※この作品はR-18です。

『八男なんてそれはないでしょう』ヒロインたちの別物語   作:時田士郎

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──導入──

ヘルムート王国東部の雄ブロワ辺境伯家。僕が住んでいるのは、辺境伯家が支配する広大な東部の端っこ、エチャゴ草原近くに位置する村だ。名をエチャゴ村という。草原の名前が、そのまま村名になったのだ。

我が家はエチャゴ村で、祖父の代から3代に渡り道場を構えている。流派の名前は操気流。南部で盛んな魔闘流とよく間違えられるけれど、その実態はかなり異なる。

魔闘流は南のブライヒレーダー辺境伯領で盛んな流派で、魔力を身に纏う格闘術だ。人間の骨肉を、なんと鉄以上の硬度に変えてしまう。魔闘流の達人なら、剣を叩き折ったりできるらしい。

対して操気流は、格闘技としては強いというところだ。とても剣を折る事など出来ない。そもそも金属鎧という物に対しては、酷く非力だ。となると素手の喧嘩くらいしか使い道がない。

ここヘルムート王国では素手の喧嘩は酒場くらいでしか起こらない。だから操気流は、戦争ではまるで役に立たない技術と見做されている。元々の発祥がミズホであり、成立した環境がヘルムート王国とは少し異なるのだ。

我が家にしても、ミズホから武者修行に出た祖父が祖母と出逢ってこの地に居着いただけである。この地で人気の流派ですらない。それでも道場が三代まで続いたのは、門下生が不思議と長生きをしているからだ。

祖父の代からのお爺さんお婆さんが、今も元気に道場に通っている。『この道場で学べば長寿になる』というニッチな魅力はあるものの、それじゃ若者は寄りつかない。なかなか門下生が増えないのが実情だった。

それ以上に問題がある。

「僕の練習相手がいない。だから、腕前もまるで伸ばせないんだよなー。」

僕は日課としている道場の雑巾掛けをして、天井を仰いで嘆いた。まさか門下生のお爺さんお婆さんと殴り合ったりは出来ない。となると、一人での稽古にも限界がある。

「そもそもヘルムート王国じゃ、格闘技なんか誰も学んでいないんだよ。」

ここはミズホではない。格闘技は、必要とされない。どうしたって健康体操の延長のような扱いなのだ。本気でこの道を切磋琢磨しようなどと、誰も思うはずがなかった。

「あのー、誰かいるかなー?」

床にひっくり返っていた僕は、その声に飛び上がった。甲高い女の子の声だ。だけど、聞き覚えはない。

(もしかしたら、入門の希望者かも)

操気流は、実は護身術としてはおすすめである。暴漢が女の子相手に刃物を出す事は少ない。ましてや金属鎧を着て襲ってくるはずが無い。ちょっと欲情した強姦魔を叩きのめすくらいなら、十分に役に立つ技術なのだ。

(練習相手も欲しい。けど、やっぱ現金収入だよな。)

僕も門下生のお爺さんおばあさんがいるおかげで、生活には困っていない。しかしそれは厳密には、必要な品の現物支給という形である。物物交換であったり、食べ物をもらったり。生活は出来るが、金は貯まらない。村の生活はそんなものだが、現金は欲しい。

(それに同世代の友達が出来るかも。)

期待が膨らむ。村のみんなとは顔見知りである。尋ねてくる新顔は旅の人が多い。それも道に迷った人が大半である。

(それでも、通ってくれる人がいるかもしれない。)

僕は思考を巡らせながら、声のする方へ。道場を出て敷地の門の方へと足を伸ばした。

「はい!何かご用ですか!」

喜び勇んで外に飛び出した僕の前には、女の子がいた。青い髪の可愛らしい少女。少し落ち着いた雰囲気があるので、もしかしたら少し年上かもしれない。それでも一歳か二歳くらいか。うん、とても可愛いらしいお姉さんだ。

