女神を自称するアークプリーストと酒の勢いでヤった 作:百万一回エタった猫
見た目は黒髪黒目の20代前半。顔はカズマが悪態を吐く程に整っている。
女好き。魔道具店の店主と良い感じらしい。紅魔族の女の子と二人で遠くのクエストに向かう事も何度かあるらしい。
好きな物は金・酒・女。アクセルの町の一角に醸造施設を持っている。
特技は鞭技、魔道具改造、悪魔の相手。
何故かベルディアが死ぬほど嫌い。エリス教徒もそんな好きじゃないし女神エリスがベルディアの次くらいに嫌い。
アクアを連れて再び俺が借りている宿に入る。
昨日の惨状が見る影もなく綺麗さっぱり整えられた部屋。アクアをお姫様抱っこしながら入った直後、アクアは俺の首へ両腕を回して唇を貪るように奪っていった。
「んっ、ちゅっ、ちゅぷっ、くちゅ……♥」
舌同士を絡め合い、食むように互いの口内を味わう。
舌の上に残ったアルコールとドラゴン肉の油、そして互いに貪り合った昨夜の思い出を飴玉のように舐め溶かし続ける。
「ん……ふっ……♥ぷぁ、はぁっ♥」
酸欠になり、本能で呼吸を求めると同時に絡み合っていた舌が離れる。舌同士を繋ぐねっとりとした透明な橋が伸び、差し込む月明かりに浮かぶアクアの青い瞳が情欲に濡れていた。
「ふふっ……♥もう我慢できない〜って顔してる♥」
アクアは粘り気を感じるような淫蕩とした笑みを浮かべる。
俺はアクアと一緒に汗を流そうと風呂場へ身体を向けると、アクアは小さい声でぽしょぽしょと
「き、今日はこのままでしたいなー、なーんて……」
頬を染めながら唇を尖らし、両手の指先をちょんちょんとつつき合わせる。あざとさの化身か?
俺は再びアクアと唇を合わせながら、ベッドへ身体を運ぶ。
アクアをベッドの上に下ろし、服を着たまま俺はアクアの上に覆いかぶさる。
「本当にこのままで良いのか?」
「うん……いつもの、いつも通りのダイチとしたいの……♥」
俺はアクアの腕を口元へ持ち上げ、ちゅっ、とキスマークをつける。
「服で隠せない所に、いっぱい痕残すかもよ?」
「ちょ、ちょっとは遠慮してよね……」
「そりゃ無理な相談ですねー」
「ふひゃぁっ!?♥」
俺はアクアの首筋に顔を近づけ、優しく息を吹きかけると可愛い喘ぎ声が部屋に響く。そのまま首筋にキスマークをつけるように吸い付くと、気の抜けるような声とともにアクアの身体がピクピクと反応する。
「ふにゅぅッ♥はぁっ、ひにゃぁぁぁっ♥♥♥」
アクアの白く艷やかな肌にちゅっ、ちゅっ、とキスマークを一つずつ刻み、その度に可愛い喘ぎ声がアクアの細い喉を震わせる。
互いの服に染み付いたアルコールと焼いた肉の匂いに混ざる、花の蜜にも似た欲情している女性特有の甘い匂いと汗の匂いが鼻を通る。
「ふーっ……ふーっ、に、匂い嗅いじゃだめぇ……」
アクアの弱々しい抵抗を押しのけ、ちゅっ、ちゅっ、とキスマークを増やしながら衣服をずらして服の内側に手を滑らせていく。
「んっ♥んんん〜ッ♥だっ、ダメっ!選手交代ッ!」
「ソレを言うなら攻守交代では?」
「いいのっ!」
