金属の冷たさが肌に食い込む感覚で意識を取り戻した
キリトは最初、自分がどこにいるのかさえ認識できなかった
暗く、湿った空気、石壁の感触
そして、手首と足首に巻き付く頑丈な革のベルト
「……くそっ」
身体を揺すってみるが、拘束具はびくともしなかった
両手は頭上高く固定され、足首も枷をはめられ壁に固定されている
装備は全て奪われ、全裸で昆虫標本のように張り付けられていた
「なんなんだ、これは……」
朦朧とする頭で必死に記憶を辿る
確か、フィールドでのレベル上げの最中に奇妙なプレイヤーに声をかけられた
「効率の良い狩り方を教えてあげる」と
あの仮面の男?いや女か? どちらか分からないが…
当然、警戒はしていた、だが情報に興味を惹かれてつい接近を許してしまった
そして、そこからの記憶がなかった
「何もされていないのに……一体何が……」
突然、遠くで扉の開く音がした
蝋燭の炎がかすかに揺れ、二つの影が部屋に踏み入ってくる
「よう目覚めたな、お姫様」
低く、粘つくような男の声
光が強くなり、キリトは目の前に立つ二人の姿をはっきりと見ることができた
ひとりは、栗色の艶やかな髪を持つ美しい少女
もうひとりは、ブヨブヨに太った体に脂ぎった顔のすだれハゲの醜悪な中年男性“あなた”だった
その下卑た笑みと男に寄り添うように静かにたたずむ少女から
何かとてつもなく嫌なものを感じた
「誰なんだこいつら……」
「おう、ようやったなアスナ。ええ仕事ぶりやで」
“あなた”が満足そうに言うと
アスナは嬉しそうに微笑んで彼の腕にしなだれかかった
「ふふ、ありがとうございます、団長。ちゃんと連れてきました。ご命令通りに」
突然、二人は深い口づけをして舌を絡ませだした
見慣れない淫靡な光景にキリトは息を呑んだ
「おい、何してるんだよ! ふざけるな! 俺を解放しろ! 今すぐに!」
叫ぶキリトを無視して、二人はしばらく接吻を続けていた
やがてアスナが唇を離すと、濡れた口元を舐めながら言った
「もう、うるさいなぁ。今団長とキスしてるのに」
その声音には明らかに不機嫌な色があった
「何言ってんだ、お前どうかしてるぞ! お前らは何者なんだ!?」
“あなた”はゆっくりとキリトに歩み寄ると
値踏みするようにじっくりと全身を見回した
その視線に不快感を覚え、キリトは身を捩らせた
「えーと、解放してほしかったんやな?ええで、解放したる、ほんまのお前をな」
「何言ってやがる! この変態野郎!」
アスナはクスクス笑いながら“あなた”の腕を掴んだ
「団長、まだ分かってないみたいですよこの子」
「ああ、任せたで。お前得意やろ、こういうの」
男は背を向けて部屋を出て行った
アスナはキリトの前に歩み寄る、その瞳には冷たい光が宿っていた
「団長から聞いたよ、あなた、本当は女の子なのに男の子のフリをしてるんだね」
キリトは困惑と怒りで眉を寄せた
「何を言ってるんだ?」
「隠す必要なんてないよ」
アスナは静かに言い放った
アスナの指先がキリトの胸の辺りをなぞる
「この中に眠ってる本当のあなたは女の子なの」
「俺は男だ!!」
キリトの叫びは地下室に響き渡ったが、アスナは平然と受け流していた
「ふーん、そうなんだ」
アスナは嘲るように言い、キリトの股間に視線を落とした
「これ、もしかしておちんちんのつもり?」
彼女の指がキリトの男性器を捉え、軽く摘んだ
「本当は女の子なのに、勘違いしてこんなもの付けちゃってるんだね」
アスナは挑発的に微笑んだ
「触るな!」
キリトが激しく身を捩らせるが、びくともしない
アスナの繊細な手が巧みな動きで刺激を加えた
“あなた”に長年仕込まれた熟練の動きだ
ゆるく上下に陰茎を刺激しながら、いたずらをするように亀頭にも触っていく
「くそっ……やめろ……」
キリトの言葉とは裏腹に、身体は正直だった
血液が集まり、あっという間に硬くなる
「もう固くなってきた」
アスナは楽しそうに囁いた
「違う!お前が触るから」
「いいよいいよ、我慢しなくて」
アスナはさらに速度を上げ
親指で先端を刺激しながら残りの指で根元を締め上げた
抗えない快楽が込み上げてくる
「あっ……くっ……!」
思わず声が漏れ、次の瞬間には熱い液体が迸っていた
「あー出た出た」
アスナは手を止めて、小さく溜息をついた
「でも……本当にこれ、精液なの?」
彼女は冷笑を浮かべながら、手に付いたそれを眺めた
「だってすごく少ないし、色も臭いも薄い。本当の男の人ならもっと濃くてたくさん出るよね」
「黙れ……!」
キリトの目に怒りと羞恥の涙が滲んだ
「あ、まだ反抗的だね。じゃあもう一回やってみようか」
再びアスナの指が動き始めた
射精直後の敏感な部分への容赦ない刺激
「待て!もうやめろ!」
キリトの懇願は無視された
アスナはリズミカルな手の動きを止めようとしない
「ほらほら、早く出して。我慢しなくていいよ」
娼婦顔負けの技巧にあっという間に追い詰められ、二度目の射精を行っていた
前より少量で、すぐに勢いが衰えていく
「やっぱり。どんどん量が少なくなってるじゃない」
アスナは不満そうに唇を尖らせた
「こんなので男の子だなんて無理があるよ」
「俺は……男だ……」
かすれた声で抵抗するが、身体は既に限界だった
その後もアスナは執拗にキリトを嬲り続けた
三度、四度と短いインターバルでの射精
五度目の時にはほとんど透明で、六度目には少し震えるだけで全く出なくなっていた
七度目には刺激に対してもほとんど反応しなくなり、八度目の時には完全に柔らかいままだった
「もうっ」
アスナは苛立ちを露わにして手を引っ込めた
「しょうがないなぁ…わたしのおまんこで手伝ってあげる」
キリトを壁から外し、ベッドのような拘束台に縛りつける
深呼吸を一つ置いて、キリトの上にまたがろうとした
「……あれ?」
顔をしかめ、陰茎に手を当てる
「入らない。小さいし柔らかいし」
焦れて力を込めようとしても、滑って入らない
「もうっ、しっかり勃たせなさいよ!」
苛立ちを募らせながらも、最終的には無理やり自分の中にねじ込んだ
初めてのセックスなのにキリトは痛み以外何も感じなかった
挿入後、アスナは腰を振り始めたが
「全然ダメ」
一分も経たないうちに動きを止めた
「本当に入ってるの?これ」
呆れたように立ち上がり、冷たい眼差しで見下ろした
「こんなので男の子のつもりだったの?」
肩をすくめると踵を返し、出口へ向かった
「団長には報告しておくから。あなたは女の子だってね」
扉を開ける直前、一度だけ振り返って言った
「次はもっと女の子らしくしておくことね」
その言葉と共に扉が閉まり、地下室にはまた静寂が訪れた
キリトは天井を見つめ、ただ茫然としていた
男としての自信もプライドも粉々に砕かれ
自分自身のアイデンティティにさえ傷が付いた
「なんなんだよあいつは……?クソっ!」