夕方の寝室。
文と少年は全裸でベッドの上に横たわっていた。
少年は眠りながら文のお乳を吸っていたが、それを終えた。
安心してベッドで寝入っていた。
「おっぱいはもういいのね、これで安心してお寝んねするのよ。」
文は母親になった気分に浸っていた、乳首を吸われた時から。
文はベッドから立ち上がり、窓のカーテンを開けた。
夕方の光景がガラス越しに広がる、時刻は17時30分だった。
「そろそろ夜が来る、少年を返さないと。」
男女の関係になった少年と住むのも悪くないと思えた。
だが、人様の息子を勝手に奪うのは禁止されていた。
当然、余計なトラブルになるのは火を見るよりも明らかだった。
「名残惜しいですが・・・ここまでですね。」
文は紙と筆ペンを用意し手紙を書いた、慣れた手つきで。
その後、少年の身体をタオルで拭き綺麗にした。
そして服を着直させ懐に手紙を入れた。
文自身も簡単にタオルで身体を拭き、服を着直した。
「さて、行きましょうか。」
文は少年を抱えて外出し、空へと飛び立つ。
人里の郊外に二人は舞い降りた。
そして文は、眠る少年を背中から降ろし樹木に寄り添わせた。
「また会いましょう、少年・・・。」
文は別れを惜しみながら、空へと去っていった。
少年のそばには黒い羽根が残された。
妖怪の山に帰還した文は自宅へと向っていた、その途中で。
「随分とお楽しみだったようね、文。」
後ろから声を掛けられる、文は振り向くと。
「ああ、はたてでしたか。」
姫海棠はたて、文と同じ烏天狗であり新聞記者だった。
文よりも遥かに年下の若者であり、みんなに愛される後輩だった。
「椛から聞いたわよ~茶屋の男の子に手を出したって。
ヒュ~熱々な二人ってやつ~。」
「そう舞い上がるものではありませんよ、今日限りです。」
他所の男子と肉体関係を結ぶことは許される。
だが、あくまでそこまではだった。
「そうよね、逆光源氏計画なんて許されないわよね。
増してや人間と結婚なんて。」
妖怪の山では人間と結婚など禁忌だった、半妖の誕生を防ぐのも理由の一つだった。
もし結婚するならば、山のトップである天魔と破門し追放処分となる。
「仮に結婚して子を産んだとしても半妖の将来は暗い。
私は霖之助に期待していましたが・・・。」
「あの子も結局は里を見限って森に籠ってしまったのよね。
やっぱりはみ出し者になっちゃうというか。」
森近霖之助、かつて人里で生まれた半妖だった。
慧音とは違い先天的にハーフだった。
長年人里の霧雨家に住んでいたが、老いずにいつまでも若いままの自分にコンプレックスを感じ里を去った。
それ以降、文やはたてといった妖怪が霖之助の自宅に訪れていた。
「ああいう子が増えてしまうのも考え物よね~
霖之助の父親は亡くなって母親は知らんぷりだし。」
「だから異種婚は禁忌なのよ、悲劇を防ぐためにも。」
文の子宮には少年の精子が蠢いていた、着床を求めていた。
だが、妊娠するつもりは無かった。
「そういえばさ、文って慧音のことは何か知らない?」
はたては半妖の話題で慧音を思い出した。
「いきなりどうしたのです?」
「いや~行方不明になったって聞いたから念写したんだけどさ。
それが画像がぼやけて碌に情報が取れないのよ。
何らかの術式で妨害されているのは分かるけど。」
(はたての念写も妨害できるのか・・・。)
はたては念写の能力を持ち、それで情報収集を得意としていた。
妖怪の山では、情報部門で活動する期待の新人だった。
文も認める念写さえも妨害できるのは意外だった。
「その後、飯綱丸様に呼び出しされて警告されたのよ。
慧音の詮索は不要だってね、念写のことは伝えたけど。
文はもう聞いた?」
「ええ、私も聞かされてます。少年との行為の前に。」
文も龍に呼び出しを受け警告された。
その時、文は龍に慧音の神隠しの黒幕に釘を刺されたことを話した。
それを聞いた龍は天魔と折り入って相談すると言い残し去った。
山の上層部も難航しているのが伺えた。
慧音の真相までは龍に話さなかった。
「私も慧音を探ろうとしたら何者かに釘を刺されましたよ。
まあ黒幕だろうですけど。」
「マジ!?そいつってどんな奴だったの?」
「遠隔思念で姿までは分かりませんでしたよ。ただ、賢者クラスの実力者なのは確かです。」
文ははたてに思念が送られなかったのを把握した。
はたてがあまり取材をしないタイプなのを、黒幕は分かっていたのだろう。