そう言ってアクアは俺に抱きつき、ベッドの上でくるりと回転してオレの上にのしかかる。
「昨日はず〜っと良いようにやられっぱなしだったんだから、今日は私が攻める番よっ!」
「あーれー」
アクアは自分がやられたように俺の首元に顔を近づけて、はむっと言いながら首筋に吸い付く。
ちゅっ、ちゅっ、と真似をするようにキスマークを残そうと頑張るアクアだが、肺活量のステータスが足りてないのか吸引力が弱くて痕が残りそうにもない。
それでも諦めずにちゅうちゅう吸い続けるアクアだが、息が保たなくなってきたのか鼻で呼吸をしながら首元に唇を押し当てるように動きが変わってきた。
「ちゅ、んっ、んすっ、フスッ……んっ♥すぅ……♥ふにゃ……♥んすぅ……♥」
ついには抱きつくように両腕を背中に回し、首元に顔をうずめて匂いをスンスン嗅ぐのに夢中になってしまっていた。
「そんなに俺の匂いが好きか?」
「好きぃ……♥」
ふにゃふにゃに蕩けた表情を浮かべたまま、瞳にはもっと深く交わりたいという願望が見えた。
アクアの無言の
「あっ……♥」
アクアの秘裂は自身の短いスカートだけでなく、下に敷いている俺の腰まで熱く濡らしていた。
触れて確認するまでもなく準備万端。お互いに服を着たまま、下から持ち上げるようにアクアの中へ挿入していく。
「ふぁぁっ……♥♥♥あっ……くぅッ♥♥♥」
昨日のような魂まで融けて混ざり合うような激しい快楽ではないが、まるでソレが当然であるかのように肉棒と膣はピッタリとはまっていた。
「くひゅぅぅっ……♥♥♥ふすっ♥♥♥ふにゃぁぁっ♥♥♥」
アクアは嗅覚と触覚で俺を感じながら、情欲に濡れた瞳を快楽に溶かして俺の目を見つめる。
俺もアクアの青い瞳を見つめ返しながら、最上級のワインを堪能するかのようにアクアの腟内をイチモツでゆっくり擦る。
ミリ単位で剛直を動かすたびにアクアの身体がビクビクと震え、抱きつく力が強くなる。
「あッ……♥♥♥あぉぉッ……♥♥♥」
ゆっくりゆっくりと剛直をアクアの膣から引き抜くように動かすと、膣内が離すまいと全体で強く締め付けてくる。
カリ首がアクアの膣壁をひっかけるように抜けていき、アクアの背筋が連動するように反っていく。
「ほぉぉッ♥♥♥おッ♥♥♥おひゅぅぅっ♥♥♥」
ゆっくり動かしているだけなのにもかかわらず、アクアの全身がガクガクと震えて絶頂を伝えてくる。
既に青い瞳は小刻みに揺れ、口からは艶声と共によだれが漏れ出てきて、両手は力いっぱいに俺の背中にしがみ付いてくる。
「ひゅっ♥♥♥ふひッ♥♥♥んしゅぅぅッ♥♥♥」
快楽によってニチャリと歪んだ笑顔のまま、アクアは鼻を首元に押し当てて匂いを嗅ぐ。
俺はアクアの膣からイチモツが抜けるギリギリまで腰を引いていき……最後に一気に一番奥へ腰を叩きつけた。
「お”お”お”~~ッ♥♥♥♥♥♥♥♥♥」
どびゅるるるるっ!!!びゅぶぶぶぶびゅるるっ!!!
アクアが連続絶頂していた間、俺も快楽の限界を堪えていた。玉も竿も精子で爆発しそうな所を極限まで我慢し、アクアの一番奥に向けて全て解き放つ。
ぶびゅるるるるるっ!!!