「あのー、君一人?」

道場の門の前に立つ女の子は、僕よりずっと小柄だった。それでも精一杯身長を伸ばして、上目遣いで僕にそう尋ねてくる。

「はい。この道場の三代目です。」

道着姿の僕はそう言って胸を張った。こう見えて、操気流はヘルムート王国での開祖である祖父に学んでいる。父は出稼ぎでいないが、祖父には免許皆伝の腕前と保証されていた。

「そっか。君が、三代目なのね。」

ふうん、と納得したような顔をした彼女はジロジロと無遠慮な視線で僕の事を眺めていた。彼女の視線が僕の体を見聞するのが分かる。この探る目つきは覚えがある。

つまり、彼女も使い手なのだ。しかも、かなり出来ると僕は直感した。

「じゃあさ。手合わせをしようよ。」

「手合わせ、ですか?」

僕は思わず尋ね返した。

「ボクは魔闘流の使い手、ルイーゼ。君、名前は?」

「操気流の三代目、ルイです。」

「ルイ君かー、私たちなんだか同じような名前だね。」

パッと花が咲くように笑うルイーゼの笑顔に、僕はしばし見惚れた。この村には、こんな可愛い女の子はいないから仕方ないのだ。

「ボク、今ちょっと武者修行中なんだ。格闘技ってあまり盛んじゃないでしょう。だから、試合したいなって。」

ルイーゼはパッと構えをとってみせた。僕の目から見ても隙のない構えである。冒険者だろうか。かなり場数を踏んだ気配がした。つまりは、強者だ。

「僕も操気流の三代目、簡単には負けませんよ。」

僕は胸を逸らした。僕は経験が少ない。それでも鍛錬は欠かしていない。何より操気流は、格闘技だけではかなりのものなのだ。そして僕は祖父から、操気流の才能は認められていた。

「じゃあ、決まりだね。」

約束、といった雰囲気でルイーゼが片手を差し出してくる。僕もその手を握り返していた。気がつくと、グッとルイーゼに手を引かれていた。倒れるほどではない。僕の体幹はそんな弱くはない。むしろルイーゼが、僕の耳に顔を近づけてきていた。そして僕に囁きかける。

「勝ったらなんでもいう事を聞いてあげる。……ね、やる気出た?」

声と共に、彼女の吐息が僕の耳に吹きかけられる。僕は思わず赤面していた。

「それでもし貴方が勝ったら、どうするんですか?」

僕は尋ねていた。他流試合の基本である。

「言った言わないは御法度です。条件は、ちゃんと決めておきましょう。」

「ふうん。自信あるんだ。いいね、そういうな悪くないよ。」

ルイーゼさんは自信を見せて胸を逸らした。その仕草はどこか子供っぽくて可愛らしい。

「じゃあさ、ボクが勝ったら秘伝書を見せてもらおうかな。先先代の秘伝書、あるんだよね?」

ニヤリ、とルイーゼさんが笑った。そうか、それが狙いだったのか。

(あれは秘伝。簡単な見せるわけにはいかない。でも、勝てばいい。それにこの道場に価値があるものなんて、あれくらいしかないし。)

正直に言えば、僕は勝てると踏んでいた。素手なら無敵、それが操気流だ。それにルイーゼのような可愛い子と試合できるのは、逃せない大チャンスって感じだった。少し年上かもしれないけれど、この村にいればこれ以上の美人とお近づきになれる機会はそうはない。

(もし負けても、ルイーゼさんがお嫁さんになってくれれば丸く収まったりして。って、試合前からなんで事を考えてるんだ僕は!)

とっ散らかった思考をまとめ直して、僕は提示する条件を決めた。

「では、僕が勝てたらこの道場の門下生になってください。」

途端にルイーゼさんの顔が曇った。何かまずいことを言ってしまっただろうか。ふと見ると、彼女は大きめの荷物を門の脇に立てかけていた。旅支度である。

「あのさ。ボクは東部の人間じゃないよ。門下生と言われても、ここにはそんなに長くはいられないよ?」

(当たり前だ。ルイーゼさんはこの近くの人じゃない。旅人なら門下生は無理だったか。)

他の条件を提案すべく、僕の脳みそがフル回転で回る。何かいい案件はないか。

(練習相手が無理ならやはりお金。いい服着ているしお金持ちかも。でもなぁ、お金を要求するなんていかにも貧乏道場のやり口だしなぁ。)

