※この作品はR-18です。

クド夢エクスタシー   作:kaigara

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クド夢[重み]より同文からの派生。
原作にあるらしいエクスタシーシーンの女性版です。お間違いないように確認ください。
書いたやつはエクスタシー未プレイです。暖かい目で見てください。


重なる身体の重み/夢主女性版

 「ひょっとして、同じこと考えてますか、△△」

 「……」

 

 何も答えない。だが、恥ずかしさをこらえるように目元を隠して、こくりと頷いた。

 

 「△△……」

 

 クドの手が、私の肩に置かれる。

 

 クドの顔が近づいてくる。

 

 私は、自分の顔を隠す手を退けた。

 

__

Third

 

 甘く蕩けるようなキス。少ない月明かりだけが、この空間を照らしている。

 何度も、音を立てて口を合わせるだけのキスが続く。頼花がクドの首に腕を回して、クドの唇を啄むように何度も何度も続ける。

 耐えかねたのか、クドがぺちぺちと肩を叩いて、やっとその状態から開放されるが、クドは未だ、頼花の腕の中に留まって目を細めていた。

 

 「……ふふ、可愛いねクド」

 「わふ……△△だってとっとも可愛いです」

 

 二人は照れくさそうに笑い合う。

 何か、勇気を振り絞ったクドがもう一度、頼花の頬に手を添えると、頼花はそこに頬擦りした。クドの勇気が揺らぎそうになりつつも、クドはその手に力を込めて顎を上にあげる。頼花のもちっとしたほっぺたの感触がクドの手に伝わった。

 

 「ん? なぁに?」

 

 目線が交差する。互いの瞳が宝石のように綺麗に映った。

 クドは意を決して言葉にする。

 

 「おくち、開けて貰えますか」

 

 その言葉に、目を見開いた、頼花は、顔を赤くしたまままるで何かを探すようにして何度かキョロキョロした後、目を閉じてゆっくりと口を開いた。

 いわゆるキス待ち顔を間近にしたクドは、内心過呼吸になりながらも、自分の顔を傾けて近づける。

 凹凸をピッタリ合わせるように、口の端に合わせてクドは口付ける。クドを信頼してがら空きになった口へと、クドは短い舌を差し込む。

 

 (……ちょっと、甘いです)

 

 頼花の口内は、お風呂上がりにアイスでも食べていたのか、ほんのりミルキーで甘味を感じる。それをもっと味わうために、クドは丹念に口内を舐めまわす。そんな無自覚に口内を蹂躙する舌使いに、頼花は身体をビクつかせながら耐え忍んでいた。クドはそんな頼花の背を余った手で撫でる。

 

 十分に満たないほどの時間、お互いは繋がったままでいた。口が離れると、繋がっていた場所から、むわっ、と熱い空気が外気と混ざっていく。クドと頼花の舌には唾液で出来た透明な橋が繋がり、ぷつん、と落ちた。

 お砂糖二つ、舐め溶かしあったようなキスが終わって、また二人で向かい合う。

 

 「……△△、こっち来てください」

 「ふぇ? あ、うん。わかった」

 

 ちゃぶ台まで頼花を引っ張っていくと、クドは戸棚から爪切りを取り出す。

 

 「おてて出してくーださいっ」

 「う、うん」

 

 クドは頼花の手を掴むと、指をなぞっていく。

 

 「△△の指、とっても綺麗です」

 「ありがとう……?」

 

 そして、端から順に、ぱちん、ぱちん、と音を立てて爪を切っていく。頼花はなんの意味があるのかさっぱり分からなかった。キスしたと思ったら爪切り介助が始まったので、頭の中を疑問符で満たしてしまう。

 

 「こ、これって……」

 「大切なことですから、私は……もう、済ませてきました。万が一があると思って」

 

 はて、万が一とは一体? 頼花は、最初の許諾をキス程度までとしか思っていなかった。なので、クドの言うことがイマイチピンとこなかった。

 

 「大切なこと……」

 「はい。△△が私にそう思ってくれてるのと一緒で、私も、△△の事を傷つけたくありませんから」

 

 爪が長いと、相手のことを傷つけてしまう?

 そんなことをこれからしようとしているのだと、頼花はようやく理解した。頭から湯気が出てポッと顔が赤らむ。そして、最初の許諾がそういう意図として取られていたということにも。

 

 「わ、わわ、私たちって……えっと、これから……?」

 「……? 違いました、か?」

 

 クドも行き違いに気がついたのか、不安そうな顔で赤らむ。ここまで勇気を振り絞ったというのに、相手が乗り気でないのであれば無理強いは出来ないので、このままお開きになってしまうのだと深い悲しみが目に溜まっていく。そして、そんなクドに対して、頼花は慌てて否定する

 

 「いやっ、ち、違くて……そりゃ、私だってそういうのに興味はあるし、好きな人が求めてくれるんだったらやぶさかでもないって言うか……」

 「……そうですか。よかったですー」

 

 また、部屋の中に、ぱちん、ぱちん、と爪を切る音が響く。クドはホッとして居るところだが、頼花の心中は全く平穏で居られない。だって、この爪切りが終わったら始まってしまうのだ。二人が愛を確かめ合うような行為がまさに今。

 

 「その……クドは、したいの?」

 「はい。△△とだったら、是非」

 「私、女の子だよ? そう言うのって、好きな男の子に取っておくようなものじゃないの?」

 「そっくりそのまま、その言葉をお返しします。△△は、私が女の子だからしたくありませんか?」

 「そんな訳ない! 男とか女とか関係ないし、クドだから、したいんだし……」

 「でしたら、私も同じ答えです。初めては、△△が良いんです」

 

 照れくさそうに頭を搔く頼花は、今までのクドとの生活を思い出していた。まさか、自分が一目惚れをするのが同性だとは思わなかった。別に男に興味が無い訳ではなかったし、理樹は良い男だと思う。付き合うなら理樹みたいな男がいいなーとすら思っていたくらいには気に入っていたし、理樹の友人にも素敵な男性は沢山いた。

 別に、自分が同性愛者だった、なんて自覚もない。恭介が帰ってきてから、色んな女子生徒と話す機会はあったし、それより前も、鈴とは良く話していた。だけど、それは姉妹とか娘とか、そんな愛情でしかなくて、キスしたいとか、それ以上のことをしたいとは到底思えなかった。

 そう、クド以外は、である。

 クドと出会った時に、明確に何か他の女子生徒とは違った感情が芽生えた。お友達になりたいのは当たり前で、それよりもっと深く、相手のことが知りたくて、笑顔が見たくて、守りたくて。姉妹や家族なんかとは比べ物にもならないくらいの深い感情が、恋という事に気がつくのは時間の問題だった。

 だけど、私は女の子だし、恋仲になれる訳もないなと思って、一歩身を引いていたんだ。あの日までは。

 

 「クドはさ」

 「はい、なんですか?」

 「私の事、好き?」

 「もちろんですよっ、ぶらっくほわいとも私からですから」

 