溜めに溜めた特濃精液が未だかつてない程の勢いでもってイチモツを通り、アクアの子宮を満たしていった。
アクアは舌を突き出しながら背筋を最大限反らして、全身を震わせた。
たっぷり10秒程をかけた長い射精をアクアの腰を押さえ付けるように一番奥へ全て出し切り、イチモツを引き抜いた。……すると同時、アクアとの結合部から勢いよく精液と愛液の混合物が噴き出し、ベッドだけでなく俺達の服を更に汚していった。
「ふーっ♥♥♥ふーっ♥♥♥」
荒い息を吐きながらアクアは身体を動かし、精液と愛液でデロデロになった俺のイチモツに顔を近づける。
「すぅぅぅッ♥♥♥すっごい匂いなんですけどぉ~?♥♥♥」
頬を真っ赤に染めながらニタニタと笑うアクアの口にイチモツを当てる。
「ほんっとしょうがないわねー♥♥♥んれぇ……ひゅりふぃへーしょん……♥♥♥」
アクアは両手でイチモツを挟むように支えながら、舌を伸ばしてイチモツを舐めて綺麗にしていった。
「んっ♥んむっ♥んちゅるっ♥れろっ♥硬くて大きくて大変なんですけどぉ?♥れろれろ…♥♥♥」
先っぽを咥えたり、舌先でカリ首の溝を擦ったり、舌全体を使って裏筋を舐めたり、体液に塗れたイチモツを口だけで掃除していた。
俺はそれを見ながら、アクアの胸を服越しに揉みしだく。
「んふぅーッ♥♥♥んむふぅーッ♥♥♥なぁに~?♥♥♥おっぱい気になるのかしら?♥♥♥」
そう言うや否や、アクアは服の前を開いてその胸をさらけ出す。
「ふっふーん♥パッドで盛ってるエリスなんかとは違ってちゃんと本物なんだから♥♥♥しっかり触って確かめてみても良いわよ?♥♥♥」
口元をよだれと精液愛液塗れのままドヤ顔で胸を寄せるアクア。触ってほしそうなのでしっかりと両手を使って触る。
すべすべとした手触りで、手に吸い付くような柔らかさとハリが両立しているおっぱいだ。先っぽについている小さな桜色の乳首がツンと僅かに主張していた。
アクアの胸を掌で揉みながら、指先でコリコリと乳首をいじる。柔らかくて、硬い感触を楽しんでいると、ニマニマと笑うアクアの口の端からよだれが更に出てきた。
「んひゅっ♥♥♥ひゅぅんッ♥♥♥えひひひ♥♥♥私のおっぱい気に入ってくれたかしら?♥♥♥こんなことしてあげるなんてダイチにだけなんだからね♥♥♥」
そう言ってアクアは俺のイチモツを胸で挟み、亀頭に舌を這わせる。
「んっ……熱っ♥♥♥きもちいい?ちゅっちゅっ……♥♥♥」
胸で奉仕しながら、鈴口に舌を這わせて上目遣いで俺の目を見るアクア。
「れぇ……ふふっ♥♥♥ぴくぴくしてる……ココがダイチの弱点ね……ちゅぷっ♥♥♥」
アクアは器用に胸でイチモツを上下に擦りながら、舌で亀頭の筋を舐める。
よだれをたらっと垂らしながら行われる奉仕に、俺はあっという間に限界を迎えた。
びゅるるるるっ!!!どびゅるるるっ!!!
「ふわッ!?熱ッ♥♥♥あっ、あっ!?ちょっとっ!?♥♥♥」
迸る精液がアクアの頭を直撃し、飛び散った精液がその顔と胸、そして衣服を汚していく。
ビュルビュルと射精するイチモツを咥え、残りの精液をアクアは吸い出していった。
「んっ♥♥♥じゅるっ♥♥♥じゅずずっ♥♥♥しゅごい味っ♥♥♥んくっ♥♥♥じゅるるっ♥♥♥」
キンタマの奥まで残っている精液を、アクアは両手を使ってフニフニとマッサージをしながら舌で竿を搾るように飲み込んでいく。
「んっ♥♥♥んぷっ♥♥♥んくっ♥♥♥ごくっ♥♥♥じゅるるっ♥♥♥じゅぞぞ♥♥♥」
出し切ったにもかかわらず、そのまま喉奥で搾精を続けるアクア。
瞳にはハートマークが浮かび、逃がさないと両腕が俺の腰に回る。
「じゅぼぼっ♥♥♥ずぞぞっ♥♥♥ぐぷっ♥♥♥ぐぽっ♥♥♥」
口内全てでイチモツを刺激し、舌が裏筋に伸びてグリグリと愛撫される。さながらラミアに丸呑みされるかのような非現実的な光景に俺の剛直は再度臨戦態勢になる。
