射命丸文は、慧音と少年達の出歯亀を終えて古小屋から去った。
今は地上から遥か上空で浮遊していた、雲と共に漂いながら。
「・・・フフフフフフフ。」
突然、文は笑い出した。
「あははははははッ!はははッ!あはははははははッ!!」
女教師が男子生徒に裏切られ、監禁凌辱させられたこと。
それを、負の情念も含めて最高に楽しめたこと。
自分のジャーナリズムが、世界を統べる力の前に無力なこと。
そんな自分の不甲斐無さに自嘲を禁じ得ないこと。
古参の妖怪として実力者の自信こそあるものの、幻想郷の世界ではトップになれないこと。
上澄みの部類なものの、最上位には届かないこと。
嘲笑と自虐が複雑に重なる屈折した笑いだった。
射命丸文が心の底に抱えるニヒルでドライな側面だった。
この笑いは風に搔き消されて消えていく、誰にも聞かれることはない。
ただ、文もそれを望んでいた。
「・・・は~笑った笑った、こういう気分転換は大事です。
ままならない世の中ですからね。」
これもまた文の処世術だった。
壁にぶつかるときは身の丈を再確認し続ける、道理が通用しない世界は老獪さがものをいう。
努力は惜しまないのだ。
「さて、今から帰宅・・・とはいきませんよ。」
今の文は情事を目撃したことで身体が火照っていた、本能が異性を求めていた。
あの激しいプレイが脳裏に焼き付いていた。
「久々にやりましょうか、天狗の情郎というやつを。」
文は再び、地上へと舞い降りた。
時刻は午後3時、逢魔が時にはまだ時間があった。
文はすでに筆おろしの対象を定めていた、以前から手を出そうと企んでいた。
対象の少年は、茶屋の長男である○○だった。
年齢は11歳で、慧音を監禁した少年達と同世代であり寺子屋の同級生だった。
ただ、悪事を働くタイプではなくずっと全うに生きてきた善良な少年だった。
そんな汚れのない少年は、昔から文のタイプだった。
文はいつものように人間に化けて、茶屋へと来店した。
そこには八卦炉のレプリカに夢中になる○○の姿があった。
「こんにちは、○○。今日は休日なようで。」
少年は嬉しそうに文を見上げる、二人は以前から知り合いだった。
「いらっしゃい!文さん。今日も遊びに来てくれたんだ。」
「いえ、今日はお客としてきた訳ではありません。」
「?・・・どういう事?、文さん?」
少年は怪訝な表情を浮かべる、どうも腑に落ちなかった。
「私は○○と遊びに来たのですよ、二人だけで。」
「僕と一緒に?・・・いいよ、文さん。」
少年にとっては意外だった、そして照れていた。
そんな少年の姿に文は内心は心躍らせていた、その純真さこそが目当てだった。
「それでは行きましょう、大丈夫。夕方には帰れますよ。」
「本当?いくよ!文さん。」
文と少年は店を後にした、慧音とは立場が真逆なのが皮肉だった。
少年は文に裏路地へと案内された、基本的に人のいない場所だった。
だが、たまにチンピラや下位妖怪が潜んでいる危険な区域だった。
「文さん・・・なんでこんなところに?危険だよここは。」
「大丈夫ですよ、私が付いていますから。なにせ、みんなの頼れるお姉ちゃんですから。」
「そうなんだ、文さんはすごいや。」
本当にその通りだった。
文からすれば、ここの連中など軽く捻り潰せる雑魚しかいなかった。
ただ、わざわざ相手にする必要はなく無益な時間でしかなかった。
「それでは、まずは私に抱き着いてください。今ここで。」
「だ・・・抱き着くなんて、抱っこてこと?」
「そうですよ、ハグッてやつです。ぎゅ~っとね。」
少年は恥ずかしかったが満更でもなかった、文には淡い恋心を抱いていた。
赤面しながらも近づいていく、文はしゃがんで膝立ちの状態で両腕を広げる。
「いくよ、文さん。」
ムギュウ!