念写が得意だということも。
「ま~じ~・・・文より強いとか信じられない・・・。
というか半妖の女教師一人にオーバーキルでしょ・・・。」
はたてはいまいち事態が実感しきれなかった。
「実力が問題ではないんです、思想の問題ですよ。」
「あ~・・・授業を使って革命狙っていたからか・・・。」
慧音の行いは幻想郷の禁忌の中の禁忌だった。
「大した実力も無いのに革命なんて狙うから始末されるのですよ。」
「始末?・・・文ってなんか知ってるの?」
文は内心、口を滑らせたと焦る。
「・・・そうなっててもおかしくないということです。」
「ああ、そういうことね。」
はたてに真相を話す訳にはいかなかった。
慧音のことは、自分だけが分かっていれば十分だと考えていた。
「それでは失礼しますよ、事後の余韻に浸りたいんで。」
「時間取っちゃったわね、それじゃまったね~。」
文ははたてと別れを告げた。
「しかし、半妖とは難儀な者ね・・・いつの時代でも。」
文は慧音や霖之助を思い浮かべ、複雑な心境を抱いた。
そして、帰宅した。
時刻は20時30分。
日は没し闇夜が妖怪の山を覆う。
街灯の明かりが点在し梟が囀りを響かせる。
文は寝室のシーツを替えたベッドで寝転がっていた。
子宮の精子を妖力で死滅させ、妖気に変換しながら。
大昔からこうして人間の精気を糧としてきた、原理としては西洋のサキュバスと似通っていた。
最も文からすれば、夢魔と同列にされるのは心外だが。
「人の子と関係を持ったのは2000人をもう超えた、思えば長かった。」
平安時代から妖怪として生まれ、すぐに童貞食いを始めた。
そうして妖力を高め、のし上がってきた。それだけではないが。
鬼や神々に対抗できるほどに、天狗社会で出世できるほどに。
鎌倉時代に関係を持った少年が、後に悪道に染まった大人に成り下がったのを目撃した。
そんな大人を食い殺したこともあった。
後に残るのは、喜びではなく悲しみだった。
そこから、自分は母性本能が強いタイプだと自覚した。
「幾千の少年達が私に命の源を捧げてくれた。だけど、母親になる訳にはいかないの。
ペンと共に生きると決めたあの日から・・・。」
最初ははたての言っていた通り、逆光源氏も悪くないと思えた。
だが、情報屋の道に進むうちに諦めた。
自身が母親になったら両立など極めて困難だからだ。
「少年達が大人の階段を登れる、私も妖力を高められる。お互いメリットがあるわよね。」
文はいつでもこの考えだった。
最も少年達の両親は容認する訳もなかった、児童に対する性的虐待だからだ。
思考を巡らすうちに文の子宮に宿る精子が死滅した、もう妊娠することは無かった。
「さて、避妊も完了したし。あれを始めますか。」
文は開始した、慧音と少年達の記録を。
場所は自宅の小部屋だった、室内には数多くの機材が揃っていた。
機材のほとんどは撮影用と映像データ管理用の物だった。
これらの機材は、河童のメカニックである河城にとりから特別注文したものだった。
防音加工も施されていた。
「古小屋の眼虫はちゃんと映像データを送信できたのでしょうか?出来なければ処分ですよ。」
眼虫には感覚共有だけでなく、撮影したデータを機材に送信する能力を兼ねていた。
また、直接送信するのではなかった。
幻想郷に数多く拡散させた他の眼虫に経由させてから、文の機材に届くのだった。
こうすることで個人特定を防ぐのだった。
「それでは起動と。」
文はモニターを起動させる、そして映像データを参照する。
そこには新しいデータが受信されていた。
「受信成功っと、式神がこうでなくては。 後でボーナスを弾まなくては。」
文は歓喜し作業を進ませる。
天井に設置されたスクリーンを開き、新データを反映した映写機を起動させる。
その後、文はスクリーンの前に置かれた椅子に座った。
射命丸文専用の映画館が完成した、文自慢のシアターだった。
椛とはたての三人で鑑賞会を開いたこともあった。
「それでは投影スタート、3、2、1。」
スクリーンに映像が音声と共に反映される。
ズーン・・・ガガ。。。
「なあッ…………人里の様子はッ……どうなってる?」
「……大騒ぎになってたよ。先生がいきなり消えてッ」
「!?ッッ……そうか…そうだろうッ!!やはり私の思った通りだッ!!!」
「先生ッ…」
「私が突然いなくなって騒ぎにならないわけがないッ!!
