【Rewrite】この素晴らしき日々に【Harvest festa!】 作:千月華音
……こんなもんかな。
身支度を整えて鏡の前に立つ。相変わらず童顔だが、さすがに今日だけは緊張で少し引き締まってる……気がする。
ネクタイは外した。どれも似合いそうにないからだ。制服を着てたときは普通にしてたくせに、こういう場ではなんとなく気恥ずかしい。
――コンコン……
躊躇いがちなノックの音に、ホッとしたように微笑んで言った。
「入っていいよ」
カチャ、と扉を開けて小鳥が入ってきた。
やっぱり。
お互い、フォーマルな服は似合わないと思ったのか、二人揃ってラフな格好だった。
「あはは。なんか照れちゃうね」
「小鳥だけでもドレス着ればよかったのに」
「やだ。そしたら瑚太朗くんの燕尾服が見たくなる」
「それは勘弁してくれ」
ちょいちょい、と小鳥を手招いた。
おずおずと近寄るのを待ちきれず、腕を引っ張って抱きしめる。
すると、途端に力が抜けて俺の顔をポゥ……っと頬を赤らめて見つめてきた。
「は、う…」
「小鳥……」
「だ、だめ……お化粧、崩れちゃう」
「キスだけでもだめ?」
「終わったらね」
「待てない」
「だめ、だってば……」
だめと言いつつ。
小鳥の手はいつの間にか俺の背中に回されていた。
あと5分で簡単な結婚式。――本当に簡単で立会人もいない。だけど二人だけで挙げると決めた。
「もう、時間が…」
「1分だけ」
「もう…」
小鳥の顎を手に取った。
――チュ……
触れ合うだけのキス。だけど見つめるその瞳が、たまらなく可愛かった。
唇を指で割り開いて、こじ開ける。
「あ、だ……め……ふぁ」
舌を絡める。
こうなると1分で終わりそうもない。だけど小鳥の舌先が震えているのが情欲を煽り、こんなキスを神様の前でするわけにはいかないので今のうちに思いきり堪能した。
――カラン、カラン……
鐘の音。
ようやく唇を離し、小鳥の手を恭しく持ち上げた。
「…行こうか」
「うん」
この佳き日に。――俺たちは結婚した。
「ここ……?」
両親が小鳥と俺のためにと用意してくれた家。
こじんまりとした一軒家だが、二人が暮らすには十分すぎるほどの広さだった。
庭もあるし、花壇もある。家具その他、生活に必要なものは、もうすべて整っていた。
「いいのかな……」
「気にすんな。もともと俺の金だ。それを親に預けて、運用してもらった」
「ああ、そっか。ずっとお金、貯めてたものね」
「俺は貯めてないぞ」
「違うよ、瑚太朗くんのお義父さん。入院していた間もずっと貯めててくれたんだよ」
そうか。
親から渡されたときは、使い道がわからず、預けっぱなしだったが。
あんなにしつこく俺に渡そうとしていたのは、そういうことだったのか。
「小鳥、なにか他に必要そうなものはあるか?」
家の中を興味深そうに見ている小鳥にそう聞くと、なぜか照れたように顔を赤くした。
「どうした?」
「あ、のね……えっと」
「なんだよ。必要なら買ってくるぞ」
「そうじゃないの。……これ、もう必要なのかなあって」
小鳥が、奥の扉を指さした。
なんだ、とその部屋を開けてみると――。
気が早い両親だ。もう子供部屋なんて作っていた。
「……小鳥。おまえ、妊娠した?」
一応聞いてみる。
セックスはとりあえずしているが、身籠ったかどうかまではわからない。
すると。
小鳥は顔を赤くして頷いた。
「……ほ、ほんと?」
「まだ確実じゃ……検査薬では陽性だった」
それ、ほぼ確定じゃん!