少年は文に飛びつき抱き着いた、両腕を文の背中に回して。
そんな少年を文は抱きしめ返す。
お互いに二人は抱擁しあう、体温を服越しに伝え合う。
(初めてだ・・・年上のお姉さんと抱き合うなんて。)
少年には文の香りが鼻から伝わっていく、不思議と安堵と居心地の良さが湧き上がる。
文もまた、少年の温もりを感じ母性を刺激されていた。
少年の純粋に年上の女性を慕う気持ちに、自分を異性として意識してくれる充足感によって。
「フフフ、しっかり抱き合えましたね。良い子ですこと。」
「文さん?」
その瞬間、少年の視界が真っ白に広がった。
何が起きたのか理解できなかった、文がどうなったのかも。
少年は瞼を閉じた、余りにも眩しかった。
「目を開けていいですよ、もう大丈夫です。」
「うん・・・。」
少年の瞳が開かれる、文の言葉を信じて。
「ここは・・・まさか・・・。」
少年の目の前に広がる光景。
それは、雲の上の大空だった。
見渡す限りの青空に白い雲がアクセントとなって広がっていた、吹き荒ぶ強い風と共に。
下を見たら広かったはずの人里が、とてもちっぽけな代物に映った。
人里を囲む山々の全体像が一目瞭然だった。
少年は、文に後ろから抱きかかえられていることに気付いた。
「そう、雲の上ですよ。あなたは初めてでしょう。」
少年は訳が分からない、何故二人は天空を飛んでいるのか。
「あ、文さん・・・これは一体?」
「ふふ、実は私・・・烏天狗なんですよ。」
文は少年に自分の正体を打ち明けた、この上空で。
文の背中には、陽光で照らされ鈍く光る漆黒の翼が一対生えていた。
これこそが、烏天狗であることの証明だった。禍々しい妖気を放っていた。
「人間じゃなかったの・・・妖怪だったの?」
少年は信じられなかった。
今までずっと慕ってきた女性の正体が妖怪だということが。
人間に化けて人里で活動してきたということが。
「そう、私は人間ではありません。ずっと隠してきましたが妖怪なんです。
それも1000年以上の時を生きてきた、新聞記者です。」
「なんで烏天狗のお姉ちゃんが僕をずっと騙してきたの?
まさか・・・。」
「食い殺すためよ。」
「・・・・・やっぱり。」
少年に全身を焼き付くような恐怖が襲い掛かる。
もう逃げられないからには、死を覚悟しなければならない。
「・・・なんて冗談ですよ、人の子を餌にするほど
落ちぶれてはいません。」
文の表情が優しく柔らかく変化していく、命を奪う気などなかった。
「なら、なんのために?」
文は背中から抱えていた少年を回転させ、お互い正面へと向かい合うように抱いた。
二人は見つめ合った。
「今から案内しますよ、妖怪の山へ。」
「妖怪の山!?本当に良いの?」
少年は妖怪の山へ訪れるのは、両親と同伴したとき以来だった。
山頂にある守矢神社で開かれた、親戚の結婚式の付き合いからだった。
ただ、河童や天狗の区域は立ち入り禁止だった。
下手に踏み入れた人間は、ほぼ例外なく殺害された。
誰も罪に問えなかった、それが幻想郷の規範だった。
「ええ、私にお任せなさい。これから・・・私と良いことしましょ。」
「・・・よく分かんないけど、信じるよ。」
少年は文に全てを委ねることに決めた。
下手に抵抗したら、ここから落下させられ即死することが予想できたからだ。
事故死として処理されたら真相は闇の中だ。
文は少年を抱きかかえながら空中を飛行した。
少年は風を浴びつつも不思議に思った、肌寒さを感じなかった。
ただ穏やかな風に心地良さを覚えていた。
文が妖術で強風と高高度の冷気を緩和させていたのだ、少年が体調を崩さないために。
少年は人生初めての大空の飛行が楽しかった、恐怖は消えていた。
ずっと続いて欲しかった。
(警戒を解いてくれましたね、計画通りです。)
文は少年の心理を把握していた、手玉に取るとはこのことだった。
二人は妖怪の山に到着した、天狗の区域へ訪れたのだ。
そこには数多くの天狗専用の住居が荘厳かつ重厚な山林とともに並んでいた。
住居区と山林の境界には、年季の入った注連縄が張り巡らされていた。
奥には天魔と大天狗がよく利用する天守閣が佇んでいた。
天狗のほとんどは出張中なのか、少数の天狗と河童がちらほら歩いていた。
「さあ、行きましょう。私の自宅に案内しますよ。」
