※この作品はR-18です。

『八男なんてそれはないでしょう』ヒロインたちの別物語   作:時田士郎

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第3話:第三章 朝のまぐわい

──第三章 朝のまぐわい──

 

束の間の眠りがもたらした休息の後、窓の外が白み始めた。窓のないこの部屋の中に朝の光が直接差し込むことはない。だが廊下を照らす陽の光は、戸口の隙間から淡く差し込んでいた。

 

眠りから醒めた少年は、自分の逸物が再び天に向かい屹立している事を感じた。自身がみなぎり、気力が充実している。迷宮探索による疲労の余韻も感じるが、精力は充溢していた。

 

快楽のままに果てた眠り込んでいた筈だが、不思議と体は清潔だった。少年はその事を不思議に感じ、周囲を見渡そうとした。

 

「……目を、覚ましたのですね。」

 

彼の隣には聖女の美しい顔があり、興味深そうに少年の顔を覗き込んでいた。長い金髪が一房、顔に垂れている。その少しだけ乱れた様子は昨夜の余韻を含み、どこか艶かしかった。

 

「おはようございます。」

 

「お、おはようございます。」

 

聖女に挨拶を返す少年の中に気恥ずかしさが溢れる。昨日の事が、まるで夢のようだと感じられたのだ。しかし、今もこうして互いに裸で寝ている。少年は今の状況を、どこか非現実的で曖昧なものと感じていた。それはまるで、迂闊に手を出せば壊れてしまう昨夜の夢の続きにいるように思えた。

 

「この夜は、間も無く明けます。もう、時間がありません。」

 

「もう、そんな時間なんですね。」

 

「はい。私も、支度を整えなくては。」

 

呟くようにそう言ったエリーゼはシーツを払うと、素足を床に下ろして立ち上がった。無防備な背中と覆われていない尻が、少年の視界に広がる。

 

「あっ。」

 

少年が驚きと称賛を含んだ嘆声を発した。エリーゼは素早く振り返り、少年を見た。豊かな胸も、薄く淡い金髪をまとった秘所も何もかもがとても無防備に隠されずにその姿を曝け出していた。

 

「あら、あんな所に。」

 

エリーゼの意識が乱れた衣服に向けられる。隙を見せたとも言えないその僅かな気の緩みを、少年は逃さなかった。

 

背後から聖女様に抱きつき、再びベッドへと押し倒した。自らの裸身を、聖女の裸にぶつけるようにしていた。

 

「……困ります、そんな事をされては。」

 

本当に困惑したかのような聖女の声に、少年は懸命に懇願をぶつけた。

 

「お願いします、聖女様。後 もう少しだけ、思い出をください」

 

熱と欲望の入り混じった哀願だった。少年の硬くなったものが、エリーゼの背に当たっている。エリーゼは押し倒された体勢のまま、小さく吐息を漏らした。

 

(私は、もしかしたら彼を誘ってしまったのでしょうか。)

 

ちゃんとしようという彼女の意識は、どちらへ向けられるべきか。彼女は諦めたように、息を吐いた。そして少年に小声で告げた。

 

「『今夜、貴女は僕のもの』と、確かそう言っていましたね。」

 

少年は聖女の話す言葉の意図を掴み損ねた。そして視線で問い直す。

 

「いろいろなやり方を覚えておく事も大切でしょう。いいでしょう。手早く済ませなさい。」

 

聖女は黙って起き上がり、這いつくばるとその尻を少年の側に向けた。その意図は明瞭で間違いようがない。

 

昨夜の残滓を中に留めたままかのように、再び自分を求めて彼女の秘所はひくついている。名器は彼の先端を誘うように濡れて開いていた。

聖女様は静かに、しかし明確に腰を少しだけ後ろへずらした。その仕草は、誘うようであり、導くようでもあった。

 

そしてエリーゼは、甘い嘆息と共に言葉を付け足す。

 

「……本当は、もう終わりにすべきなのですけれど。」

 

目の前の光景とその言葉に興奮した少年は、聖女様の背後から覆い被さるようにした。そして彼女の秘所にカチカチに固くなった男根を押し当てた。そう、聖女様もまた、自分と同じ物足りない気持ちなのだ。

 

大きく美しい乳房を弄りながら、後ろから一気に聖女様の中に逸物を沈めた。後背位の角度が、名器のさらに深い部分を抉る。子宮口に直接当たる感触が、昨夜とは明らかに違っていた。彼女の豊かな尻が自分の腰に打ちつけられ、水音と肉の音が激しく重なる。下から揺れる巨乳の影が、朝の光に揺れていた。それは彼の手に摘まれ揉まれるのを待ちかねているような動いている。