考え込んでしまった僕を見て、ルイーゼさんは笑顔で言った。

「悩むことないよ。可愛い女の子が『なんでもいう事を聞きます』って言ってるんだからさ。もしも君が勝てたなら、ボクの事を抱かせてあげるよ。」


エロ可愛い年上のルイーゼ師匠に昼も夜も攻められてどんどん強くなっていく僕
第4話:第一章 初対戦はくんずほぐれつ


──第一章:初対戦はくんずほぐれつ──

 

試合は道場で行われる。ルイーゼさんは魔闘流の道着を持参していた。元々、操気流と試合する為にやってきたそうだ。練習相手が限られるのは、魔闘流も同じらしい。後はルールを決めておくだけで良さそうだ。

 

「素手のみで武器はなし、魔法もなしです。」

 

試合を申し込まれた側として当然、という顔で僕は告げる。これはいつもの形式だし、操気流はこのルールじゃないとまず勝てない。実戦形式だと瞬殺されかねないのだ。

 

「じゃ、魔力を用いる魔闘流の技は使わないでおいてあげるよ。」

 

「それでお願いします。だって魔闘流の達人は拳で剣を折るんでしょう?」

 

「あはは。剣を折る時はね。手甲に魔力を乗せるんだよ。」

 

ルイーゼさんが手で仕草を真似して見せる。あの動き、絶対に剣を折った経験があるんだろうな。それも一度や二度ではなさそうだ。僕はゾッとしながらも、内心喜んだ。達人、それも魔闘流の達人の胸を借りる機会なんてそうあるものじゃない。

 

「でもさ。これだとどうすれば決着になるのかな?」

 

心底不思議そうにルイーゼさんは答える。だが僕はその想定は済ませてあった。

 

「立てなくなるか、相手に参ったと言わせるのでどうでしょうか?」

 

その僕の提案に、ルイーゼさんはニヤリと笑った。

 

「いいね、それ。ボク好みだよ、ルイ君。」

 

泣かせてやるぜ、と言いたがな表情は女の子らしくはない。しかしそれは自分の事を「ボク」と自称する活発な彼女に似合っていた。何より魔闘流では達人クラスに見える。負けるはずがないと踏んでいるのだろう。

 

(僕だって、素手の試合なら負けない。)

 

僕も気を巡らせて、戦いに備えた。

 

「では、互いに礼をしたら開始しましょう。」

 

「わかった。」

 

互いに向き合い礼をする。そして僕達は試合を開始した。ルイーゼさんは強かった。それは間違いない。流れるような動きで宙を舞うと、初手で回転蹴りを放ってくる。それは正確に僕の顔のある場所を狙っていた。

 

しかし、僕もこの道場の3代目だ。いきなり最初から倒されるわけにはいかない。

 

「見えてますよ、そんな攻撃!」

 

「へ」

 

何故か顔を赤らめるルイーゼさん、それでは胴がガラ空きだ。僕の蹴りが炸裂し、小柄な彼女が吹っ飛ばされる。

 

(やりすぎたか?)

 

しかし飛ばされた筈の彼女はクルリと宙で回転し、ストンと床に着地した。まるでこうなると分かっていたかのような動きだ。

 

「やるね、いいじゃない。蹴りも重かったよ。」

 

そう話すルイーゼさんは、まるでダメージを受けた様子がない。僕も嬉しくなった。気を操る力を強くする。

 

「久しぶりに、本気を出せそうです。」

 

「そう来なくっちゃ!」

 

僕とルイーゼさんは拳と蹴りで撃ち合う。体格差があるのに、二人の力量はほぼ互角だった。或いは、ルイーゼさんはそう見せているのかもしれない。

 

(手加減されているのかも……)

 

僕はふとそう思ってしまったが、いやそんな事はないと自らを奮い立たせた。

 

(弱気になるな。勝つことだけ考えろっ!)

