『八男なんてそれはないでしょう』ヒロインたちの別物語 作:時田士郎
カタリーナ・リンダ・フォン・ヴァイゲルは一つの問題に直面していた。
「ケルゲレンさん。またあなたですの?」
そう言って、カタリーナはため息を吐くと共に目の前の男を睨みつける。
「はい、そうです。私ですとも、カタリーナお嬢様。」
「やめてください。私はもう、ヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスター様に嫁いだ身ですのよ。」
「ははは。言われてみればそうでしたな、カタリーナお嬢様。」
「……もう。」
カタリーナはむくれた。子供の頃より出入りの商人の一人だったこの男は、カタリーナを未だ当主ではなく貴族のお嬢様と見ている。しかもこの男は悪徳商人の類であり、カタリーナをお嬢様扱いするのもわざとだ。つまりは、彼女への嫌がらせである。
「さ。貴方が蒐集したという我が家の家宝、返してくださるかしら。」
それでもカタリーナは真っ向から要件に切り込んだ。この不快な男と接する時間を、なるべく少なくする為である。
脂ぎった不快な中年男という描写がピタリとハマるケルゲレンは、ヒキガエルのような顔をしていた。高価な衣服を身につけていても、長く話したい相手ではない。
「それはできません。あれは正当な取引で手に入れた品々。所有権は私にあるのです。」
「知っているのよ。借金の形と言いがかりをつけて持ち出し、期日の前に横流しをさせて手に入れたと。」
「知りませんな。こちらはあくまでも善意の買い手です。売った者の事情までは。」
「おかしいでしょう。家宝の品は一つ二つではないのです。紋章入りの品を買い付けたのが、全て同じ商人だなんて偶然があるはず無いわ。」
カタリーナがケルゲレンをキッと睨む。切れ長の目の視線が自分に寄せられている事に、ケルゲレンは陶然とした。そして思わずその内心を曝け出す。
「こうしてみるとカタリーナお嬢様、結婚されて色気が出ましたなぁ。」
ケルゲレンがニタニタと笑いながら、カタリーナの体を顔からつま先まで睨め回す。その視線は、特にカタリーナの胸と腰に向けられていた。
「……何を。」
自分で好んで胸を強調するような服を着ているのも忘れて、カタリーナは怖気を振るって身悶えした。蛙に似たケルゲレンのいやらしい視線は、まさに視姦する為の行為だったからである。
「この服装は、夫であるヴェンデリンさんの為に着用したものです。あまりジロジロ見るのはやめていただきたいですわ。」
カタリーナはツンと顔を逸らした。だがそんな反応とて、好色なこの男には一種のご褒美でしかない。
「いかがでしょうかな。バウマイスター伯爵様は大変な艶福家でおられるとか。もし私もご相伴に預かれるなら、貴重な品をお譲りしますが。」
カタリーナの眉が、への字を結ぶ。言われた事の意味を、彼女はまるで理解出来なかった。
「……なんですの?」
心底分からない、という風にケルゲレンに問い返す。その反応はこの男を満足させた。冒険者から人妻に成り果てても、この娘はまだ箱入り娘のままである。貴族の奥方の一人なのだ、さぞ大事にされているのだろう。
(でなければ御家再興など叶うまい。だが、妻が多いからこそ自由にさせ過ぎているのだろう。)
放任主義の愛妻家、それは貴族に多いタイプである。往々にして独立心に富んだ奥方は火遊びで火傷をする。莫大な借金を抱えて泣きつかれ、返済の一部にと美味しい思いをした事も一度や二度ではない。そういう相手も、身体を許す事で借金の踏み倒しを狙ってくるものなのだ。所詮、女の体など売り物である。
「貴方の身体を買って差し上げると、そう申したのです。一夜の夜の対価に、お好きな品を進呈しましょう。」
誤解のない言葉に、カタリーナは絶句した。
「そんな脅し、犯罪ではありませんこと?」
正面から脅す相手に尋ねる事ではない。
(これだからお嬢様上がりの奥様は御し易い)
ケルゲレンはほくそ笑んだ。
「私は、あくまでも善意で申しているのです。取り戻す機会の提供です。私はこれらの品に深い価値を見出しています。いずれも金では買えぬ品。それに匹敵するとなると、カタリーナお嬢様がその身体を差し出される他ありませんな。」