 爪を切りながらも、胸を張るクド。そんな可愛い仕草をする度に、やっぱり好きだなって思う。

 あの日の告白を経て、恋人と言う関係性になってから、ずっと許せなかったこの身体のことがもっと許せなくなった。

 私は男じゃないから、クドの事を受け入れる訳にはいかないって、そう思ってたことは嘘じゃない。ただ、目の前で不安そうな顔をしているクドに、私も好きだって伝えたかっただけだったのに、気がつけばこうして、ただ”その時”を待っている。

 

 「クド」

 「はいはい、もう少しでヤスリがけも終わりますから」

 「クドは、私が男の子の方が良かったって思う?」

 「いいえ? 全く」

 

 サラッと言い放つ言葉に、頼花は度肝を抜かれた。その言葉が、どう言った考えを持っているのか知りたくて、矢継ぎ早に言葉を放っていく。

 

 「女の子同士だと、変な目で見られるよ」

 「慣れてます。それに、リキ達皆、きっと祝福してくれますよ」

 「結婚、できないよ」

 「日本だとそうですね、テヴアは……どうでしたっけ、ダメだったら、オランダ辺りで式挙げましょうね」

 「……子供も作れない」

 「でしたら養子を取りましょう! 私達の事を選んでくれた子が居たら、いっぱい幸せにしましょうね」

 

 懸念点に全て反論し、希望を見せられる。今まで一人で悩んでたのがバカみたいだった。頼花は自然と、目から涙が零れ落ちる。

 

 「わ、わわっ!? ど、どこか切っちゃいましたか? 大丈夫ですか?」

 

 クドが目元を指で拭ってくれる。慌てているクドを尻目に、頼花は泣きながら笑っていた。

 

 「大丈夫、クド。心配しないで」

 「心配もしますよーっ、血出てるところとかありませんよね」

 「手は大丈夫。ただ、クドの事を好きになってよかったなって思っただけだから」

 

 クドは目を丸くさせたあと、微笑んで頼花の頭を撫でる。

 

 「……はい、私も△△のことを好きになって幸せです」

 

 そうして、瞼に軽くキスをした。

 

__

 

 「さ、綺麗になりましたよ、準備万端おーる・れでぃ、です!」

 

 クドは爪切りを戸棚にしまうと、マントを畳に強いてその上に座った、頼花を呼ぶように手を広げると、まんまと罠にかかった彼女が中にすっぽりと小さくなって収まった。

 

 「本当にしちゃうんだね、私達」

 「……い、いやならまたべつのきかいでもいいのですけど」

 「あははっ、そんな訳ないって……ただ、さ」

 

 クドの顔を見あげて、頼花は言う。

 

 「私のこと、えっちな目で見れるの?」

 「えっ、え、あー、えーと……」

 

 クドはその言葉に慌てふためくと、いつかのお風呂の事を思い出した。全身に纏うタオルの中に隠されていた頼花の身体のことを。みるみるうちに顔が赤くなって、目を瞑りながらこくりと頷いた。

 

 「そっか、なんか嬉しいな」

 「△△こそ、こんな私のぺったんこをえっちな目で見てるんですか!?」

 「そりゃあそうさ。じゃなきゃお風呂であんな反応してないでしょ」

 「わ、わふー……」

 

 もう一度、無理やりクドの頭の中に例のお風呂シーンが想起した。頼花の背中に自分のぺったんこを押し付けてしまったことと、それに頼花がたいそう反応していたことも。そして、その時に感じたそこのない優しさも。

 

 「しょ、しょうがないですね、あの時見れなかった分、たくさん見ていいですよ」

 「クドこそね〜」

 「わ、わふー……ぅ」

 

 顔を赤らめるクドを頼花はけらけら笑って、もう一度クド胸元に頬擦りする。自分の匂いをつけて、それが、自分のものだと誇示するようにすりすりと。もはや迷いは無くなっていた。

 それを裏付けるように、クドへと上目遣いで最大の信頼を口にする。上手く発音が出来るか心配だったけど、それでも、クドの事を信頼しているからこそ、落ち着いて。

 

 「ねぇ、クド」

 「はい?」

 「……脱がせて」

 「わ、わふ!?」

 

 なんだか、普段と立ち位置が逆になってクドは混乱している。クドが思い浮かべていた初めては、自身が下で、優しい言葉を掛けられながらとろとろに甘やかされるようなそんな初めて。

 『ここ、痛くない? 大丈夫?』

 『は、はい……△△が触ってくれるところ、全部気持ちいいですっ』

 みたいな。

 

 「じゃ、じゃあ脱がせますね」

 「……うん。……あ、クド」

 「は、はい?」

 「やさしく……してください」

 「は、ははは、はい、です……」

 

 実際はこう。

 まさか体格の小さい自分が上になるとは夢にも思わず、クドは随分とてんぱっている。そんな震えるクドの手のひらを、頼花は手に取って軽く二度口付けをして返した。更に緊張するクドの顔に、頼花は満足そうだった。

 手が震えてボタンが上手く外せないクドの手を取って、上から導くように一緒にボタンを外す。

 

 一つ。

 

 二つ。

 

 三つ。

 

 四つ。

 

 五つ。

 

 シャツのボタンを取ると、自然と前に開いて、頼花の飾り気のない白のスポーツブラがクドの目に入った。申し訳なくなって、すぐに目を逸らしてしまいそうになるが、

 

 「いいよ、クドなら、この中も」

 

 そう頼花が承諾するので、離すに離せずしばらく見つめる。薄暗い中でも、その存在を確かにするような質量がそこには隠されていた。

 

 「ほら、まだ脱げてないよ?」

 「ひゃっ、ひゃい……です」

 

 改めて、シャツに手を掛け、左右に広げると、それまで身を隠していた白い双丘が確かに顔を出した。未だ生では無いが、それでも、クドにとって好きな人のずっと隠されていた部分が、もはや布一枚隔てるだけなのだ。

 

 「触る?」

 「い、いいんですか?」

 「うん、クドならいいよ」

 

 シャツから腕を抜いた頼花が、自分の胸の下に手を添えて持ち上げる。ゆったりとしたサイズ感の下着だったからか、ふるふると揺れる胸を見て、クドは喉を鳴らし、腕をのばした。

 

 「わっ……わー……ふにふにです」

 「んふふ、触り心地には自信あるよ私」

 「わふ……わふー……」

 

 両手で優しく、頼花の胸を揉みしだく。触り心地はマシュマロ以上スライム未満程の柔らかさで、力を込めると、クド小さな手が少しうずまっていく。そうして、時間を忘れてしばらく揉んでいると、頼花の声が吐息に変わっていることに気がついた。

 

 「ご、ごめんなさいっ、つい、その」

 「いや、っ……いいよ、触りたいだけ触って。あ、だけどちょっと……」

 

 頼花が口元を隠して目を背けた。気づけば、頼花のスポブラには小さな突起が二つ目立っていた。クドはそれと、恥ずかしがる頼花に目を奪われていた。

 クドの両手が、また胸に伸びていく。

 そう言えば、西園さんに見せてもらった本のようにと、今度は、全体をくるくると指で回すように、指先でもてあそぶ。中心点には触らないように、くーるくる、くーるくる。

 