……そう………みんな騒がないわけ……ッッ!!」
「……。」
スクリーンには古小屋の慧音と少年達が動画で再生される。
「お前たち……これでよく分かったろうッ?さあ、私を監禁するのをやめてくれ。
……私が発見されるのも時間の問題だ。」
「先生が…見つかる?」
「そうだ…捜索が始まっているのだろう?私を救助するために、人里のみんなが総力を挙げてッ。」
「先生……言いづらいんだけど、捜索は始まらないよ。いつまで待っても。」
「…………えッ?」
「里の皆はこう思っている、慧音先生は神隠しにあった。だけど先生は半妖だから里人の仲間じゃない、仲間じゃないから助ける必要はない、捜索はしない。それが、人里の意思決定だよ。」
「…………嘘だろッッ?…嘘だと言ってくれ……そうだろうッ?」
「嘘じゃないよ、さっき言ったことは、それも全部。…だけどね先生、これを聞いて僕たちは安心できて良かったんだ…。」
「……安心ッ?」
「だって……僕たちは先生と……これからも……」
「子作りができるからさッ!!」
「!!!?ッッ」
「もうやめてくれッッッ!!あんなことはもうッッ!!!」
「先生ッ!!始めるよッ!!」
「ッッ!!?」
「ッん!? ッあ!! ッや!! ッやめ!!」
「せッ…先生ッ!!…気持ちいいッ!!」
文が午後に出歯亀した光景が再生する。
高精度の画像とクリアな音声によって再現される。
「ふふ、これぞ出歯亀パート2よ。」
自分だけがこの光景を楽しめる、決して日の光に当たらないこの光景を。
誰もが神隠しだと信じる慧音の実態を。
「はたてや椛に明かす訳にはいきません、黒幕の約束ですから。」
まさかはたても、慧音が教え子達に監禁凌辱されているとは想像もできない。
文はそう思っていた。
「うッ…先生ッ!出すよッ!!」
「!?ッま…待てッ!?中出しだけはッ!!身体はいくら弄んでもいいッ!!!ただッ中出しだけはやめて!!」
文はふと思う、この映像を霊夢と魔理沙に公開したらどう受け取るか?
二人とも英雄だがまだ10代前半の娘達だった、心根は多感な乙女だった。
余りにも刺激が強過ぎた、この大人と子供の秘め事は。
「女教師の性奴隷なんて何がなんでも助けようとするでしょう。
増してや共感が暴走しやすいお年頃なら・・・。」
だからこそ幻想郷の情勢が不安定な時期を狙っていたのだろう。
二人が慧音どころではない状況なら、安心して陥れることができるのだ。
咲夜や妖夢、早苗は寺子屋自体に関りが薄い。
「全く、機を待つとはこのことね。」
「……ッこれからも?……ここで監禁されて…望まない情交を強いられて…妊娠させられる…それも、子を産むまで。」
「?……先生ッ?」
「………そんなの………ッ私は御免だッッッ!!!」
少年達の輪姦が終わった後、慧音の脱走が始まった。
「離せッッ!!!私をここから出せぇッッッ!!!」
「落ち着いて先生ッ!!出るっていったってどこへ行くのッ!?」
「そんなの決まってるッ!!人里だッ!!!」
「そんなことしたって何も良くはならないよッ!!」
「なぜそんなことが言えるッ!!?」
「先生忘れたのッ!!?人里だと慧音先生は神隠しにあったことにされてるってことッ!!」
「ッ!!?」
「今の先生がいきなり人里に現れてみてよッ!?みんな先生が頭がイカれたとしか思わないよッ!!」
「ッ!……。」
たった二日で慧音を孤立させる、黒幕の辣腕が証明されていた。
文ですら不可能な政治力だった、本当の権力をまざまざと見せられた。
「……うッ……うぅ……」
「こんなところで…汚され続けるぐらいなら…ッ」
「……先生?」
「………崖から飛び降りて、死んだ方がマシだッッ!!!」
「ッッ!!?」
「ッ……!ッ…先生ッ!!」
「私を死なせろッッ!!それがお前たち教え子が私にしてやれる唯一の善行だァッ!!!」
必死に暴れる慧音、それを止める少年達。
文は吐露する。
「死にたくなりますよね、女として。」
次の瞬間、少年達は慧音の乳首を虐待する拷問を敢行した。
乳首を容赦なく噛みつき痛めつける。
「ッ離してぇッッ!!痛いぃッッッ!!!」
「ハーッ…ハーッ…ハーッ……い…痛いッ…」
「……ッなんて酷い。これが教え子のすることかッ!!?
先生にむかってッッ!!!」
ガブゥゥッッッ!!!! ギリギリッッ!!
「ッッッッ!!!?ッッ!!!」
「!!!ッッ……ッッ!!!ッ……あッッ!!ッッ……!!!ッがッッ!!!」
「っこの子を止めてぇ!!!今すぐにィッッ!!!」
ガリィィッッッ!!! ギリッッ!!!
