知ってるやる夫スレの世界に転生したので、自分の幸せのためにやり込んで生き抜く。 作:原作のことが大大大大大好きなファン
戦場と学園。この二つを隔てる壁が、これほどまでに薄い場所を私は他に知らない。 この国の男女逆転した歪な社会構造において、学園とは「貴重な資源(供給源)」を巡るもっとも野蛮な最前線だ。
私は校門の影、あるいは廊下の端に立ち、周囲の「気配」を検閲する。 通り過ぎる女生徒たちの視線には、文明人の皮を被った獣の飢えが混ざっている。だが、私の纏う死の匂いと、一切の容赦を排した軍人の規律に触れると、彼女たちの野蛮な欲望は物理的な圧力に押されるように退いていく。
だが、私の真の関心は、背後で守るべき「供給源」――この少年にある。
「ねえ、バラライカ。今日も僕の『盾』として、しっかり働いてね」
少年の声は甘く、しかしその瞳には戦場で見かけるどの指揮官よりも冷徹な、支配者の光が宿っていた。 かつては怯えて守られるだけの脆弱な存在だったと聞くが、今の彼は違う。彼はこの世界の狂気を、自らの幸福のためにハックし始めたのだ。
彼は教室という閉鎖空間の中に、独自の**「カースト制度」**を構築した。 女性が男性を過度に求める心理的な飢餓状態を、彼は意図的に管理し、増幅させている。
「僕のために役立てるなんて、光栄だと思わない? 君たちへの『供給』を決めるのは、僕なんだから」
少年の足元に跪き、承認という名の「配給」を乞う女生徒たち。彼は自分に有益な情報をもたらし、手を汚す覚悟がある者を「上位」として選別し、それ以外を「下位」として切り捨てる。 上位に選ばれた者たちは、少年の安全を確保するための私兵へと作り変えられ、学校という組織そのものが少年の意向一つで動く「要塞」へと変質していった。私の軍人としての経験を敬虔に学び取る彼女たちの様子は尋常ではない。狂信的な執念と男への欲望がこのような形で彼女たちを兵士にしていた。
そして、放課後の静まり返った教室。 私はドアの外で、仕上げの**「無償の愛を誓う儀式」**を傍観していた。
夕闇が差し込む教室で、選ばれた女生徒たち、そして今や少年の支配下にある教師までもが、少年の足元に跪いている。彼女たちの瞳から野蛮な欲望は消え、そこにあるのは狂信的なまでの崇拝だった。
「誓ってごらん。君たちの命も、意志も、すべて僕に捧げると」
彼女たちは一人ずつ、少年の前に額を突き、一生の従属を誓う。 これは単なる少年愛の戯れではない。男性を求める本能を「奉仕」という形に変換し、彼なしでは存在理由を見出せないよう精神を再構成する、高度な心理調教だ。
鏡に映る少年の顔は、天使のように可憐で、悪魔のように冷酷だ。 彼は他人の幸せを奪ってでも君臨することを厭わない。
「……いい子だ。君たちはずっと、僕のためだけに生きるんだよ」
少年の冷たい囁きを聞きながら、私は確信した。 この歪んだ世界において、真に恐れるべきは暴力を持つ我々ではない。欲望を統制し、魂に首輪をかける術を知る、この「規格外」の少年だ。
私は銃のグリップを握り直し、「男」の気配を、静かな戦慄と恍惚と共に受け入れていた。