※この作品はR-18です。

クド夢エクスタシー   作:kaigara

3 / 7
若干Refrainネタバレ有、夢主喋りません。
夢主男性固定です


誰にも渡したくない/夢主男性オンリー

 「ふー。結構しましたねー」

 

 頼花はこくこくと頷き、クドの腹に手を回して抱きしめる。

 浴槽の中には、既に火照ったからだの二人が重なり座っている。

 情事は程なく取り仕切られ、互いが満足したところで終了した。度重なる嬌声に耐えかねた喉は枯れかけで、暫くは大きな声を出すと響いてしまうことだろう。

 

 さて、今現状。頼花の膝の上にクドが乗った所謂背面座位のような形となっている。数度出したとはいえ、年頃の高校生の性欲など留まることを知らない事は存じての通りであろう。勿論、クド自身それも了承済みである

 

 (……あたってる)

 

 互いがそう意識しだしたのは、湯船に浸かって数秒と経たないうちにだった。頼花は、先程限界を訴えた手前、何も考えないように、頭の中をクドへの愛しさでいっぱいにしている。

 だが、クドリャフカはそうもいかない。それもそのはず、今日は頼花の体力限界で夜を終えた為、彼女は未だ不完全燃焼なのである。

 事終わりのお風呂タイムも、何時もは流石に向かい合って離れて入る。なんならかわりばんこに入ることだって少なくは無い。だが、今こうして頼花の上に乗っている理由。それはひとえに純粋な性欲から来る行動なのだろう。

 その証拠に、今も尚こうして(復活……しないかなー……♡)と小さな臀部を、その彼氏の一番敏感な部分へと押し当てている訳だ。

 

 頼花はこの背面座位に関しても、(今日はやけに甘えたさんだなー、可愛いなー)としか思っていない。少なくとも入るまでは悟りを得た状態であったため、その後判断は何も付いていなかったのだ。

 何を隠そう、頼花も年頃の高校生である。一度は口淫で、二度は挿入し共に果ててなお、その場は力尽きても直ぐに回復するだけの余力があった。

 

 つまり何を言いたいかと言えば。えー、現在リーチがかかっておりますという話。

 

 「……ふーっ、ふーっ♡」

 

 とても小さな声で、換気扇の音でかき消されてしまいそうな喘ぎ声。それこそ、密着でもしてなきゃ聞こえないような声量のそれが聴こえてしまった時、頼花が考えていた愛しさは先の記憶に塗りつぶされる。

 

__

 

 時間は先程のクドの部屋まで遡る。

 前回したのは何時だったか。だからこそ溜まりに溜まった鬱憤はクドリャフカをオオカミに変えてしまった。

 「準備、しますね……♡」と、ズボンを剥ぎ取り、下着の上から顔を近づけ、息を荒くしてその匂いを嗅ぐ。

 

 「っ♡すー……っ、はー……♡すー……♡っふー……♡♡」

 

 練習後にそのまま連れ込まれたものだから、動いてなくとも多少は汗はかいているもので、それも、身体の隠匿される部分ともなれば尚更である。

 前提条件として、互いは互いの匂いが心地よいものと考えている。それは遺伝子レベルでの相性の良さであり、クドリャフカは”そこ”の匂いを嗅いだ途端、自分の下着をぽいっと投げ捨てた。

 クドは自分の秘部を小さな手ですりすりと擦りながら、頼花の飾り気のないボクサーパンツを剥ぎ取る。大きいとも小さいとも言えない程度、だが、クドの小柄な身体では随分と大きく見えるモノがパンツのゴムから解放され、勢いよく飛び出す。

 そうなってしまえば、クドは頼花のまだシャワー浴びてない等の声は頭に入らず、惚けたような顔でそれを舐めしゃぶる。

 

 「はー……はー……っ♡ あー……っぱ、ぇろえろ……♡」

 

 亀頭にキスし、裏筋を丹念に舐めあげた後、小さい口で飲み込むように”それ”を放り込む。

 まるで赤子が哺乳瓶を使用するように、片手で竿の部分を扱きながら、亀頭周辺、段差の着いた部分、汗をぬぐい取るように丁寧にしゃぶる。

 