「僕、大丈夫なの?立ち入り禁止じゃ?」
部外者は徹底的に排斥するのが妖怪の山のルールだった。
いつ粛清されてもおかしくなかった。
「大丈夫ですよ、私がいますから❤」
文ははにかんだ、どこか自信に満ちていた。
他の天狗たちは特に我関せず通り過ぎていく、ここではよくあることだった。
文は妖怪の山では上位格で大天狗の信頼が厚いのも一因だった。
だがそれだけではなく、妖怪の山は年端のいかない少年少女を関係者が招待するのは特別に
許されていた。
途中で二人の前に白狼天狗が立ち塞がる。
「今度は茶屋の子ですか、射命丸文。」
「?・・・文さん、この方は?」
「紹介しましょう、私の大親友である犬走椛です。」
それが白狼天狗の名だった。
外見は10代後半の若い女性で天狗装束に身を包んでいた。
銀髪から犬耳をはやし、尻尾をスカートから出していた。
「変なこと言わないでください、腐れ縁ですよ。
それも厄介なものです。」
少年は、二人が昔からの知り合いなことは把握できた。
「照れなくてもいいものを、でもよく分かりましたね。
この子が茶屋の跡取り息子なことが。」
少年も疑問だった、なぜ自分の素性を分かっていたのか。
「私も狙っていたんですよ、その子を。
でも先を越された以上は仕方がないです、他の子をあたります。」
椛も筆おろしを狙っていた、白狼天狗も情郎による本能があった。
文ほどではないが、何人もの少年の童貞を奪ってきたのだ。
「あやや、これは失礼。
まあ、良い線をいってる少年なら私が紹介しますよ。
また明日にでも。」
天狗の先輩としての気遣いだった、文と椛は長年の付き合いだった。
「親切は気持ちだけ受け取ります、自分で探しますよ。
文とはたてに負ける訳にはいきません。
では、失礼します。」
「気が変わったらいつでも連絡するのですよ。」
椛は去っていった、少し重い足取りで。
任務続きで疲弊していたが、やっと休暇が取れて帰還したのだった。
白狼の中では高い実力と実直な性格で、妖怪の山では信頼されていた。
「椛は気を張りすぎなんですよ、もっと大らかでも罰は当たりません。」
「いつも真面目な方なのですか?」
少年は椛が多忙だったことに感づいた。
「ええ、昔から真面目な娘でして。だから獲物を横取りされてしまうのです。
もっと器用に適当に生きていかないと。」
文は椛が幼少の頃から親交があった、性格が真逆で諍いも何度かあったが付き合いは続いていた。
椛も文のことは複雑な心情を抱きつつも、信頼はしていた。
「さて、私の自宅へ急ぎましょう。」
少年は文に付いていった、離れたくはなかった。
「着きました、ここが私の自宅です。」
「ここが文さんの。」
二人は文の自宅の前に立った。
集合住宅ではない文専用の一軒家だった、かなりの高級物件だった。
天狗の中でも上位格なだけはあった。
「この一軒家なら多少騒いでも大丈夫です、さあどうぞ。」
「お邪魔します、文さん。」
少年は、人里以外の家に招待されるのが初めてだった。
それも、天狗の女性によって。
文の家内は意外と乱雑しておらず整理されていた、少年の想像とは違った。
内装は和洋折衷の洒落たレイアウトであり、古典的な家具が揃っていた。
部屋の隅には、サボテンやオリーブ、オーガスタなどの観葉植物が飾られていた。
本棚には、文が製作したと思われる新聞紙が敷き詰められていた。
大人の女性にとって、理想的な空間が構築されていた。
「凄い・・・これが文さんの自宅・・・。」
少年は思わず夢中になってしまう。
「小汚い部屋だと思っていましたか?失礼しちゃう。」
「いやそんな!ただぼくは想像以上にお洒落だなって。」
「ふふ、分かっていますよ。多忙で自宅に手が付けられないとでも思っていたのでしょう?」
少年は文の言う通りに思っていた、仕事中毒な天狗だと。
「はい・・・。」
「私の自宅は仕事場も兼ねているのです、環境を整えるのは最優先事項なのですよ。
杜撰な整理では良い活動など出来ません。」
少年は文の意識の高さに感心していた、これが大人の女性の理想だと。
(文さんは新聞記者と言ってたけど、そこまで真剣なんだ。)
少年は文に恐る恐る聞いた。
「文さん、僕がこんな事聞くのもなんだけど・・・
なんで新聞記者になったんですか?」