「んふーッ♥♥♥じゅぽっじゅぽっ♥♥♥じゅぞぞっ♥♥♥ぐぽっ♥♥♥」
喉奥深くまでイチモツを飲み込み、そして引き抜かれる。その暴力的なサイクルは先程大量射精したにもかかわらず即座に次弾の装填を強要してくる。
そして更にアクアは俺の腰に回した手を俺の衣服の中へ侵入させ、しなやかな指が俺の尻の穴に侵入してきた。
思わず腰が引けて全身が跳ねると、その隙に一気に深くまで指が入りこんできて前立腺に指が届く。
「んっ……ぷぁッ♥♥♥はぁっ♥♥♥はぁっ♥♥♥さっき散々イかされたお返ししてあげるわっ♥♥♥」
アクアの指が前立腺を押す。同時に堪えようのない射精感が俺の脳天を襲い、イチモツから精液がビュルッと勢いよく噴き出す。
噴き出した精液を全て口で受け止めたアクアは、何度もグリグリと前立腺を刺激し続けて精液を強引に搾りだしていく。
「えぁ~♥♥♥ごくっ♥♥♥えひひっ♥♥♥ダイチの精液美味しいっ♥♥♥ほら、もっといっぱい射精して?【ヒール】っ♥【ヒール】っ♥♥♥」
強引に搾りだされた精液が光と共にキンタマの中に補充されていく。そして即座に搾られた精液がアクアの顔を汚し、再び光と共にキンタマの中に精液が充填された。
大量に搾られた精液がアクアの腹にどぶどぶと注がれ、その細い腹を内側から押し上げる。口から飛び出た精液がアクアの顔と髪をドロドロに汚し、更に零れた分がアクアの服を汚していく。
ドラゴンの肉と最高級のシュワシュワで腹を満たした時よりも更に大きくなったお腹を抱え、髪の先から足に至るまで汚されてない場所がない程にドロドロの精液を浴びたアクアはようやく俺を解放した。
「ふーっ♥♥♥むふっー♥♥♥これでどっちがご主人様か理解した?♥♥♥貴方は今後ずぅ~っと私の奴隷なんだからっ♥♥♥」
ニヤニヤと全身を汚す精液を掬って舐めるアクア。
俺は【代償強化】を使い、アクアをうつ伏せでベッドに押し付けるように組み伏せる。
「ちょっ、ちょっと!?いきなりなに……ひゃあんッ!?♥♥♥」
アクアの尻を掴み広げ、その窄まった尻穴へ剛直を押し当てる。
「ま、待って待って!!
俺はアクアの制止を振り払い、アクアの尻穴に剛直をぶち込んだ。
「お”ッッッ♥♥♥♥♥♥♥♥♥」
挿入した直後、アクアの股から勢いよく透明な液体がブシャァッと噴き出る。
「お”ッッッ♥♥♥♥♥♥♥♥♥お”ぉ”ッッッ!?♥♥♥♥♥♥♥♥♥お”お”お”ぉ”ッッッ!??♥♥♥♥♥♥♥♥♥」
どちゅっ♥どちゅっ♥と激しく腰を叩きつけると同時、アクアの股から一突き毎に透明な液体が噴射される。
俺はアクアの腕を持ち上げ、後ろから激しく突き続ける後背位の姿勢をとる。
全身に塗れた精液と汗をまき散らし、舌を出して目を白黒させるアクアの尻内を徹底的に犯す。
身体を後ろから引っ張った反動でアクアの背中は強く仰け反り、その恵体を震わせる。
パンパンとアクアの美尻に腰を叩きつけ、その一番奥へ【代償強化】によって強化した特濃精液を叩き込んだ。
どびゅるるるるっ!!!どびゅどびゅびゅるるるっ!!!
「―――ッッッ♥♥♥♥♥♥♥♥♥」
もはや声にならないアクメ声を上げながら舌を空へ突き出して絶頂したアクア。全身をガクガクと震わせながら匂い立つ液体を噴射し、既に酷い事になっていたベッドに追い打ちをかけた。
気をヤったアクアに気付けするように再度腰を叩きつける。
「―――お”ッ!??♥♥♥♥♥♥♥♥♥」
そうして更に激しく腰を叩きつけ、ケダモノのような声を上げるアクアの尻穴を徹底的に犯し続ける。
【代償強化】によって更に強化したスタミナと精力によってタガの外れた獣となった俺は、そのまま何度も何度もアクアの尻穴に精液を吐き出し続けた。
空が白み、完全に空っぽになるまでアクアを犯しつくしたダイチは既に意識を夢の世界へと飛ばしていた。
