巨チンを見込まれて大人気アイドルのセックスケア担当にスカウトされました。 作:ユリイカ
翌朝、タケルは食欲をそそる香りに誘われて目を覚ます。見慣れぬ部屋の大きなベッドに全裸で横たわるという状況に一瞬混乱したものの、昨夜の激しい熱情を思い出した。大都会を眺望しながら極上の雌肉を喰らい、その後も萎えることはなく寝室へと場所を移して深く絡み合った。
お互いの汗が混ざり合い、融けるような夜――。
「腹減ったな」
思えば昨日の昼にカロリーバーを食べて以来、水以外飲んでいないまま連戦である。丈夫が取り柄の身体もさすがにずっしりと重く感じる。たっぷりと眠った肉体が、次は栄養だと訴えていた。
周囲を見渡すと、隣にいるはずの美女の姿が見えない。のそのそとベッドから降りて廊下に出ると、キッチンの方から軽快な音が聞こえてくる。
「セリナ、もう起きてたのか」
「タケル様! おはようございます♡」
綺麗なシステムキッチンに立っていたのは、黒髪を一束に纏めて白いうなじを見せるトップアイドル、芹川セリナであった。部屋着らしい、スポーティな白のタンクトップと薄墨色のハーフパンツという簡素な装いながら、健康的でしなやかな四肢が美しく映えている。
タケルより一足先に目を覚ましたらしいセリナは、激しい一夜があったことなど微塵も感じさせないような溌剌とした笑顔を浮かべていた。
「朝飯作ってるのか」
「はい。タケル様に食べていただきたくて。普段はあまり、料理をしないんですけど」
頬を薄く朱に染める姿は、年相応の少女のようだ。タケルは、脳裏に蘇る艶やかな牝犬の姿を思い出し、両者が同一であることに密かに驚嘆する。アイドルたるもの、オンオフはしっかりと切り替えて当然、ということなのだろうか。
立ち尽くすタケルを一脚しかない椅子に座らせ、セリナは次々と料理を運ぶ。目玉焼き、卵焼き、茶碗蒸し、ゆで卵は半熟から完熟まで七種類ある。
「……タンパク質たっぷりだな」
「卵は完全栄養食なんですよ♡」
声が震えないように気を付けながらメニューの感想を呟いたタケルに、セリナは邪気のない眩い笑顔で答える。グツグツと湯の沸く鍋に卵が落とされ、今まさにポーチドエッグが作られていた。
どれを取っても丁寧に手を尽くして作られているのがよく分かる。それだけに、偏りが気になってしかたない。
「とりあえず、水を飲んでもいいか?」
「冷蔵庫にミネラルウォーターがありますよ」
一人暮らしには過剰に見える両開きの冷蔵庫を開ける。
卵の10個パックがうず高く積み上げられていた。
両開きの扉をそっと閉じる。
「……セリナ。卵好きなのか」
「はいっ! 栄養満点で美味しくて、色々な料理にできるので」
天真爛漫な笑顔は、CMで見るよりも鮮やかだ。日焼け止めより卵の紹介をした方がいいのではないか、とタケルは現実逃避気味に考える。
「あっ、すみませんタケル様。私、あんまり料理をしなくて……。卵も朝に食べるだけなので」
「なるほど。昼と夜は外で食べてるんだな」
はっとして肩を縮めるセリナの言葉で、タケルもようやく納得がいく。
そもそも人気絶頂のアイドルがわざわざ手間暇かけて料理をする時間があるわけもない。ほとんどモノがないこの部屋が、彼女の多忙を雄弁に物語っている。ただそれでも朝の一食だけは、簡単に作ることができる卵料理で済ませているのだろう。
そう思えば、なんとも家庭的な女性ではないか。
「朝以外はちゃんと、オムライスとかオムレツとか天津飯とか食べていますよ」
「ビジュアルが同じすぎるだろ」
結局、セリナは卵が好物ということなのだろう。