文は少年の素朴な質問に少し沈黙した。
「まあ・・・一言では言えませんが、強いて言うならば社会のためにですかね。」
「社会なために・・・。」
まだ幼い少年には腑に落ちなかった、文がマクロなことに関心を向けることに。
文も多くは語らなかった、幻想郷に対する想いは誰よりも深かった。
「そんなことより、私と良いことしましょう。まずはシャワーを浴びてください。」
「シャワー・・・?」
「ええ、その後服は着ずに裸で寝室で待ってください。私も洗った後、行きますので。」
「は・・・裸で・・・。」
「服なんか着てはダメですよ、ベッドの上で大人しくしてるのですよ。」
少年は薄々感づいた、これから二人で始まることがどういうものか。
文は大天狗である飯綱丸龍に呼び出しがあったと、少年に伝え外出した。
せっかくいい所だったのにと不服になりながら、すぐ戻ると言い残して。
少年は寝室と風呂場を紹介された後、シャワーを浴びていた。
妖怪の山のインフラは非常に進んでおり、ボイラーと水道が広く普及していた。
河童と天狗の協力の成果だった。鬼が山から去った後、推進したのだ。
(山はこんなに進んでたんだ、人里とは大違いだ。
僕も天狗になれば妖怪の山に住むことができるのかな・・・。)
少年は天狗に対する憧憬が芽生えていた。
だがそんなことは、里人には決して許されないことは分かっていた。
(慧音先生は、神隠しにあったのに誰も助けようとはしない。
父さんは半妖の女性だからって・・・。もう巫女に始末されたんじゃないのかって。)
少年は慧音先生に早く帰ってほしかった、だがもう二度と会えないとも思っていた。
(人が人じゃなくなるとき、もう人里にはいられない。
あの易者も、結局は博麗のお姉さんに始末された。妖怪なんかにならなければ・・・。)
少年はかつて博麗霊夢と出会った時のことを思い出していた。
「「あなたは決して妖怪になっては駄目よ、父さんと母さんが悲しむから。」」
そう言っていた霊夢の表情は今でも覚えていた、慈しみと悲痛が入り混じっていた。
(僕は約束したんだ、お姉さんと・・・。)
自分は妖怪にはなれない、ずっと自戒を込めていた。
シャワーを浴び終えた少年は、寝室で待っていた。
一糸纏わず全裸の状態で、ベッドの上で座っていた。
文の寝室はベッドと机、小型の本棚とランプが置かれた和室だった。
窓はカーテンで閉ざされ動かない換気口が少年を見下ろす密室で明かりは付けず、薄暗い中を過ごしていた。
女性のプライベートが詰まった空間に、少年は気が気じゃなかった。
(ベッドの上で裸でいろ・・・僕はこれから文さんと・・・。
このことが両親にバレたらどうしよう・・・。)
こんな年で男女の一線を越えてしまう、不貞なことは分かっていた。
だが下手に逆らったら粛清されるのがオチだった。
「お待たせしました、良い子にしてましたか?」
少年が待っていると文が襖を開けて寝室に入った。
文の姿は体にバスタオルを巻きつけていた、それ以外の腕や足は素肌を晒していた。
煽情的な恰好であり、男性を誘惑する女のそれだった。
少年にゆっくりと近付き、目の前に聳え立ち見下ろした。
少年はふしだらな姿の文に見惚れてしまう。
「あ・・・文さん・・・。」
「○○・・・始めましょう。」
文は巻きついたバスタオルに手をかけて、脱いだ。
バスタオルは床へと落ちた。
それ以外は何も着ていなかった、一糸纏っていなかった。
全裸だった。
「!!ッ・・・。」
少年の顔が紅潮し興奮してしまう、平常心が吹っ飛んだ。
文の全裸は美しく抜群のスタイルだった。
肌は張りがあり艶やかで10代後半の少女のような若々しさだった。
肢体は腰が少し細くメリハリがあり健康的で、女性の理想的なプロポーションだった。
乳房は慧音ほどではないが、そこそこの大きさで大人の女性の色気を醸し出していた。
中心に赤い乳首を晒し、男の欲望を滾らせる。
肉体操作できる妖怪の中でも上級に位置する、文の技量の賜物だった。
(ふふ、少年たら私の色気に魅了されちゃって。可愛い坊や❤)
文の女のプライドが満たされていく、自分の美貌を磨いた甲斐があった。
かつて文は慧音に、そのことで非難され罵倒されたことがあった。
「「人間の屍の山で築かれた美しさなど、野良犬の餌にもなるか!