 

勝つ、それはルイーゼさんを抱ける事を意味する。抱く、つまり男女の営みだ。途端に僕の構えが崩れた。

 

油断したんじゃない。ただちょっと、気を操る加減を間違えて力が入り過ぎてしまったのだ。

 

「隙あり!」

 

そう言って僕に打ち掛かったルイーゼさんは、僕の脱力を隙と見て打ち掛かったのだろう。

 

それは僕の誘いだった訳じゃない。たまたま妄想で気の力を巡らせているタイミングだっただけだ。だが、それが功を奏した。迎え打つ僕の完全にルイーゼさんの意表をついたのだ。

 

人に非ざる速度でルイーゼさんの攻撃を回避し、彼女の襟首を掴む。先程までは僕達の速度はほぼ同じだった。つまり今の僕の動きに、彼女が対応できる筈がない。

 

ルイーゼさんの体が完全に宙に浮く。僕はその彼女の身体を完全に床に叩きつけた。それでも彼女は衝撃をうまく分散させ、まるでダメージを感じていない様子だ。でも、それは僕の目的じゃない。僕の攻撃は終わっていない。

 

「掛かりましたね!」

 

僕は踊りかかるようにして、体格差を利用して彼女を押し倒した。身体の重い僕が、身体の軽い彼女をプレスする。ルイーゼさんは小柄で敏捷だが、僕が気で加速している今回は逃げられなかった。彼女が背中から落ちた衝撃を逃している間に、僕がそれだけ素早く動いたからだ。

 

二人の顔が近づく。ルイーゼさんのまつ毛の長い顔がすぐ目の前にある。僕は自分の汗を自覚しながら、それでもなお気を充実させて踏ん張った。勝機は今、この瞬間にしか無い。

 

(手加減してもらってたけど、腕前じゃ多分負けてる。勝つならここで決めないと。)

 

僕は更に操気流を使った。気の力を全身に巡らせたのだ。こうしても常人の枠を超える事は出来ない。でも、常に限界の力を引き出す事が出来る。

 

「へー、これが操気流か。君、面白いね。」

 

追い込まれている筈のルイーゼさんは、僕の体の下で涼しい顔をしていた。僕の方が体重がある。しっかりと身体を重石にして、さらに操気流を加算してもいる。それでもあまり効いていない。僕は内心で舌を巻いた。

 

(お城で兵隊をやってるような大男だって、僕がここまで極めれば簡単に抜け出せないのに。)

 

焦りが、僕の顔を冷や汗として伝う。ルイーゼさんの顔に汗が垂れてしまうが、彼女はそんな事気にしてはいやしなかった。

 

「ね、もっとそれ見せてよ。なんか掴めるかもしれないし。」

 

彼女は僕の身体の下で身体をくねらせた。信じられなかった。僕はあれだけガッチリと身体をホールドしたのに、今の彼女はもう抜けかかっている。

 

「させませんっ!」

 

腕を伸ばし、ルイーゼさんを抱え込み直す。僕の腕が彼女を抱きすくめるような形になった。神に誓ってわざとじゃ無い。でも、嬉しくなかったと言えばそれは嘘になる。

 

「ね、ボクもう降参しちゃおうかなー。」

 

彼女はどこか怪しい表情でそう言った。気がつけば、ルイーゼさんの濡れた瞳が目の前にあった。

 

「君がここまで頑張ったんだもん。いいものを見せてくれたし。ご褒美をあげたくなるよね?」

 

上目遣いのセリフが、妙に手慣れている。それ以上に彼女は頬を上気させている。これだけ運動すれば無理もない。いや、彼女の身体能力にしてはおかしいだろうか。

 

「ヴェルも今頃、新しい奥さんのアグネス達とハネムーンでよろしくやってるからね。『今回はお互い好きにしてていい』って言われてるし、ボクは君と楽しむことにするよ。」

 

(ヴェルって、恋人の名前かな?)

 

試合中なのに何を、と思う間もない。こちらは全力で押さえているところなのだ。

 

「ね、もう我慢できないや。ルイ君てとっても美味しそうなんだもの。」

 

(マズイっ!)