 「っぷ、っぷ、……んー♡ ちゅっちゅ、ずぞぞ〜♡」

 

 頼花は抵抗するだけの体力すらない。もっとも、力はあるがそれを抑えてクドが傷つかないように加減するだけの体力がない。

 自分はマネージャーをやるだけでこんなに疲れてるのに、一体クドはどんな体力をしているのか。そもそもこれのために力を温存しておいたのか定かではない。えっちなことで分泌されるドーパミンがそれを可能にしているのだろうか。

 

 「んー……ふー……んー……っ♡ ちゅー……♡」

 

 クドはとてもリラックスしているように目を細め、自分の彼氏の気持ちいい所を丹念に吸い上げ、扱く。空いた片方の手は、”次”の為の下準備をしている。とはいえ舐めているだけでカーペットに染み出す程に濡れているのだから、これはただ自分も気持ちよくなりたいが為だけに弄っているのだろう。

 頼花が口元を隠し、自然と腰が上がっていく。幾度と見た果てる直前のモーションに、クドはストロークのスピードを上げることで返答する。

 自分の限界を悟った頼花が、口の中に出してしまうと戯言を言って腰を引こうとしたところ、クドは互いの局部をいじっていた両手を外し、頼花の腰元をホールドするようにして抱き寄せる。

 それと同時に、口元は更に深い所まで詰め込み、ストローでシェイクでも吸い上げるかのようにしてちゅーちゅーとその中身を吸い出そうとする。

 どうにか剥がそうとクドの頭に手を乗せるが、加減が分からない以上力も込められずただ撫でているような状態に落ち着く。

 クドはその行為が嬉しいのか、優しげな瞳で必死な頼花と目を合わせた。

 

 「わふ……♡はひへ……ふーらはい……♡」

 

 それと同時に、ふっと抵抗してた腰から力が抜ける。これを機にクドは更に攻めを激しくすると、数秒と経たずにどぷっ、どぷっとクドの口内に白い粘ついた物が流れ出した。

 クドは一滴も漏らさないよう、口をすぼめて尿道に残ったものも吸い上げる。

 

 「……ちゅーぅ、ちゅぽっ……♡」

 

 出されたものを舌で転がす。口の中に広がる生臭さと、ほんのりとした塩気。舌を突き刺すようなびりびりした感触。ほんのり感じる風味から、食べたものによって味が変わるという何処かで聞きかじった知識を思いだす。

 美味しいかと聞かれれば、決してそうではないが、クドは不思議と嫌じゃないと感じていた。

 ぽやっとした放心状態から帰還した頼花が、直ぐにティッシュを取り出し、口の中のモノを吐き出すように伝えるが。

 

 「ん、あー……れろ……っ、んっ、……ん」

 

 目の前で口を開き、しっかりあるモノを見せたあとで、こくん、こくんと嚥下する。一度や二度では終わらず、喉に絡みついて流れない、喉をちくちくと刺すような感触。心配と興奮が半々と頼花の顔。クドはそれが堪らなく心地良かった。

 

 「ん、……べー……ふふ、ちゃんと全部飲めました。褒めてくれます……あ♡」

 

 クドが一度、舌なめずりをする。視線の先には、既に回復した頼花のそれがあった。

 汚いから飲まない方がーとか、喉壊しちゃうーとか建前は全て無視。再び立つそれが証拠である。クドの身が心配なのは真実であろうと、好きな人が自分のモノをごっくんするのがえっちだと思うのもまた真実なのである。

 

 戸棚からゴソゴソとスキンを取り出したクドは、もはや慣れた手つきでくるくるーっと頼花の立ち上がったモノに被せる。

 その後、クドは制服のボタンをぷちぷちと外し、スカートをその場にストンと落とす。シャツ一枚の姿になると、そのボタンも外し、着崩しながら、ベッドに座る頼花の隣へと横たわった。

 

 「今日は……はーっ、♡ 動いてくださいっ」

 

