葬儀の夜 老婆と青年 無限に終わらぬ手コキ快楽地獄 作:チンゲンサイ2026
春江が家に住み着いてから、十日が過ぎていた。
義彦の部屋に鍵はもうなかった。春江は好きなときに入り、好きなだけ彼を弄んだ。田村は事実上、この家の主になっていた。母親は彼の言葉に逆らうことをやめ、夜ごと隣の部屋で声を殺して喘いでいた。義彦はその音を聞きながら、春江の手で何度も射精の寸前まで連れて行かれ、止められていた。
その日の夜は、特に長かった。
母親は田村に連れられ、二階の寝室に消えていた。ドアは閉まりきっておらず、低い男の声と、母親の抑えきれない吐息が漏れ続けている。義彦は自分の部屋の布団の上に座らされ、春江に背中から抱きつかれていた。
「聞こえる? お母さんが、またイかされてるわ」
「……聞こえる」
「いい声ね。もう抵抗する気力もないみたい。……あなたも、同じよ」
春江の手が、義彦のものを根元から強く握る。すでに何度も焦らされ、赤く腫れ上がった先端から、透明な液が糸を引いて落ちていた。
「今日は特別にしてあげる。出させないまま、朝まで続けるわ。我慢できなくなったら、泣いてもいいのよ」
「やめて……もう、限界を超えてる……」
「超えてるのに、まだ硬いままでしょう? 体が正直ね。私の手が離れると、不安になるんでしょう?」
上下が始まる。激しく、容赦なく。義彦の腰が勝手に震え、喉から弱い声が漏れる。射精がせり上がってくる。しかし春江は寸前で動きを止め、親指で尿道口を軽く塞いだ。
「だめ。まだ出さない。息、吸って。……吸えないなら、私が数えてあげる」
「一……二……三……。ほら、少し落ち着いた? じゃあ、また動かすわ」
再び激しい動き。義彦の視界が白くチカチカする。思考が途切れ、ただ「出したい」という欲求だけが残る。
「お願いです……出させてください……もう、頭がおかしくなりそうで……」
「おかしくなればいいのよ。この家で、まともでいる意味なんてないもの。お母さんは田村さんの道具になって、あなたは私の手の中で溶ける。それでいいでしょう?」
「……嫌だ……こんなの……」
「嫌なら、逃げればいい。ドアは開いてるわ。でも、あなたは動けない。私が手を離したら、今度は自分で触りたくなる。もう、それしか感じられない体になってるから」
春江は義彦の耳を軽く噛み、囁いた。
「今夜で、完全に壊してあげる。明日の朝、あなたは自分の名前も、ちゃんと覚えているかしらね」
手が再び動き、速度を上げる。義彦は布団を掴み、体を弓なりに反らせた。射精の波が何度もせり上がっては、寸前で強制的に押し戻される。涙が目尻から落ち、声にならない声が喉を振動させた。
隣の部屋から、母親の高い声が一瞬だけ上がった。田村の低い笑い声が続く。
「聞こえた? お母さんが、また達したわ。あなたはまだ、一回も出してもらえてない。……不公平ね」
「出させて……お願い……春江さん……」
「名前、呼んでくれるのね。可愛いわ。でも、まだダメ。もう少しだけ、苦しみなさい」
春江は義彦を後ろから抱きしめたまま、さらに執拗に焦らし続けた。射精を寸前で止めるたびに、義彦の理性は薄くなっていく。思考が断片になり、言葉が上手く出てこなくなる。
夜が更け、母親の声がようやく途絶えた頃、義彦はほとんど意識が朦朧としていた。
春江はゆっくりと手を止め、義彦の頬を撫でた。
「もういいわ。今夜は、ここまで」
「……出させて……くれないの……?」
「出させない。このまま寝かせてあげる。朝起きたら、また続きよ。明日も、明後日も。……この先、ずっと」
義彦は答えることができなかった。体はまだ硬く疼いたまま、快楽の残滓と焦燥で満たされている。春江は彼の額に軽く口づけをし、静かに言った。
「もう、あなたは私のものよ。この家も、お母さんの体も、全部、田村さんと私の思う通り。……あなたは、ただ感じ続けていればいい」
義彦の目から、静かに涙が落ちた。
それは快感の涙か、敗北の涙か、自分でももう分からなかった。
翌朝、義彦は自分の部屋で目を覚ました。春江が隣で微笑んでいる。下の階からは、田村と母親の話し声が聞こえていた。何事もなかったような、日常の声。
しかし義彦の体は、すでにその「日常」に適応してしまっていた。
春江が手を伸ばすと、義彦は拒むことなく、その掌に自分を預けた。
家の中で、何かが完全に終わっていた。
そして、何かが始まったまま、終わらない。