そう宣告し、ケルゲレンはカタリーナの様子を見守った。
(初物は流石にまずい。が、そうでなければやりようがある。)
令嬢と違い、夫との閨の行為に慣れている。抵抗感はまだしも少ない。
(女は使えば使うほど、歳を取れば取るほど価値が減る。ここが売り時と、そう分かって頂きたいものだ。)
カタリーナはまだ若く、美しい。それでいて品があり、そこに愛し愛される人妻としての華と色気が加えられた。
(お嬢様の小さい頃より見守ってきたが、まさに食べ頃。もう我慢できん。)
ケルゲレンは自分でも不可思議なほど、カタリーナに惹かれていた。そう、彼はこのお嬢様が小さい頃から彼女に叶わぬ恋をしているのだ。そして想いを遂げる為なら、どのような手段さえ取る決意があった。この男の抱く複雑な感情を、世間では単に横恋慕と評するだろう。
第5話:第一章 屈辱の一夜、カタリーナの屈服
──第一章 屈辱の一夜、カタリーナの屈服──
カタリーナはケルゲレンの出した条件を飲んだ。この男の商館に単身乗り込んだ時点で、どれだけ先祖伝来の家宝の品々を大事にしているか悟られてしまった。後はもう、『家宝に傷がつくかもしれませんな』その一言で下手な手出しを控えさせられたのである。
「気が変わるといけません。使者は走らせますよ。本日は棚卸しを私と共にしていただける事になったと。」
クックック、とケルゲレンは喉の奥から笑い声を立てた。押し殺しても押し殺しても笑みが溢れる。
(今日は秘蔵の精力剤の封を切らねば、な。)
ついにカタリーナに手が届いたのだ。明日死んでもいい、この男もそれくらいのつもりでいる。流石に伯爵にバレたらタダでは済むまい。
(だが一度抱いてしまいさえすれば、口を封じる方法もある。)
ケルゲレンの思い浮かべたやり方は、キスで相手の口を封じるという内容である。離れていれば通用するはずもない方法だが、それだけ彼の思考は色ボケていた。
「さ、ここですぞ!」
ケルゲレンがカタリーナを導き入れた部屋は、贅を尽くした豪奢な寝室である。が、それだけであった。
「この部屋の、どこに当家の家宝がありますの?」
カタリーナがその美しく整えられた眉を逆立てた。流石に約束を反故にされたと怒ったのだ。腕の良い魔導士の彼女は、魔力を使えばケルゲレンなど一捻りにできる。だが、彼は怯まなかった。
「約束を果たして頂くのが先ですぞ。そうすれば、お渡しをしましょう。」
「とても信じられませんわ。」
プイッとカタリーナが顔を逸らす。そこでケルゲレンは手を叩いた。パンパンっ。音の響きが終わらぬ内に男の召使が現れた。その手にしているものは、カタリーナの実家ヴァイゲル家の紋章入りのトロフィーである。初代が馬上槍試合で優勝した際に得た品で、国王より直々に賜った品だ。無論、家宝である。
(今後、準男爵家として由来を聞かれた際に必ず押さえるべき品。)
カタリーナの目が光った。成り上がり者は肩身が狭いのである。魔力という実力だけでは届かぬ伝統と格式、それを証明するのは由緒ある先祖伝来の品である。そしてそれこそ、御家再興を果たした彼女が求めてやまないものだ。
「そこに出したという事は、翌朝には渡していただけますのね?」
目に見てる所にあれば、奪いとる事もできる。しかし流石にそれを行えば、法に触れる。何より他の品を回収する見通しが立たなくなる。カタリーナの手に戻るべき家宝の品は、まだ沢山あるのだ。
「ええ、カタリーナお嬢様。お約束は守りますとも。」
ケルゲレンは逡巡するカタリーナが、ついに首を縦に振るのを見た。
「では、お床入りと参りましょう。」
ケルゲレンはカタリーナの両肩を掴むと、半ば引きずるようにして彼女を寝室の奥へと誘った。
「やめて……お離しなさい!」
カタリーナが抵抗の声を上げる。だが、男の手は意外なほど強かった。
「おっと、大事な品です。傷がついても良いのですかな?」
ケルゲレンの恫喝に、カタリーナは唇を噛んだ。魔導士としての彼女の実力ならば本来、一捻りにできるはずの相手でしかない。しかし今動けば家宝が傷つけられるかもしれない。
