※この作品はR-18です。

のび太になってしまった私   作:六本線

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ムラ付いた男はとりあえず着せ替えカメラを使ってみることにした。


着せ替えカメラ

 直前まで覚えている事と言えば……確か私は昼寝をしていたはずだ。そして、昼寝から目が覚めると明らかに身体が縮んでいた。それだけではなく知らない天井を見上げていた。ベッドで昼寝をしていたはずなのに身体を預けていたのは畳。そして天井は全く見慣れないのにもかかわらず何故だか見たことのある部屋。間取り……私はこの部屋のことを知っている。そこまでマニアというわけではないが、日本に住んでいるのであれば必ず1度は目にする部屋だ。

 混乱している私に止めをさすかのように引き戸を開いて現れたのはあの青色の丸い体型の猫型ロボットだった。

 

「のび太君? また昼寝なんかして宿題は終わったの?」

「ドラえもん……」

 

 困ったことになった。非常に困ったことになった。これはいわゆる異世界憑依という物なのだろう。そして、ドラえもんとのび太は親友である。私がのび太になりきったとしても少しの齟齬で気が付かれてしまう可能性の方が高い。

 ……であれば、もうドラえもんに今、起こっていることをそのまま説明してしまった方が色々と安全な気がした。

 

「えっと、ドラえもん……さん?」

「な、なんだどうした気持ち悪い。今までさん付けなんて一度もしたことなかったじゃないか」

「うん、そうだろうね。とりあえず、落ち着いて聞いて欲しいんだけど、僕はのび太じゃないんだ」

 

 ドラえもんはとても怪訝そうな顔をする。そりゃそうだろう。あの原作ののび太の事を考えれば何かおかしな事を言い出すときは未来の道具を勝手に使ったときかスネ夫かジャイアンに意地悪を言われてその悔しさから突拍子もないことを言っているときと相場が決まっているのだ。

 

「私は成人したおじさんで……ドラえもんやのび太くんのことをよく知っている。説明は難しいのだけれど……本当にのび太ではないんだよ。それを証明するために……簡単な問題を出して欲しいんだ。のび太くんなら答えられない問題……」

「……はぁ、よくわからないけど、わかったよ……それじゃあ……シチシチ?」

「49」

 

 ドラえもんは訝しげな顔をしながら簡単な計算問題を出す。私がすかさずその問題の答えにたどり着くとドラえもんは目を丸くする。私の記憶している限りのび太は4年生から5年生の間だった気がする……今のは小学2年生の問題だろう。それを答えただけで目を丸くすると言うことはのび太は本当に頭がよろしくないようだ。

 その後もいくつかドラえもんから問題を出され続けて、その問題をことごとく正解したことによりようやく異常事態だと言うことに気が付いたようだ。

 

「うん、わかった君は少なくとものび太君ではないね。じゃあ、一体だれなんだい?」

「それが……名前が思い出せないんだ」

「うぅん。のび太め……さては入れ替えロープを勝手に使ったな……あのロープはたまに記憶や人格がごっちゃになっちゃったりするんだ。はぁ、わかった。ごめんよ。とりあえずタイムテレビで何が起こったか見てみるよ」

 

 とりあえず、これで私はドラえもんにとって被害者という立ち位置を確保することが出来たようだ。いや、おそらく普通に被害者なのだが、場合によってはドラえもんと敵対してしまう可能性もあったかもしれないと思うと恐ろしい。

 しばらくドラえもんと一緒にタイムテレビを見ているとのび太がまさにこの部屋で誰かと入れ替えロープを使っているところだった。身に覚えはないがおそらく私と言うことなのだろう。記憶が不明瞭なのでわからないが……一番の問題は私がどうしてドラえもんという漫画やアニメの知識を知っているかと言うことだ。

 

「あぁ! のび太のやつ、スペアポケットを勝手に使ったな! どこでもドアは壊れて修理に出すところだったのに! ちょっとごめん! ぼく行ってくるよ! のび太を止めないと……君の体感時間的にはすぐに戻ってこれると思うから安心して!」

