僕らのやり取りを気にせずに、焚き付けた護衛の二人が帰宅準備を始める。
救いを求めたのに、定時が過ぎたサラリーマンの顔で去ってしまった。
「みぃ、そろそろ降りよう?鍵も閉めてこないと」
「姉さんがいるから大丈夫」
つまり姉に閉めてこいと?
アリス姉は引き剥がそうとしていたけど、妹の思惑通り戸締りを優先して渋々玄関に向かった。
けどそれも一時凌ぎ。戻ってからも、姉妹の戦いが終わらない。
「美雪、今日の復習をしてきなさい」
「終わったもん」
そう、ダイニングにはこれみよがしに復習の後が残ってる。
アリス姉はテーブルのノートを手に取ってパラパラとチェックする。
怒ってても見るんだ。やっぱり根は優しいよな。
「ここ、復習が足りない。来なさい」
「ちゃんとやったもん」
「ご飯無しにするわよ」
「なら姉さんのお風呂はなしにする」
しょうもない喧嘩になって来たので、妹へのご褒美タイムを終了する。
喧嘩になるようなら、これは今後無しだと断腸の思いで突き放したら、お風呂の準備に向かってくれた。
なんやかんや有りつつも、その後は喧嘩にはならなかった。
結局仲直りはできていないので、お互いに口はきかないけど。
お風呂と食事を終えてリビングでのんびりしていると、みぃが横にくっ付いて来て一緒にテレビ鑑賞。
アリス姉は部屋で勉強中だからかな。
クリス姐が帰宅したのは20時、今日はマシな時間だ。
「クリスママお帰り」
「あら、どうしたの?そんなに仲良くなって」
僕にべったりくっ付いてるみぃちゃんを見て目を丸くする。
「お帰りなさい。ご飯にしますか?お風呂にしますか?」
「じゃあ、先にご飯頂いちゃおうかな?」
ご飯の準備にもみぃが付いてきて、一緒にやってくれる。
いつもなら部屋に篭ってるはずのその様子に、クリス姐も少し困惑している。
一人の晩御飯は寂しいだろうから、ビールを注いであげてお喋りしながら付き合う。
缶よりもグラスの方が美味しいから冷やしておきました。
「光琉にはまだ早いわよ?」
物欲しそうに口元を追っていたのがバレてしまった。
見惚れていたのは唇の方なんだけど。
「美雪がこんなに楽しそうにしてるなんて、私まで嬉しくなるわ」
「慣れてくれたみたいで嬉しいです」
「みぃのにーにだもん」
先日までは別にとか言ってたのに、この変わりようである。
クリス姐と二人で苦笑いする。
「今週はクリスママがにーにと寝てあげて」
「「え?」」
クリス姐が箸からおかずを落として固まった。
僕も、みぃちゃんが突然言い出した意図が分からない。
「…な、なんで?」
「今は姉さんだと良く無いと思って」
「アリスが…何かしたの?」
「まさか!」
僕は慌てて首を振って否定する。
「土曜日は試験だから、姉さんを集中させてあげたいの」
「…あ、そうだったわね。…そうよね。……光琉は、私でも良い?」
「え…あ、はい。迷惑でなければ、…お願いします」
急な展開で恥ずかしさが込み上げてくる。
「疲れてませんか?」
「平気平気、お酒が飲めたら疲れなんて飛んじゃうわよ。もう一杯呑んじゃおっかな〜」
クリス姐はあからさまにソワソワし始めた。
クリス姐との搾精は、アリス姉へのお手本として手で射精させてくれて以来。
僕はまだクリス姐のおチンチンを見たことがない。
今日はどっちでしてくれるんだろうかと、冷蔵庫に向かうクリス姐の股間を目で追ってしまう。
あ、勃ってる。
後ろ姿で分かりにくかったけど、さりげなくチンポジも直した。
クリス姐が興奮している事実に、僕も凄く興奮してきた。じわっとお股が濡れる。
「にーに?どうしたの?」
「な、何も?…言ってくれてありがとう。お兄ちゃん気付けなくて。アリス姉の事もちゃんと心配してたんだ」
「大切な姉さんだもん」
んま~可愛らしい笑顔だこと。
ツンツンしてても結局、姉妹揃って似たもの同士ってことか。
「クリスママもにーにも、嬉しそうだね?」
「そ、そうかしら?」
「いや…、えっと…」
こんなのどう答えろと。
結局クリス姐は「遅くなると良くないよね」と二杯目は飲まずに戻してお風呂に向かった。
僕とみぃで食事の片付けをしていると、アリス姉が降りてきた。
「あれ、ママ帰ってなかった?」
僕から言ったほうがいいよね、こういうのは。
「お風呂に入ったところ。今日から…」
「にーにと寝るために体を綺麗にしてる」
「は?」
「みぃちゃん?」
「姉さんは試験勉強がんばってね?」
「もう終わったし」