ダイチによって意識を何度も彼方へ吹っ飛ばされたアクアは、穴という穴を犯されて全身が自身とダイチの体液によって酷い事になっていた。
「【ピュリフィケーション】」
アクアの唱えた清浄魔法によってベッドの惨状、互いに互いの体液で汚れた身体、そして尿と性臭が混じって酷い匂いになっていた部屋をあっという間に綺麗にした。
スヤスヤと眠るダイチに這うように寄り添い、アクアはその頬にキスをする。
「【セイクリッド・ハイネス・セイントトランジション】」
アクアは秘密の魔法を唱える。
その効力がしっかりと発揮した事を確認したら満足そうな表情を浮かべ、スヤスヤと眠るダイチの腕の中へ収まるように身を寄せて眠りに着いた。
◆ ◆ ◆
―――
―――――
―――――――
「お・ま・え・は~~!!!!毎度毎度莫大な借金をこさえてきやがって!!!!」
「なんでよ~!!?今回私何にも悪くないでしょ!!???」
「お前が余計な事しなけりゃこんな被害なんて無かったんだよ馬鹿!お前が!!!余計な!!!事をしなけりゃな!!!!?」
「酷いわ!?私だって良かれと思ってやった事なのよ!?何でいつもカズマさんは私を虐めるの!??私は女神なのよ!???」
「女神だって言うんならもっと女神らしい事しやがれ!この貧乏神!疫病神!借金増やす事にかけたら右に出るものなしのウスラトンカチ馬鹿女!!!!」
「~~~~ッッッ!!!!!???うびぁぁぁぁぁ~~!!!かじゅまさんが言っちゃいけない事言ったぁぁぁぁ~~~!!!!ダイチぃ~~~!!!かじゅまがいじめる~~~!!!」
「おおよすよす」
「ダイチさん!アンタもアンタだ!こんな借金増やすクソビッチに甘い顔ばっかしやがって!!あーまったくうらやましいことこの上ないぜ!オレもダイチさんの持ってる四次元ポケットがありゃぁなー!!!」
「そんなに欲しいのか?」
「ああ欲しいね!!それさえあれば荷運びの仕事で億万長者だって夢じゃないだろ!!その駄女神と交換出来るんならしてもらいたいくらいだ!!!」
「良いぞ」
「―――はっ!?」
そう言ってダイチさんはテーブルの上に四次元ポケットを投げ置く。
「アクア様、カズマ君もこう言ってるし今後は俺と一緒に冒険しようじゃありませんか。勇者ってガラじゃないですが、アクア様の為なら魔王だって斃してみせましょう」
「ぐずっ……なんて頼もしいのかしら!!あんなヒキニートなんかよりもダイチの方が良いに決まってるじゃない!!」
「えっ」
「じゃあそういう訳だからカズマ君。俺は王都でレベル上げ兼魔王軍処理に行ってくるからコレでお別れだ」
「ふん!アンタみたいなヒキニートなんかに期待するんじゃなかったわ!!ベー!!!」
「えっ」
「この男、まさかちょっと貴重な魔道具を手に入れる為に仲間を売りましたよ!?」
「最低だなカズマ。見損なったぞ」
「えっ」
「このままでは私たちも売られかねません。何より仲間を売るクズに付き合ってられません」
「私もだ。一時でもお前のような外道の仲間だったとは虫唾が走る」
「えちょ」
「さようならですカズマ。もう二度と会うことは無いでしょう」
「もう私たちの前に現れるなよ。カズマ」
「ま、待っ―――
―――――――
―――――
―――
「待ってくれええええ!!!!!」
身体を起こすと同時に、自分の大声で目を覚ます。
外では小鳥の鳴き声がチチチチと聞こえてきて、僅かに開いたカーテンから光が差し込む。
「ん~……カズマ~……うるさいですよ~……」
「カズマぁ~……そのムチで私をどうする気だぁ~……ふひっ」
オレの横で眠る二人。僅かに残る酒の匂いと服に染み付いた焼いた肉の匂いに、昨日意識が無くなるまでの記憶が蘇る。そして、何故自分の家で目を覚ましたのかが分からない事に気が付いた。