 

本能のまま腰を振り、聖女の名器の奥を何度も突き上げる。引き抜くたびに蜜が糸を引き、挿入するたびに熱い肉壁がぎゅうと締めつけてくる。自分の手が彼女の胸を揉みしだき、乳首を摘むと、聖女様の膝が震え、シーツを掴んだ。

 

聖女様は自ら腰を後ろへ押しつけ、内部を締めつけ、甘い声を漏らす。名器が自分のものを離したくないように絡みついてくる感触が、たまらなく愛おしい。彼女は拒むどころか、自分の求めを受け止めるように、巧みに体をくねらせていた。

 

エリーゼは少年の与える快楽を貪りながら、端正なその顔を歪めていた。

 

(……私が誘ってしまったかしら。でも、この体勢なら……どんな顔をしていても、この子に見られずに済ませられます。)

 

エリーゼは、表情を隠したかっただけだ。明るい所での行為は、ヴェンデリンとの夫婦生活で経験豊富が彼女でさえ緊張する。それに聖女としての体裁もある。余り、卑猥な表情は晒せない。それでも、エリーゼの目は確かに情欲に濡れていた。そして考えずにはいられない。

 

(次の子は、どんな相手なのでしょう。本当にまた私が、相手をする必要があるのでしょうか。)

 

それはエリーゼ自身も知覚していない、未知の相手への淡い期待。少年に抱かれながら、次の相手に思いを馳せる。ある意味で少年はかなり蔑ろにされていたのだが、聖女の肢体を堪能する彼にはそんな気配を察する余裕はなかった。最後に抱く夢の美女に、衝動をぶつけるので必死だったのだ。

 

「はあっ、んっ……そう……そこです……」

 

エリーゼの求めるままに、彼女を快楽の果てに導く。

 

「ああっ、もう限界です。」

 

「ええ、いいですよ。……そのまま中に。」

 

三度目の射精は、搾り尽くされるかのように深く、長く続いた。熱い濁流が子宮を満たし、溢れた精が腿を伝って落ちる。名器は最後まで自分のものを締めつけ、すべてを柔らかく受け止めていた。

 

淡く光量を増していく朝の光の中で、少年は名器の完璧さを余すところなく堪能し、聖女はそれに応じて少年に屈した雌に堕ちきっていた。少年は名残惜しそうにそんな聖女様の頰に触れた。そして彼女の耳に囁きかける。彼女の体を一時占拠しようとも、その心を掴まなかったと少年は悟っていた。

 

「聖女様……僕はまた、貴女と会いたいです」

 

蕩けていた表情を戻すと、聖女様は静かに微笑んだ。その笑みには聖女としての清らかさと、聖女らしからぬ幾分かの悪戯っぽさが含まれている。

 

「そうですね、機会があれば。今夜のことは、忘れずにいてあげましょう。聖騎士として立派に務めを果たしなさい。」

 

それは蠱惑的な笑みだった。特別な儀式は今夜だけの事だ。部屋を出た瞬間から、聖女様は手を触れるどこらか視線を合わせてもくださらないだろう。

 

(でも、僕はこの夜を決して忘れない。忘れられない。)

 

永遠に自分の形を彼女に変えられてしまったと感じながら、少年は身支度を整える。そして戸口に立ち、室内を振り向いた。扉から差し込む朝日は、室内に降り注いでいる。その光は聖女の白い肌を輝かせていた。聖女様は、その淫らな裸身を惜しげもなく晒してベッドの上に横たわっている。一幅の絵のようなその光景を心に焼き付けて、一礼すると少年はその部屋を出た。

 

(最後と約束したんだ。もうこれ以上、聖女様の情けには縋れない。)

 

去る少年を見送り、エリーゼはそっと吐息を漏らした。ようやく終わったという安堵感に身を委ねてしばし弛緩した。彼女は遂に神の御心に沿った儀式をやり遂げだのだ。

 

(遅くなってしまいましたね、ヴェンデリン様。私、今夜が待ちきれません。)

 

エリーゼは、愛する夫に想いを馳せた。他の少年に儀式とはいえ肌身を許した今も、愛情の対象は夫に向けられている。

 

(今回の事は、ただ神の愛を私が仲介しただけの事です。神もヴェンデリン様も、きっとお許しくださいます。)

 

ヴェンデリンは揺るぎなくエリーゼを愛している。エリーゼもまた揺るぎなくヴェンデリンを愛している。神の求めに応じた人助けで、夫婦の絆は揺らぐはずがない。

 

(でも、今日の私ははしたなく振る舞ってしまうでしょうね。)

 