お前の自慢気に誇る美貌などなんも価値もない!!
妖怪女の外見など、所詮その程度でしかないのよッ!!」」
その罵声に文は激昂し慧音と大喧嘩になった。
女のプライドに泥を叩き付けられて、引き下がる訳にはいかなかった。
幻想郷ではちょっとした話題になった。
(慧音、お前の教え子は私の美しさの虜よ。
野良犬の餌にもならないって?自分は男子生徒二人に裏切られて性奴隷に成り下がっておいて。
本当に惨めな有様よねえ、半分妖怪女のくせしてよくもまあ偉そうに。
神聖な女教師様より犬の餌以下の新聞記者メスガラスの方が、少年に尊敬される。
お前よりも私の方が遥かに上ってことよ、女としても妖怪としても・・・。
ざまあなさい。)
文は慧音に対してどす黒い情念を噴出させる、態度には出さなかったが。
半妖からくる美貌を棚上げして、妖怪批判に走る慧音が気に入らなかった。
慧音自身、半妖の身の上からくるコンプレックスを抱えていることを理解していた。
だが、女としての矜持を軽んじるのは捨て置けなかった。
(まあ、慧音のことは置いといて。今を楽しみましょう。)
文はすぐに切り替えて少年に集中した。
少年は女性に失礼だと思いつつも、文の全裸を見つめてしまう。
そして、文の乳房に惹かれてしまう。
赤い乳首に飛び付きたくなってしまう。
それに感づいた文は少年の前で足を屈ませた。
そして、少年の後頭部を右手で抱え左手を背中に回し・・・。
ムギュウ ムニュ
少年の顔を乳房の谷間へといざない埋めさせた。
パフパフが始まった。
「!!?ッ」
「ふふ、これを求めていたのでしょう。坊や❤」
少年は恥ずかしくてたまらなかった、だが満更でもなかった。
顔には乳房の柔らかい温もりが広がっていく。
息苦しさこそあったが不思議と居心地が良く安心してしまう。
文の香りが直接伝わっていく、服が無く肌が密着しているからだ。
文の胸に抱かれ、まるで母親に介抱されるような安堵感に包まれた。
「文さんのおっぱい・・・こんなに柔らかいんだ。」
「お母さんだと思って甘えていいのよ。」
少年は乳肉の感触を味わいながら見上げる。
文が慈愛に溢れた表情で見下ろしていた、子を愛する母親のように。
少年は文の乳房に手を伸ばす、両手が胸に近づいていく。
そして、両手が文の両胸に触れた。お乳が揉まれ、鷲掴みされた。
指が乳肉に埋もれて沈んでいく、掌には乳首が当たり覆われる。
(これが、文さんのおっぱい・・・。)
少年はパフパフされながら文の乳を弄る、おっぱいに夢中になっていた。
そんな破廉恥を文は許した、それどころか満更でもなかった。
少年の頭を優しく撫でまわす、胸の谷間に広がる顔の感触を楽しみながら。
「文さん、おっぱい吸いたい・・・。」
「ママのおっぱいが欲しいのね、好きなだけ良いわよ。」
少年はパフパフから解放され、文の左のお乳を揉みしだく。
そして、乳房を口で頬張り乳首にむしゃぶり付いた。
チュウ チュウ チュウ
ムニュ ムニュ ムニュ
少年は文の乳首を吸い続ける、授乳が始まった。
乳首が傷つけないように穏やかに吸っていた。
「そんなに私のおっぱいが恋しかったの?甘えん坊さん❤
良い子にしてて良かったわね。」
吸われた乳首から母乳が漏れ始めた、少年の口内に広がっていく。
(文さんのお乳、甘くて美味しい・・・。
本当にお母さんになったみたい。)