 

 そう言いながらドラえもんは机の一番大きな引き出しを開けて中へと入っていく。有名なタイムマシンが停泊している机だ。ちょっとタイムマシンに乗ってみたくもあったが……私は大人しく待つことにした。しかし、すぐに戻ってくると言っていたドラえもんはなかなか戻ってこない。ついにはのび太のママが夕飯を伝えてくる。ドラえもんの次は両親だ……両親もだませる気がしない。ここはどうするのが正解なのだろうか……下手をすると大きな病院などに連れて行かれる可能性もある。

 

「そうだ! スペアポケット!」

 

 私は頭をフル回転させて何か良い物をと思ったが……さっと思いつく物がない。とりあえず手を入れて引っ張り出せたのは桃太郎印のきびだんごだった。私はもうこれにすがるしかなく、きびだんごをふたつ手に取ると食卓へと降りていく。

 

「ママ、ドラえもんは用事があったみたいで今、未来に帰っちゃってるみたいで……ご飯はいらないって」

「あら、そうなの? もうちょっと早く教えてくれたらよかったのに」

「なぁに。のび太も育ちざかりだ。おかずが多い分には大丈夫だろう」

 

 私はきびだんごを小さくちぎって両親のご飯の中へと忍び込ませることに成功した。最初は効果があるのか不安だったが、すぐに効果が現れて私の言うことをよく効くようになった。効果がどのぐらい続くのかはわからないので1日1つのペースでドラえもん達が帰って来るまではきびだんごを与え続けていこうと思う。

 ごはんが終わればお風呂……なんとなく下半身のものがとても頼りなく感じる。子どもだからこんな物だとはわかっているのだがなんだか悲しい。そして、お風呂の後は自由時間になるのだが……とりあえず宿題があるのか確認をして明日の時間割の準備もしていく。ここで宿題をやるべきなのか悩んだが……私はやることにした。

 

 そんなこんなで1週間が経過してしまう。私は最初からのび太を演じることを諦めていた。自分のことはさっぱり覚えていないのだが、どうやら手を抜くと言うことが出来ない性分だったようだ。成績もめきめき上がり、クラスの皆から一目置かれる存在になるまでそれほど時間はかからなかった。身体に関してはすぐにどうこうできなかったので体育はいつも通りのドベではあったが、先生や周りからはその努力が評価されるようになっていった。

 

「いや、ドラえもんどこいっちゃったんだよ……」

 

 そう1週間と少し経って休日になってもまだ戻ってきていないのである。一体どうした物か……私は自分のことで唯一覚えているのが成人男性だったということだ。つまり……オナニーやセックスの気持ちよさを知っている。そして、この身体に引っ張られてしまっているのか……のび太の思い人である静香にどうしても欲情してしまっている。1週間もオナ禁状態では悶々とたまってきてしまう。ドラえもんも帰ってきていないという苛立ちと不安も積み重なってついに押し入れを開ける。

 初日に桃太郎印のきびだんごを出しただけでスペアポケットは使ってこなかったが、今日から解禁することを決める。取りあえず探すのは『ドラえもんの道具の中で欲しい道具を語るスレ』などで何度か見たことのある道具達だ。しかし、スペアポケットの中は思ったよりも散らかっていた。チート級に強い道具が全くと言って良いほど見つからない。出来ればきびだんごは両親に使い続けたいのでおいそれと無駄遣いは出来ない。

 

「お……これなら……なんとか……たのしめるかもしれないな」

 

 私は準備を済ませると偶然引っ張り出せた道具を持って散歩に出かけることにした。もちろん向かう先はみんなの遊び場になっている空き地である。そして、思った通りジャイアン、スネ夫、静香の3人が空き地にいた。毎度同じくスネ夫が2人に自慢話をしているようだ。ここに私が出て行ったら、多少成績が良くなったとは言え、いつもの流れというものが起きてしまうのだろう。

