※この作品はR-18です。

extra story みんなの願いが平等に叶ってしまった…《夢が叶うドールハウス編》   作:帆速やこぬ

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『乙女ゲームのR-18ルートに突入してしまった…』のextra story13話を一冊にまとめたものに掲載した、書き下ろしの一部です。

あらすじ:
”あの”ドールハウス編は、改ざんされたものだった!?
ドールハウスで見せた、皆の本当の夢(欲望)とは――。
という事で、ジオルド、キース、アラン、ニコル、ラファエル、メアリ、ソフィア、マリアの8人の妄想でカタリナが色々されちゃうお話(青姦駅弁、夜這いエッチ、自慰見せ合い、騎乗位焦らし責め、女体盛り、見せつけエッチ、男女逆転、職場エッチ、膣鏡)ですが、これまで書いてきた話の中で一番の問題作になってしまいました(;^_^A
(; ・`д・´)コレ ダイジョウブナノ⁉

全編読みたい方、紙で欲しいという方は、ぜひご購入ください♪
https://hosokuyakonu.booth.pm/items/6121168


第1話

 

 

 

私はラーナ・スミス。魔法省でちょっとした地位についている。

今、私は、とてつもなくデリケートな問題に、どう対処したものかと頭を悩ませていた。

頭痛の種である手元の依頼書を眺め、溜め息を吐く。

 

まったくどこから聞きつけたのやら、弟が大好きな変態に、古物商から手に入れた魔法道具『夢が叶うドールハウス』についての報告書を提出しなければいけなくなったのだ。

そう、先日魔法省を見学に訪れ、発動した魔法道具に巻き込まれたジオルド王子たちについての報告書だ。

弟たちの身に起きた事は全て知りたいあの変態は、その夢の内容も把握しておきたいらしい。

なぜ私がこんなにも頭を痛めているのかと言えば、思春期の若者の夢など欲望にまみれていて、とても人に言えるようなものではないからだ。

それは王子という高貴な身分だろうとご多分に漏れず、さすがの私も見た事をありのままに報告するのは躊躇してしまう。

 

私はもう一度深い溜め息を吐いて、あの日見たものを反芻した――…。

 

 

 

夏野菜の実る畑の陰。

「……アラン様、こんなところで――」

作業着姿のカタリナ・クラエスは上半身をはだけさせ、後ろからアラン王子に乳房をまさぐられている。

 

 

中略

 

 

ドールハウスを覗き込んでいた私とラファエル、ソラ、それにカタリナ嬢のメイドのアンは、気まずく窓から視線を外した。

皆、“今見た事は心にしまっておこう”と自分に言い聞かせているような顔をしている。

ラファエルとソラがなにやら魔法省のローブの下でもぞもぞしているが、気付かないふりをしておいた。

 

それにしても、この魔法道具がここまで赤裸々に心の奥をさらけ出させてしまうとは。

こんなものをまだ学生である彼らに披露してしまった事を後悔していた。

それでも、ドールハウスから彼らを助け出すには、この魔法道具についてよく調べなければならない。

私は別の窓を覗いてみた。

 

 

 

バルコニーのガラス扉をノックする音がし、そわそわとしていたカタリナ嬢は立ち上がった。

月の光もない闇夜。バルコニーに出た寝巻姿のカタリナ嬢は、仮面を着け、闇を写したようなマントを羽織ったニコル・アスカルトが立っているのを見て、嬉しそうに微笑む。

「ニコル様! 来てくださったのですね!」

「ああ」

カタリナ嬢は彼の腕に飛び込むと、その胸に顔をうずめた。

少しの間そうしていたカタリナ嬢は、顔を上げてニコル・アスカルトを見上げると、その仮面を外す。

「愛しているよ、カタリナ……俺と来てくれるか?」

「もちろんですわ、ニコル様」

「家も、家族も、友人も、全てを捨てる覚悟はある?」

「はい」

カタリナ嬢は頷いた。

「私の心はニコル様のもの。だから今すぐあなたのものに、して」

そう言って見つめるカタリナ嬢にニコル・アスカルトは魔性と名高い微笑みを見せると、横抱きに抱き上げベッドへと運ぶ。

彼らは貪るように口づけを交わしながら互いの服を脱がせ合い、前戯ももどかしく身体を重ねた。

 