文は少年の授乳によって母性本能が芽生え、乳腺が刺激され母乳が分泌されたのだ。
肉体操作ができる妖怪だからこその芸当だった、妊娠せずともお乳を分け与えることができるのだ。
少年は文の母乳を飲み続ける、母親に抱かれるような安心を覚えながら。
「良い子ね、優しくおっぱいを吸えるなんて。」
少年はずっと授乳をしていたかった、文に抱かれながら。
「おちんちんが勃起してるわよ、坊や。」
「あ、文さん・・・これは・・・その・・・。」
少年の男根がそそり立っていた、性的興奮に触発されて。
性に目覚めつつあった少年の肉体が、文の女体に惹かれていた。
「・・・。」
少年は授乳を辞めて股間を手で隠した、勃起した男根を鎮めようとした。
文に欲情していたことが後ろめたかった、認めたくなかった。
「恥ずかしがらなくてもいいのですよ、男の子なんだから。
・・・もうお年頃なんですね、それなら。」
文は少年を抱えるのを辞めて、ベットの上で仰向けになった。
「文さん?どうしたの?」
「しましょう、私と一つに・・・。前戯はもうお終いよ。」
文は両手を広げ少年を誘惑する、唾液と母乳で濡れて光る乳首とともに。
少年は顔を真っ赤にしてしまう、襲いたくなってしまう。
「駄目だよ文さん・・・赤ちゃん出来ちゃう。
僕は責任なんて取れないよ。」
「・・・。」
性欲に押し潰されそうになる中で、文の将来を心配していた。
少年の優しさと強さを文は目の当たりにした。
女として少年に心が惹かれていた。
「大丈夫ですよ、膣内射精されても術で避妊ができるのです。
避妊具なんて必要ありません。」
「そうなんだ・・・。」
「さあ、おいで。焦らさないで。お願い・・・。」
文の魅惑的な声音に少年の理性は崩れる、本能が炸裂した。
「文さんッ!!」
「!?ッ」
少年は文の足を両手で開かせ、股を無防備にした。
女の秘部が丸出しになった、生理的に愛液で濡れていた。
少年は股間の剛直を迫らせ、文のアソコに肉薄させる。
そして・・・。
ズブッ!
「ああッ!」
文の秘裂は少年の男根を受け入れた。
生暖かい膣肉の柔らかく張りのある感触を股間から感じる。
「文さん、僕・・・。」
少年は初めての性交に戸惑ってしまう。
そんな初々しさが文を最高潮に導く。
「もっと激しくして、○○・・・!。」
「いくよッ!文さんッ!!」
グチュ! グチュ! グチュ!
少年は腰を前後させ、激しい突き上げを文に浴びせる。
膣肉のひだが男根を絡めとり、滴る愛液がぬるぬると淫秘な感触を与える。
男根から絶大な快感が溢れ、意識が飛ぶような感覚に襲われる。
二人の正常位によるオトナの時間が始まった。
「文さん!ッ文さん!」
「んッ!あッ!あんッ!!あッ!」
文もまた女の弱い所を責められ、嬌声を漏らしてしまう。
初体験とは思えないほどの上手さだった。
二人の身体は熱くなっていく、命を滾らせる。
少年は突き上げのたびに、前後に揺れ動く乳房を直視する。
赤い乳首が固くそそり立ち刺激に飢えていた。
ガシッ! ムニュッ!
「あッ!」
少年の両手が文の両乳房を鷲掴みし、大胆に揉み荒らしていく。
張りのある乳肉が弾み、乳首が母乳を噴出させる。
そして、文に押しかかり右の乳首に吸い付いた。
授乳と性交が同時に始まった。
「ああッ!やんッ!そ、そこはッ!!あんッ!あああッ!!」
チュ! チュ! チュ!
ギュチュ! ギュチュ! ギュチュ!