きょろきょろと周囲を見渡してみても、仲間の二人以外目立つものは無い。誰がここまで連れてきたのか。
頭を悩ましながらカーテンを開く。外は既に日が昇って暫くの時間が経っていた。
「ダイチさんが連れてきてくれたのか……?」
自分で言ってて首を傾げる。あの人はまあ親切ではあるのだが、その親切は下心あっての物と言うか、めぐみんとダクネスを家まで届けるだろうがオレも届けるだろうかという事が引っかかる。
そんな事を思いながら、ふと振り返る。ベッドの上には寝相で衣服が乱れ、あられも無い格好をしている二人の女の子。
片や下着を丸出しにして脚を開いた姿勢のままよだれを垂らす紅魔族のロリっ子。片やとんでもない恵体を押し上げ、衣服をずらして下乳まで見せびらかすドM貴族。
思わずゴクリと唾を飲み込んでしまった。
「……そう、これは乱れた衣服を整えるだけだから」
オレは誰に言い訳しているのか、虚しく独り言が部屋に溶けていく。そう、オレは二人の衣服を整える為に手を伸ばす。二人の衣服を整える為……。
「んん~……?」
パチッと紅い眼が開く。
その紅い眼には、鼻息を荒くしていやらしい顔をして自身に手を伸ばす男が映っていた。
「―――いぎゃああああ!????」
めぐみんの絶叫が屋敷に響き、同時に振り上げられた脚がオレの顎を蹴り飛ばした。
◆
あの後自分の家から蹴り出されたオレは、ふらふらと何となくギルドに併設されている食堂の席に座っていた。
そこで朝食を食べつつ、今朝見た夢を思い返す。
まるでサキュバスのサービスで見た時の夢のような、ハッキリと記憶に残る夢だった。
俯くように黙々と朝食を食べていると、オレの前に誰かが座る気配がした。
「何そんな今にも死にそうな顔してんだカズマ君」
「……ダイチさんか」
俺は俯いたまま朝食を食べ続ける。ソーセージに目玉焼き、刻まれた葉野菜にドレッシングをかけたシンプルな物であった。
ダイチさんはウエイトレスに朝食セットを頼み、更に肉とシュワシュワを追加で注文していた。
「朝から酒かよ……」
「冒険者なんだ。今日働くも、働かずに朝から酒を飲んで管を巻くのも自由ってもんだろ」
「ほんとそういう所どうかと思うぜ」
オレはフォークでソーセージをつつく。
「……なあ、ダイチさん」
「んぁ?どうした今にも首括って死にそうなカズマ君。死ぬんだったら良い安楽少女紹介してやろうか?」
「余計なお世話だ。そうじゃなくて……あー……例えばな?例えばの話だぞ?例えばオレが、アクアとダイチさんの四次元ポケットを交換してくれーって言ったとしたら、交換するか?」
オレの言葉を聞いたダイチさんが深いため息を吐いた気配がした。
「あ、いや、例えばだから!例えばの話だからな!?」
「……あのなあカズマ君。君は何か大きな勘違いをしている」
そう言ってダイチさんはコキコキと首を鳴らす。ダイチさんが本気を出す時、あるいは滅茶苦茶不機嫌な時に行う癖だ。……そんな癖を把握出来る程、オレ達はもう出会ってかなりの時間が経っていた。
「たとえ話でも何でも結構だが、カズマ君。アクア様がこの世界に来たのは何でか覚えているか?」
「……そりゃあ、覚えてるさ。覚えてるに決まってるだろ」
オレが日本で死んでこの世界に転生する時、転生特典としてアクアを選んだから。忘れる訳が無い。
「カズマ君が死んだ理由で大いに笑われた、まあムカつくと言うのも分かるよ。命を張って人を助けた、だがその行動は全て無駄だった。やるせない気持ちになるのも分かる。どうしようもない感情から、むしゃくしゃして目の前の物に当たる気持ちも大いに理解出来る」
ああ、そうだ。オレはあの時咄嗟に身体が動いて、そして死んだ。トラックに轢かれたと思ったらトラクターで、しかも轢かれたと勘違いしてショック死した。我が事ながらなかなかに酷いな?