 「ん……ふ、くど……?」

 「……なんですか?」

 「いや……っ、ふ……なんでも、ない」

 

 隠した口元からそんな切ない声が聞こえてきた。本の知識を聞きかじった程度だったが、そんなクドに良くない成功体験が積まれた。クドは、いつの間にか口角が上がって、手の震えが止まっている。

 

 「私の肩、貸しますから。体重掛けても大丈夫です」

 「う、うん……ありがとう」

 

 少し前に寄りかかったクドは、倒れ込むような頼花の身体を支える。結果的に、頼花の口元がクドの耳元へと極めて近くなってしまった。善意で言ったクドも、これは想定外で、頼花の声が全部耳に直接伝わってきてしまった。

 

 「くどっ……っん……ふぅ」

 

 「もう、限界だから、おねがい……っ」

 

 「わ、わざとでしょ……こんなっ、んん……」

 

 「へ、へんなさわりかたっ……やめ、て、……よ……♡」

 

 そんな声がもっと聞きたくて、わざと中心に触らないよう未だ焦らし続ける。自分しか知らない、頼花のそんな声にゾクゾクしてしまった。もっと可愛い彼女の声が聞きたくて、クドはこんなことを口走る。

 

 「んー……ちょっとよくわからないのですー」

 「う、うそつきぃ……っ」

 「△△は、どこを触って欲しいのですか? 教えて欲しいのですーっ」

 「っ……うう」

 

 焦らされ続けた頼花は、ついに自分のプライドを捨てて、そんなふざけた質問に答えてえしまった。

 

 「さ、先っぽ」

 「先っぽ? どこの先っぽですか?」

 「あうぅ……ち、ちくび、触って、ほしい」

 「はーい、良くできましたっ♡」

 「はっ!? あ、ぉあ……んっんん〜……♡」 

 

 おねだりを聞いて、クドはくるくると乳輪を回し続けていた指を乳首へと持って行って、かりかり、と爪先で弾き続ける。そうした途端、クドへ抱きついていた頼花がビクビクと強く震えて、快感の証拠をクドに伝える。その間も、乳首はまだ可愛がられているまま、お預けされた分を取り戻すように、くりくり爪先でいじめ潰す。

 頼花の痙攣が終わるまでの数十秒間、そんな攻めが続いた。脱力してクドへもたれかかって、ようやく乳首をいじる手が止まる、

 

 「ど、どこで覚えてきたし……」

 「西園さんの本の通りにしてみました。あちらは男の人同士でしたが……」

 「すぐにそんなの忘れなさい」

 「でもでも、気持ちよかったですよね?」

 「……もくひ」

 「上手にいけましたか?」

 「もくひっ!」

 

 クド肩に顔をうずめるが、それが既に肯定と同義である事に頼花は気がつけなかった。そんな頼花を、クドは優しく抱きしめて背中をさすっている。

 

 「私も脱がしていい?」

 「は、はいっ。どうぞおかまいなく」

 「じゃあ遠慮なしで……どうやって脱ぐんだこれ」

 

 見慣れぬアオザイに手間取りつつ、手探りでその取っ掛りを探す。クドも教えれば良いのに、特に口を出すことなく、まさぐられている状況を楽しんでいた。

 普段の頼花は、胸元や下半身等、センシティブな部分には一切触れないため、こんな状況が新鮮だった。

 

 ようやく留め具を見つけて、パチンと取り払うと、クドのキャミソールが顔を出した。薄桃色で、柔らかそうな生地、アオザイに閉じ込められていたクドの香りが解き放たれる。

 

 「ひ、ひんそうなものでなんだか申し訳ないのです」

 「貧相とか関係ないから、クドはとっても綺麗だよ」

 「そ、そそそーですか……えへへ」

 「はい、ばんざーい」

 「こうですか?」

 

 クドが手を上に掲げると、頼花はクドのキャミソールに手を掛けて、上にずらして脱がす。ぽよん、とクドの小さな胸が顔を見せた。クドは恥ずかしがるよりも先に自信のなさが湧いてくる。

 

 「こんなので、興奮してくれますか?」

 「うん」

 「△△よりもずっとちっちゃいですけど」

 「大きさは関係ないよ。クドがどんだけちっちゃくてもおっきくても変わらず好きだし」

 「わ、わふー……そーですかー」

 

 ご機嫌そうなクドは、迷いなく頼花のスポブラに手を伸ばす。先程までの生娘のような逡巡はどこへやら。

 

 「次は△△の番です」

 「はーい、ばんざーい」

 

 手を上に伸ばして、クドがスポブラを上にあげて脱がすと、ぷるん、と先程までクドがなぶっていた乳房が顕になった。クドは興奮を感じつつも、多少なりとも敗北感のような物は拭えなかった。

 

 「おー……おっきいのです」

 「そうでも無いよ、多分小鞠さんとかの方がおっきい気がする」

 「それでも私よりはずっとおっきいのですよ?」

 「言いたかないけどそりゃあそうだ」

 

 二人はクスクス笑い合う。軽口は変わらず、ただちょっと違うのが、お互い半裸で凄くいい雰囲気に居るということ。

 お互いがお互いの身体から目が離せずにいて、触れ合うのもどちらからともなく、気がつけば距離が縮まっていた。

 

 「私優しくしてって言ったのにさ」

 「ご、ごめんなさいです」

 「……許す、から、次はちゃんと優しくして」

 「はいっ、もちろんです」

 

 クドは子犬のように、頼花の乳首へと吸い付いた。甲高い声が頼花の口から盛れる、ちうちう吸って、もう片方の乳首も人差し指と親指で挟んでこりこりと捏ねる。

 頼花の声が、吐息からより官能的なものへと変わっていって、頼花の手が自身の秘部へと伸びていく。クドはその手を取って、後ろへ回すと、一度口を離して頼花に尋ねた。

 

 「手、入れても大丈夫ですか」

 「ふーっ……うん、……おねがい」

 

 クドは余っていた手を、頼花のジャージの中へと入れて、下着の上から最も敏感な部分を触り始めた。

 両乳首と、頼花の女性器の中で主張激しく尖った部分。その三点を攻められて、頼花は腰砕けだった。座っているのも難しくて、後ろに倒れこもうとしたところで、180度クルッと回転させられ、クドへ向けて背中から倒れる。頼花の肩にクドの頭が乗り、左手は胸へ、右手は下へ。更に、クドはさっき、自分の耳のそばで散々喘ぎ声を流された逆恨みを果たすように、頼花の耳元でこしょこしょと言葉を紡ぐ。

 

 「△△のここ、最初からびちゃびちゃでした。そんなに気持ちよかったんですか?」

 「っぐ、ふっ……うぅ……っ」

 「声、我慢しないでください。△△の可愛い声沢山聞きたいです」

 「んっ、む、むりっ……」

 「どーしてですか?」

 「だ、って、はずかしい、し……」

 「じゃあ、私が手伝ってあげますね」

 「……ぇ? ど、どういうこと」

 