少年は正気を失っていた、性欲と愛欲で頭が一杯だった。
文もまた母性本能と少年愛、そして情欲に塗れて理性を失っていた。
最早二人は、恥も世間体も捨て獣に戻ってしまった。
少年は文の右の乳房を授乳し、左の乳房を揉みしだく。
同時に男根で膣内を荒らし回り犯し続ける。
奇しくも慧音を監禁凌辱した少年達と、同じプレイをしていた。
ただ一つ決定的に違うのは、強姦ではなく和姦なことだった。
文は少年を受け入れ、慈愛とともに抱きしめた。
「ああッ可愛い坊や・・・。本当に良い子❤」
「あ・・・文さん・・・。」
「どうしたの、○○・・・。」
少年は告白する。
「文さんのこと大好きッ!!僕の全てを受け止めて!」
少年の一途な叫びに、文は感激する。
「勿論よ・・・全てをぶつけて、私が受け止めてあげる!」
「文さんッ!!」
二人のプレイは最高潮に達した。
寝室がこれほど熱気が渦巻くのは久々だった。
ベッドのシーツは二人の汗と愛液で濡れつくしていた。
少年は文の乳房を貪り、母乳を味わい尽くす。
それだけに飽き足らず乳首を甘噛みし続ける、歯で傷つけないように。
少しでも文を喜ばせるために。
腰捌きはさらに激しさを増し、剛直で女のソレを磨き扱く。
文は嬌声を密室に響かせ、体を弓なりに反らせる。
頬を涙で濡らす。
慧音の悲痛の涙とは違う、一人の女として満たされる感涙だった。
(嬉しい・・・こんなに私を想ってくれるなんて。)
「あ・・・文さん、おちんちんから・・・何かが出そう。」
少年は金玉から分泌された何かが、男根から迫ることを感じた。
文の膣内に噴出することも。
股間にゾクゾクする感覚が襲い掛かる、金玉が引き締まる。
「ついに始まるのね、さあ・・・出して。」
文は腰を前後させ剛直を刺激させる、アレを待っていた。
「あ・・・ああッ!あ、文さんッ!で、出るッ!!」
我慢の限界だった、ついに・・・。
ビュルルルルルルルルルルルルルッ!!!ビュビュビュッ!!
「!!!ッ」
「ああああああああああッ!!」
少年は射精した、文の膣内で。
ついに精通を果たしたのだった、文の女体によって。
二人は同時に絶頂した。
「童貞卒業おめでとう、○○❤。」
「文さん・・・気持ちいい・・・。」
少年は初めての絶頂に朦朧としていた。
体力も気力も限界だった、脳内物質が切れて疲労が一気に殺到した。
意識が次第に遠退いていく。
「文・・・さん・・・。」
「坊や・・・。」
少年は力尽き身体を文に委ね、顔を文の乳房に埋めながら眠り始めた。
そんな少年を文は優しく介抱する、自分が産んだ我が子のように。
「文さん・・・大好き・・・。
・・・・・・。」
少年は眠ってしまった。
「まだキスには早かったですね・・・いや、遠慮をしてしまったとみるべきか。」
本当は唇を奪って欲しかった。
だが少年はそこまでの仲じゃないと思い、自分なりに気を遣っていた。
「全く、いじらしいんだから。」
だがそんなところが文にとって、むしろ愛おしかった。
少年は眠りながら文の乳首をむしゃぶり母乳を啜る。
文に母性を見出していた。
「寝ながらおっぱい吸っちゃって、安心しちゃったのね。
・・・良いわよ、今日だけは私がママになってあげる。」
文は少年を抱いて乳首を吸われる感触に浸っていた、乳腺が熱く分泌し続ける。
「私も母親になれた気がする、気がしただけで満足よ。」
本当に母親になる道は新聞記者になった瞬間に捨てた、後悔はなかった。
「しばらくおっぱいをあげないと、泣き出したら困りますし。」
夜にはまだ早かった、だが今の文にはこの時間がずっと続いて欲しかった。
密室の中で文は母親と女の両方を味わったのだった。
少年は目を覚ました。
上には樹木の枝が広がっていた、隙間に陽光が照らされていた。
起き上がると視界には人里が見えた、ここが人里の郊外だと気付いた。
「そうだ・・・僕は文さんと一緒に寝ていた。
その後、文さんはここに置いていったんだ。」
空はすでに夕焼けが佇んでいた、太陽が地平線に沈みつつあった。
「?、これは・・・。」
少年は懐に手紙が入っていたことに気付いた、文の書置きだった。
それを開く。
「「○○、私の勝手な遊びに付き合ってくれてありがとう。
それと、今まで正体を隠しててごめんなさい。言い訳しようがないわ。
だがそれでも、あなたのことがずっと好きだった。これは本当よ。
もし許してくれるなら、私が烏天狗なことは二人だけの秘密に
してくれると嬉しい。
これからもお元気で、また会える日を楽しみにしてるわ。」」
これで内容は終わりだった。
少年は色々思うところがあった。
ずっと付き合ってきた女性が妖怪だったこと、それを隠していたこと。
誘拐して自分の童貞を奪ったこと、以前から性的に狙っていたこと。
だがそれでも、文が大好きな女性であることは変わらなかった。
「また会えるよね、文さん。」
射命丸文の象徴である風が少年に吹いていく。
その風は優しいそよ風だった。