快楽負けメインの趣味短編小説集(仮題)(ノンフィクション有り) 作:ところてんβ
「あの……」
一歩後退る春香に対し、和樹は明るい笑みを浮かべた。
「あぁ!誤解しないで!ここ、コスプレ撮影ができるホテルってことで界隈じゃ結構有名なんだよ。知らなかった?」
「あ、いえ……。私、あまりそういう交流無くて……」
「ここならいくらでもコスプレ衣装がすぐに用意できるんだよ。それに、もちろんテーブルやベッドなんかもあるから、生活感のあるリアルな写真も撮れて一石二鳥だと思ってね!」
「うう~ん……」
悩む春香を前に、和樹の表情が仄かに緩む。まるで、もう一押しだと言わんばかりに。
「なぁに、今の時代、ラブホは女子会にだって使われる場所だよ?まぁでも、春香ちゃんが嫌なら俺も無理強いはしないよ。残念だけどさ」
あからさまに気落ちした様子で乾いた笑い声を漏らされ、春香は慌てて顔を上げる。そうだ、このチャンスを逃してはいけない。蒼太の為にも頑張らなくてはと決意を固めた。
「……あれ?なんだか、普通、ですね……」
ベッドに、少し大きめのテレビに、簡易的なテーブルや冷蔵庫。間取りが少し大きいだけで本当にただのビジネスホテルのような内装に、春香の気の抜けた声が漏れた。
「ハハハ。何を想像してたの?ピンク色の部屋とか、回るベッドとか?」
図星だったらしい。恥ずかしそうに身体を捩じる春香に対し、和樹はクローゼットを開いて見せた。そこには彼の言った通り、多種多様なコスプレ衣装が用意されており、それもしっかりとした生地で作られたクオリティの高いものばかりだった。
中には陰部が丸見えのいかがわしいものもあったが、和樹は当然それを選ぶようなことはせず、今日は春香のお気に入りのくノ一キャラ、『セッちゃん』の衣装を着て撮影することになった。
「よ~し!じゃあまずは……」
照明とカメラをセットし終えた和樹はベッドの上の春香に指示を出す。時にはテーブルで。時には窓際で。際どいポーズも取りながら、二人きりの狭い空間にシャッターの音が静かに鳴り響いた。
途中で衣装がはだけ、桃色の下着が露になる事もあったが、和樹に指摘されないと気付けないぐらいに春香は撮影にのめり込んでしまっていた。
――――
撮影が終わり、ルームサービスの食事。とてもラブホテルのものとは思えない本格的な料理に加え、春香の好きな赤ワインもかなり気合の入ったものだった。
「どうだい?今日の撮影。楽しめてる?」
空になった春香のグラスに和樹がお代わりを注ぐと、彼女は普段彼氏にしか見せない蕩けた表情をいとも容易く晒した。
「えへへ……。はい。とても楽しいです。人に撮ってもらうのって、こんなに楽しかったんですね~。クセになっちゃいそうです」
「それは良かった!ささ、どんどん飲んでよ!」
「はい~」
前回の撮影でも同じように酒を飲んだが、その際に何もされなかった安心感も手伝ってお酒が進む。際どい衣装を晒す事にもすっかり慣れたのか、レースのあしらわれたピンクの下着が殆ど丸見えの状態だ。
今にも零れ落ちそうな張りのあるGカップ。吸い付くような太腿(ふともも)。ワインで湿った肉厚の唇を柔らかな舌が舐める様子に、和樹の喉が鳴った。
「やはり、いいね」
「え?何がですか?」
「前にお酒を飲んだ時も思ってたんだけど、春香ちゃんのその火照った顔。めちゃくちゃそそられるよ。凄く可愛い」
「そ、そうですか?こんな酔った顔、恥ずかしいです……」
紅潮した頬を両手で抑え、気恥ずかしそうに太腿を擦り合わせる春香を前に、和樹は確信に満ちた笑みを心の中で浮かべた。
「よし、じゃあちょっとだけ追加で撮影してみようか?」
「え?でも私、酔っちゃってて……」
「だから、それが良いんだよ!キミのその最高にセクシーな表情を、俺のカメラに収めたいんだ!きっと、俺が今まで撮ってきた中で最高の写真になるはずだよ!」
「そ、そうですか?それなら……」
界隈でも一番有名なカメラマンにそう言われ、悪い気はしなかった。真っ直ぐな言葉を野性的な色男に言われ、どうしても胸がときめいてしまう。
(だ、ダメよ。私には、蒼太が居るんだから……)
そう思いはするものの、心と身体はすっかり和樹を許してしまっており、再開した撮影会ではより過激なポーズの指示をあっさりと受け入れてしまう。
(うう……恥ずかしい……。でも、何だろう、ちょっと気持ちいい、かも……)