 クドはいつか見た本を参考に、耳元にキスをする。頼花の身体がビクッと一際強く震えた。その震えは、頼花を抱きしめるクドにも伝わって、こんなに気持ちいい事も全部バレてしまった。

 

 じゅるり。

 

 舌なめずりの音がする。

 今から捕食されるものは一体なんだろう。

 クドは頼花の耳に狙いを定めて、甘く噛んだ。

 

 「ひっぐっ……♡あっ、やっ、あぁっ……!♡」

 「かぷっ……はむはむ……ぺろっ」

 「っあ……くどっ、だめだめだめそこぉ……っ♡!」

 「っちゅ……やっと声聞けたのです、かわいいーのですー♡はーんむ……♡」

 「くどっ、くどぉ……♡っ!♡はっ、くっうっ、ぅぅ……♡」

 

 ビクビクが強まる。それがクドに伝わって、そこで、ハッとした。優しくする約束だったのに、これじゃあさっきと変わらないと。直ぐに耳から口を離して、一度手を止める。

 

 「ひっ……ぇ? くど? なんで、やめるの?」

 「ご、ごめんなさいです、優しくするって約束だったのに、また好き勝手しちゃって……嫌なこと無かったですか?」

 

 いつもとは真逆な関係値、クドは頼花の気の使い方をよく見ていた為、自分がそういう立場になる時にも、頼花のように全てを抱擁し、尚且つ相手を気遣う。そう言った心持ちでありたいと思っていた。

 が、ここでは完全に失策であった。頼花は既に何度か達し掛けて居たところで、自分が育てた気遣いによって苦しめられる結果となってしまう。頼花も使われた気をどこに置けばいいかわからず狼狽える。自分からおねだりするのも恥ずかしいので、取り敢えず注文だけ。

 

 「……大丈夫、このまま、いっぱい好きって言って欲しい」

 「よかったです、じゃあ続き、しますね♡」

 

 クドの手がねちっこく、ゆったりと気を遣うような手に変わる。イキかけていた身体が更に焦らされて、下着が湿っていく感触がわかる。

 

 「好きです、△△。ずっと前から。すきすきすき……」

 「んっ、は、あっ、んぐ……はっ、ん……」

 「もしかしたら初めて会った時から好きだったのかもしれません、私たちって両思いだったんですかねー♡」

 「くど、くどぉ……っ」

 「はーい、ここにいますよ。どうしましたか?」

 「なかっ、なかさわって……♡」

 「なか? どこのなかですか?」

 「した……全部、っ、ぬがしていいから……ぁ」

 「直接触るだけで良いですか?」

 「いやっ、もっと……なか」

 「中だけじゃわかりませんよ〜♡」

 

 ジャージとショーツを手際よく脱がせて、頼花は全裸になる。

 しっかりと目に映るように、クドは頼花の秘部へと手を伸ばすが、未だ指を入れずに、割れ目にそって指を這わせるだけだった。

 目の前で、手をにちゃにちゃ音を立てさせて、指を開いたり閉じたりして見せれば、頼花は耳まで赤く染まる。

 

 「こんなになっちゃってますよ、すっごく気持ちよさそうでよかったです♡」

 「はーっ……はー……くど、くどっ……」

 「はぁい。なんですか?」

 「ゆび、いれて、おねがい」

 「どこに、ですか?」

 「わたしの……なか、いれてよ、もう……っ」

 「……『どこに』ですか♡」

 

 なんと言う意地悪な問いかけだろう。自分がやられることとか考えていないのだろうか。

 色々と良くない経験を経てしまったクドは、もっと頼花のえっちな所が見たい気持ちと、意外と喜んでいる事を見抜いてしまった。さっきの謝罪すらも、わざとやったのではないかと思ってしまう程の手腕だった。

 歯をかちかちと数回鳴らし、まだ多少残ってた、クドにはかっこいいところを見せたいというプライドと、そんな事よりもう開放されたいと言う欲望がせめぎ合う。

 そんな頼花の逡巡に決着を着けるように、クドが耳元で囁いた。

 

 「言えたら、△△の大好きな私が、今まででいっちばん△△のこと気持ちよくしてあげます♡」

 

 その言葉で、不毛な争いの決着が着いた。振り返った頼花は、涙目になりながらも、クドの傾けた耳にその敗北宣言を伝える。なんと言ったかは敢えてここでは明記しないが、彼女にとってはさぞ屈辱的で背徳的で最高な言葉だったことだろう。

 

 「はい、よく出来ました〜♡」

 

 クドは、頼花に言われたことを言われた通りに実行する。今まで燻っていた快楽が洪水のように押し寄せる。声にならない、親を探して泣く子供のような声が、この小さな狼の身体を更に激しく動かす燃料となる。

 

 「すきすきすきすき〜♡ぎゅーっ……くちゅくちゅ、くにくに〜♡好きですよ〜、大好きです〜♡可愛い△△っ、私だけの△△っ、△△は私のもの〜♡」

 

 キスを混ぜながらも、耳元でそんな事をずっと囁く。イキっぱなしの頼花は気持ちいいところから帰ってこられずにクドの指を締め続けていた。

 意識が飛んでしまいそうな程の快感の中、震える身体はクドに抑えられて、目線は意味もなくぐるぐると回っている。そんな中でも、暴れてクドを傷つけてしまわないよう、身体は意識して脱力したままであった。

 

__

 

 数分間の絶頂の後、ようやく解放される。頼花は気付けば、頭に下には折りたたまれた座布団が敷かれていて、身体も綺麗に拭かれていた。その間、クドは自責の念に囚われながらも、後始末と休憩用のお茶を淹れていた。

 

 「……くど」

 「は、はいっ」

 「……やさしく」

 「ご、ごめんなさいです……」

 「……気持ちよかったから許す」

 

 そうして、やっとの思いで起き上がって、クドが淹れてくれたお茶を啜る。身体に染み渡る気持ちだった。まるでマラソンでも走りきったあとのように汗はかいたし、体から水分が飛んだ。

 元はといえば最初に甘えにいった頼花が悪いとも言えなくもないが、まさかこうなるとは思わなんだ。

 クドの意外な一面が見れて、頼花も少し興奮していたし、そんなクドにいじめられるのが意外と悪くなかった自分にも驚いた。

 

 「クドって、攻めるの好きなの?」

 「い、いやいやいやそんな事ありません!」

 「でも、なんかすごい生き生きしてたし、て言うか性格変わってなかった?」

 「だ、だってー……△△が可愛いくてつい……」

 

 指をちょんちょん合わせてそんな言い訳をする。そんな主張に頼花が異議を唱える。

 

 「私は、別に可愛くないよ」

 「いいえ、とっても可愛いですよ」

 「モテたこととか無いし」

 「今、私にモテてます!」

 

 自信満々に無い胸を張ってそういうと、頼花はなんだかおかしくって笑ってしまった。

 