だがそれを死んだ張本人目の前にして爆笑しやがったアクアに仕返しするのは正当だろう。そう思った。
「だが、どんな理由があれアクア様を天界からこの世界に引きずり落としたのは、他でもないカズマ君だろう」
「いや、引きずり落としたって……」
「カズマ君、君は引きこもりだったのだろう?ならわかる筈だ。自分の部屋から……自分の領域から無理矢理引きずり出される苦痛は」
「……!」
「自分の選択とは無関係な所で決まった事によって、自分の領域を追い出される。そんな事を考えただけでも恐ろしい、と。そう思ったことは無いか」
「……」
そうだ。引きこもり時代、ネットで無理矢理部屋から引きずり出される引きこもりやニートの体験談にいつか自分もこうなるのではないかと恐れた事も確かにあった。
「平和に暮らしていたある日突然『神の間違い』で死に、異世界に飛ばされる。そんな理不尽に怒りを覚えた事は無いか」
ある。自分がもしそんな事になったら、その神様の顔面を殴ってやりたいと思った事だってある。
「今、アクア様は大いに笑って、怒って、泣いて、それでもこの世界を楽しんでいる。退屈な神の世界からこの世界に引っ張ってきたカズマ君に感謝する気持ちも、まあ僅かだかあるだろう。だが、アクア様は『神様』なんだ。この世界の……人間の世界の生き物ではない。今は人の道理を楽しんでいるが、いつか必ず人の道理に
ああ、そうか。言われるまで気付かなかったが、アクアは神様。オレ達人間とは本来住む世界が違う。常識だって違う。何もかも違う世界に、アクアはひとりぼっちで居るんだ。
「知らなかった、気付かなかった。そんな言い訳はアクア様を救いはしない。捨てられた犬猫を拾ってくるのとは違うんだ、カズマ君。君がこの世界にアクア様を引きずり落とした以上、君はアクア様を天上に還す
ダイチさんの声が、まるで物理的な重さをもって俺の両肩にかかる。
オレがあの日、日本での暮らしを取り上げられた時。アクアもまた、神の世界での暮らしを取り上げられたのだった。
「『四次元ポケットとアクアを交換』だと?もし本気で言ってみたまえよカズマ君。俺は君を軽蔑し、君をいっぱしの冒険者に育てた責任を取って君を殺す。そして君の代わりに、俺がアクア様を天上に還す。この身全てを捧げても。それが育てる者の
「……悪い。変な事言ったな」
ダイチさんは再び重いため息を吐き、ウエイトレスが青い顔しながら持ってきたシュワシュワを煽るように飲む。
「全くだー。俺はこんな説教の五月蠅いオッサンみたいになるつもりはなかったってのによー」
努めてこの場の空気を軽くするような物言いをするダイチさんに、オレは苦笑交じり言う。
「悪かったって、反省してるよ本当に。お詫びと言っちゃあアレだけど、このサービスチケットを受け取ってくれ」
オレは懐からサキュバスの店のサービスチケットを取り出し、ダイチさんに渡す為に顔をあげる。
「おっ、サンキュー。女の子は現実で抱くに限るが、夢で見るのも悪くないもんだからなー」
すると俺の目に映るのは、まるでアクアみたいな鮮やかな青の髪をもち、アクアみたいな鮮やかな青の瞳の色をした、整った顔の男が居た。
「……いやお前誰だよ!!!???」
「ええ!!??いやいくら何でもふざけんな!?」
「うるせー!?ダイチさんがそんなアクアみたいな髪色してるかー!!?」
オレがそう言うと、ダイチさんは
「……なんじゃこりゃーー!!!?」
そしてよくよく目を凝らしてみると、ダイチさんの頭にうっすらと光る輪っかが浮いているのが見えた。
「ど、どうなってんだコレ!?俺の髪がアクアみたいな色になってる!?ってかよく見たら俺の眼も変わってるじゃねえか!!!?」
「いや知るか!?ドラゴンか!?ドラゴンの肉食ったからそんな色なってんのか!??」
「つかなんだこの頭の上のコレ!?死んだ!??俺死んだの!???死んでこの世のモンじゃなくなったの!!??」
ギルドの一角で騒いでいると、ギルドの入り口がバンと音を立てて開き、満面の笑みを浮かべたアクアが入ってきた。
「ここに居たのねダイチ!あら、カズマさんじゃない。何よ今にも死にそうな顔して。良い安楽少女紹介してあげましょうか?」
「何でお前から安楽少女を紹介してもらわにゃならんのだ!!そうじゃなくて、ダイチさんの頭がアクアみてーになってんだよ!なんか知らねえか!?」
「カズマ君それギリ悪口の類だからなー?」
「勿論知ってるわよ!なんてったってダイチは、我がアクシズ教唯一の『
「聖……人……?」
オレとダイチさんが揃ってぽかんと大口を開けて思考停止していると、アクアは満面の笑みを浮かべたままダイチさんに抱きつく。
「えへへ♥だってダイチは私のお婿さんよ?人間が女神に相応しくなるなら、聖人になってもらうくらいじゃなきゃ困るわ!!」
「お婿さん!?いや、だってお前とダイチさんは……―――」
そこでオレの脳内に今日から一昨日にかけての出来事が蘇る。遅くまで一緒に飲む駄女神と女好き。昼過ぎに一緒にギルドに来る二人。そして朝、家に居なかった二人。
「ま、まさか……」
オレは思わずダイチさんの顔を見る。ああ、あの顔。あれはまるで、手を出した子が妊娠検査薬と婚姻届けを一緒に実家に持って来たみたいなヤリチン野郎の顔―――!!!