彼女の顔の火照りは、決して酔いだけが原因ではなかった。和樹の声が身体を撫でる度、カメラのシャッター音が鼓膜をつつく度、彼女の身体は仄かな悦びに震えていた。
「じゃあ次は四つん這いになってお尻をこっちに向けてみようか?」
「はい……」
ベッドのシーツを乱しながら春香がもぞもぞと四つん這いになる。そこまで指示もされていないのに尻を高く突き出した彼女の桃色のショーツは、明らかに変色していた。
(……頃合いだな)
春香の昂(たかぶ)りを確認した和樹は、ここで更に過激な指示を出し始める。
服を脱がせ殆ど下着姿にしたり、ラブホに置いてあるディルドを舐めさせたり、彼女の腰に跨り至近距離での撮影をしたり。
「いいよ……。凄く良い……」
「あ……ン……」
和樹の逞しい身体と色っぽい声を前に。春香は一切の抵抗も無くなされるがままになっていた。
太ももを掴まれ強引に脚を開かされた。蒼太のとはまるで違う太くて武骨な指を咥えさせられたりもした。しかし、春香は何故か嫌な感覚は抱かなかった。それどころか、彼の更なるスキンシップを求めてさえいた。
「ここ、もうちょっと際どくしてみようか?」
「んっ……♡」
わざと彼女の乳首を掠めるようにブラを触る。漏れてしまった甘い声を彼は聞き逃さなかった。既に彼女の股から溢れる愛液はシーツをぐっしょりと濡らしてしまっている。
和樹はぐい、と、自分の股間を強調するように彼女との距離を詰めた。
「……ぁ」
硬いジーンズの上からでもはっきりと分かる和樹の雄の姿に、春香の半開きの口から惚けた声が漏れる。その目はまるで媚薬でも盛られたかのような恍惚を湛えていた。
「気になる?僕のが」
「えっ!?あ、いやっ!そういうわけ、じゃ……」
「ごめんね。そんなつもりは全く無かったんだけど、春香ちゃんがあまりにも魅力的でさ……。正直、撮影しててこうなるの初めてかも……」
そんな明らかなお世辞すら素直に悦んでしまう程、春香の思考は朧になっていた。
ジーンズの硬い生地の上からでもわかる凶悪な起伏に目が離せなくなる。漂う獣臭が鼻孔を通じ脳に突き刺さった。
「俺の、結構大きいと思うんだけど、どうかな?」
「え?え、ええと。わ、分からない……です……」
「触ってみる?」
「え!?う、あ、えと……」
和樹は動揺する春香の手を取り、ゆっくりと自分のズボンへと誘う。指が触れた瞬間、春香は自ら彼の陰影をなぞっていた。
彼女が細い指を動かす度に、ジーンズの下で彼のペニスが脈打った。
「す、凄い……です。おおきい……」
「そう言ってもらえると嬉しいな。春香ちゃん、今凄くいい顔してるよ。大きなおちんちんが好きなのかな?」
はっきりとした卑猥な言葉に、春香は耳まで染め、俯く。しかし、手の動きは止まらない。彼のカタチを確かめるように、ジーンズの上を這い回る。
(ヤバいヤバい。こんなところで出すのは勿体ないな……)
彼女の意外なテクに暴発しかけてしまった和樹は、春香を慌てて引きはがし、ベッドに押し倒した。それと同時に春香の衣装が乱れ、肩に掛かった部分と腰ひものみを残して下着姿が露になる。
豊満な胸が大きく揺れ、快楽を媚びるかのように彼女の身体に沿った。恥ずかしそうにすり合わせた太ももの隙間からはいやらしい水音が仄かに響く。
地味な顔つきの下に隠された暴力的な雌の身体は、まさに漫画の世界から出てきたようだった。
「このまま下着も脱いでみようか?」
「そ、れはさすがに……」
「嫌かな?」
「イヤでは無いですけど……」
「ニップレス貼ってるでしょ?大丈夫。見えちゃってもちゃんと修正するから。ね?」
「……はい」
そういうことでは無いのだが、もう正常な判断は出来なかった。止めようもない下腹部の疼きと甘い破滅願望、それに酔いが加わることで、彼女の理性は失われていた。
そして遂に、彼女の本当の姿が蒼太以外の男の前に晒される。
ハート形のニップレスでも隠しきれていない、大きく色の濃い乳輪。そして、薄いシールの下から痛々しいほどに主張する乳首が露になる。
恥ずかしそうに隠そうとした春香の手を、和樹は片手で容易く制圧した。
「や……あぁ……っ♡」
彼氏とは違う、力強い雄の臭い。一瞬で生物としての優劣を解らせられた春香は目を細め、肉厚な唇を力なく開いた。
「いいよ……凄くいい。本当に最高だよ、春香ちゃん。めっちゃエロい……」