 「そっか、じゃあこれまでモテなくて良かったよ」

 「そこ! そういう所が可愛いです!」

 「え、ど、どこ?」

 「んむー……じゃあ、可愛いって思ったところ全部言いますね? まず私に微笑みかけて笑う所とか少しはにかんで笑う所とか、ニコってした時の目元とかあとはさっきまであれだけ__」

 「わ、わかったもういいから……」

 「褒められると弱いところも可愛いですねっ」

 「もういいって!」

 

 またもや顔を赤らめて、その褒め殺しを阻止する。今まで自分はこんなことをクドにやっていたのかとようやっと自覚した。

 

 「それにー、△△が可愛いところをもっともっとみたいなーって思ったら、自然と身体が動いてしまって……い、嫌だったら抵抗してくださいね! 直ぐに止めて謝りますから!」

 「い、いやいや……一応体格的に抵抗は出来るし、そこまで考えなくても大丈夫だから」

 「……出来るのに、しなかったんですね」

 「もくひ」

 「わふー」

 

 にやけながら、クドはすすすと頼花の腕元へ近寄って、寄りかかった。満更でもなさそうなので、クドは改めようと思った気概を全部捨てた。

 

 「私、△△がしたいことならなんでもしてあげますよ」

 「したいこと?」

 「はい、何かありますか? さっきのお詫びと言ってはなんですが」

 「一緒にぎゅーして寝たい」

 「いつかお泊まりしましょうか。他にはありますか?」

 「花畑デート」

 「わふー、ロマンチックですね、絶対に行きましょー。他には?」

 「……クリスマスに一緒に過ごすとか」

 「それも良いですね〜、プレゼント交換しましょう!」

 

 クドが頼花の腕を抱き込んで、小さな乳房をぷにっと当てる。その事に気がついたのか、頼花もぴくっと反応したにもかかわらず、空いている手で知らん顔しながらお茶を飲む。

 

 「……他には、ありますか?♡」

 

 その『他には』には、言外の意味が込められていた。頼花は必死で健全な欲望を探すが、もはや思いつかない。そんな反応が面白いのか、クドは更に強く胸を押し当てる。

 

 「なんでも、いいのですよ。なんでもですっ♡」

 

 あまりにも甘くとろけるような甘美な誘いに、頼花は目を逸らしながら望みを口にする。

 

 「も、もう一回……したい」

 「はいっ、もちろんです、△△♡」

 

 その答えは、最初からクドが用意していたものだった。

 

__

 

 腕を抱きしめるクドをひっぺがして、対面で抱きしめ合う形へと変える。クドは頼花の膝の上に乗ってまた耳の近場に。

 

 「おみみ舐めますか?」

 「違くて!」

 

 早とちりなクドを叱責して、クドのドロワーズを脱がせに手を掛ける。クドは少し足をあげた後に、片足ずつ抜いて言って、ショーツもまた同じようにして。お互いが裸のまま、また抱きしめ合った。

 

 「さっきはクドが全部してくれたから、今度は私がする。いい?」

 「はい、えへへ、ありがとうございますっ」

 「しっかりやり返してあげるから覚悟しなよ」

 「わっ、わふ……おてやらわかにおねがいします」

 「大丈夫、私はちゃーんと優しくしますから。深呼吸して、すー……」

 「はい? すー……」

 

 そうして、しばらく深呼吸を続ける。頼花はその間、子供をあやす様に、頭や背中を撫で続ける。クドの白くてすべすべな肌を直に触っている状況に、今更胸が高なっていた。

 クドは何も疑うことも無く、深呼吸を続けていると、だんだん頭がふわふわとしてくることに気がついた。それもそのはず、頼花の首元に頭を置いた状態で深呼吸をしているので、今は頼花の香りが直にクドへと注ぎ込まれている状態だった。最初にクドが頼花の匂いを嗅いでそういう気分になっていたことを頼花は覚えていた。そして自分もクドの匂いを嗅いで自爆していた。

 

 さわさわと頭や背を撫でる手が動いていく、頭へ向かっていた手は頬から首筋へ、背中を撫でていた手はお尻の方へとズレていく。頭がぽわぽわなクドは、そんなことにも気が付かず、なんだか気持ちがいい気がすると思考をほっぽりだして、今のぽわぽわに意識を任せていた。

 

 「触るね、クド」

 「はぃ……いーですよー……すー……♡」

 

 少し膝を上げて、クドの足を開くように座り直すと、開いたクドの股に手を入れる。余った手は隙間が出来た胸元に向かわせて、小さな乳房の突起をしゅりしゅりと擦る。

 クドのぴっちりとした割れ目にそって、指を這わせてみると、思っていたよりも随分と濡れていて頼花は目を丸くした。自分をいじめ抜く過程でどれだけ興奮していたんだと突っ込んでしまいたくなる。が、それはそれとしてこれ幸いと、クドから出た天然のローションで割れ目を撫で回していった。

 クドは往復する度に腰を震わせ、頼花の耳元に甘い吐息が聞こえてくる。

 いつの間にか、もちもちで毛の生え揃ってない谷間が、頼花の指に合わせてへこへこと腰を前後に動かしている。クドも無意識であろう。

 頼花は指の先を少し上げて、クドの割れ目の先っぽがそこにぶつかるように工夫すると、甘い吐息は更に勢いを増していく。

 

 「ふっ、ふぅ〜……♡はっ、はっはっ……♡」

 「きもちいい? クド」

 「ふーっ♡ふーっ♡……きもちー、です♡」

 

 一度クドの上半身を離すと、頼花はクドの口目掛けて顔を近づけた。一番最初の、唇を啄むようなキスから、こんどは自分から舌を絡めにいく濃厚なものへと移っていく。さっき自分がされたことを思い出しながら、クドの小さな口内をぬろーっと全部舐め回すようにして舌を動かす。勿論、手も忘れずに一緒に動かす。深いキスが気持ちいいのと直結するように。

 クドの体勢を変えて、今度は膝に横向きに座らせる。こうすれば、キスをしながら、背中から腕を回して胸も下も全部弄ることが出来る。

 揺り籠のように抱きしめながら体重を支えてやると、段々とクドが大きな赤ちゃんにすら思えてきた。口を離すと、寂しそうな顔をするので代替案を自分の胸にして、クドの胸元まで持ってくる。クドはなんの抵抗も無く、大人しく頼花の胸へと吸い付いた。

 見てくれは可愛らしいものだが、いつの間にやら足は、ぱっかー、と開いていて、クドの割れ目からぱくぱくと入口が開いたり閉じたりしている。頼花の指はその入口へと入らないよう、側面や先をなでなでやさしーくさすっていく。

 どうだクド、これが本当に優しいやり方だと文字通り胸を張っているが、クドにはその張った胸しか見えておらず、柔らかな羽毛のような快楽に飲まれている。

 胸を吸う力が強くなったかと思うと、ぴくぴくと震える、甘く達してしまったようだが、気にせずに続けていく。

 

 「よしよし、クドはいい子いい子だね〜♡」

 「んっ……ちゅっ、ちゅぱ……♡んっ、んん〜……♡ちゅー♡」

 