 

中略

 

 

なんとも形容しがたい空気を戻す為、私は殊更に冷静な分析をしてみせた。

「おそらく部屋ごとに、それぞれ夢の世界が展開されているのだろうな」

 

 

 

「カタリナ様――ではなかった、お義姉様♡」

「ソフィア、どうしたの?」

「泊りがけのお仕事でお兄様が帰っていらっしゃらないので、今夜は一緒に眠らせていただけたらと思いまして」

「おー、いいわね! 二人で女子会!」

 

どうやらソフィア・アスカルトの夢は、兄であるニコル・アスカルトとカタリナ嬢が結婚して義姉妹になる事らしい。

ソフィア嬢ならいたたまれない状況にはならないだろう、と安心して寝巻姿の二人がベッドに寝転がりながら楽しそうに話しているのを見守っていると、ソフィア嬢が起き上がって居住まいを正し、真剣な表情でカタリナ嬢に向き直った。

「お義姉様、実はお願いがあるのです」

「なあに? 何でも言って! 私たち、もう姉妹なのだから」

「えっと、その……」

もじもじとすぐには言い出せない様子だったソフィア嬢は、やがて心を決めたように顔を上げた。

 

 

中略

 

 

横でラファエルとソラがゴクリと唾を飲む音が聞こえて、我に返った。

「次、次を見てみよう」

いや、もう分かっている。どうせ次もそういう展開なんだろう?

 

 

 

……ジオルド王子がカタリナ嬢とボートに乗っている。

いや、ただ乗っているのではない。

ジオルド王子の下半身にカタリナ嬢が跨り、いわゆる騎乗位で腰をくねらせていた。

「ほらほら、もっと腰を振って。君が動かないと、気持ちよくなれないですよ?」

 

 

中略

 

 

窓から覗かれているとも知らず、心の奥底にある願望を展開していく少年少女たちに、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

だが、確認しない訳にはいかない。状況を知り、彼らをドールハウスから救い出す為には。

 

 

他の部屋もサッと確認した私たちは、その内容に戸惑いながら、顔を見合わせた。

アンが心配そうに言う。

「カタリナ様の姿が見当たりません……皆さんのお相手をしているカタリナ様は、本物のカタリナ様ではないのですよね?」

「そうだと思う」

何か思い出したらしいソラが考え込んだ。

「……そういえば、集団失踪事件の記事を読んだ事があります。確か、その時いなくなったのは9人」

「9人? 変ですね、部屋は8つしかないようですが」

「それにひとつは空き部屋のように見えます」

「カタリナ様はご無事でしょうか」

「危険はないとは思う。だがこのまま永遠にこの中で楽しい夢に浸かり、暮らしていく可能性がある」

「ええ!?」

3人は驚いて声を上げた。

「このドールハウスは理想の箱庭だからな。何もかもが思い通りになる世界を手に入れたら、元の世界に戻りたいとは思わないだろう」

「そんな!」

「彼らをこちらの世界に戻す方法はないのですか?」

「古物商が言うには、ドールハウスの中にある人形を眠らせれば、出る事ができるらしい」

「人形を眠らせる?」

「つまり一度、中に入らなければいけないという事ですか?」

「そういう事になるな」

「分かりました。僕がみんなを助けに行きます」

ラファエルが決意の瞳で告げると、アンが「わたくしも参ります!」と手を挙げた。

「俺も――」

言いかけたソラに、ラファエルが首を横に振る。

「ソラはここに残ってください。いざとなったらお願いします」

ラファエルに信頼の目を向けられ、ソラは渋々頷いた。

「……分かりました」

 

 

こうしてラファエルとアンの二人が彼らを助けに、ドールハウスの中へと吸い込まれていった。

いざという時の為に私とソラが残る。ラファエルの判断は最適と思われた。

――その時は。

 

 

 