(用意周到なこの男なら、それくらい予め指示をしているでしょう。今は言うなりになるしかありませんわね。)
カタリーナは思考を巡らせる。その可能性だけで、彼女の魔力は封じられてるも同然だった。
「お嬢様の身体……幼い頃から、ずっと見ていましたからな。このケルゲレン、この日の為に備えは欠かしておりません。楽しみましょうぞ。」
カタリーナを立たせて、その全身を舐め尽くすかのようにケルゲレンの手が服を剥ぎ舌で堪能しようとする。
「ひいっ」
カタリーナは怖気を振るった。彼女の服は捲れ上がられ、その大きな胸は男の手に握られる。指が乳房を這い、刺激された乳首が固くなる。
「おほ、さすがは子持ちですな。だが男の手で変えられたこの体こそが女としての理想です。」
子に乳を吸われ、カタリーナの乳首は既に淡いピンクから変色し太くなった。それは彼女にとっての勲章であるが、それも全てこの男の凌辱の対象となる。
「では、失礼して。」
「きゃっ。」
ケルゲレンの長い舌が、カタリーナの乳房を吸う。まるで化け物に乳に吸い付かれたかのような感触にカタリーナが悲鳴をあげる。
「これで私は、カタリーナお嬢様のお子様と同じ立場です。同じ乳を分け合った仲だ。」
気持ち悪い事を言いながら、ケルゲレンがちゅぱちゅぱとカタリーナの乳に吸い付く。
「……いや。」
カタリーナは再度悲鳴を漏らした。抱かれるにしても、この男は気味が悪い。カタリーナが赤子を産んだのは数年前の事であり、今乳が出る訳がない。
(ヴェンデリンさんとまではいかないまでも、相手はもう少しどうにかなりませんの。)
カタリーナは天を仰いだ。しかしこのような男だからこそ、ここまで深く彼女に執着するのだろう。そしてヴァイゲル家が再興したからこそ、この男の野望は成就しようとしている。
(もし今もヴァイゲル家が改易されたままなら、私でも家宝の品を手に入れる為に身体を張ったりはしませんでしたわ。)
カタリーナの貞操は、ヴァイゲル家再興の切り札となり得た。その頃なら、ケルゲレンの野心は結実したはずがない。
だがヴェンデリンに貞操を捧げ、ヴァイゲル家は再興された。二人の間にカイエンという子が授かり、ようやくヴァイゲル準男爵家を相続する予定となっている。
(そこを狙うだなんて、なんで卑劣な男。)
しかし今のカタリーナは、この男の手中にある。全身をなめくじのような男の手と舌でなぶられ、視姦されてあまつさえ乳まで吸われた。もれなく言葉で嬲られながら、だ。
(どうしてこんな目に遭わされなければなりませんの、ヴェンデリンさん)
カタリーナは心の中で夫に祈るように語りかけつつ、ただ懸命に両足を踏ん張って男の攻撃に耐え続けた。
「さ、いよいよだ。」
ベッドに押し倒された瞬間、カタリーナは初めて本気で恐怖を覚えた。
「ちょっと、そこまでするだなんて聞いておりませんわ。私、人妻ですのよ。」
だがカタリーナの抵抗も虚しく、ケルゲレンがその体で覆い被さる。脂ぎった顔が近づき、腐ったような口臭と酒と香水の混じった匂いが鼻を突いた。カタリーナは本能的に顔を背ける。
「嫌……そんな顔を近づけないで!」
だが男は構わず、強引に顎を掴んでカタリーナの唇を奪った。カタリーナは歯を噛み締め、奥への侵入を抵抗しようとした。だが分厚く湿った唇が圧し掛かり、舌が無理やり口内に入り込んでくる。カタリーナは口腔の奥まで根こそぎ汚される感触に、全身に鳥肌を立てた。おぞましい。愛する夫以外の男に、口を犯される。
「んぐっ……! 離しなさい……!」
抵抗する彼女の口を、ケルゲレンは執拗にしゃぶり続けた。唾液を押し込み、歯茎まで舐め回す。ようやくその顔を離したときには、カタリーナの唇は赤く腫れ、糸を引く唾液が顎を伝っていた。
「ふふ……お嬢様の口、想像以上の美味ですぞ。この先も期待できる。」
そう言って息を吐いたケルゲレンは、カタリーナの胸に手を伸ばした。先程まで弄っていた溢れた果実のようなたわわな実りを、ドレスを腰まで剥ぎ取る事で露わにする。