 頭を撫でてやれば、ふわふわした頭のまま、また達したようだ。そのような調子で、普段よりも、もっと甘い言葉を掛けて、頭を撫でていく。

 

 「クドは、周りの事が良く見えていてお利口さんだね〜♡気遣い上手でえらいえらいだね〜♡」

 「ん〜……ぱっ、ちゅちゅっ……んっ♡」

 「頑張り屋さんでえらいぞ〜♡普段からよく頑張ってるの私は見てるからね〜♡」

 「ちゅっ、ちゅっ、ちゅ〜……っ♡」

 

 それからしばらくして、ようやくクドが胸から口を離した。

 

 「△△……そろそろ、なかぁ……いれてください」

 「いいけど……初めてが私で本当にいいの?」

 「あたりまえ、ですよ……△△の初めても、私が貰ったんですから、こうかん、しましょー……♡」

 「……はーい、ありがと、クド」

 「いえいえー……えへへ♡」

 

 すっかりほぐれたクドの中へ、頼花の長い指が挿入される。ほぐれているとは言っても、中指が入るくらいで、中はぎゅうぎゅうと締め付けてくる。指は直ぐに壁にぶつかり、これが処女膜なのだろうとわかった。自分にも同じようにあったのだろうか、いつの間にか破れていたとしても、正直あの状態じゃわからないだろうなと思う。

 クドにも、破れたことがわからないくらい優しく、痛くないように開けてあげたいと頼花は思った。

 無理やり開かないよう、ドーナツ状の穴まで指を這わせて、その穴をゆっくりと開いていくように、周りから柔らかくして、くにゅくにゅとゆっくり丁寧に。

 

 「はっ、んっんぅ……△△……♡なんだかビリビリします……♡なか、どうなってますか……♡」

 「奥まで入るようにマッサージしてるから、もうちょっと待ってね」

 「はうぅ……♡△△の指が、なんだか、生きてるみたいでくすぐったいです……っ♡」

 

 少しずつならしていけば、次第に穴は拡がっていった。最初は血が出るとか聞いてもいたが、私も出ていなかったし意外とそんなものなのだろうと頼花は思う。こういう面で痛い思いしなくて済むのが、女性同士の利点だ。

 拡がったことを確認すると、中指を奥の方まで挿入して、クドが一番気持ちよさそうな場所を探る。奥の方からゆっくり、指の腹で擦っていくように。

 

 「ふっ、く……んっ、あ、あ、ああっ……あぁ〜……♡」

 「ここ、気持ちいい?」

 「は、はい、そこっ、上のところっ……おっ、はっ、いいっです♡」

 「よかった。イキそうになったら言ってね、ちゅーしてあげるからさ」

 「お、おおっ、はっ、はっ♡だ、だいすき、も、おねがいして、いいですかっ♡?」

 「もちろん。何度でも言ってあげるから。すーき、すきすきー♡」

 「んっきゅ、っ♡……はぁっ、きもち、きもちー、っです♡△△……っ♡」

 

 クドのお腹の中、天井のところの少しザラついた部分を指で優しくなーでなで。一度擦る度にぴくぴくした振動が伝わってくるのが楽しくて、ずっと続けたくなってしまう。クドは胸と背中にしがみついたまま、ずっと浮き足立ってるように腰をひくん、ひくん、と切なそうに動かしている。もっと早く指を動かして欲しいのだろうけど、頼花は一切速度を早めるつもりがない。このままじんわりと、さっきの私みたいに帰ってこれなくなるようにしてやる。

 

 「△△……っ、そろそろ、来そうです……きすして、ください……っ♡んー、はやくっ……♡」

 「はいはい。沢山気持ちよくなろうね。クド、大好きだよ」

 「んん〜♡ちゅっ、ちゅー……♡れろれろ……んちゅ……♡……っ、っ、……んっぅ〜……♡」

 

 キスしながら、クドの腰が一際大きく跳ねる。そんな中も、頼花は指のペースを変えずにずっと同じタイミングで、クドが気持ちいいところをすりすりし続けた。何回腰が動いても止まらず、キスの隙間から漏れた声は快楽に身を焦がされそうになった悲鳴にすら聞こえてくる。クドの脳内には、さっき頼花が言ってくれた告白の言葉が延々とリピートされて、身体は気持ちいいまま、目線の先に居る△△、△△の舌の味、そこから漏れる△△の声に、鼻腔を埋め尽くす濃厚な△△の匂いと、五感の全てが△△に独占されて、自分と△△の境界線すらあやふやになってまたイってしまう。

 足の指がぐーぱー閉じたり開いたり、腰が上下にがくがくと、どうにか膨らみ続ける快楽を逃そうと、腟口をぱくぱくさせて、意味の無い抵抗を続けている。頼花はそんなクドを大層愛しそうにキスしながら眺めて、頭を撫でながらクドの気持ちいい所をまだまだいじめ倒す。愛が深いやつは恨みも深いのだ。

 

 そんな、頭に花でも咲きそうな快楽天国は十分弱続いた。頼花の指はふやけて、クドは身体全部がふやけきっていた。

 落ち着きを取り戻すにもまた、数分かかる。その間に頼花は、クドの身体を拭いて、落ち着くまで膝枕でしばらく待った。クドは何とか息を落ち着かせて、さっきまでの行いを強く反省した。

 

 「ふー……ふー……ご、ごめんなさいです、△△」

 「わかればよろしい。優しくってのはこうするの」

 「わ、わふっ……帰って来れないかと思いました」

 

 こうして力の差を完全にわからせたかと思いきや、クドの胸中にはまたふつふつと欲求が湧き上がる。それが奉仕心か、加虐心か、はたまたそれが混ざり混ざったものなのかはさておいておく。小鞠さんの言葉を借りるのであれば、これもまた幸せスパイラル理論なのだろう。

 そんな湧き上がるものを知らずに、頼花は膝枕したクドの頭をよしよしと撫でる。それで吹き出るのは安心ではなく性欲であることをまだ知らない。

 

 「私は、お母さんの代わりにはなれないけどさ。クドだったら、いつでも甘えて良いから。いつでもよしよししたげる。だから、辛いことがあったら直ぐに言ってね」

 

 数日前のクドの悩みを思い出して、そんな事を言う。無理やり聞き出そうとしなかったことは褒められたことであるのだが、それでクドが辛く思う時間が増えてしまったのであれば、どうあれ頼花は自分の責任だと感じてしまうのだ。

 サラサラの髪を撫でられ、ご満悦なクドは、その言葉を胸に留めた。そしてどうやって都合のいいように使おうかと画策する。

 

 「じゃあ……もっとたくさん、甘えてもいいですか?」

 「もちろんだとも、なんでも私に言ってみなさい」

 「ふーん……なんでも、ですかー……♡」

 

 クドは、膝枕からぴょんと起き上がると、頼花と向かい合う。先程までの疲労はどこへやら、普段から走り込みなど体力鍛錬に勤しんだ甲斐があるものだ。

 クドはずいっと顔を近づけて、頼花へと尋ねる。

 

 「△△は、私のことえっちな目で見てるんですよね」

 「え、あ、……はい」

 