「ッッいやああああああアアアアアアアァァァァッッッ!!!!」
「ッもうやめてえぇぇぇッッッ!!!乳首が千切れるぅぅぅッッッ!!!!」
文は見返しても、流石に忌々しく感じ嫌悪した。虫唾が走った。
平気で女性を性玩具にし、繊細な所を傷つける醜悪で愚かな有様に。
「こういうガキは嫌いだわ、まあ慧音を陥れるのは好都合だけど。」
正直に言って、この少年達が復讐され殺されても構わないと文は感じた。
別に惜しくもなかった。
「けど、元々この二人は善良な少年だった。悪党ではなかった。
支配者の洗脳がこれほど強力とはね、くわばらくわばら。」
少年の善良さは支配者の前に脆弱でしかなかった、ひ弱な精神力など紙障子同然だった。
里人が恐れるのは物理的に喰われるだけではない、洗脳で自我を破壊されることにもあった。
少年達の拷問が終わる。
「……ねえ、先生。」
「………。」
「困るんだよ、自殺なんてされちゃ。そんなことされたらもう子作りできなくなっちゃうじゃんか。」
「………。」
「……また先生が自殺なんてしようとしたら、僕たちは…。」
「……ん…ッ?」
「もっと痛い目に遭わせるよ。」
「ひッ……いやッ……もう痛いのはッ…やめてッ!」
「……あとは、乳首を治さないと。」 「そうだね。」
「ッん あんッ ッい きッ きもちッ あっ んっ」
少年二人は、慧音の傷付いた両乳首をそれぞれ一つずつむしゃぶり付き、舐め回した。
その後、慧音は拘束され少年達は古小屋を去った。
ただ慧音が古小屋に閉ざされる映像が続いた。
この後も、監禁凌辱が繰り返されるのは確定していた。
文は映写機を停止させ、動画を終了させた。
「これから毎日監禁凌辱が続きますね、その度に録画される。
仕事が終わったら鑑賞会ですね。」
眼虫には、毎日録画データを送信することを命令していた。
無料で性的な冒涜が鑑賞できるのだ。
「これは性的業者が泣きをみますね。
まあ、これをバラまいて荒稼ぎなんてしませんが。」
幻想郷のブラックマーケットにはR18ビデオが出回っていた。
幻想入りしてしまった外の世界の女性が妖怪に捕まり監禁される。
そして凌辱される現場を撮影され、売り飛ばされるのだった。
用がなくなった女性がどうなるか、説明するまでもなかった。
咲夜や早苗のように受け入れられるとは限らないのだ。
「上白沢慧音、私が口止めされて良かったわね。
もし私が匿名で動画をバラまけば、半永久に痴態が残り続ける。
まあ新聞記者の立場としてそんなことしませんが。」
新聞記者が凌辱売春動画を売り飛ばしたら、社会的に死も同然だった。
よく霊夢にマスゴミだの害悪新聞紙だの散々言われるが、それでも自分なりに矜持があった。
「収録は終わったし、もう寝ますか。」
妖怪は人間とは違い睡眠を必要としない。
だが、流石に体力と気力が低下し疲労が溜まれば休眠が必要だった。
文はシアターを後にし、寝室へとむかった。
寝室、明かりは無く暗闇に包まれていた。
窓からは闇夜が広がり、月明かりが淡く光る。
そんな時間を文はベッドの上で寝て過ごしていた。
服を脱ぎ捨て全裸を露わにする、裸体は闇で隠される。
茶屋の少年に抱かれた時のことを、少しでも再現したかった。
(○○・・・あなたは最高な男子だった。)
慧音を監禁凌辱した屑同然な少年達とは大違いだと思った。
(私の身体を弄ぶときも傷つけないように乱暴にせず
常に気遣い相手が嬉しいことを優先してくれた。)
○○が乳房に甘え、乳首を吸って授乳をしていたことに焦がれる。
(乳首を勝手に玩具にせず噛みついて暴力をふるうことはしなかった。
年上の女性を心の底から慕い、敬愛を尽くしていた。
おっぱいを丁寧に吸ってくれた。)
純真で純朴で純粋、真っ直ぐな少年はいつだって愛おしかった。
利己的で偽善的な欲望でしかなかったが。
(両親からすれば自分で子供を作れと罵倒される所業ですね。
正論ですが・・・。)
自分が見下げ果てた女だと自虐した、改心する気もなかったが。
(自分のスタイルを最後まで貫いてみせますよ、妖怪として。)
人間の憎まれ役を貫く。
それが射命丸文の矜持だった。
静寂の闇の中、文は眠りについた。