「やあぁ……。恥ずかしいです……。こんなの、ダメ……」
「身体はそうは言ってないみたいだよ?」
「あっ!」
無理やり股を開かされる。彼女の最後の砦である桃色のショーツは、言い訳出来ない程の悦びを溢れさせていた。
「やっ!だ、ダメですっ!そこはっ!」
「そう言う割にはこんなに濡れてるよ?春香ちゃん、俺のおちんちんに興奮しちゃった?」
「そんなっ……。ちがっ……」
「本当に?でも、ここはほら……」
「!!」
ニップレスの上から、尖った乳首を指で軽く押される。ただそれだけで、春香の全身に稲妻のような快楽が駆け抜けた。
「ぁ……はぁ……♡」
「乳首、弱かったりする?」
「……」
春香は答えない。代わりに、腕で目を隠したまま、僅かに胸を反らした。
和樹の表情は既に獣のそれへと変貌していた。彼はカメラを置き、柔らかな肢体に覆い被さる。濃密なオスの香りに春香の腰が浮いた。
太く大きな指が、ゆっくりと乳房に埋まる。和樹の手を持ってしても、春香の大きな果実は収まりきらず、溢れてしまった。
「あうう……」
「本当に感じやすいんだね。かわいいよ……」
「あっ!!」
乱暴にニップレスを剥がされ嬌声が漏れる。丸く大きな乳首が快楽を求め、はち切れんばかりに起立していた。春香が残された最後の理性で僅かな抵抗を試みようとするよりも早く、和樹が乳首にむしゃぶりついた。
「あああ!!!うぁ!」
それまでの優しい手つきから一変。突然の激しい愛撫に絶叫にも似た甘い声が二人だけの空間に響く。
和樹は乳首をちぎれる程に吸い上げたかと思えば、唾液を絡ませた舌で優しく転がす。片方の手では、こりをほぐすかのように乳首をこねくり回していた。
「あうっ!ふぅ、あっ!だっ、めっ……♡」
未知の快楽への恐怖からか、長い時を共に過ごしていた彼氏への罪悪感か。春香の両手が和樹の厚い肩を押し返そうと伸びる。しかし、そんな淡い抵抗心は、和樹の手がショーツの中へ潜り込んだ瞬間に消し飛んだ。
「あっ……!!!」
「すご。もうこんなになってるよ?ほら……」
「あううううあああ♡♡」
くちゅくちゅと、愛液を掻き回す淫靡な音が耳に響く。太い指が蜜壷を強引にかき分け蹂躙し、彼女の柔らかな肉を犯し続けた。
次第に春香は顔を隠すのも忘れ、その快感に身を委ねていく。顔は惚け、だらしなく開いた口からは甲高い嬌声と粘り気のあるヨダレが垂れ続けていた。
普段のおっとりとした彼女は最早そこには居ない。彼氏にも見せた事の無い、ただ快楽を貪るメスの無様な姿が和樹の前に晒されていた。
蒼太の肉棒ほどはあろうかという太さの指が、自分の中を縦横無尽に弄ぶ。体験した事の無い強烈な刺激に、春香は和樹の肩を掴み、弱々しく爪を立てた。
「あっ♡あっ♡んんんうぅぅ……♡」
「ほらほら、もっと可愛い声聞かせて? 」
「あぐっ!ふうっ!も、もう無理ッ!むりぃ!!!あああああ!いっ……ぐぅっ……!!!」
頭の中で何かが弾ける。春香は何度も身体を痙攣させ、激しく果てた。勢いよく飛び出た愛液が、男の手とシーツを濡らす。
「ははは、凄いね。そんなに良かった……?」
「…………」
唇を固く閉じ、黙り込む春夏。だが、乱暴に乳房を掴まれ乳首が押し潰された瞬間、甘い声が抑えきれなかった。
「かわいいね……」
「あ、き、キスは……。ダメで……」
ここまでやっておきながらキスは拒否するのかと一人ほくそ笑む和樹だが、彼は不快感を露わにするどころか、より猟奇的な笑みを湛え、自分のテクですっかりほぐされた獲物の肢体を舐めるように見つめる。
(俺の目に狂いはなかったな……。最高の身体に加え、押しに弱いマゾときたもんだ。このまま堕とすしかねぇな……)
未だベッドの上で惚ける春香の耳に、微かな金属音が響く。少し顔を上げてみれば、和樹がズボンのベルトを外し、下半身を露わにしていた
「ぇ……」
そのあまりにも逞しい雄の象徴に、春香は言葉を失った。
へその高さまでそそりだったソレは、まるで一己の生物のように赤黒く脈打っている。
(なに……。アレ……)
雄のペニスを見るのは初めてではない。だが、彼女が唯一知っている蒼太のモノとは比べ物にならないぐらい巨大で、逞しかった。
「どう?俺のおちんちん。デカいっしょ?」
「……」
目を丸くし、唇を震わせる春香だったが、それは恐怖によるものでない事は彼女の目を見れば直ぐに解る事だった。