 

蛇に睨まれた蛙のような感覚。僕の本能が警告を発する。それはまるで、猛獣が顎門を開いて今にも僕を飲み込もうとする瞬間のような感覚。僕は死闘を覚悟した。だがこの次の展開は僕の想像を超えていた。

 

「はい、参りました。ね、じゃあさ、しよ?」

 

そう言ってルイーゼさんは、身体をくねらせて僕の唇にキスをした。僕に押さえ込まれていたら顔まで届くはずがないのに。

 

彼女のキスの感触は、熱くて柔らかかった。

 

ルイーゼさんの唇が僕の唇に重なり、吐息が混じる。試合で高まった体温が、そのまま密着した肌から伝わってくる。僕は驚きで硬直し、彼女の上に覆い被さったまま動けなかった。

 

「ん……ふふ。緊張してる?」

 

ルイーゼさんが顔を少し離し、得意の上目遣いで笑う。頰が赤く、瞳が潤んでいる。先程から彼女の顔が赤いのには気がついていた。そして今わかった。これは試合の疲労というより、明らかに別の熱だった。

 

「ご、降参したんですよね? だから……」

 

僕は力を緩めた。むしろ彼女に触れているままだとまずいと感じていた。その肌の柔らかさが僕の中で急速に意味を持っていた。

 

「そう。ボクの負けだから、ルイ君はボクを抱いていいんだよ。」

 

彼女はそう言いながら、道着の胸元をゆっくりと解いた。白い肌が露わになり、小さな、でも形の良い胸が現れる。僕は息を呑み唾を飲み込んだ。村でこんな光景を目にする機会はない。

 

「触っていいよ。勝ったんだから」

 

誘ってあるようなルイーゼさんの口調。僕は震える手で、彼女の胸に触れる。柔らかくて、温かい。指先が乳首に触れた瞬間、ルイーゼさんが小さく身を震わせた。

 

「んっ……敏感なんだ、そこ」

 

彼女は僕の手を自分の胸に押し当てたまま、腰をくねらせる。道着の下で、すでに熱を帯びた秘所が僕の太ももに当たっていた。彼女は両足の太ももを、僕の足に巻き付けているのだ。

 

「下着、つけてないんですか?」

 

驚いて発せられる僕の言葉。ルイーゼさんは艶美な流し目をする。そして秘密を告白するかのように言った。

 

「ルイ君とこうなると思ってだからだよ。だからボク、蹴りの時に驚いていたでしょう。」

 

(あの時は、何か道着の下の見えてはいけないものが見えたと錯覚したのか。)

 

「道着って硬いから、胸と擦れると痛いんだよ。ボクはそういうの治せるけど、でもちょっと興奮しちゃった。」

 

ルイーゼさんの濡れた瞳が妖しく光る。格闘家というより、それはもはや年齢不詳の魔女のようである。

 

「初めて、でしょ? 大丈夫。ボクが導いてあげる」

 

いつの間にか僕の体の下から完全に抜け出し、ルイーゼさんは僕を優しく押し倒した。彼女は僕の道着の紐をほどき、袴と下着を同時に引き摺り下した。そうやって僕の下半身を完全に露出させる。すでに硬く張り詰めたものが、彼女の視線に晒された。

 

「ふふ……ちゃんと元気だ。初めてなのに、立派だね。」

 

彼女はその白い指先で軽く触れた。僕の熱い先端がびくんと跳ね、僕は思わず息を詰めた。ルイーゼさんは嬉しそうに目を細め、そしてゆっくりと上下に扱き始める。彼女の掌がぬるりと動き、亀頭を親指で円を描くように刺激する。

 

「んっ……あ、そこ……」

 

「感じてる? 呼吸、乱れてるよ。でも、ボクは男の子が気持ちよくて喘ぐのが好き」

 

彼女はそう囁くと、顔を近づけ、熱い先端に唇を寄せた。彼女の柔らかな唇が包み込み、舌が裏面をゆっくりと舐め上げる。ちゅぽ、と音が立ち、僕の腰が小さく跳ねた。

 

「んむ……熱い。初めての味、だね」

 