あまりの嬉しさに思わず小鳥を抱き上げた。
「ちょっ……!」
「なんだよ! そういうことはもっと早く言え!」
「あ、あの、おろしてっ」
「つまりこの部屋は正解ってことじゃん! おめでとう、小鳥! やったな、俺!」
小鳥が呆れたような顔で見下ろしているが、構わず両手で腰を持ち上げた。
子供。――つまり、家族が増えるんだ。
そうか、結婚ってこんな幸せが当たり前なのか。
「あ、あ、あの」
「おっと、そうだ。小鳥、さっそく病院に行くぞ。セックスしても大丈夫かどうか、医者に訊いてこなきゃな」
「はい?」
「今夜おまえを抱きたい。だからその許可をもらうんだ。ほら、行くぞ」
「ちょっ……! 待て、そんなことを訊くなぁ!」
結果は、妊娠初週とのことだ。
これから40週間、小鳥を大事にしないと。
早ければ38週くらいで産まれるらしい。それと肝心の性生活についてだが。
小鳥が検査に行ってる隙にいろいろ聞いてみた。問題ないらしい。つわりが起きはじめた頃が一番危ないそうなので、それを過ぎれば、お互い納得したうえで、気を付けてやれば問題ない。
よかった。
妊娠してもできるとは知らなかった。
小鳥にそれを言っても、納得してくれるかはわからんが。
納得してもらう。
だって俺たち夫婦になったんだ。
夫婦ってのは、つまり、……そう、それが大事なんだから。
男側の言い分かもしれないが、女だってそういう欲求があるはず。
それに小鳥は意外と……エロい。
感度がよくて、イきやすくて、それに、たまらなくエッチだ。
だからいやでも付き合ってもらわないと。そうしないと俺が困る。
「瑚太朗くん、お風呂あいたよ」
小鳥がバスタオルで髪を拭きながらリビングに戻ってきた。
一瞬、バスローブなのかと期待したが、そんなことはなく、いつもと同じパジャマ姿。
「小鳥、籠の中にバスローブ入れてあったの、気づいたか?」
俺が入れておいた。
着て欲しかったから、さっき病院帰りに買ったんだけど。
「……見たけど、帯の締め方、わかんないんだもん」
「普通に結べばいいの」
「あたしじゃ似合わない」
「あのね、バスローブで似合うもなにも」
「瑚太朗くんが着れば?」
…………。
なるほど。
そういう手もあったか。
「……そうするよ。じゃあ先にベッドに行ってて。俺もあがったらすぐ行く」
「ちょ、まさか……」
「するよ」
「き、訊いたの?!」
「問題ないって。ちゃんと医者に訊いたから大丈夫」
「な、なにが問題ないの?」
「だからセックス。膣内射精しても大丈夫だって言うんだから」
「……っ」
「何日振りかな。3日……? その間、まったく抜いてない。だから小鳥、付き合って」
「……お腹に赤ちゃんいるのに?」
「いても大丈夫だから。心配ならコンドーム付けるよ。それくらいならいいだろ?」
小鳥は、困ったような顔で俺を見つめたが。
やがて諦めたように吐息を吐いた。
「……ゴム、付けてくれるなら」
「わかった。確か箱で買ってたはず」
「まさか、ひと箱使うつもりじゃ」
「まさか。ひと箱なんかじゃ足りないだろ。5箱使うぞ」
「……ひっ」
「大丈夫、段ボールで買い置きしてある。5箱で足りなかったらまだあるから」
「な、何回するつもりなのさ?!」
「知ってるだろ、俺の精力。10回や20回で終わるか?」
「……確か、もっといけた」
「そういうこと。明日は休みだし、一晩くらいなら付き合えるよな?」
小鳥が泣きそうな顔になった。
……泣くなよ。
別にいじめたいわけじゃない。
「なんでそんなにしたいわけ?」
「なにを当たり前のことを聞くんだ?」
「セックスすることは、別に、いやじゃないよ。だけど瑚太朗くん、もっと、抑えて! 普通はそんなに出ないの!」
「俺、昔からこうなんだ。オナニーしてもやめ際が見つからない。いくらでも出る。とくに小鳥には際限なく出る」
「あたしがもたない!」
「だからゴムつけてやるから。小鳥を壊したいわけじゃない。ただ、……小鳥の身体があまりにも悦すぎて」
「…………」
「その小さな尻にたまらなく興奮するんだ」
「悪かったな!」
「いや、いいことだと思うぞ。触り心地がちょうどいいんだ。片手で掴めるからもう片手で足を掴んで宙吊りにできる」
「あれ、上から突き刺すの、やめて!」
「なんで? あれが一番気持ちよさそうなのに」
「そうじゃなくて……! お腹に赤ちゃんいるんだから、少しは自重しろっての!」
「……わかったよ。じゃあエビぞりにするのもダメ?」
「ダメに決まってんだろ! この変態!」
クッションを投げつけてきた。
それを避けて浴室へと向かった。……変態はどっちだよ。おまえだって相当よがってるくせに。
まあいい。
どうせベッドの中では、俺に逆らえなくなるんだから。
部屋に入ると。
小鳥がぬいぐるみを抱えて背中を向けていた。