ドールハウスから溢れ出した光に包まれ、気が付くとわたしは薄暗い廊下に立っていた。

傍ではラファエル様が周囲を見回している。

「このどこかにお嬢様が……」

「ええ。まずは手分けして人形を探しましょう。僕は上に行ってみます」

「ではわたくしは1階から順に」

ラファエル様と別れ、わたしは手近な扉の前に立つ。

先程、窓から覗いた時は、確かここにはマリア・キャンベル様がいらしたはず。

性欲にまみれた他の方たちとは違い、彼女だけは普通にお菓子を作っていた。

普通ではなかったのはただ一点、マリア様が二人いた事。

おそらく、カタリナ様にお菓子をたくさん作ってあげたい、という願いが分身を作り出したのだろう。

――まったく純粋な彼女らしい、可愛らしい夢だ――

そんな事を思いながら、扉をそっと開ける。

「!!?」

扉の先で繰り広げられていた光景に、能天気な楽観視をしていたわたしは殴りつけられるような衝撃で愕然とした。

 

 

中略

 

 

廊下に出たわたしは、隣の部屋のドアノブに手を掛け、深呼吸をした。

部屋で何が行われていてもおかしくない状況に、できるだけ冷静でいられるよう心を落ち着かせる。

ここには誰がいたのだっけ?

わたしは見なかったが、覗いたラファエル様が思わず声を上げていた。

 

――大丈夫、何が起きていても、カタリナ様が何をされていても、それは皆さんの妄想の中のカタリナ様であって、本物のカタリナ様ではない…!

 

わたしは自分に言い聞かせながら、扉を開けた。

 

 

 

部屋は広く、玉座の間という感じだった。

中央に真っ直ぐ敷かれた赤い絨毯の両脇には、臣下のようにジオルド様やアラン様、キース様とニコル様たちが跪いていて、なぜかカタリナ様が玉座の傍に立っている。

国王様がいらっしゃるのかしらと見守っていると、玉座と向かい側の立派な扉が物々しく開かれ、美しい青年が颯爽と歩いてきた。

面識のないはずなのにどこか見覚えのある顔立ちに首を傾げていると、青年は玉座の据えられた一番高いところへ上がり、カタリナ様の腰に手を回して抱き寄せる。

そこで青年の正体にハッと気付いた。

男性の姿をしているが、あれは間違いなくメアリ様だ。

メアリ様は抱き寄せたカタリナ様の唇を、見せつけるように奪った。

それを見たジオルド様が反射的に立ち上がったが、他の方々に押さえつけられてしまう。

 

 

中略

 

 

次の部屋はおそらくキース様の夢が展開されている。

“おそらく”と曖昧なのは、窓から見た限りでは確信が持てなかったからだ。

――なにしろ――…

扉の陰からそっと中を覗くと、部屋の窓辺には亜麻色の髪を両側で結った愛らしい少女が立っている。その面影は、性別は違うがわたしのよく知る人物のものだ。

――やはりあれは、キース様!

よもやキース様にこのような願望が、と困惑しながら見守っていると、キース様の背後に男性が近づいた。

「キース」

「きゃっ! もう、脅かさないでください、お義兄様!」

「驚いた顔も可愛いね、キースは」

男性の姿をしたカタリナ様が、後ろからキース様を抱き締める。

「いけませんわ♡ わたくしたちは義兄妹なのですから♡」

言葉とは裏腹に全く嫌がっていない様子でキース様が言うと、カタリナ様は腕に力を込めて強く抱き、首筋に顔をうずめた。

「僕の可愛い義妹は、とてもいい香りがするね」

「お義兄様ったら……」

カタリナ様がキース様の耳に囁く。

「いつもの、シてくれる?」

キース様は頬を赤らめながらも、上目遣いでカタリナ様を見上げた。

「本当に仕方がないですね、お義兄様は♡」

 

 

中略

 

 

――そういえば、ラファエル様の方はどうなっているでしょうか……

 

 

 

ドールハウスに入り、2階へ上がった僕は、各部屋での行為をできるだけ視界に入れないようにしながら人形がないか周囲を確認した。

どんな人形なのかも分からずに探しているので見逃していないか不安だが、それらしいものは見当たらなかった。

手早く見て回り、次の部屋のドアノブへと手をかけ、ふと、窓から覗いた時この部屋には誰もいなかったと思い出す。

それとも角度的に見えなかっただけで、見当たらなかったカタリナさんはここにいるのだろうか?