 突然の質問に面食らって、改めた回答を恥ずかしげに答える。

 

 「私も、△△のことをえっちな目でみてます」

 「そ、そう……ですか……♡」

 

 口元を隠して更に顔を赤らめる。

 

 「私、△△の事をちゃんとみながらえっちしたいのですっ」

 「えっ!? か、顔見ながらってこと!?」

 「はい! 私もしてあげますから、一緒に気持ちよくなりませんか〜?」

 

 満面の笑みで返答する。思えば、先程後ろから自分を抱いたのはクド優しさだったのかと頼花は思った。そして、なんでも良いと言った手前断ることも出来ず、頼花は項垂れるように頷いた。

 向かい合う形のまま、脚を広げた頼花の上に、クドは同じく脚を開いて乗せる。

 

 「おててで顔隠すのは無しですよ、私のことたくさん気持ちよくして欲しいのですっ」

 「う、うん……で、でも……その、恥ずかしいからあんまり見ないで」

 「いやなのです。じー……」

 

 まだ何も触れていないのに、顔をじっと見られるだけで頼花は目をぎゅっと瞑りながら赤面した。

 

 「……さわりますね」

 「うん……っ」

 

 太ももを両手でさすって、脇腹の方に撫で上げていく。とろんと蕩けた顔で吐息を漏らす頼花の顔が何とも蠱惑的で、クドの情欲を掻き立てていく。腋の方へと手を上げて、二つの乳房を両手でふにふにと愛撫していく。

 

 「もしかして、最初よりも感じてますか?」

 「い、言わないで……」

 「△△も、たくさん私のこと触ってください、……あたまも、おくちも、おしりも、おっぱいも、ぜんぶ、ぜんぶ△△の好きにして、いーんですよー♡んあー……れろれろ」

 

 誘うように口を開けて、舌を揺れ動かすクドにまんまと引っかかり、ゆっくりと口の中に指の先を挿れる。

 口に入った指が舌に当たると、じゅるっ、と舌で巻き取られて、頼花の長い中指が口の中に収まった。自分の好きな物を誰にも渡さないよう、匂いでもつけてるみたいにちゅぱちゅぱすって、唾液を染み込ませるように舐り尽くす。頭を前後に揺らして何かを吸い出そうとしているような様は、奉仕のようにも見えた。

 頭が往復する度に、頼花は口をへの字に曲げて、真ん丸な目で彼女の奉仕を目に映す。自分の中指が性器だとでも思っているのか、その妖艶な舌使いに興奮を隠しきれずに股ぐらがキュンキュンと疼いてしまう。

 唾液を沢山絡めて、口から指を抜くと、自分の手で、そのぐちゃぐちゃに湿った指を何処に収めれば良いのか指し示すように、人差し指と中指でで自分の中への入口を開く。

 

 「……ここ、です♡」

 

 頼花は一度唾を飲み込み、そこへ指を差し込む。驚く程に抵抗がなく、するすると入っていった。

 

 「はんっ……んぅ……♡」

 

 また、ゆったりとした動きの中、クドもまた、濡れそぼった頼花の秘部へと触れ、十分に湿らせた後に、中へと挿入した。

 腰を動かしながら、お互いがしてもらったことをお返しするように、指を中で掻き回していく。

 感じているクドの口は半開きで、先程余分に分泌した唾液が下に垂れ、頼花はその唾液を舐めとるように舌を這わせながら、そのまま口へと舌を挿入した。頼花の長い指と舌によって、段々と絶頂が近づいてくる。気持ちよさそうに目を細める頼花の顔を間近で眺め、クドは恋情が再び湧き上がり、それがまた快楽へと移り変って頼花の指を強く締めた。

 口と指が離される。とろとろの顔をしたクドが口角をつり上げてえへへと笑った。頼花はお互いの口元と指を拭きながら、クドに尋ねる

 

 「ちゃんとイけた?」

 「はい、気持ちよかったですー」

 「よかったよかった。じゃあそろそろー__」

 

 と、目が逸らされた隙に、クドが頼花を押し倒す。

 

 ばたん、と畳の上に身体が倒れ込む。頼花は、初キスの時に押し倒されたことを思い出していた。あの時も自分に自信が無かったなーだとか、しょうもないことを思い出して今の現実をどうにか否定しようと躍起になる。

 しかし状況は変わらず、クドの夜明けの空のような蒼い目が光って、頼花を釘付けにしていた。

 怯えと混乱が頼花の目に映ったのを見たクドは、頼花を安心させるため、身を屈めて頼花の胸元に顔を収め、上目遣いで交渉を始めた。

 

 「もっと、甘えても良いですか?」

 「あ、甘えるって……?」

 「さっきは、私ばっかり気持ちよくなっちゃったので、△△にも気持ちよくなって欲しいのです。ですから……おねだり、聞いてくれますか?」

 

 なんと健気で可愛い彼女なのだと、クド相手には著しくIQの下がる頼花はベッタリと甘えるクドにそう思った。その実、クドは先程、頼花の身体をフェザータッチした時に湧き上がった欲望を満たす為『今から襲うけど大人しくしててくれる?』と聞いているのだが、そんな意図は頼花に伝わらない。結局頼花は、そんな小動物の皮を被った狼を両腕で抱きしめて、その交渉をのんでしまった。

 

 「うん、もちろんだよ。やっぱりクドは優しいね」

 

 頭をよしよしと撫でるが、それがかえってクドの情欲を更に育てていく。こんなにも素敵で柔らかくていい匂いがして、皆にも優しいのに私にだけ特別な思いを持ってる人を、自分の手で……。

 そう思えば、行動は早かった。手を畳に着いて顔をあげると、もう一度頼花を見下ろす視点に変わる。

 

 「まず……多分、優しく出来ませんから、ゆるしてください」

 「……クド? っ、んっちゅ……るっ!?」

 

 クドは自分の中指と薬指を頼花の口内へと突っ込んで、舌を捕まえるように口の中を掻き回した。顔を隠そうと腕を顔の前に持っていこうとするも、クドはその腕を掴む。頼花の口の端から唾液が漏れるのを勿体ないと思いながら、クドは強制的なおねだりを続ける。

 

 「お顔隠さないで欲しいです、もっと感じてるお顔見せてください」

 「ん、っんー! ……んっちゅ、ちゅば……っ」

 「抵抗、しないですよね? ふー……」

 「んん……っ、んぅ……」

 「いいこです」

 

 耳元に息を吹きかけると、頼花は直ぐに大人しくなった。それをいい事に、頼花の両腕をまとめて、クドの片手で抑え込んで頭の上まで持っていく。

 

 「あとは……私が満足するまで止めたくないです。ふふふ……全部、頷いてくれますよね?」

 「んー……んっ、ちゅばっ、……けほっ……クド、待って」

 「……だめ、ですか?」

 

 頼花の目の前で、唾液で濡れそぼったクドの指をねちねちと音を言わせて曲げたり伸ばしたり交互に動かしたり、これから貴女の中でこんな風に動きますよと言わんばかりに艶めかしく指を動かす。