ゲーセンで取ったちびもすによく似たぬいぐるみ。小鳥のお気に入りなのか、寝るときもずっと傍にある。セックスのときは邪魔なのでどけようとするが、小鳥がいつもそれを阻止した。
これは。
したくないという意思表示か。
「小鳥」
こっち向け。
肩を掴んで正面を向けさせると、小鳥が息を呑んで俺を見た。
そう。
わざとバスローブを半分脱いで、帯を解けやすくしていた。本当は小鳥をこうするつもりだったが、まあいい。
小鳥の顔がみるみる赤く染まっていく。俺の半裸で欲情してくれていると思いたい。
「ちびもすを離すんだ」
「やだ……なんで、そんなに勃ってるの」
小鳥がちびもすのぬいぐるみを押し当ててきた。
わざと見ないようにしてる。そうはさせるか。俺のこれを鎮めてもらうからな。
「小鳥が脱がせて」
「……っ」
「最初はフェラで頼む」
「あ、あれ、やだ……顎が外れそうだもん」
「じゃあ先っぽだけでいいから」
「だって、だって、喉に突っ込んでくるくせに」
……普通のことだぞ。
性器をしゃぶるのがまだ慣れないのか。小鳥のフェラはたどたどしいけど、それがたまらなくいいのに。
「手でいいから」
「…ほんと?」
「手と舌で。……できるよな?」
――パラ……
帯を解くと、予想以上だったのか、小鳥がまた手を引っ込めた。
が、その手を掴んで握らせる。
ビクッ……、と怯えるが、その手の震えがたまらない。
ちびもすのぬいぐるみを手で払い除けた。
「あっ」
「小鳥、ほら。俺のを握って」
腰を突き出すと、小鳥は躊躇っていたがおそるおそる触れてきた。
指先がカリを……何度も触れてきたのを覚えているのか、指の腹でくびれを撫でてきた。……う、もうちょっと、強く。そこを絞って。
小鳥の手に手を重ねて導いていく。そして先端を唇に近づけると、舌で少しずつ舐めてきた。舐めるその感触が、小鳥の顔を次第に酩酊させてきた。
そう。
上書きで先走りに小鳥を酔わせるようにしてある。自分でもよくわからんが、小鳥のフェラをもっと味わいたくて行為中に上書きした。すると、フェラをしていた小鳥が淫らに舌で這わせてきたことがある。
あれまだ効果あるのか。
ならもっと舐めて、もっともっと発情してくれ。
小鳥の手を陰嚢へと導き、揉ませながら亀頭を咥えさせた。小鳥の舌が吸いあげてくる……。先走りを飲みだしたんだ。熱い吐息とともに小鳥の興奮がこっちにも伝わってきた。
く、う……。
吸い上げが、キツ……。
だがそれがいい。じゅるるっ、と音を立てて飲んでいる。亀頭を頬張り、棹を撫でながら先端を舌で穿ってきた。くあ……。たまらん。これ、もうイきそう。
「あ、ふ……んぁ、じゅるっ、……はあ、はあ、んぁ」
夢中になって飲んでいる。よっぽど癖になる味なのか。俺はとても自分のカウパーなど飲む気はしないが、小鳥のこの様子を見ていると欲しくなってきた。
小鳥の頭を鷲掴み、顎を持ち上げて目と目を合わせた。
すると、ようやく正気に戻ったかのように口を離そうとした。――が、その隙を逃さず。
――ドクンッ……!
脈動と同時に射精した。小鳥の口の中にねじ込むように出していく。……あ、舌が精液を絡めとっている。射精が嫌なわけじゃないんだ。
コクン――、と喉が鳴った。小鳥が出された精を吸い尽くすように飲み込むと、俺も残りの分を全部吐き出した。
「ふ、ぁ……ぁ」
「ふう……、苦くなかったか?」
口の周りを拭いてやると、小鳥は悔しそうに睨みつけてきた。
「苦いよ…」
「でも全部飲んだな」
「こほっ、ね、ねえ、なんでまだ大きいの?」
「おまえのフェラでデカくなってんの」
「う…」
「ほら、小鳥、服脱いで。俺も全部脱ぐから」
「あ、あのね、瑚太朗くん」
「ん?」
「やっぱり、やめよ?」
「……」
「これじゃいつもと同じになっちゃう。赤ちゃんがせめて産まれてからに」
「小鳥」
これだけは言っておかないと。
「俺はな、おまえがいやなら出産まで我慢する。我慢したっていい。でもおまえの身体はどうなんだ? 我慢できるか?」
「…………」
「おまえがかなりエロいってことはもう知ってるんだ」
「え、エロいとか言うな」
「今のフェラだってそうだ。俺は射精するつもりなんてなかったぞ。いつも苦いって言うからな。だけど途中から自分で咥えだしただろ」
「そ……れはぁ」
「欲しいのはわかってる。俺がおまえをエロくしたからな。だからおまえを満足させてやるよ」
「うううう……」
「ほら、服を脱いで。それとも俺が脱がせてやろうか?」
「……いい。自分で、……脱ぐ」
小鳥がパジャマを脱いだ。
背後から抱きしめて胸を揉みしだくと、ようやく小鳥は素直に喘ぎだした。
最近またHarvest festa!をプレイして、妄想が膨らみました。
というわけで瑚太朗×小鳥の夜の性生活をみっちりたっぷりとお届けします。
本編ではそういうの一切ありませんから、好きなだけ妄想します。
あとうちの瑚太朗は相変わらずのド変態ですので、その辺はお含みおきください。