ルイーゼさんは丁寧に咥え、浅い動きで刺激を重ねる。時折深く沈めては、喉の奥で締めつけるように吸い上げる。それは僕には刺激が強すぎる。でも、懸命に我慢した。

 

(駄目だ耐えろ。まだ先があるんだ。)

 

僕は天井を見上げ、気を操作してまで甘い痺れに耐えるしかなかった。彼女の舌が亀頭を転がし、裏側の筋をねぶり、時には軽く歯を立てて刺激する。

 

「はぁっ……ルイーゼさん……もう……」

 

限界は近い。操気流も無敵じゃない。

 

「まだだよ。もう少しだけ、味わわせて」

 

彼女は色っぽく笑い、執拗に僕の逸物への奉仕を続けた。唾液でぬめる音が道場に響き、僕のものはさらに硬く、熱を帯びていく。限界が近づくたびに彼女は動きを緩め、優しく亀頭を舐め直して昂ぶりを抑える。何度も寸前まで追い詰められ、それでも射精を許されない焦燥が、かえって熱を増していった。

 

(挿れたい。)

 

僕の心を焦燥が満たし、ただ一つの事しか考えられなくなっていく。僕はまるで身体全体が一つの巨大な性器になったようだ。早く彼女の中に僕の分身を捩じ込みたくてたまらなかった。

 

「そろそろかな?」

 

そんな僕の気配を察したのだろう。ようやく顔を上げたルイーゼさんは、唇の端に糸を引く唾液を指で拭うと悪戯っぽく笑った。

 

「いい感触。じゃあ、入れてあげる」

 

彼女は下半身の道着を蹴り飛ばし、自ら僕の上に跨る。熱い先端が秘所に押し当てられると、すでにぬめる入り口が僕を優しく包み込んでくれた。待望の感触に僕は包まれる。それは僕という存在に対する、彼女の完全なる抱擁だった。

 

(こんなに凄いなんて)

 

ルイーゼさんはゆっくりと腰を沈め、ぬるりと中へ導いていく。

 

「あっ……熱くて気持ちいい……」

 

そして彼女の股間が、僕のそれと触れ合う。僕の逸物が、完全にルイーゼさんの中に収まったのだ。彼女に包まれている感触は、なぜかどこまでも自由という感じがした。

 

「んっ……ルイ君の、初めてなのに……ちゃんと奥まで届いてるよ。」

 

ルイーゼさんが体を揺するように前後させる。童貞の僕は、ただ彼女の動きに身を委ねるしかなかった。内部が轟いているかのように熱く、彼女の膣は僕を柔らかく締めつける。こうして根元まで咥え込まれると、腰の奥まで甘い電流が走っているかのようだ。でも今は根本を抑え咥え込まれていて、吐精するのが自由にできない感触がある。

 

身体を前後左右にゆすっていたルイーゼさんは遂に小さく吐息を漏らし、僕の胸に両手をついて腰を上下させ始める。

 

「呼吸……乱さないで。ボク、今君の身体を感じてるから」

 

騎乗位のまま、彼女は僕の吐息に意識を集中させているようだった。腰を沈めるたびに、何かが伝わってくるような目をしている。魔闘流と操気流、二つの格闘技の呼吸の応酬。彼女の呼吸と僕の呼吸が混じり合う。そして魔力と僕の気の力が互いな反応してしまう。

 

今分かった。彼女は試合で感じた「僕の中の気のな流れ」を、今、もっと深く読もうとしているのかもしれない。

 

(彼女となら、操気流の深淵に手が届くかもしれない。)

 

僕が束の間他の事に気を取られている間にも、ルイーゼさんの尻が僕の腹に打ちつけられていた。ぬちゃ、ぬちゃという湿った音が木の床に響く。彼女の胸が上下に揺れ、硬く尖った乳首が僕の視線を誘う。僕は無意識に手を伸ばし、その柔らかな乳房を掴んだ。

 

「んっ……そう、触って。もっと……強くてもいいよ。あっ」

 