カタリーナの上に跨るようにして、ケルゲレンは両の乳房と相対した。そして彼はねっとりと舌で乳房を舐め上げた。
「ひっ……やめて……その舌で触れないで!」
カタリーナは身をよじって逃れようとした。しかしケルゲレンは、完全に彼女の体の軸を押さえていた。そしてこの男の執着心が、いままさに組み伏せた標的を逃すはずがなかった。
そして、体重差は如何ともし難い。ケルゲレンはカタリーナの胸に顔を埋めた。強制的に頬擦りさせられてカタリーナが恥辱に顔を歪ませる。
(ヴェンデリンさんと同じような事を、男ってどうしてこうおっぱいに夢中なんですの。)
顔を上げたケルゲレンは乳房を撫でながら吸いついた。唾液でぬめる音が部屋に響き、両の乳首は手と舌でなぶられていく。
「お嬢様の乳……こうして堪能したのは伯爵様の他にはこの私しかいないのですな。」
「……!」
それはまさにカタリーナの心中を言い当てたようで、カタリーナは思わず息を呑んだ。
「やはり、そうなのですな。そして私を受け入れて、感じられている。それでほら、乳首まで固くして。」
浴びせれられるケルゲレンの言葉による嬲りが、カタリーナの誇りを削る。カタリーナは歯を食いしばり、涙を堪えた。
(こんな男に、感じてなどいない。ただ、おぞましいだけですわ。)
やがてケルゲレンは彼女の脚を割り、下着を引き下ろした。秘所が無防備に晒されると、男は満足げに喉を鳴らした。
「この日を、待ち侘びておりましたぞ。」
ケルゲレンは躊躇なく顔を埋め、カタリーナの秘所に舌を伸ばした。
(早く終わればいいのに。)
触れる事を許した訳ではない。だが、カタリーナは耐える事を選択した。
ケルゲレンの舌が外陰部をねぶり、割れ目を押し開き、中まで舐め上げる。カタリーナの腰が跳ねた。拒否の声が、甘い吐息に変質しそうになるのを、彼女は必死に抑えた。
「やめ……やはりそこはヴェンデリンさん以外は駄目ですの。」
だが男は止まない。こんな言葉一つで止まるわけがない。男は指と舌でカタリーナの奥を弄った。差し込まれた指を、カタリーナの秘所が咥える様に喜悦する。
「よしよし、締め付けはいいようですな。これでこそカタリーナお嬢様だ。」
「な、なにを言っておりますの。」
小声で抗議するカタリーナは、男の手で体勢を変えられる。両足を高々と持ち上げられ、秘所が大きく男の顔の前に曝け出された。
それからケルゲレンは全身を舐め回すように、腿の内側から下腹、胸、首筋までを湿った舌で這い回る。そして仕上げとばかりに舌はカタリーナの秘所に差し入れられた。カタリーナはおぞけに身を震わせ、シーツを掴んだ。愛するヴェンデリン以外の男に、ここまで身体を汚される。その事実が、心をじわじわと蝕んでいく。
「もう我慢できん」
ケルゲレンが遂に自制心の限界を迎えた。硬くなったものを、彼女の秘所に押し当てる。カタリーナは必死に脚を閉じようとしたが、男の膝で強引に割り開かれた。
「入れないで……やめてお願い……!」
哀願するかのようなカタリーナの拒否の言葉も虚しく、熱い先端が入口を押し広げそのまま一気に沈み込んできた。
「あっ……!」
夫のとは違う、不快で太い感触。その異物感が膣奥まで到達する。ケルゲレンの男根が、カタリーナの貞操を汚したのだ。それを悟ったカタリーナの目から涙が溢れた。それでもカタリーナの秘所が熱を帯び、男根を締めつけてしまう。
「カタリーナお嬢様の中は締まる。若いだけでは醸し出せない。夫と回数を重ねて得た極上な人妻の味だ」
ケルゲレンは容赦なく腰を打ちつけ始めた。人妻であるカタリーナなら、この刺激に耐えうると判断したのだ。何より、興奮した彼自身が自制など出来ていない。
ぱんぱんという音ともに、ぬちゃ、ぬちゃという水音が部屋に響いた。男の欲望で、カタリーナの身体が揺さぶられる。彼女は顔を背け、歯を食いしばって耐え続けた。まるで感じてなどいない。ただ、汚されているだけだ。
「残念ね。ちっとも、感じてなどいませんわ。」
嘘である。抗えぬ快楽がカタリーナを襲っている。
カタリーナのささやかな反撃。それでも男は止まなかった。激しく突き上げ、時折深く沈めては子宮口を叩く。カタリーナの拒否の声は、徐々に力を失っていく。