たしかに栄養価は高いし、アレンジも効く。そんな食生活で、あのむっちりと柔らかく弾力のある魅力的な身体に育っているのだから、タケルが何か言うことでもない。
せっかく作ってくれた料理を無碍にする方が失礼だ。タケルは覚悟を決めて、目玉焼きへと手を伸ばした。
「今日は仕事はあるのか?」
卵の可能性に目を見張りながら、タケルは尋ねる。椅子がないため隣に立って食事を見守っていたセリナは目を細めて首を横に振った。これではどちらがマネージャーか分からないが、そもそもタケルは彼女についてほとんど何も知らないのだから仕方がない。
「今日はレナが一日オフにしてくれています。そのために一ヶ月前からスケジュールの調整を頑張ってくれました」
「すげえな……。一日休むだけでもそんなに大変なのか」
「一年先までは日が埋まってますので」
おそらく具体的に決まっているものだけでその数なのだろう。仮押さえも含めれば、何年先まで見据えているのかも分からない。タケルは改めて彼女の人気を認識し、そんなアイドルの手料理を(大幅な偏りがあるとはいえ)堪能している事実に驚く。
「それじゃあ今日は久々の休日ってわけだな」
「はい。それも、ご主人様と過ごせる世界で一番幸せなお休みです♡」
とろんと顔を惚けさせたセリナは、タケルの肩にすり寄る。触れ合うほどの距離で、彼女の甘やかな女の香りがタケルの鼻先をくすぐる。
「それじゃあセリナ――」
「はい♡ なんなりとご命令ください♡」
タケルが食卓のものを平らげ、箸を置く。それだけで、セリナは何か期待するような顔で、彼の足元に跪く。もし彼女の腰から尻尾が生えていたならば、ぶんぶんと千切れるほどに振っていたことだろう。
まだ会って24時間も経っていない男に対して、彼女は完全に屈服していた。
男もまたそれが当然と言うように彼女の肩を抱き寄せ、細く曲線を描く顎を太い指で強く掴む。半開きになった唇から、とろけるような熱が漏れる。
「色々買い出しに行くぞ。女を立たせて飯を食う趣味はない」
「えっ。……は、はい」
告げられた言葉に、アイドルはパチパチと瞬きする。一瞬、しかし明確に瞳に困惑の色を浮かべていた。だがすぐに彼女は笑顔に変わり、頷く。
ただ帰り眠るだけだったこの部屋、何も思い出などない空間に、ご主人様がやってきたのだ。これからずっと、彼と共に暮らせるのだ。その備えをすることに、喜ばぬ雌などいない。当然のようにセリナが金を出すことになっているが、双方共にそれを疑問にさえ思わない。主人と牝犬が暮らすのだから、当然のことなのだ。
「だがその前に」
「あんっ♡ た、タケル様……♡ おっぱい、掴んで――ああんっ♡」
着替えのため立ちあがろうとするセリナの、薄布一枚に包まれただけのたっぷりとした爆乳を、男は無造作に掴む。ぐにゅりと形が変わるほど強く指を食い込ませ、ぷっくりと布の上からも分かるほど浮き上がった乳輪を丹念に刺激する。
セリナはタケルの股の間に身を納め、股間に籠る蒸れた匂いに鼻先を埋める。たらんと揺れる乳房を強く揉みしだかれながら、呼吸荒く拍動を加速させる。
「まずは一発ヤるぞ。朝勃ちをおさめるのもお前の仕事だ」
「タケル様♡ 気が回らず申し訳ございません♡ セリナの口まんこで寝起きデカマラ目覚めさせて差し上げます♡」
舌を伸ばし、男の下着をずり下げる。跳ね上がった怒張は一晩休んだだけで昨夜よりも張り詰めているように見えた。セリナのねっとりとした唾液が塗り付けられ、窄まった口腔の粘膜で洗われる。シャワーすら浴びていない男の濃厚な匂いを直接鼻の奥まで浸しながら、牝犬は目を細めてストロークを開始する。
男は手慰めに彼女の胸の先端を揉み扱きながら、火照った身体の熱を一点に集め始めるのだった。