※この作品はR-18です。

知ってるやる夫スレの世界に転生したので、自分の幸せのためにやり込んで生き抜く。   作:原作のことが大大大大大好きなファン

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プロローグ:魂の死と、強欲の目覚め

視界が歪む。肌を這う熱い吐息と、逃げ場のない重圧。 この世界の「母親」という存在は、本来なら僕を守るべき盾であるはずだった。だが、男女の比率が狂い、男性が「供給源」として渇望されるこの歪んだ世界では、その愛は容易に狂気へと変質する。

美貌の母親による、狂ったような蹂躙。 その過剰な負荷に、脆弱だった「中学生の僕」の精神は耐えきれず、パリンと音を立てて砕け散った。

 

(――ああ、そうか。ここは、あのアホみたいに過保護で殺伐とした『やる夫スレ』の世界か)

 

意識の底から、濁流のように前世の記憶が溢れ出した。 現代日本の倫理観、そしてこの物語の結末を知る「メタ的な知識」。それらが混ざり合い、真っ白に燃え尽きた元の人格に成り代わって、「俺」違うな、この一人称は前世のものだから、これからは元の人格の一人称を使っていこう。そう、この新しい「僕」が主導権を握る。

 

ショックで死んだ「僕(元の人格)」には悪いけど、ここからは僕が楽しくやらせてもらうよ。 僕は人並み以上の幸福を得ていい「規格外」なんだから。

そんなことを考えている間に事後となる。元の人格の感じていた気持ち悪さも、今の僕になってからは、肉体的な気持ちよさが勝っている。さて、客観的には地獄の淵のような状況だが、どうしようか。

 

行為が終わり、部屋に静寂が訪れる。 目の前で呆然としているのは、満足感と、犯してしまった罪への恐怖で顔を強まらせている絶世の美女――僕の母親だ。

この世界では、男性に対する暴行事件は連日ニュースになるほどの社会問題であり、男子生徒を守るための厳格な法律と監視体制が整えられている。もし僕が今ここで声を上げ、当局に通報すれば、彼女の社会的地位は一瞬で崩壊し、刑務所行きは免れないだろう。

 

だが、そんな「正義」に興味はない。 僕が欲しいのは、自分自身の絶対的な安全と、溢れんばかりの利益だ。

 

「……ねえ、お母さん」

 

僕はあえて、震える声で、だが冷徹な光を宿した昏い瞳で彼女を見つめた。いつもは毅然としていた母親がビクッと肩を揺らす。彼女は今、僕という「希少資源」を傷つけ、奪ったという強烈な罪悪感の崖っぷちに立っている。

 

ここからどうやって、自分の安全と利益を確保するか。 答えは簡単だ。「罪」という名の鎖で、この美女を縛り上げる。

 

通報すれば彼女は終わるが、僕もまた「被害者」として公的機関の管理下に置かれ、不自由な生活を強いられることになるかもしれない。それよりも、この「弱み」を握り続け、彼女を僕の私的な「最高位の護衛兼、資金源」に改造する方が合理的だ。

そのためには依存の植え付けが必要か。

 

「許してあげる。だから、これからは誰よりも僕のためだけに生きてね」

 

恐怖に震える彼女に、僕は「慈悲」という名の毒を与える。自分を許してくれた唯一の存在として、彼女は僕に対して異常なまでの忠誠と依存を示すようになるだろう。彼女を駆り立てた欲望とこの世界観がそう示唆している。

 

「誓ってごらん。これからは僕のためだけに生きるって」

 

彼女の瞳に映る僕は、壊れたように笑っていた。綺麗だ。彼女も、そして今世の僕自身も。そんなことを考えている間に、彼女は誓いを口にしていた。

それはきっと彼女にとって人生で一番の重い言葉だったのだろうけど、それがまるで、ちっぽけな言葉の羅列に聞こえて、僕はまた笑った。何がおかしかったのだろうね。

 

さて、国の男性優遇政策を余す所なく利用してきた母親が持つ資産と人脈をすべて僕のために使わせる。まずは、自分一人では雇えないような「元軍人の護衛」を雇わせるための資金を、彼女の罪悪感から絞り出す。

僕はシーツを体に巻き、鏡を見た。 そこには、純粋無垢な少年の仮面を被った、捕食者の顔をした僕がいた。

 

「さあ、お母さん。まずは僕に、これからの『慰謝料』として、僕専用の銀行口座と……最新の配信機材を買ってきてよ。身元の確かな元軍人の安心安全な護衛も欲しいな」

 

配信機材と続く言葉で、また恐怖と罪悪感で顔を強まらせている母親に向かって微笑みかける。

 

「僕に無償の愛を与えてくれるよね」

 

彼女の頬に優しく手を添えて、甘く囁くと、表情が変わる。それは母親の顔ではなく、女の顔だった。こんな状況なのに、これが、僕の生きる世界か。

 

この歪んだ世界での、僕の「やり込み生活」は、ここから始まるんだ。そう考えると幸先良いスタートだ。本当に。

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