「おめでとう」
「カズマ君!?」
「あら、カズマさんにしては殊勝な心掛けじゃない!」
オレはこれ以上ない程の笑顔でアクアとダイチさんの二人を祝福し、拍手を送った。
すると騒ぎを聞きつけた冒険者の皆やギルドの職員が似たような顔をして、オレと同じように拍手を送った。
「おめでとう」
「おめでとう」
「いやーまさかあのダイチさんがパーティメンバーにも手を出すとはなー」
「お似合いじゃねえか、おめでとう」
「みんなありがとう!!私とっても幸せよ!!!」
アクアは幸せの絶頂とでも言わんばかりの笑顔でダイチさんに抱きつく。ダイチさんは髪の色みたいな真っ青な顔色で震えていた。
自分の行動には必ず責任が伴う。自身の行いに報いなければならないと言ったダイチさんは、身をもってその事を証明したのだ。
「な、何の騒ぎなのだこれは!?」
「カズマカズマ、どういう状況ですか?」
遅れて飛び込んできたダクネスとめぐみんがオレに事情の説明を求める。
「見たまんまだ、アクアとダイチさんがくっついたのさ。お前たちも祝福してやってくれ」
「そ、そうですか……まあ、お似合いの二人ではあるのですが……あれ、ダイチさんの髪の色変わってません?」
「うむ、やはりと言うべきかあの二人は付き合う事になったのだな。おめでとう」
めぐみんは戸惑いながら、ダクネスは頷きながら拍手を送った。
オレはアクアがダイチさんの耳元に何かを囁くのを見送りながら、さらに強く拍手を送った。
「年貢の納め時……か」
俺はギルドの中で拍手に包まれながら、さながら足元が崩れていくかのような感覚に陥った。
いや、別に悪い事では無いのだ。絶世の美女と言っても差し支えないアクアが嫁になる。男としてはこれ以上ない幸せの一つだろうよ。
だけどもうちょっと遊びたかったと言うか―――
「ねえダイチ?」
「な、何でしょうかアクア様」
「私ね、これ以上ないくらいとっても幸せよ?この幸せを誰かにも分けてあげたいくらい幸せだわ」
「そ、それはそれは」
アクアは見惚れてしまうような美しい笑顔で俺に笑いかける。
だと言うのに、まるで背中に冬将軍が立っているかのような冷たい圧力を感じるのは何故だろうか。
「
アクアの顔が僅かに歪む。
「
少し遠くから見れば、それはそれは美しい笑みなのだろう。まさに幸せの絶頂と言っても過言では無い美しい笑みであった。
だが、俺が『聖人』に成ったからか?その笑みは、まるで般若のように恐ろしかった。
「
いつの間にかアクアの手には、先程カズマ君から貰ったサキュバスの店のサービスチケットが握られていた。
そしてソレがグッと握られ、何故か消し炭になった。
「お前ら!ドラゴン売った金が全部入ったら盛大な結婚式だ!!」
カズマ君の声にギルド内が更に沸き立つ。
「もーカズマさんったらホント騒ぐの好きなんだから!」
「うるせぇ!パーティメンバーの幸せくらい盛大に祝わせろ!!」
「ほんとしょーがないわねー!!!」
ギルドが笑いに包まれる。
誰しもが笑顔。実に平和な世界だ。
だから俺も、泣きながら笑った。
終わり。
返信してないですが感想は読んでます。アクア様はえっちってハッキリわかんだね。
こんなエアプ同然作者の二次創作ですが、過大な評価をいただきまして誠にありがとうございます。寝る前の妄想が評価されるのはとてもうれしいですね。
ご愛読誠にありがとうございました。
是非とも感想とここすき連打をお願い致します。失踪癖のついた作者の糧になります。
気分が乗ったらウィズとゆんゆん書くので感想と高評価いっぱい下さい。