 膝を折り、足をベッドに立たせて、手で局部を拡げる。いつもの控えめな彼女からは考えられない程の積極性は、数日の焦らしと発情しきるだけのフェロモンで満たされる閉じきった部屋から成すものなのだろう。

 頼花はおずおずとクドの上から押し倒す形で組み伏せる。そのまま、何度か局部を擦り合わせていく

 

 「ふーっ……♡……来て、△△……♡……っあ♡」

 

 つぷぷぷ、狭い穴を掻き分けるように、頼花の性器はクドの中へと入っていく。初めはほんの少ししか入らなかったクドの中も、今や頼花の全部とまでは行かないが、殆どを飲み込めるほどぴったり頼花専用となった。

 とはいえ、傷つけないようにと頼花はそのまま十数分程は慣らすため動かない時間を設けようとする。とても心強い気遣いだが、発情しきったクドはそうもいかない。

 

 「は、はやっく……ぅ♡、動いて、動いてっ、くださいっ♡△△のちんちん、もっと、たくさん、感じたいのです……っぅ♡」

 

 腰をへこへこと情けなく動かし、貪欲に快楽を貪ろうとする彼女の姿に痺れを切らしたのか、いやこいつは彼女のリクエストだからやるだけだ。ゆっくりとピストンを開始した。

 

 「んっ……、はっ、……ぁーっ、はっ♡」

 

 中を突く時、それから引き抜かれる時、両方とも、ぴったりと密着した腟壁をこりこり押し広げて中を犯す。

 もっと速く動いて欲しいのに、もっと速く突いて欲しいのに。きっとこれを声に出しても、まだ暫くはこの残酷な愛情が続くのだと悟りもどかしさと愛しさで胸がいっぱいになる。

 1度のピストンに5秒以上かけるその責め苦が数十分続いた後、頭がちかちかし始めたクドが朧気に声を出す。

 

 「も、もう…っ…もう良いですからぁ……っ♡ 速く、速くはやく、はや、く……ぅ♡」

 

 快楽のバロメーターで言ってしまえば常に絶頂ギリギリのようなところまで持ち込まれ、意識が飛んでしまいそうなほどの高揚感と多幸感に包まれながら、ようやくかろうじてそんな声が出た。既に瞳は上をほんのり向いて、口はだらしなく開いていることだろう。

 そして、その言葉を聞いた頼花がようやくペースを上げ始める。さっきのような、なめくじが這う動きとはうって変わって、リズミカルに互いの秘部をぶつけ合うものへと変わっていく

 

 「んっ!?、あっ、はぁっ、あっ、♡あはっ!♡、きもち、きもち、いいっ、ですっ!♡」

 

 部屋に互いの嬌声が響いていく。腰をぶつけ合う乾いていて、それでいてねちっこく粘ついた音が鼓膜に反響する。

 

 クドの絶頂ギリギリのバロメーターがようやく飛んで言ってしまいそうな時に、蕩けた煽り文句の一つでダメとか無理とか、そんな事を言ってしまったのが失敗だった。

 ピタリと動きが止まる。快感の波が下がっていって、無くなった部分に虚しさと喪失感が溢れていく。どうして? なんで止めるの? 折角ここまで来たのに。と言う疑問は、直ぐに頼花のクドを気遣う言葉によって解消された。

 そりゃあ、ここまでクドを気遣う彼ピは、クドが駄目だの嫌だの無理だの言い出したら直ぐにそれを停止して、何処が駄目か嫌か無理か聞き出す。そんな天然の寸止めは、クドの理性を崩壊させるのには十分すぎるものだった

 

 「は、やくっ……!♡ ちんちん、抜かないで……っ、私が、何言っても……っ♡ 動いて、気持ちよくしてっ! 下さいっ!!」

 

 「だめとか、むりとか、全部嘘です! ‪ △△がする事でダメなことなんて何一つありませんからっ!! はやく……っはやく……ぅ♡」

 