怖気を振るう相手だからこそ、その怖気すらも快楽に変えられてしまう。それはカタリーナにとって地獄の責苦のような強引に引き摺り出された快楽である。
「出しますぞ。カタリーナお嬢様の中に私の子種を出せるとは感に耐えません。」
「やめて!中は駄目ですのに!」
悲鳴に近い拒否も届かず、熱い本流が膣最奥に注ぎ込まれた。子宮にまで届けとばかりにね ねじ込まれたケルゲレンの男根、それがどくどくと奥で脈打つ感触。怖気を振いながらもカタリーナは小さく身を震わせ、すべてを受け止めさせられた。
(遂に完全に汚されてしまいましたわね。ごめんなさい、ヴェンデリンさん。でも私どうしても、家宝を取り戻す必要がありますの。)
カタリーナの頬を涙が伝う。だが、これでケルゲレンとの約束は果たされた。遂に、これで解放される。
「終わったのでしょう。どいてくださるかしら。あなた重いし臭いのよ。」
ツンケンとカタリーナは貴族令嬢らしさを纏って、男を叱咤しようとした。
「何をおっしゃいます、カタリーナお嬢様。」
ケルゲレンは愉快そうに笑うと、カタリーナから身を離した。解放されたカタリーナは素早くシーツで身を包んだ。少しでも己の裸身を、この男の視線に晒したくはない。
「夜は長い。何度でも愛し合いましょう。今夜は寝かせませんぞ。」
「え、普通の男の人はそう何度も出来ないのでは?」
カタリーナは思わずそう問い返していた。ヴェンデリンが特別なのは、精力回復の魔法を使うからだ。訝しむカタリーナの様子を、ケルゲレンは楽しんだ。
「これはね、精力剤なのですよ。」
ケルゲレンはどこからか粉末を取り出すと、用意させておいたと思しきワインと共に飲み干した。
「これさえ飲めば、男は瞬時に復活します。これくらいの品、カタリーナお嬢様を抱く為に用意させておきますとも。」
「ひっ」
カタリーナの声から悲鳴が漏れた。蛇が鎌首を持ちあげるように、ケルゲレンの男が上向きとなり天を仰いだのだ。
これまでの出来事は、単なる始まりに過ぎなかった。ケルゲレンは精力剤の効きで即座に復活したものを、再びカタリーナの秘所に押し当てた。すでに男の精を注がれたカタリーナの内部は、ぬめぬめと熱くひくついている。男を迎える環境が整えられたそこは、欲望を激らせたケルゲレンの逸物を再び受け入れさせられてしまっていた。
「あっ……また入って……!」
ケルゲレンはカタリーナの脚を高く持ち上げ、容赦なく腰を打ちつける。ぬちゃ、ぬちゃという湿った音が部屋中に響き、カタリーナの豊かな胸が大きく揺さぶられた。
「んっ……やめてください……!」
カタリーナは口で争う。だが抗えぬ程の快楽が下腹から這い上がり、彼女の意識を白く霞ませていく。怖気を振るうほど汚らわしく思う相手の行為に歯を食いしばって耐えていても、次第に快感を感じてしまう身体の反応。カタリーナの口からは、押さえているのにどうしても甘い吐息が漏れ出てしまう。
「ほう、感じていらっしゃる。人妻のお嬢様が、私のものを咥えてこうも離さないほど気に入っておいでだ。」
「違う……お前に感じてなど……あっ!」
激しい突き上げが続くうちに、カタリーナの腰が男の動きに迎合するように動いてしまった。これはヴェンデリンとの愛欲に満ちた夫婦生活の成果である。受け入れた相手に、自然に身体を迎合させてしまう。人妻として開発された身体ゆえの自然な反応が、カタリーナの心を裏切る。その屈辱と与えられる快楽が混じり合い、カタリーナの思考が溶ける。何も考えられず、ただただ本能に従ってしまいたくなる。
「さ、ゆきますぞっ」
その声と共に、ケルゲレンの腰が大きく跳ねた。男の放つ熱い濁流が、最奥へ注ぎ込まれた。どくどくと男根が脈打つたびに、カタリーナの内部が子種で汚される。
「はぁっ……んっ……もうまたですの……」
膣内に子種を注がれたカタリーナは痙攣し、男が吐き出した劣情の全てを受け入れさせられる。その動きは心に反して貪欲で、まだ足りないと男の軸に吸い付くようでさえあった。
「おう、流石はカタリーナお嬢様。とても素晴らしい締まりでした。」
