いで居住まいを正す。
「直接吸引は非推奨よ。通常は激しい痛みが伴うから、するとしても男性の合意が必要よ」
あー、それはなんとなく分かる。
奥に無理やり捻じ込まれるのを想像するだけで、金玉がヒュンてなる。
あ、この世界には金玉が無かった。
ちんぽが付いてる女性にもだ。
よくよく思い返すと邪魔だし、危険が危ないし、汗ばむし、触られて気持ちいと感じたこともない。
喪失感は大きいが、実損失は皆無だ。
さようなら金玉。