ヴェンデリンには何も伝えられないが、夫婦の営みをエリーゼからせがむくらいは出来る。そして彼女を愛する夫は、きっとそれを受け入れてくれる。今日は、燃える夜になるだろう。裸身でシーツに包まったエリーゼは、その予感に花のような笑顔を綻ばせた。

 

 

 

 

──エピローグ──

 

あれから数週間後。またも呼び出されたエリーゼは、大聖堂の廊下で枢機卿と顔を合わせた。フードを浅くかぶり、いつものように静かな足取りで歩いていた彼女に、枢機卿が声をかける。

 

「聖女エリーゼ」

 

「……はい」

 

枢機卿は淡々と、しかしどこか楽しげに告げた。

 

「今日は二人のスクワイアをお願いしたい。」

 

エリーゼの足が、わずかに止まった。澄んだ瞳が、静かに揺れる。

 

「まあ、ふたりも。それは……どのようなやり方で?」

 

「方法は指導者たる君に任せよう」

 

枢機卿はそれだけ言うと、薄く微笑んで去っていった。人払いされた廊下に、エリーゼは一人残される。

 

(……二人も、ですか。きっとお互いに比べられるのは嫌でしょうね。やはり互いの事は隠せるだけは隠さなくては。申し訳ありません、ヴェンデリン様。でも、これは神の与えたお役目……。私が、きちんとあの子達を導かねばなりません)

 

 

 

エリーゼの用いる部屋の隣には、もう一つ小さな控室が設けられていた。エリーゼはまず一人の少年を本室へ通し、もう一人を控室で待たせた。

 

「少々、いえ、それなりの時を要するでしょう。声をかけるまでここでお待ちくださいませ。」

 

控室の扉を閉めた後、エリーゼは本室の少年の前に立つ。少年の前で静かにローブを解く。その清らかな姿に相手の少年は見惚れた。下着姿から更に裸になると、エリーゼは少年をベッドへ導いた。

 

「さ、始めましょう。私の事を怖がらなくていいのですよ。」

 

いつものように少年に優しくキスをし、胸を触れさせる。指を一本だけを秘所に受け入れるのも同じだった。少年の昂りを口で咥え、その熱を高める。自ら跨ってその身に加護を授ける。

 

そしてどれだけ静かに事を運ぼうとも、男女の営みの音は隣室に漏れ伝わる。壁越しに聞こえてくる甘い吐息と水音。それらの気配が伝える明白な事実は、控え室で待つ少年の欲情を高めていく。

 

(隣室から聞こえてくるあの音は、本当に聖女様の立てているものなのだろうか……。これが加護の試練というのは信じられないけれど、やはり枢機卿様のお話は本当なんだ。あの聖女様に、僕も忘れられない事をしていただけるのか。)


少年が果てた後、エリーゼは彼のものを丁寧に舐め清め、服を着せてやった。上気した頰のまま、彼女は少年の額にそっと唇を重ねる。

 

「よく頑張りましたね。これで、あなたは立派な聖騎士になれるはずです。さあ、試練の場へお行きなさい。」

 

少年を送り出した後、エリーゼは一度深呼吸をし、乱れた金髪を整えた。出来る限り服をきちんと着直し、扉の向こうの控室へ向かった。事後の雰囲気や匂いは消せないが、最低限の慎みは取り繕った。

 

控室では、もう一人の少年が股間を硬く押し上げたまま待ち続けていた。扉が開く。上気した顔の聖女が、静かに微笑んで彼を迎える。その清楚な佇まいは、僅かに淫靡で妖艶な空気を纏っていた。

 

「……お待たせいたしました。さあ、こちらへいらっしゃい。」

 

エリーゼは手招きして少年を本室へ導き、再びローブを解いた。隣室で聴こえていた声の主が、今、目の前で自分を導こうとしている。上気したその美貌は、少年の目には薄闇の中で柔らかい光が宿っているように見えた。

 

(……次は、この子。どのような子でも、私は……ちゃんと、加護を授けねばなりません)

 

心のどこかで、次の任務への淡い期待を抱きながら、聖女はまた一人、少年を優しく受け入れた。

全3話『聖女エリーゼの神への奉仕』をお読みいただきありがとうございました! 今回の物語の満足度と、あなたが好む【NTR・背徳展開の過激度】について教えてください。

  • 今回の「使命感で開花するNTR」最高!
  • バレて破滅する【バッドエンド】が見たい
  • 心も体も完全に奪われる鬱展開が見たい
  • カタリーナやルイーゼなど他ヒロイン希望!
  • 『2人同時加護授与(続編)』が見たい
  • 本軸の【アマーリエ義姉さん純愛】が見たい
  • その他(感想欄へお気軽にどうぞ)
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