 とりあえず、私はまず邪魔なジャイアンとスネ夫を排除することにした。

 

「というわけで、来週、ぼくちんはおフランスへ旅行に行くんだってえぇぇぇっ!?」

「きゃ、きゃああっっっ!?」

「スネ夫どうなってんだ!? ってオレも!?」

 

 スネ夫とジャイアンの衣服が一瞬にして消えて真っ裸になってしまう。2人は大慌てで股間を押さえて別れの挨拶もせずに道を走って行く。おそらく家に帰ったのだろう。静香はいきなり同級生の裸を見てしまったせいで真っ赤になってうずくまってしまっている。私はそんな静香にすかさず着せ替えカメラを向ける。着せ替えカメラは中に衣装のイラストが入っていないとその被写体になった人は全裸になってしまうのだ。

 

「え、きゃあ!? 私も!? な、なんで!?」

 

 少し遠い隠れたところにいるとは言え、思い人である静香の裸はとてもそそるものだった。

 ほとんど育っていない小さな胸に小さなぽっち、子ども体型からようやく抜け出したボディラインはお尻の大きさはそこまで大きく見えないが何故かそれにそそられる。前は手でしっかりとガードされてしまっているので、まったく見えないが代わりに、あまり色素の定着していないお尻の穴がばっちりと見えている。静香も走って逃げてしまうのではないかとも考えていたが、やはり女の子全裸で走り回るなんてはしたないことができるはずもなく、空き地の土管の中へと一時的に避難していく。

 身体が覚えているのか……私にそんな才能がもともと合ったのかはわからないが、なんとなく静香が狙い撮れる場所がわかるのでそこへと移動する。土管の中を見ると静香が恥ずかしそうに身体を丸めて座っているのが見える。しかし、この状態ではあまりエロスは感じない。私は小石を手に取って土管の近くへと投げる。

 

「っっっ」

 

 土管の中だからか、静香の呼吸が反響して外へと聞こえてくる。静香は音がした方から逃げだそうと四つん這いになって音から遠ざかるように移動する。それはつまり、可愛らしいお尻やつるつるの割れ目が丸見えになると言うことだ。私はその可愛らしいお尻に向かってすかさずシャッターを切る。

 着せ替えカメラの本来の使い方である着せ替え能力が発動する。静香の足にはテカテカの身動きが取れなくなるようなピンク色の拘束具が嵌められる。お尻の穴には穴を大きく拡げるような開口機がセットされてピンク色のお尻の中身が丸見えになっている。割れ目の方には割れ目を拡げるクスコが刺さっている。ひくひくと動く子宮口の動きまで丸見えだ。そして、暗い土管の中なのに何故それが見えてしまうかといえば、お尻の周りに恥ずかしいところをバッチリ照らしてくれるようにライトが設置されているのだ。

 通常ならあり得るはずのない衣装であるが、着せ替えカメラは描いた物でも強制的に着せ替えることが出来るカメラなのである。

 

「やっやだっ! 誰かいるの!? たすけてったすけてぇぇぇっっっ!!」

 

 ぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃ

 私はその痴態を今度は普通のカメラで納めていく。しばらくはこの光景を思い出すだけで十分オカズになりそうだが、念のため思い出すための起爆剤となるオカズも欲しいところである。思う存分撮影した後、私は距離を取ってからのび太がもっていた静香の写真をセットして静香を撮影する。これで静香は少なくともあられもない格好から普通の姿に戻ったはずである。あとは隣にいる雷さんが悲鳴を聞きつけてやってくる前にこの場から立ち去れば今日の所は満足だ。

 私はほくほくしながら家路につくのであった。




あとがきという名の語り
お世話になっております。こういうのもたまには良いかなと思い書いてしまいました。続くかどうかは未定ですが……楽しんでいただければ幸いです。
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