嬲るようなケルゲレンの口調。未だ逸物に挿入されたままのカタリーナは目に涙を浮かべたまま、小さく身を震わせた。だがこれで終わりではないことを、彼女の身体はもう理解させられていた。
ケルゲレンによる凌辱は続いた。口を犯し、胸をしゃぶり、秘所を抉り、必ず子種をカタリーナの膣内に放つ。夜が更け、明け方近くになるまで、凌辱は終わらなかった。
「もう……やめてください……お願い……」
カタリーナが弱々しく頼むと、ケルゲレンはニヤリと笑った。
「入れられるのが嫌なら、口で奉仕しなさい。お嬢様の唇で、丁寧に綺麗にしていただこう」
「そんな……嫌ですわ……」
拒否する彼女の顎を掴み、無理やり口を開かせる。熱く火照る自らの男根を押し込み、喉の奥まで突き入れた。カタリーナは涙を浮かべながら、強制的に逸物を咥えさせられる。
ちゅぽ、ちゅぽという卑猥な音が部屋に響き、時折深く沈めては吐き戻させそうになるほどに喉を犯した。
「うまく咥えられないなら、また中に入れますぞ」
その言葉に怯えたカタリーナは、嫌々ながらも舌を這わせた。こうして奉仕を続けるのは、彼女にとって時間稼ぎである。だが、男も甘くない。口の中に放たれ、強制的に飲み干させられた。
「さ、もう十分休めたことでしょう。」
「そんな、話が違います。」
カタリーナの講義も虚しく、ケルゲレンは彼女を四つん這いにさせ背後から犯した。後ろから深く突き上げ、カタリーナに悲鳴をあげさせる。そしてその体勢のまま大きく手を振り上げると、彼女の尻を強く叩いた。
「ひゃっ……! そんな叩かないで……!」
ぱん、という乾いた音が部屋に響く。その音は一度きりでは終わらない。カタリーナの尻に、赤く男の手形が浮き上がる。叩かれるたびにカタリーナの身体が跳ね、秘所がきゅぅっと男根を締めつける。
「お願い、もうやめて。あっ……!」
尻を叩かれながらの突き上げに、カタリーナの意識は白く溶けていく。女を支配し、その力で自らの快感を増大させる。ケルゲレンの欲情は、留まるところを知らなかった。
やがて朝の光がカーテンの隙間から差し込んだ。その時にはもう、カタリーナは抵抗する気力も使い果たしていた。ただ力無くベッドに横たわり、浅い呼吸を繰り返す。そうして受け身になりひたすら耐えながら、この苦行が終わる事を祈り続けていた。既に彼女の全身は、ケルゲレンの放った汚らわしい粘液に塗れていた。
腿の内側を精液が伝い、身体のあちこちが赤い痕に染まっている。その大半は吸われて出来た痕だが、中には強い力で握られて鬱血した箇所もある。ケルゲレンは自らの痕跡を濃厚に留めたカタリーナを眺めていた。そして満足げに彼女の頰を撫でた。
「お嬢様……ようやく、私のものになってくれましたな」
脱力したカタリーナは何も答えなかった。ただ、虚ろな瞳で天井を見つめていた。
(ようやく朝が来ました。これで……家宝は戻るのです。早く、忘れてしまわねばなりませんわ。)
名残を惜しむかのように差し込まれるケルゲレンのキス、それを拒否されず人形のようにされるがままとなりながらカタリーナはただ懸命に時が過ぎるのを待ち望んでいた。
※アンケートでの得票(カタリーナNTR路線)に基づき執筆・公開いたしました。
ご覧いただきありがとうございました。 本作は一旦ここで区切りとなります。 つきましては、今後の更新(カタリーナ編の継続・続編執筆)について皆様のご意見をお聞かせください。
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カタリーナ編の続きを読みたい(今の路線)
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もっと屈服・陵辱される姿を見たい
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闇堕ちバッドエンドまで希望!
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ここで完結(次回作や別ヒロインへ移行)