僕は指先で乳首を摘み、軽く転がす。ルイーゼさんの内部がきゅぅっと収縮し、甘い声が漏れた。彼女は腰の動きを速め、自ら深く沈み込むようにくねらせる。肉壁が熱く絡みつき、引き抜くたびに蜜が糸を引き、挿入するたびに根元まで締めつけてくる。

 

「はぁっ……んっ……いい……ルイ君の呼吸って凄くきれい……」

 

彼女は快楽に身を委ねながらも、どこか観察する目を忘れない。突き上げられるたびに、僕の身体の奥から何かが応えてくるのを感じ取っているようだった。僕は彼女の腰を支え、無意識に腰を突き上げた。ルイーゼさんが小さく喘ぎ、背中を反らす。

 

「もっと……動かして。君のリズムをボクに教えて」

 

僕は言われるままに腰を動かす。初めての感覚に戸惑いながらも、格闘技を極めた体は思い通りに動かせる。彼女の熱い内部に導かれるように僕は彼女に逸物を沈めていく。水音が激しくなり、二人の吐息が重なる。ルイーゼさんの顔が蕩け、瞳が潤んでいく。

 

僕は絶頂を感じつつあった。今果ててないのは、試合以上の努力を気の操作に費やしているからだ。

 

(この後はどうすればいいんだ?)

 

戸惑う僕の考えを見透かしたかのように、ルイーゼさんは妖艶な笑みを浮かべた。

 

「中に出していいんだよ。ボクの身体の力も、ちゃんと感じ取って。」

 

その時の僕は限界を超えていた。赦しが与えられると同時に、下半身が爆発した。熱い精が勢いよく彼女の最奥へと注ぎ込まれる。どくどくと脈打つたびに、とんでもない量の子種が撒き散らされた。

 

何もなければ、周囲の道場の床一面を汚している量だっただろう。でもルイーゼさんの内部が優しく収縮し、すべてを搾り取るように受け止めてくれた。

 

「んっ……ちゃんと、出せたね」

 

彼女はブルブルと身を震わせてから、僕の上で長い吐息を漏らした。それでも僕の長い射精が終わるまで、腰を離さずにいてくれた。内部がまだひくひくと脈打ち、残る熱を優しく締め続けている。それはとても自由で心地よかった。

 

しばらくして、ルイーゼさんはゆっくりと身を起こした。彼女が少し腰を浮かすと、溢れた精が結合部からゆっくりと溢れ、腿を伝う。彼女はそれを指で軽く掬い、悪戯っぽく舌に乗せた。

 

「ふふ……初めてだと濃いね。これで、少しだけ君のことがわかった気がする」

 

一方の僕には立ち上がる気力さえない。彼女との初体験に圧倒され、道場の天井を見上げながら、まだ熱い余韻に浸っていた。

 

試合では勝ったはずなのに、内容では完全に導かれてしまった。それでも不思議な達成感と、甘い脱力が残っている。

 

ルイーゼさんは僕の隣に横たわり、道着を適当に体に掛けたまま、満足げに微笑んだ。指先で僕の頰を軽く撫でながら、静かに言った。

 

「後でまた、手合わせしようね。次はもっと深く……君の身体を、読ませて」

 

その言葉に、僕は赤くなりながらも、小さく頷いた。次に彼女と試合をした後も、またこうして絡み合ってしまうかもしれない。

 

(また、ルイーゼさんを抱きたい。ヴェルって人とうまくいってないなら、僕にチャンスはあるかも。)

 

目の前にいるルイーゼさんは、これだけ汗をかいた後でも可愛くていい匂いがしていた。だから僕は股間をたぎらせて、そんな強い期待を抱いてしまっていた。




※感想要望及びアンケートでの得票(ルイーゼNTR路線)に基づき執筆・公開いたしました。

ルイーゼ編の今後の方向性について、最も読みたい要素或いは感想として近いものをお選びください。

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  • 少年がもっと押し倒せ!
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  • 勝敗の攻防と緊張感が良い
  • 試合中のすれ違いが面白い
  • ヴェルへの背徳感がたまらん
  • 2人の密着稽古をもっと見たい
  • 負けて分からされる展開希望
  • 別のヒロインの乱入・発覚希望
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