 腰を突き上げてふりふりと誘惑する彼女は、普段の面影が無く、それが恋人にだけ見せる姿だと理解した時、頼花は酷く赤面し、胸が優越感で満ち足りた。

 愛しのクドにそんなことされたら黙っておけないという事で、後は沢山気持ちよくしてあげよう。頼花がもう一度クドの中に挿入すると、遠慮がないよう速度を上げてクドの中へと自分の性器を打ち付けた。

 

 「きゅっ!?♡ あっ!?♡、すごっ♡、い、ですっ♡ このまま、もっと、もっとぉ♡♡あ、あっ、イっ……!!♡♡♡」

 

 程なくして、クドは絶頂のバロメーターを振り切る。言葉にならない声を上げ、腟を締め上げる。が、頼花の動きは止まらず、また一度、二度とピストンが上下する

 

 「まってっ!?♡ い、いまっ♡イキました、イキましたからっ♡んむっ!?♡」

 

 そんな嘘つきちゃんの口は塞いじゃうぜと言わんばかりに、クドの口が塞がれる。さっきの精液の匂いが残ってるとか、そんな事を考える暇もなく、クドの口内は自分よりも大きな舌で蹂躙されていく。

 身体はずっとイキっぱなしで、酸欠で段々頭もぼーっとしてきた所で、頼花の動きがいっそう激しくなる。

 クドはそんなぽわぽわした中でも、最後はぎゅーってしながらイキたいと、頼花の背中へと手を伸ばす。

 小さな腕で、頼花を抱きしめるのを拍子に、頼花は小さなクドの中でびくびくと震えながら精を吐き出した。

 

_

 

 マジか、あれで満足してないのか。と言うのが頼花の率直な感想である。

 散々イキ散らかして意識も飛び飛びの状態で暫く経った後だというのに、頼花の最も大切で最愛の彼女は今なお臀部を擦り付けてくる。

 そして、そんな乱れた彼女を思い出し、今と重ねてしまった頼花のそれはまた力強く、大きくなっていた。

 

 「……あっ♡大っきくなっちゃいましたね……♡」

 

 どの面を下げて言うのか。濡れた髪を震わせ、こちらへ振り返る彼女の顔が、頼花には蠱惑的で淫靡なものに見えただろう。

 

 「……ふふ、もう一回、しますか?♡」

 

 散々煽っておいて人のせいにするとは何とも悪い子だ。と、頼花は思えないし思わない。頼花は寧ろ自分の不甲斐なさとわがままを解消してくれるなんて良い子なのだろうとすら思うだろう。恋は盲目と言うが目を開ける努力くらいはして欲しいものだ。

 頼花がこくりと一度頷くと、クドは180度回転し、頼花と向かい合う形になる。

 

 「ナマ、ですから。中に出しちゃダメですよ?」

 

 人差し指を口に当てて言うと、腰を上げ、そそり立った頼花のモノへ、自身のをあてがい、つぷんと一気に挿れる。

 

 「んっ……っ、♡♡っはぁ……きもち」

 

 するのが今だとは思わずおろおろしてる頼花を尻目に、クドの動きは早まっていく。水面をぱしゃぱしゃと言わせながら、浴槽の中でのえっち。少しぬるめに張っておいたのが功を奏したのか、二人はのぼせることなく居る。

 

 「沢山、っ△△の事を誘惑、しますけどっ♡全部本当なので、頑張って耐えてください……っ♡♡」

 

 クドは頼花の首に手を回し、左耳へと口を運ぶ。かぷっと何度か甘噛みしたあと、ぺろぺろ耳を舐める。行動を起こす度、頼花がびくびく反応を示すのがおかしくて、クドはにやけが止まらない。

 クドが頼花を攻め立てている時、決まってクドは日常の中の頼花を思い出す。例えば、出会い頭にいきなり褒め殺してきたり。例えば、クドがナンパにあった時脇目も振らず助けてくれた時。例えば、いつもの皆さんと仲良く過ごしている時。

 そんな色んな人に見せる頼花の顔の中で一番可愛いものを私だけが知っているという特別感。こんなにも優しい人が私だけのものになっていて、私の好きにできるという征服感。

普段皆と仲の良い△△が、私にだけ見せる顔を知った背徳感。

 それら全てが、クドの今の行為の一部を担う。行為の全域を説明するとなると、これまで経た膨大な感情を説明しなければならないため割愛する。要するにえっちな頼花が悪いです。