 

 「ダメなら……残念ですけど、このままおしまいです。でもでも、△△が、こくん、って頷いてくれるんだったら、私もたくさん頑張りますよ〜。……どうしますか?△△♡」

 

 ぷるぷると抑えられた腕を震わせながら、必死に抗議の目を送るも、下の方がじわじわと滲み出て来ていることに気力が削がれて、何も言えずに口をぱくぱくするだけ。クドは決めあぐねている頼花がどうすれば正直になるかを学んでしまったので、もう一度、耳元まで口を持って行ってそうする。

 

 「今日は、かっこいい△△はお休みでいいんです。私の彼女は可愛いんだぞ〜ってところ、たくさん見せてください。たくさん甘えてください。今日は△△が甘える日です」

 

 ここまで積み上げてきた、自分のプライドはもはや崩れ去ったとも思っていたが、それでも、未だにクドの一歩前に立てるような存在になりたいという理想を捨てられずに居た。一度負けてしまったからこそ、二度目が会ってはならないと言う心根を頼花は保っていた。保っていたというのに、だけど、今日だけは、今日だけならいいんじゃないかとすら、この小悪魔の誘惑に耐えかねてそう思ってしまう。でも、それでもこの程度の誘惑に負けるようじゃこの先もクドを守れない。頼花は、ぱやぱやの頭でなお、理性を全力で働かせて、そんな甘い誘惑を振り切る。自分は何時だって、クドが安心して甘えられる拠り所でありたいと。

 そう、思ってしまったのが一番の敗因だった。

 

 「おねだり、していいですか」

 

 そう聞かれた時に、頼花は断る理由が何一つとして見つからなかった。

 

 「頷いてください、△△♡」

 

 

 こくん。

 

__

 

 すっかり立場をわからされたのは頼花の方であった。ふるふると首を振りながら、涙を流している様を、クドは心底愛おしそうに眺めていた。

 

 「△△、可愛いです♡」

 「ぁ、ああ゛っ!♡ やだっ、みないでっ、ぇ!!♡♡」

 「ずーっと見てますよ、△△が気持ちいいところ。じー……♡」

 

 頼花の中の敏感な所ををトントンとリズミカルに刺激して、逸らした目を追うようにじーっと目線を合わせ続ける。目を瞑れば良いのだが、それよりもクドの顔が見たい事が優先される。

 限界が来て、抵抗しようとする度に耳元に息を吹きかけられて「抵抗しません、ね?」と囁かれる。

 クドの指が引っ掻くように誤って指から抜かれた途端、栓が抜かれたみたいにプシュッと潮を吹いた。クドは驚いてそちらを向いたあと、もう一度目を合わせて口の端をつり上げる。

 

 「上手じょうずです、もーっと気持ちいいところ見せてください……じゅるり♡」

 

 一度口に優しくキスした後、また頼花の中に指を差し込んで、行為は続く。ずっと目線を合わせたまま、慣れないように適宜触り方を変えて、何度も何度も、逃げる気が起きなくなるまでずっと、そうしてクドは自分の彼女がよがり狂う所を眺めながら充実した夜を過ごした。

 クドが満足するまでは一時間弱掛かり、頼花は舌なめずりがトラウマになる後遺症を得た。

 

__

 

 「……わー……」

 

 本日何度目かの『やってしまった』。学習能力が無いのかあり過ぎるのかはさておき、クドはこの状況に対して、焦りや憐憫ではなく、感嘆を思った。自分に彼女をここまでしてしまうだけの力があるとは、やってみるまでは思いもしなかった。

 クドの下には、一度息を吐くだけで何度も痙攣してしまう可哀想な頼花が落ちていた。クドが正気を取り戻した頃には既にこうだった。なんと言って謝ればいいのかもわからない。取り敢えず、後始末だけはしておこうと、身体を拭いて、服を探す。

 

 「……なんでしょうか、この柄」

 

 頼花のショーツは、トカゲが目からビームを放つよく分からない柄だった。さっきまで一切目に入らなかった事が不思議なくらい奇抜なデザインだ。

 そのショーツを頼花に履かせるため、脚と太ももに触れると、ぴくんっと強く反応する。まさかこれだけで達してしまったのかと不安になる。とは言っても、このまま放置しては風邪をひいてしまうので、仕方なしにぴくぴくし続けさせながら服を着せていった。

 

 頼花が意識を取り戻したのは、五分程経った後だった。クドを見つけるやいなや、ビクッとして目を逸らすが、反面、身体は近寄って、クドへと体重をかけるように倒れ込む。

 

 「……ごめん、今ちょっと顔見れない」

 「わ、わふ……やりすぎましたよね」

 「……うん、やり過ぎ」

 

 あれだけの事をされても、頼花はクドの傍を離れようとしない。お互いの鼓動が服越しに伝わる。これだけする事をしても、未だに二人は、また初恋気分のままだった。

 

 クドが頼花の手に手を伸ばし、ちょんっと触れると、頼花の手が大袈裟に見えるほど跳ねる。だけど、拒絶はせずに、震えながらもクドの手を受け取る。

 

 「しちゃいましたね」

 「うん」

 「私の気持ち、伝わりましたか?」

 「……うん」

 「良かったです。△△も、同じ気持ちだったら嬉しいです」

 「……自分でも否定しちゃったけど、やっぱり、最初にした通りだったよ。ずっと」

 「? 最初って?」

 「なんでもない」

 「なんですか〜」

 

 ぶんぶんと繋いだ腕を振る。時計を見れば、始めた時より二時間半以上も時計の針が進んでいた。

 

 それから二人は、これから、の事に思いを馳せる。さっき、頼花が言ってくれた一緒にやりたい事とか、クドからも、やりたいことを言ったり。

 そんな中の雑談の一幕。

 

 「△△って、どうしてそんなに私の事が好きなんですか?」

 

 クドが常日頃から思っていた疑問がそれだった。中途半端で、逃げてばかりのコウモリのような私へと、彼女は仲良くなるまでずっと一緒に居ると答えてくれた。ぶらっくほわいとを受け入れてくれた。クド自身も、自己評価が低いので、それについてずっと疑問だったのだ。

 

 「どうして、って言われても……好きだから?」

 「理由になってないですよ〜」

 「んー……最初はやっぱり容姿だったけど、それだけだったらこんなにも続かないと思うし、やっぱり好きだからって理由しか思いつかないや。クドは?」

 「あれだけアプローチされたらどんな鈍感わんこでも気付きますよーぅ」

 「アプローチしてるつもりは無かったんだけど……」

 「わ、わふ……じゃあ私も一目惚れですっ」

 「じゃあってなんだじゃあって」

 「わふー……」

 

 好きに理由なんて要らないとはよく言うが、理由のない好きはずっと続かない。二人が永く共に居ることが出来れば、その理由も自ずとわかってくるだろう。少なくとも、今の二人は、時計が進むのをとても惜しいと感じているほど愛し合っている。

 このまま、時計の針が止まれば良いのに。二人は最初にも、最後にもそう思って、繋がりを確かめるように指を絡めた。

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