もし彼女と二人きりでゆっくり話ができるとしたら、窓からラーナ様とソラに見られているとしても、それはとても楽しい時間だ。

――彼女の願いはどんなだろう?

扉を開ける瞬間、他の皆のように性欲にまみれたものではないと思いたい気持ちと、カタリナさんのしどけない姿を見たい気持ちがせめぎ合った――…。

 

 

 

1階を一通り見たわたしは、ラファエル様と合流しようと階段を上がったが、薄暗い廊下には誰もいなかった。きっとどこかの部屋で人形を探しているのだろう。

少し考えて、ドールハウスの外からは様子を確認できなかった部屋の扉を開けてみる事にした。

 

慎重に扉を開けると中は薄暗く、四方の壁と並ぶ棚にぎっしりと本や紐で綴られた紙の束などが並んでいる。

雑多な印象から、図書館や図書室というよりは資料室か保管庫といった感じだ。

奥から微かな物音と声がした。

「だめ……こんなところで……」

抑えてはいるがカタリナ様の声だと確信し、そっとそちらの方へ歩みを進める。

「もし人が来たら――」

「大丈夫、人はめったに来ないよ」

囁く声に聞き覚えがあるが、誰の声かまでは分からない。

 

ここは誰の夢だろう?

音を立てぬように注意しながら本棚の陰から覗き込むと、しっかりと抱き合いながら口づけをする男女の姿があった。

「ん……んっ♡」

あれは、カタリナ様と―――ラファエル様!?

一瞬、ここはカタリナ様の夢の中で、実はカタリナ様はラファエル様を慕っていたのかと驚いてしまったが、すぐに違うと思い直す。

たぶんここは、ラファエル様の夢だ。

どうやら彼もまた夢に取り込まれてしまったらしく、二人とも魔法省のローブを着ている事から、カタリナ様が魔法省に入り、同じ職場の先輩後輩になったという設定のようだ。

 

 

中略

 

 

「はあ……」

頼みのラファエルがドールハウスに取り込まれてしまい、その様子を見守っていた私は額を押さえて溜め息を吐いた。

外から確認できる8つの部屋は全て埋まってしまったが、ソラの話が確かなら9つ目の部屋が存在するはずだ。カタリナ嬢はそこにいる可能性が高い。

アンだけでは荷が重いだろうから、後は私が行くしか――。

そう考えていた時、ソラが焦ったように身を乗り出した。

「ラ、ラーナ様! 俺が中へ――」

こいつまで行かせたら収拾がつかなくなる――そう直感した私は、魔法で強制的にソラを眠らせ、ドールハウスへと赴いた。

 

 

――よくできている

それがドールハウスの印象だった。

かなり現実に近く、作り物めいた違和感はない。

これでは夢に囚われ、現実と信じ込むのも当然だろう。まあ、人は信じたいものを信じる生き物ではあるが。

ハウスの中はシンと静まり返り、何の物音も気配もしない。

1階と2階を軽く見て回ったが、部屋はもぬけの殻になっていた。

――なんだ? どういう事だ?

自分の意思に反して動き回る人間がいる事に気付いた人形が、警戒して何かしたのだろうか?

緊張しながら2階を見て回っていると、奥に更に階段があるのを見つけた。

3階というよりは屋根裏部屋に上がる階段だろう。

階段の先には扉があった。

――これが外からは見えない9つ目の部屋という訳か

私は意を決して、扉を開いた。

9つ目の部屋で私が目にした光景は、とても口にはできないものだった。

 

さながらそれは、カタリナ嬢を主菜にした饗宴。

 

 

 

――ここから先はご購入の上、ご確認ください(*´ω`*)

 

 

 

 

 




頑張って作った本ですが、正直さっぱり売れず、書き下ろしを晒す暴挙に出てしまいました。
購入してくださった方、本当に申し訳ありません m(__)m
投稿している方はみんなそうだと思いますが、やっぱり反応がないのは寂しい……
いつまでも動かない在庫を見るたびに、切ない……
なので売り切れるまではアップしておこうと思います。
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