「嘘は駄目だよ?試験勉強に終わりは無いって、姉さんが教えてくれたんだから」
みぃちゃんはドヤ顔で、ふふんとでも言いたげだ。
ちょっと憎ったらしい位だけど、その顔もめっちゃ可愛い。
アリス姉が言い返さない所を見るに、中学入試辺りで本当にそう言ったのかもしれない。
そのままお風呂場に向かい、クリス姐と何やら言い合ってる。
「にーに、膝枕して欲しい」
「ご褒美は終わったでしょ?」
「…みぃだけ、…にーにと一緒に寝たことない」
「〜っ」
俯いた妹の切ない表情が、僕の良心に刺さる。
これから実の兄が相母と寝る。
さっきは笑顔だったけど、本心では良い気はしてないはずだ。
実際は心を痛めながらの提案だったに違いない。
兄のくせに性欲で舞い上がって、そんな気遣いにすら気付けていないなんて。
「…おいでみぃ。クリス姐が戻るまで一緒にいよう」
「いいの?」
食器洗いを終えて、手を引いてソファーに移動する。
僕が座るとすぐに頭を乗せて腰にしがみついた。
中条寺さんの言うとおり、本当に甘えたかったんだな。
甘えるのを許してからは、どんどん自分を見せてくれる。
母さんは1年近く入院しているらしいし、父親も居ない家庭だ。寂しくて寂しくて仕方なかったのだろう。
妹の頭を撫でながらそんな事を考えていると、ムラムラが治ってきた。
僕の妹、本当に天使かも。
「ねえ光琉」
ビクッ
「なんでまたそんな事してるの?」
鬼嫁みたいに背後から話しかけるのやめて。
「母さんが居なくて寂しいんだよ。甘えさせても良いでしょ?」
「…にーに、いい匂い」
「発情してるわよ」
「しないって。やめてよ、僕じゃないんだから」
「………」
背後で黙るのやめて。
「いつもみたいにキスして。今日はできないから」
「変なこと言わないで」
「してくれないと頑張れない」
言い合っても仕方ないので、横から顔を近づけているアリス姉の頬にキスをした。
「何で口にしてくれないの?」
「姉弟のキスは口ではしないの。試験勉強頑張ってね」
シラフで姉の口になんて、無理に決まってるでしょ。
アリス姉はみぃをチラチラ確認してから、僕の頬にもキスを返して上がっていった。
「みぃにも兄妹のキスして」
やっぱりそうくるか。
仲良くなれたのは嬉しいけど、アリス姉への対抗心は余計だ。
「そういうのは真似しなくていいの」
「姉さんの方が好きだから?」
「そうじゃないよ」
「じゃーみぃにもして」
姉弟のキスはしておきながら、妹にはしないと言うのは不合理だ。
拒否する理由が見つけられない。
口にキスしなくて良かったと心底思いながら、さっと額にキスを落とした。
「キャ、くすぐったい。ねえもっとして」
みぃちゃんはキスされたおでこを抑えながら、楽しそうに笑うので安堵する。
「もうおしまい」
「今までしてなかったから、その分して。ねーにーにー、もう一回」
「…じゃあ啄木鳥で。チュチュチュチュ」
「やぁ、怖いー」
無邪気に言ってるし、頑ななのは逆効果かなとふざけてキス真似をする。
きゃっきゃと馬鹿をやっていると、クリス姐がお風呂から上がった気配がする。
みぃちゃんはこれから始まる事を気にしている素振りは見せずに、おやすみなさいと部屋に戻っていった。
空気が読めすぎてて罪悪感が…。
「二人とも部屋に戻ったんだ?」
「うん。…あ、乾かすから座って」
バスタオルを巻いただけの姿を見て、慌てて座らせる。
すぐに脱ぐからか、扇情的な姿に膣キュンして汁が垂れる。
折角みぃちゃんで静まったのに一瞬でこれだ。
最近はお風呂上がりには僕に髪を乾かしてもらうのが当たり前になっていて、ドライヤーとブラシを当然のように持ってくる。
頭に巻いたタオルでしっかり水気を拭き取ってから、ドライヤーをあてる。
日頃のブラッシングの成果か、毛先が大分落ち着いてきた。
それになんだか、今日はいつもと違う香りがする。
「ボディクリームですか?」
「嫌いな匂いじゃない?その…オバサンの体で興奮できないと可哀想かなって」
「そのままの匂いも僕は好きです」
ドライヤーを終えて、首元からクンクンとクリス姐の匂いを堪能する。
「ぁん…、胸は塗ってないから。その…光琉の好きにしていいから」
そんな事を言うものだから、思わずバスタオルの隙間から手を入れる。
「この固くなった乳首も好きにしていいんですか?」
「あんっ、ここで触らないの…。光琉がしたいなら、していいから…。お部屋に行きましょう?」