 未だにナマは駄目だとかほざく彼に、クドは耳元で囁きかける。一度ふーっと息を吹きかけ、力を抜いた後に、先程言った全部本当の誘惑が始まる

 

 「だして、だして♡ 私の中で沢山気持ちよくなってください♡ なかだしぴゅーってしてください♡ はやくぅ♡」

 

 「今、出したらすっごく気持ちいいですよ♡大好きなかのじょ♡のあかちゃん作るお部屋に、△△のかっこいいおちんちんとちゅっ、とちゅってたっくさん突いて、ぇ♡わたしも、きもちいい、ですっ♡」

 

 「△△だってっ♡もっときもちよくなりたいですよねっ♡わたし、は、もっと気持ちよくなりたいですっ♡だからぁ、だしてぇ♡たねづけしゃせえ、してくださいっ♡」

 

 「赤ちゃん作りたいですっ♡もう名前も決めてるので、何時でもじゅんびばんたんですっ♡△△とのあかちゃん、欲しいのですー♡」

 

 「あっ、くる? きちゃいますか? 最愛の彼女の中で、さいっこーにきもちいいしゃせーしちゃいますか?♡♡」

 

 「わかりました!♡△△がたっくさんわたしのお腹に注ぎ込めるように、沢山ぎゅーってしてあげますっ♡♡」

 

 「すき……すきぃ♡△△っ、大好きですっ♡♡あかちゃんつくりましょお?♡♡♡ほーらっ、すきすきすきすき……♡」

 

 「だー……っわふ!?」

 

 ざばっとクドの身体が持ち上げられる。その下では今にもはち切れんばかりの男根がびきびき脈打っていた。

 今にでも中身が飛び出してしまいそうなそれを、甘んじて受け入れなかったのは、ひとえに彼の愛情故だろう。どうやったらこいつ負けるんだよ逆に怖いよここまで来ると。

 抜かれてしまったクドだが、これを見越して何処まで耐えれるか試していたのか、満足気に目を細める。

 

 「ちゃーんと我慢出来ましたね♡えらーいえらいですっ♡」

 

 クドは浴室に隠してあったゴムを取り出すと、はち切れんばかりのそれに着用させ、もう一度跨り腰を下ろした。

 学生故な……危ないことをするな。とは言え、先程も言った通り、あの誘惑のワード全てがクドの本心である。

 首に手を回し、脱力した様子でそこへ腰を掛けた。

 

 「△△のそういうやさしいところが大好きです……♡愛してます♡」

 

 「卒業したら、けっこんしましょーねっ♡」

 

 クドは耳元に近づき、続ける

 

 「だーりんっ♡」

 

 それと同時に、ぐりんぐりんと腰をねじる様にして動かし始める。既に限界ギリギリまで焦らされた頼花は、為す術もなく声にならない喘ぎ声をあげて精を放出した。ゴム越しに腟内を叩く感触がする。いつかこれを外せる時が待ち遠しい。

 

 「……ふふ……さっきのしかえしです♡やー・てぃびゃー・にかむ・にゃっだん……♡」

 

 クドはすっかり蕩けきって頼花へ、深くキスを交わした。犬が飼い主へ匂いを擦り付けるように。深く、長く、過剰な程に。

 

_

 

 「今日の練習中、つまづいてしまった時がありましたよね」

 

 浴室から上がり、二人はほかほかのままパジャマに身をくるみ、床についた。眠る時は向かい合うか、互いを後ろから抱き抱えるようにするかのどちらかだが、今回は前者のよう。クドは頼花の腕を引っ掴み、自分の枕へと就職させた。頼花も満更でもなさそう。

 

 「試合もあってずっと出来ていなかったですし、試合が終わってやっと出来るーって、思った矢先……」

 

 スポコン漫画に影響を受けた恭介の反省会と涙の猛特訓(別にそこまで苦しい訳でもない)が暫く続いていた。我慢から解かれると思った時に、もう一度枷が掛けられたようなものである。

 

 「ずっと我慢していたんですけど、今日、つまづいてしまった時に△△に抱き止められて……わふ」

 

 今日は秋とは思えない程の暑さで、頼花もマネージャーと言えど随分汗を流してしまった。そこに丁度マジ無理限界ギリな状態のクドが突っ込んできてしまったという訳だった。我慢しすぎは身体に良くないと頼花がしかる。少し口篭りながらも、そういう時は自分で発散するものだと伝えるが。

 

 「……やです」

 

 と一言。そっぼを向かれる。頼花ショック。この世全てに絶望してしまいそうなほど心が打ちひしがれる。そう言えばクドにこうして面と向かって否定されたことはあまり無かった気がするなーそんなクドも可愛いなーとか思って正気を保とうと尽力している。三文字だけでここまで考え込むなよ。

 

 「だって、そーゆーのは△△と一緒がいいんですもん……」

 

 頼花蘇生。忙しいやつだな。堪らない愛しさを抱きしめる形で発散する。クドも頼花の香りに包まれ、恍惚とした表情をしている。ふわふわとしたまどろみの中、今日のことを思い出す。どうしてこんなに欲求が溜まったのか……。

 

 練習中の風景。どうして私がつまづいてしまう状況になったのか。ゆっくりと思い返してみる。

 

_

 

 強い日差しの中、白い硬球を打つ音が聞こえる。クドはベルカとストレルカと共に、まるで煩悩を消し去るようにしてグラウンドを走り回っている。そんな走り込みの最中だった

 さんさんと照りつける太陽の下、喉の乾きに耐えかね(ついでに彼氏に会いに行くため)、屋根の着いたベンチへと向かう中、見えた景色があった

 

 「きょうはあっついね〜」

 「酷暑は終わったと思っていたが、残暑はこれ程に厳しいものなのだな」

 「日傘を持って来ていて正解でした」

 「あー、暑すぎ! 貝殻くんアイスー!!」

 

 ベンチに座り、汗で透けた夏服の中からは、クドがつけることも無いようなサイズの下着がこれでもかと見せびらかされている。そして、そんな集団へと、まんまと棒アイスを持って向かう自分の彼氏の姿。

 頼花を信用していないとかそういう訳では無い。寧ろ、そこに関しては安心感すら覚える程。事実頼花の目にそんな透けた花園は1ミリも目に入ってない。よしんば入ってたとしても(暑いししゃーないよなー)くらいしか思っていない。

 だが、クドリャフカが狼狽え、足をつまづくに至った経緯は、何を隠そうその発育の危機感であった。未来を夢みても、自分の母の小柄さを思い出してしまう。

 

_

 

 そうしてバランスを崩したクドは、頼花に抱えられ、色々あって今に至る。思い出してしまったのは危機感であった。

 

 「……△△は、おっきいのとちっちゃいの。どっちが好きですか?」

 

 頼花は一瞬なんの事か分かり兼ねるも、声色から直ぐに、それがクドの不安であることを察知する。

 証拠を見せるようにして、クドの耳を自身の胸元へ当てさせた。そこからは未だに強く、早く脈打つ心音が聞こえた。

 

 頼花は続けてこう答える。大きいとか小さいとかじゃなくて、私はクドが好き。どれだけ大きくても、クドくらい小さい人でも、私はクドしか見ないし見えないよ。

 そんなことを言われてしまったら、クドは頼花の胸の中で、また、ふつふつと欲求が湧き上がってくる。

 そして、またもう一度、クドは頼花の鼠径部へと手を伸ばす。

 

 さわさわ。

 

 否定の声は聞こえない。流石にもう無理とか、そろそろ眠いとか。そんな声が出せないことをクドは知っている。

 いつしか、その手はパジャマのズボンの中へと伸び、直接……。

 

 「……♡まだ、できますか……?♡」




Я тебя никому не отдам.
やー・てぃびゃー・にかむ・にゃっだん
君をだれもにあげない。
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